風塵社的業務日誌

日本で下から258番目に大きな出版社の日常業務案内(風塵社非公認ブログ)

福岡へ2021(12)

2021年06月29日 | 出版
聖福寺にはある重要な文書が伝わっているらしい。それがなんだったのかを失念してしまったが、小生が学生のとき、そこの坊さんが「あの文書はどうして重要文化財に指定されないんですかね?」と語っている場に居合わせることがあった。そんな話を聞いても小生にしてみれば「なんのこっちゃ?」なんだけど、学界では偽書とされているらしいと、中世史を専攻していた先輩に教えてもらったものである。 それはともかく、まずは聖福寺 . . . 本文を読む

福岡へ2021(11)

2021年06月28日 | 出版
夕飯を食べながら弟に「朝日新聞の土曜日の別刷りを見ていたら、吃音治療の専門家ということで馬出(まえだし)病院の医師が紹介されていたんだよ。それはいいんだけど、写真の撮り方がホントに上手くてさあ、緑豊かな一角をその医師が慎ましく歩いているような感じの演出で、馬出にそんなとこ、ねーよって思っちゃった」と述べた。すると義弟曰く「いやあ、あのヘンもものすごく変わりましたよ。建物なんてみんな近代的になっちゃ . . . 本文を読む

福岡へ2021(10)

2021年06月25日 | 出版
妻と義理の弟とドッキングする時間が近づいてきたので、駅ビルを降りていった。ミスドの前で小生を待っている姿がある。ところで、くそハンバーガー屋のマクドナルドのことを、東京ではマックと略称し、大阪はマクドと呼ぶという話は有名だろう。福岡はマックではないかと思う。エスカレーターでは、東京で歩かない人は左側によって右側を空ける。大阪ではその逆で、歩かない人は右側に寄る。福岡は、小生の覚えているかぎりでは東 . . . 本文を読む

福岡へ2021(09)

2021年06月24日 | 出版
春吉橋から南に右折し博多駅方面に進めば、川の両岸は緑地帯となっている。その一帯を清流公園と称すらしいが、川の流れは清流とはほど遠い。河口が近いのだから、それも仕方がないことだ。そして、屋台の仕込を始めている人たちの姿が目立つ。昔は発電機を持ち込んで店の照明などに使用していたと思っていたのだが、その清流公園のあちこちに電源が設置されているのだ。それは知らなかった。中洲の川沿いは屋台が並ぶことで有名な . . . 本文を読む

福岡へ2021(08)

2021年06月21日 | 出版
さて、缶ビールを飲み干してしまったので、天神に向かうことにする。南側の中洲方面に少しもどってから橋を渡り、福岡市赤煉瓦文化館のところに出る。昔は日本生命九州支店だった建物だ。その建物の前に、昔は屋台が出ていた(いまはどうなのか知らない)。寮の先輩がそこでバイトをしていたことがあったとかで、夜、ラーメンを食いに車でよく行ったところである。そこを通り過ぎ、いよいよ天神コアの跡地へ。巨大な更地が広がって . . . 本文を読む

福岡へ2021(07)

2021年06月19日 | 出版
そういえば、博多駅の新幹線側の2階に、ヒゲのオヤジのイラストを掲げた床屋だったか美容院があったはずだ。あれってなんだったっけ?と、その看板を探してみたものの見つからない。そのお店がなくなってしまったのか、小生の記憶ちがいなのかは判然としないが、見当たらないものはしょうがない。そろそろ歩き疲れてもきたので、とにかく宿に向かうことにしよう。ということで博多駅構内を抜けて大博通りへと向かう。博多駅から海 . . . 本文を読む

福岡へ2021(06)

2021年06月16日 | 出版
そこで米作を本格的に始めようとしたら、その場の構成員での集団作業が求められる。計画的な人員配置をはじめ、四季の変化のなかでの各作業の判断、各種資材の手配、収穫物の保存・配分などなど、個々人のてんでバラバラさには制御がかけられることになる。そこからヒエラルキーが自然に発生し、さらにそれが王権の誕生へと展開していく。というのが一般的な説明だろうか。一方、これは福岡の話ではないものの、縄文時代中期には農 . . . 本文を読む

