風塵社的業務日誌

日本で下から258番目に大きな出版社の日常業務案内(風塵社非公認ブログ)

鍵を忘れた(4)

2019年06月29日 | 出版
会社の鍵を自宅に忘れて出てしまい、それでひどい目にあったというだけの話なのだけれども、例によって雑念が浮かんでしまい話がなかなか進まない。江戸城の堀端を歩き、半蔵門を目指しているところであった。そしてようやく半蔵門にたどりついたところで、さらにまっすぐ進むか、左折するかと考える。もっと進めば千鳥ヶ淵で、そこから北の丸公園にかけては桜の名所として有名なところだ。左折すれば麹町を抜けて市ヶ谷へと向かう . . . 本文を読む

鍵を忘れた(3)

2019年06月26日 | 出版
政宗像の話を少し続けておこう。信州上田に行けばよくわかると思うけれど、信州人なんてキラーコンテンツがあればえげつなく使いまくる人種である。上田の駅前には真田幸村の像があるし、六文銭のノボリ、アニメやらゲームのイラストなんかもあふれている。しょせんは観光地なのだから、そうしてウェルカム体制を作っておけば観光客のテンションも上がり、外貨をさらに落としていただけるわけでウィン‐ウィンではないか、というこ . . . 本文を読む

鍵を忘れた(2)

2019年06月25日 | 出版
腹が減ったなあとため息をつきつつビルの谷間に腰を下ろしていて無念無想の境地に達するわけもなく、3分おきくらいに手ににぎりしめているケータイを確認することになった。しかし、待てど暮らせど妻からの連絡は一向に入らない。イライラしながら待っているうち、ついに13:30を回ってしまった。ここまで待って連絡がないのだから、妻は妻で忙しくしていて、小生からのメールに気がついていないのだろう。妻のことはあきらめ . . . 本文を読む

鍵を忘れた(1)

2019年06月22日 | 出版
6月の、時おり強い日が差し込んでくる曇りの日、このなにもやる気がわかない病からの脱却を試みるべく、ジョギングでの通勤に努めることにした。走る意欲の出ない日は、歩いて会社に向かうことにしよう。その日は、新聞紙の回収日であった。先月は雨にたたられて出せなかったので、2ヵ月分の新聞紙を建物入り口の脇に置き、会社に向けて走り始めた。日が強くなると疲労を感じるものの、ペットボトルの水を飲み飲み、いつものペー . . . 本文を読む

地裁にて

2019年06月17日 | 出版
数年前のこと、その決着が終わったのが6月ごろだったような気がするけれど、弊社があるくだらない訴訟に巻き込まれたことがあった。結果として、弊社にはなんの問題もないという裁判所の判断がくだり、小生にしてみればヤレヤレとなったものの、その過程でずいぶんとしんどい思いをすることになった。なにせ、こちらは法律的にはただの素人である。W弁護士にいろいろとご教示いただき、難を逃れてヤレヤレという疲労感しか残らな . . . 本文を読む

ナマズ

2019年06月15日 | 出版
5月の連休明けから、極端に弊社の売上が落ちている。そのうえ、これから夏場という本が売れなくなる季節を迎えることになる。困ったものだ。頭が頭痛。夏前にはなんとかしようと立て直し策を考えてはいたのだけれど、例のなにもやる気がわかない病で、結果としてはただただ漫然と手を拱いていたということになる。 近くの出版社仲間の話も似たようなもので、やはり5月から売上が落ちているのはよく聞く。また、某取次(書籍の問 . . . 本文を読む

ハッピーな世界などえがけません

2019年06月10日 | 出版
雨が降ると調子が悪い。そう感じている人は多いのだろうけれど、そんな統計データを見たことがない。あくまでも主観的なものなのか。気圧が下がると脳内のナンチャラという部位の働きが低下して云々なる説明がなされるのだろうけれど、とにかくオツムの後部が重く感じるし、体もだるくなる。そこに追い討ちをかけるように、金欠鬱によるやる気ないない病が昂進してしまう。おかげで、ポケーとしていたら一日が過ぎていた。とにかく . . . 本文を読む

長いお別れ

2019年06月05日 | 出版
朝食を食べていると、「ねえ、『長いお別れ』って、どんな小説だったっけ?」と妻が突然言い出した。あれ?どんな小説だったかな。思い出せない。探偵のフィリップ・マーロウが金持ちだったかのガキと出会うのだけれど、そのガキがなんかの事件に巻き込まれてしまい、探偵は事件の解決に奔走する。そして最後は、そのガキがメキシコだったかに逃げ出すんだっけ?(この記憶は完全にでたらめであることだろう)ストーリーの輪郭を思 . . . 本文を読む

カフェへ

2019年06月03日 | 出版
しょっちゅうその前を走っているお茶の水女子大の春日通に面したところに、最近、留学生会館なるものが建てられた。いまごろ、なんでそういう建物を造る必要があったのかを小生が知るよしもないし、また関心もないのだけれど、その1Fにシアトル・エスプレッソ・カフェなる小洒落た店がオープンしている。会館そのものはまだ稼働していないようだけれども、稼げるところは早々に稼ごうという姿勢は悪くはない。 ところが、その前 . . . 本文を読む

此の月末を如何にすべきか

2019年06月01日 | 出版
あ~ぁ、まいったなあ。月末資金繰りのクリア状況がかんばしくない。さらには、次の月末資金繰りの当ても、好材料がまったく見えない。現在ぶち当たっている壁に、再び頭をぶつけることになりそうだ。この状態はゼウスの刑罰に苦しむシジフォス以上なのではないかとも思う。希望がないのはシジフォスも一緒だろうけれど、各月をどうやって乗り越えればいいのか、それすら見込がないという状態が恒常化しやがってきた。困ったなあ。 . . . 本文を読む