急に寒くなってしまった。まるで信州のようだ。それにしてもさすがは（？）東京と思わさせるのは、寒いとはいっても水道管が破裂するほどの寒さではないところだ。要するに、寒い、寒いとはいっても、そこまでの寒さではないということである。しかし、ここで「そこまで」を意味する水道管が破裂するほどとなると、氷点下何度くらいを指すのだろうか。あるおじさん、いろいろと事情があって、若いころに信州の大町に暮らしておった . . . 本文を読む
毎日やるべきことが山積というのに、どうしても集中が続かない。30秒もディスプレイに向かっているといやになってきて、囲碁を始めてしまう始末。しかもやればやるほど負けが込む。背筋の腰のうえあたりに力が入らないような感じがする。なんだかおかしいなあという状態が数日続いていたら、ある日悪寒を覚えた。そこでようやく、カゼをひいていたのかと気がついた。それにしても、英語のcatch coldとはなるほどという . . . 本文を読む
（承前）
〈それで台湾一中に進んだのが45年の４月ですよね？〉
そう。台北には四中まであったんだけど、住んでいる地域の関係で台湾人の子どもは二中に進むケースが多かったんだよね。一中にも台湾人はいたけれど、そんなに多くはなかった。ところが、一中の最初の学期の期末試験があって結果が発表されたら、１位から16位までが台湾人なんだよ。ぼくは20何番だったかな。それで、子どもというのは残酷なもので、台湾人の . . . 本文を読む
その施設は、来館者にはマスクと手洗いを義務付けている。小生もＥ氏から渡されたマスクを着けることになった。トイレで手洗いとアルコール消毒をしてから、ノンアル・ビールとお菓子（つまみ？）類を持ってＭ翁の部屋を訪れる。すると、Ｍ翁が顔を出し、いささかうれしそうに中に招き入れてくれた。小生の名前は出てこないだろうけれど、小生のことは認識しているような感じである。そして小生に向かって、「なんだ、君が来たとい . . . 本文を読む
Ｍ翁が85の誕生日を迎えられた。お年寄りの長寿は目出度きことである。ところがＭ翁、ご家族を喪って一人暮らしとなってから、10年近く前に火を出して自宅を失ってしまい、以来老人ホームに暮らしている。そのうえ、失火以来認知症が激しくなったようなので、そういうケア施設に入ったのは賢明な選択なのだろう（べつにＭ翁が選択したわけではない）。
そこでＥ氏から、「Ｍ翁の誕生会をするから、腹巻くんも来てよ」との電話 . . . 本文を読む
板橋から日本橋を目指すも、途中で疲れたので大手町で地下鉄に乗って帰途に着いたという、正月に行ったそれだけのことを書いているのに飽きてしまった。再々記しているごとく、ここで述べていることに大した意味はない。それで、これも再々書いていることだけれど、じゃあなんのためにそんなことを書くことに熱意を費やしているのかといえば、ただただなにかを吐き出すことによって精神的な安定をはかろうとするだけである。したが . . . 本文を読む
そして、久しぶりにやって来ました、ジジババの原宿とも言われる巣鴨の地蔵通り商店街。正月ともあって商店街に人通りが多いけれど、のどかでいいところだよなあ。ここまで来てしまった以上、まずはとげぬき地蔵におまいりに行かないことには始まらない。しかしとげぬき地蔵には相変わらず長蛇の列。寺の本堂だけ眺めておくことにする。本堂に向かって右側に降りれば、そこにも長蛇の列。おみくじを引く人たちが並んでいるようだ。 . . . 本文を読む
松の内のある日、妻が突然「トランポリンをしたい」と言い出した。なんでも「ここのところヨガストレッチをしてなくて体がゆがんでいるような気がするから、トランポリンでゆがみを治したい」げな。アホかというのが正直なところであるし、そもそもトランポリンなんて、これまでの人生で小生はほとんどしたことがないはずだ。子どもがピョンピョン跳ねている図しか思い浮かばないぞ。そんなところで汗を流すくらいならば、どこかの . . . 本文を読む
旧友のＮ氏から賀状をいただく。見れば、「おみくじ」なるシールが貼られている。早速はがしてみたら、大吉げな。「金運アップ／臨時収入がありそう」。ホーゥ、こいつは春から縁起がいい。こういう細かいことが昔から好きな男ではあるが、わざわざおみくじシールなんて買いに行ったのだろうか。それとも、彼の細君は優秀な方なので、そういう遊びをしたがったのだろうか。そういえば、最近Ｎ氏から電話がないなあと思っていると、 . . . 本文を読む