福岡へ2021(05)

2021年06月15日 | 出版
せっかく山王まで来たので昔通っていたバイト先を探してみたものの、マンションが建ち並んでいるだけで、問屋らしきものなんてどこにも見当たらない。移転したのか、倒産しちゃったのか気になるものの、その社名も忘れちゃったからその後の調べようもない。その会社はあきらめて、久しぶりに山王公園を歩いてみた。30数年前の姿を覚えているわけもないが、印象としては、ずいぶんと整理されたような気がする。以前から芝生の広が . . . 本文を読む

福岡へ2021(04)

2021年06月14日 | 出版
そして、食後「すみませ~ん、そば湯ください」と店員さんに声をかけたら、店員さんはキョトンとした顔をしている。一緒に食べていた仲間も「おまえ、なん言っとうと?」という雰囲気だ。その一人が「腹巻、そば湯っちゃなんね?」とたずねてきたので、食文化がちがうんだとようやく気がついた。ばってん、そば湯もつかん盛りそばっちゃなんね、という気分にはなったものである。 小生が福岡に暮らしていた当時は、そばを食すとい . . . 本文を読む

福岡へ2021(03)

2021年06月10日 | 出版
ようやく泣き止んだガキを連れてババサマがもどったところに、そのテーブルに料理がちょうど運ばれてきた。なにを頼んだのかなあと眺めれば、ガキには盛りそばである。「マジ!博多で盛りそば?」と意外の感に打たれる。もちろん、福岡にそばがないわけではない。そば自体は、福岡県の場合、旧小石原村あたりでも栽培されていると聞いたことはある。しかし福岡でのそばとなると、東京(というよりは東日本)のように日常的な食事で . . . 本文を読む

福岡へ2021(02)

2021年06月09日 | 出版
しばらく待っていてようやく登場時間になったので、初めてスターフライヤーに乗り込んだ。スターフライヤーって、そもそもは羽田―北九州市間を結ぶ路線としてスタートしたはずである。しかし、北九州市の空港がどこにあるのかは知らない。シートが革張りとは聞いていたが、そもそも機体が大きくないので、1列が左右に3席ずつの6席だ。しかも、お客さんはガラガラ。航空会社には申し訳ないものの、これなら快適な移動になりそう . . . 本文を読む

福岡へ2021(01)

2021年06月08日 | 出版
本年も、妻と一緒に福岡に行ってきた。事前に義弟から「どこか行きたいところあると?」とたずねられ、「空港通りのひらお(という天ぷら定食屋さん)に行きたい」と答えておいた。すると、コロナを心配する妻は「そんなとこ、店内は仕切られているの?」とくだらねえ心配をしやがる。「それじゃあ、大宰府インター近くのだるま(天ぷら屋らしい)にする?」と義弟は気を遣ってくれるのだけれども、小生にとっての問題はそこにはな . . . 本文を読む

月末の風塵社(02)

2021年06月02日 | 出版
某日、Aさんという方にお話をうかがう機会があった。AさんはB社から本を出されてもいる。雑談の最中、B社の話となった。弊社と同じくB社も厳しい経営を余儀なくされていたので、B社社長の苦労もしのばれるというものだ。そしてまた、Aさんの著書の売れ行きとは関係なく、B社の経営は厳しかったことだろう。ただし、その本が爆発的に売れていたら、話は別である。 そして、B社社長からAさんに「お金貸して」という電話が . . . 本文を読む

月末の風塵社(01)

2021年06月01日 | 出版
月末を迎えた。金がない。支払いをなんとかしなければならないけれど、その当てもない。会社に行くのがいやになる。本日の風塵社の営業は休みにしようかなあと、布団のなかで考える。しかし、校了しなければならない仕事が一本あった。となれば、会社に行かなければならない。嗚呼、いやだいやだと思いつつ布団から出てみたものの、よくよく考えれば(よくよく考えなくても)、こんな生活をもう20年以上も続けているのだ。こんな . . . 本文を読む