風塵社的業務日誌

日本で下から258番目に大きな出版社の日常業務案内(風塵社非公認ブログ)

またサルトル

2010年09月27日 | 出版
野球シーズンが終わりに近づいてきたためだろう。最近、東京ドームでのコンサートが続き、帰り際、そのお客さんに巻き込まれるととんでもないことになってしまう。そのうえ、こちらにしてみればジャニーズのコンサートにまったく関心もないので、迷惑だなんて書いたら怒られてしまうか。地下鉄の中でたまたま乗り合わせたコンサート帰りのお客さんの会話が耳に入った。 「一時は見上げていたときがあったのにねえ」 「そうよ。今 . . . 本文を読む

騒がしい

2010年09月24日 | 出版
大阪地検特捜部の証拠改竄問題で、世の中が騒がしい。小生も、9月21日の朝日新聞朝刊を見て、びっくり仰天したものである。かの袴田事件を筆頭に、警察による証拠の改竄を検察が見て見ぬふりをしてきたということはたびたび起きていたけれど、しかし、検察の、しかも特捜部が証拠を改竄するとは思いもしなかった。それだけ、小生がウブな人間であるということなのだろうか。 「歪んだ出世欲と過剰な自意識と間違った正義感から . . . 本文を読む

あいちトリエンナーレ

2010年09月21日 | 出版
某月某日、久しぶりに名古屋に行くことになった。そこで、出来の悪い姪と甥(高1~小1まで)を引き連れあいちトリエンナーレを見にいくことにした。この出来の悪い奴らにアートなんてわかるわけはないだろうけれど、現代アートというものはバカな子どもでも楽しめるところがいいところでもある。 その前日は兄の家に泊めてもらい、ガキの相手をしながら遅くまで酒を飲むはずであったが、前々日の痛飲がひびき、あまり酒が入らな . . . 本文を読む

塀の中の感想文

2010年09月18日 | 出版
極北の地にいる友人から恒例の手紙が届く。このクソ暑さの中、文面からは元気が伝わってきたので、少し安心した。(腹巻)  酷暑が続いていますが、お元気ですか。  闘病中の同志たちが、冷房のない独房で二重三重の酷暑に苦しんでいるのだろうと心配です。ウィークデイには工場や運動場という「逃げ場」のあるA刑務所でも超あつい! 爆撃の中でも、カンカン照りの原っぱでも、雪中のテントでも、「ねる時にはねむれる」こ . . . 本文を読む

築地見学

2010年09月10日 | 出版
某月某日のある蒸し暑い日、どういう理由か忘れてしまったけれど、急に築地市場のマグロの卸売りを妻と見学することにした。広い市場の勝どき門から入ると警備員室があり、その奥におさかな普及センターという建物がある。朝の4:30から受付ということであるが、定員オーバーの際は、その日の見学はできないということなので、4:00にはそのおさかな普及センター前で立っていることにした。 到着してみると、3人組の男性( . . . 本文を読む

『日本はなぜ没落するか』

2010年09月07日 | 出版
『日本はなぜ没落するか』(森嶋通夫著、岩波現代文庫)を先日(といっても、だいぶ前か)読んだ。天下の暴論であった。しかし、暴論であるがゆえに、なかなか面白く含蓄深い内容となっている。 その前に筆者の森嶋氏は、日本の学界を石もて追われ(?)、イギリスで研究生活を送られた方のようである。そのためなのだろう。日本をどげんかせんといかんという焦燥感と、日本国内で活躍している人へのルサンチマンがないまぜになっ . . . 本文を読む

『銃・病原菌・鉄』

2010年09月01日 | 出版
ふと気がついてみれば、マタンゴ時代も含めこのブログは4年以上も書いているんだなあ。そのわりには、なんにもいいことが起きていないし、本日も一日、なにもいいことがなかった。そのうえ最近は、スラスラ文章を書けなくなってきている。クソッ!そういうことで、本日もリハビリに取り組むことにする。 今回は、『銃・病原菌・鉄』(ダイアモンド著、倉骨彰訳、草思社)を取り上げたい。ご存じのかたも多いと思うが、草思社の倒 . . . 本文を読む