風塵社的業務日誌

日本で下から258番目に大きな出版社の日常業務案内(風塵社非公認ブログ)

下賎のきわみ的共同体性的酔っ払い様式

2022年06月01日 | 出版
気がついてみれば、6月に突入していた。速すぎる。3月からトライしている経理関係の作業がなかなか終わってくれない。それが小生をウツに追い込んでしまい、ルーティン業務すらやる気がわかなくさせていく。税務署さんには数年分の申告を終えていて、ヤレヤレと安堵していたある日、国税さんから電話がかかってきた。「◎◎年分の申告書が出ていないようなので、その期の確定申告をすませてください」げな。
その電話を受け小生はエーッと仰天しつつ、どうしてそんなことになったのかと想いをめぐらせてみたら、その期の分は税務署さんが「もう時効なので申告しなくてもいいですよ」とおっしゃったものに当たることを思い出した。その旨を国税さんに述べると「申告書『別表七』の欠損金又は災害損失金の損金算入等に関する明細書に記載されている控除金に該当するのが、その欠けている◎◎年分なんです。ですから、その期の確定申告を済ませないと、控除を認められなくなるんですね」げな。控除が認められなくなれば、その分も納税の必要が発生する。そのため、終わったと思っていた確定申告をまたやらなければならなくなった。ウ~ゥ、気がめいる。
その鬱鬱とした状態ながらも、某誌の入稿は終了。なにかミスがあったとしても、あとは野となれ山となれの気分である。ついでに、某ミニコミ誌も発送終了。発送作業にはIさんが手伝いに来てくれてとても助かったと同時に、早く終えることができた。Iさんが手馴れた調子で封入作業などしていくから「あれ、こんな単純作業得意なんですか?」とたずねたら、「いや、どうなんだろう。そういえば大学入試のとき、毎年こんなことをしているから、そのせいですかね」。それを聞いていたEババが「えっ、そんなこと、大学の教授がやるの?」「そうですよ。機密を守んなきゃいけないんだから、外部になんて出せませんよ」。へー、大学の先生もいろいろ大変だ。
そういえば2年前のことであるが、旧友のN氏と酒を飲んでいたときのことを思い出す。「コロナで学校どうなの?」とたずねたら「去年ねえ、××部長というのをやらされていたんだよ」「なにそれ?」「学内の管理のような仕事。それを今年もやってくれって学部長に頼まれちゃってさあ、1年くらいしょうがないかなあと思って延長したらコロナでしょ」「コロナで学生なんて学校に来ないんだから、楽でいいじゃん」「そうじゃないんだよ。来れない分、リモートの準備をしてやったり、とにかく気を遣うから大変なんだよ」。ヘー、小生なんて学生のころは、教授なんていう肩書きのやつ、T先生以外は全員ぶん殴ってやろうかという気分であったものの、歳をとると彼らの苦労も理解できてしまう。無邪気にパンクにはなれないものだ。
先ほどの某ミニコミの発送作業、S氏に久しぶりに会えたというEババが少し遅れてやってきた。ポテトチップスやらの乾きものまで大皿1枚分ほど持参されている。「これ、Sさんの歓迎会の余りものだから食べて」とおっしゃるが、もう、そんなことに喜べる歳ではないのだ。それよりも「ようやっとシャバに出てきたSさんに、こんなもの食わせたの?」と、気にかかったのでたずねてみた。「これは歓迎会に来ていた人用で、彼女には某国料理店から取り寄せたサンドウィッチみたいなものを出していたよ」とのこと。いささか安心した。久しぶりにシャバに出てきて目の前にポテトチップスなんて出されたら、巫山戯んな!と、小生ならばそれこそチャブ台をひっくり返すところだろう。
Iさんのおかげで作業が早く終わったこともあり、くだんの乾きものをあてに一杯始めることになる。その歓迎会で残っていたという某国産のワインをまずは飲み始めた。なかなかいいワインじゃないのかなと思いつつ飲んだものの、いかんせん量が足りない。すぐに飲み干してしまった。ということで、追加のワインを隣りのコンビニで購入し、ついでに社内に転がっていたウイスキーも飲み始めた。そして、おっかしい話をしながら、IさんとEババの3人して笑い転げていたつもりだったのだけども、気がついたら、小生だけ会社のソファに一人寝ていた。時間を見ると0時近い。お二人の姿は、ない。あわてて帰宅することになる。
ウイスキーを飲んだのが悪かったんだ、と決め付けておくことにする。それは、旧友のSa氏が持ってきたものの残りで、Si氏との3人で大学時代の同級会をその数日前にしたばかりであったからだ。しかもその前日は、大学時代の寮友のE氏が弊社に遊びにきて、アホみたいに酒を飲んだ。当然ながら、小生が、毎日毎日だれかと酒を飲んでいるわけではない。しかし、定期的に酒を飲む仲間がいて、彼らと飲むのは、生きてきてよかったと実感できる一つだと思う。単純に、酔っ払って、くだんねえバカ話をして、ギャハハハと笑ってという、それだけである。銀座の高級クラブではおそらく味わえない、下賎のきわみ的共同体性的酔っ払い様式というものは、この先も追求しなければならない。

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