風塵社的業務日誌

日本で下から258番目に大きな出版社の日常業務案内(風塵社非公認ブログ)

金沢へ(6)

2018年10月31日 | 出版
北条実時という人物をそれまで知らなかったけれど、金沢流の初代ということだ。政治家としてはともかく、蔵書などを元に図書館を造ろうとしたのだからなかなかの教養人だったのだろう。それとも、鎌倉幕府として京都の公家文化に対抗する必要があったのだろうか。こうした設立の趣旨を知るわけもないので、それは今後の研究課題としておこう。ただし、中世史にそれほどの関心があるのでもないので、今後の研究なるものがいつになる . . . 本文を読む

金沢へ(5)

2018年10月30日 | 出版
それにしても、京急で金沢文庫まで行ってきただけなのに、そんなことをよくもウダウダ長く書けるなあとわれながら感心してしまう。この件にかぎらないが、どこかでなにをしたという記憶からどうでもいい連想が生じてしまい、それを文中に付け加えていくからついつい長くなってしまう。きっと悪い文章のお手本にちがいない。それはともかく、ようやく称名寺の仁王門にたどりついたところだ。境内図を見ると、そもそもは赤門から入る . . . 本文を読む

金沢へ(4)

2018年10月29日 | 出版
京急線金沢文庫駅の東口を出てから、バス路線にしたがい少し歩けば大通り(横須賀街道というそうだ)に出る。そこを渡ってから右折し、最初の角を左折して住宅街に入っていく。なにせ初めて来たところなので、標識にしたがって進んでいくしかない。しかし、金沢文庫に向かう人は多いのだろう。要所要所に標識があって、迷うことはなさそうだ。 少し坂を登れば「天使幼稚園」なる、いささか大仰なイメージの幼稚園があり、運動会で . . . 本文を読む

金沢へ(3)

2018年10月26日 | 出版
人間は腹が減ると不機嫌になる動物である。特に妻の不機嫌とは向かい合いたくない。とにもかくにも、食堂を探すことがプライオリティNo.1である。しかし、日曜の午後の住宅街。そう簡単に観光客にとって都合のいい店など見つかるわけがない。都合がいいとは、チェーン店ではなく、地元のお店でできれば地元の名物なんかを出してくれるところという意味だ。大通りをブラブラ金沢文庫駅方面へと歩いていく。あちこちに巨大な団地 . . . 本文を読む

金沢へ(2)

2018年10月25日 | 出版
ところが金沢八景駅、大改築工事の真っ最中のようだ。とりあえずはトイレへ。どうせ一駅分ならと歩いて金沢文庫にもどることにし、駅前の地図をしげしげと眺める。要するに、道がわからなければもどりようもない。おおよその方向性を理解したところで歩き始めるのだけれど、それにしても腹が減ってきた。妻に「腹減ったなあ」と聞くと、「私もお腹空いた」げな。空腹で長い距離を歩くのは気が進まないから、適当な食堂を見つけたら . . . 本文を読む

金沢へ(1)

2018年10月23日 | 出版
某日曜日、妻にたたき起こされようやく起き出す。たまにはゆっくり寝かせてくれという気分だ。しかし外を見上げると快晴で、天高くという言葉が似合いそうな秋の空である。朝飯用に冷蔵庫から納豆を2パック引っ張り出し、器に移してから作り始める。それを見ていた妻が「あんたきのう、あしたの朝は納豆オムレツ作りたいって私が言ったら、ああ、いいねえって言ったじゃない!」とブチ切れ始めやがる。そんなこと、言ったっけ?だ . . . 本文を読む

照準の合わせ方

2018年10月20日 | 出版
某日、E氏から電話がある。「腹巻くんは納豆食べる?」「ああ、好きですよ」「いま人と会っていたところなんだけど、その人から納豆を大量にもらっちゃって、それを引き取ってもらえないかなあ」「いいですよ。大歓迎です」「きょうは会社にずっといる?」「います」「それじゃあ、そのうち持っていくから」「だけど、あんまり遅いと酒を飲んでいるかもしれませんよ」「それは全然かまわないよ」 ということで、E氏のご来社を待 . . . 本文を読む

『身体化するメディア/メディア化する身体』

2018年10月16日 | 出版
弊社の新刊『身体化するメディア/メディア化する身体』(NT・TNさん編著)が、明日、取次搬入予定である。新刊の発売日をどう規定するかは出版各社独自の基準があって(例えば、取次搬入日の翌日とするとか)一様ではないが、取次搬入日をもって新刊発売日とするところも多い。小生はそこにこだわっていないので、まあ、どうでもいいか。 それよりも、新刊を出すたびに毎度同じ問題にぶつかるのではあるけれど、せっかくこう . . . 本文を読む

富ヶ谷へ

2018年10月12日 | 出版
走ることが自己目的化してしまい、走行距離を延ばそうという意欲が湧いてきた。妻に「なんでそんなに熱心にジョギングしているの?」とたずねられ、「そこに道があるから」と答えておく。これはもちろん冗談ではあるけれど、首都高の延伸に伴い山手通りの改修も進み、非常に走りやすくなったという理由もある。歩道と自転車道とがいちおう色分けされ、街路樹も増えて緑に囲まれているような気分にさせられる。もちろん、自動車の排 . . . 本文を読む

新宿へ(2)

2018年10月10日 | 出版
中秋の名月のある日、朝から薄曇りで、これでは月見どころではなさそうだと思いつつ会社へ。世間はなにかの旗日ではあるが、仕事がたまっていてそれどころではない。「今週の食材を買出しに行かなければいけないから、早めに帰ってきて」と妻に言われ、17:00くらいには帰宅する旨を告げておく。それにしても、休日出勤してもどこか気合が入らない。一方、平日だからといって気合が入っているわけでもない。困ったものだ。 次 . . . 本文を読む

新宿へ(1)

2018年10月01日 | 出版
中秋の名月となる日の前日、新宿の某碁会所へと向かう。ちょくちょく参加させていただいている某会の月例大会に来ないかと、Nさんに誘われたからだ。7月にもその会には参加させてもらったけれど、そもそも新宿に出かけたのはそれ以来かもしれない。今年のあまりの猛暑に、新宿にも出かけていなかったのだ。そして、久しぶりに新宿に来ると、あまりの人ごみに戸惑ってしまう。小生の徒歩圏の池袋にしてもそれなりの雑踏なのではあ . . . 本文を読む