風塵社的業務日誌

日本で下から258番目に大きな出版社の日常業務案内(風塵社非公認ブログ)

メールが受信できなくなる

2015年03月31日 | 出版
某日、QCのSさんから電話がある。 「そっちのパソコンおかしくない?さっきからメールが送れないんだよ」 一瞬、ムッとした。そして、「おかしくないって、こっちは普通に動いていますよ。まず疑うべきはそっちのパソコンでしょ」なんて、偉そうに言い返してしまった。 「あっ、そう。とにかくそっちの状態を確認してみてよ」 とSさんは電話を切る。そう言われてしまうと少しばかり不安になる。そういえば、朝からジャンク . . . 本文を読む

ある入力原稿(不定期連載008)

2015年03月24日 | 任侠伝
 家出の上京だったため行く当てもなく、頼れるのは友だちの小田だけであった。小田に働くところを探してくれるように頼み、自分でも歩き回って探したのだが見つからず、初日は野宿した。次の日も当てもなく都内を歩き回っていた。新聞屋、牛乳屋などいろいろと行ったのだが、住民票がないと雇ってもらえないのであった。そんなとき、ふと中華屋の募集の張り紙が目に留まったのであった。ダメだと思いながらも、そのまま飛び込んで . . . 本文を読む

熱を出す

2015年03月23日 | 出版
某日、例によってジョギングで会社に向かい始めた。走り始めは特に問題もなかったのに、そのうちすぐに疲れてしまう。数歩走っては歩き、また数歩走ってはすぐ歩くというありさまだ。どうしてこんなに疲れてしまうのだろうか、前夜飲んだ酒がまだ残っているのかなあなどと考えつつ、ようやくにして会社に到着。 顔を洗い、体を拭いて仕事でも始めようかとしても、体が重くて、集中する気にもなれない。おかしいなあと思いつつ、ソ . . . 本文を読む

ある入力原稿(不定期連載007)

2015年03月19日 | 任侠伝
 木更津にいる友だちの天野の同級生に文房具屋をやっている近藤というせがれがいたのだが、その近藤が一年後に住み込みで働くこととなった。親父は俺に仕事を任せるとともに入院することとなる。近藤には都内を回ることを任せることとする。自転車で回れる近場は近藤、そして俺がその他すべてを回ることとした。親父に信用され任されたのだから、責任は重大との思いから人一倍にがんばった。  近藤が来て半年も過ぎ、年末近くに . . . 本文を読む

ある入力原稿(不定期連載006)

2015年03月16日 | 任侠伝
 しかし、俺は東京へ行く気持ちで固まっており、考えを変えることはなかった。しかし、母の気持ちを無碍にすることはできず、母を説得することに一ヵ月以上要することになった。  母の気持ちを変えたのは、いま、定時制に行きながらわけのわからぬ勉強をしているのなら、東京で仕事をしながら歌の勉強をしたいとの話をしたからである。以前から母は、俺によく歌を歌えと言っていたし、祭になると歌わされた。そのようなことで、 . . . 本文を読む

ある入力原稿(不定期連載005)

2015年03月13日 | 任侠伝
 中学二、三年ころには、貝渕地区・新田地区グループ、市内グループ、桜井グループなどの不良グループがあり、そのグループの対立争いがよくあり、けんかが絶えないのである。俺も中学に入るころからグループに携わるようになる。そして市内へ行けば市内グループと、また学校へ通う登下校には桜井グループとよくけんかになった。特に桜井グループとは、卒業式の日に請西の寺の境内で大ゲンカとなり、新聞ざたになるほどであった。 . . . 本文を読む

ある入力原稿(不定期連載004)

2015年03月12日 | 任侠伝
 子どもの頃のエピソードや思い出を話すときりがないが、五年生の頃だと思う。木更津の海は遠浅の海になっており、泊めてある船から海へ飛び込む遊びを、低学年のころよくやったのだが、ある日、三つ年上の先輩たちに呼び出され、いきなり殴られ、ヤキを入れられた。  どういうことでヤキを入れられたのかわからず、後日、そいつらに話を聞いたが、そいつらの親の船から海に飛び込んで遊んでいた子どもたちが、船を泥でかなり汚 . . . 本文を読む

日比谷へ(3/8)

2015年03月11日 | 出版
3月8日、日比谷から霞ヶ関にかけて反原発統一行動があるという。13:00、日比谷野音で集会後デモ、そして15:30からは国会前で抗議行動という予定である。以前に書いたが、その日はNHKの囲碁トーナメント準決勝を観ようと思っていた。そのため、番組が終わってから、国会前行動に参加しようと考えていたわけである。 ところが某日、R社M社長から電話。8日は雑誌『NoNukesVoice』のビラをまくので、手 . . . 本文を読む

世界平和のために囲碁を打つ

2015年03月09日 | 出版
ある週末、先日囲碁をやろうぜといっていたA監督と雌雄を決することにする。世界平和のためには、動物界の序列というものを野蛮なじじいにしっかり叩き込んでおかないといけない。そこで、このへんで一番囲碁の強いTさんに立会人をお願いしたら、「喜んで行きますよ」と二つ返事。 A監督はNさん(女性)と連れ立ってご来社、酒もそこそこにマグネットの碁盤を広げ、勝負を始める。小生が黒番である。いつもネットで囲碁を打っ . . . 本文を読む

ある入力原稿(不定期連載003)

2015年03月05日 | 任侠伝
話がもどるが、幼少の頃から意地っ張りで向気(むこっき)が強いと母からよく言われていた。小学校三年の頃からガキ大将となり、兄とは性格がちがうとも母によく言われる。兄は父や母に怒られると素直に謝るが、俺は叩かれても謝らないとのこと。兄が要領よく、俺は要領が悪かっただけといまでは思うのだが、母が注意しても、たたいても、言うことを聞かないことから、母が「おまえは〝もらい子〟だから、母さんの言うことを聞かな . . . 本文を読む

新橋で飲む

2015年03月04日 | 出版
某日夕刻、「明日の18:00から、新橋某所QCで某会議を行うのでおまえも来なさい」とAさんから電話がある。その件にはあまり関わりあいになりたくないので、面倒くさいなあと内心で思わざるをえない。「ええ、わしも行かなあかんですかねえ」「難しいこと考えなくて、気楽な気持ちで来ればいいじゃない」とAさんは甘言を弄す。そこで、毎日社内で飲んでばかりいてもしょうがない、たまには新橋で飲むことにするかと思いなし . . . 本文を読む

ある入力原稿(不定期連載002)

2015年03月03日 | 任侠伝
 帰りの汽車窓から見える風景はとてもひどく、特に東京の焼け野原を見て、そのひどさは子どもだった俺の心にも傷つくほどで、一番の印象に残っているのは不思議と焼け残ったビルと金庫がポツンポツンと残っている風景である。大きな金庫は残る。  終戦後になり、生活は相変わらず苦しく、その頃から闇商売も始めることとなる。闇商売とは、その時代は配給制度となっており、自分たちで作った米、野菜、卵など食料品を直接売った . . . 本文を読む

お悩み天国

2015年03月02日 | 出版
某日、朝から雨がしとしと降っている。しかし、こちらのテンションは妙に高い。その日のNHK杯は井山裕太四冠対若手のホープ一力遼七段の対戦である。どうなることかと、目が覚めてからそればかりが気になっている。 それにしても、日本の囲碁界はガラッと若返ったものだ。一力遼なんてまだ17というんだから恐れ入る。その前の高尾山との一戦で、解説の小林光一が、13歳ですでに一力はプロ入りしていた話をしていたので、こ . . . 本文を読む