風塵社的業務日誌

日本で下から258番目に大きな出版社の日常業務案内(風塵社非公認ブログ)

福岡へ2019(10)

2019年12月27日 | 出版
前回述べたことに訂正点があった。なにせ昔のことなので記憶が曖昧なのだけれども、その当時の雑餉隈のアーケード街って活気があったような気もしてきたのだ。もしかしたら、西新とか香椎という他地区の商店街の印象と混同しているのかもしれないが、自転車がやたら停めてあり、野菜なんかを扱っている露店も出ていて、それまで体験したことのない雑踏と生活感があふれていたように思う(記憶ちがいだったらごめんなさい)。 その . . . 本文を読む

福岡へ2019(09)

2019年12月26日 | 出版
翌日の午後、西鉄大牟田線沿いにある井尻(いじり)という駅の近辺を妻とブラブラ歩いてみる。井尻に来たのなんて30年以上ぶりだろう。だいたい、行く用事もなかったし。その当時から、駅前にさほど大きくはない書店があった(と思う)。その書店がいまだに営業をしているのを見て、この先もぜひがんばってほしいと願ってしまう。そこから少し離れた(徒歩30分ほど?)筑紫通り沿いにあった書店には閉店の張り紙がされていて、 . . . 本文を読む

福岡へ2019(08)

2019年12月25日 | 出版
そこに高校生くらいの女の子とそのお母さんかなという親子連れがやって来た。「本日終了」の札を見て、「あらっ、もう終わっちゃっていたのね。また来ましょう」とお母さんが残念な様子でUターンしていく。小生も妻に「本日終わりました」とメールしておく。それから待つこと10数分。息せき切った妻がようやく現れた。缶ビールのあと寒風にさらされていたので、こちとらオシッコがもれそうだ。「悪いんだけどさ、もうお店閉まっ . . . 本文を読む

福岡へ2019(07)

2019年12月19日 | 出版
あるかたに教えていただいたところによると、現在、キャナルシティなる巨大ショッピングセンターとなっているところは、そもそもカネボウが経営していたプールのレジャーランドの跡地であったそうだ。それは知らなかった、と同時に、小生が福岡に暮らしていたころ、のちにキャナルとなる箇所がどんな状況であったのかの記憶がない。フェンスに囲まれた茫々たる空き地でも広がっていたのならば目立つから、かえってその印象が残って . . . 本文を読む

福岡へ2019(06)

2019年12月18日 | 出版
そのままかろのうろんの方へと歩いていく。那珂川に沿い、中洲の対面に川端商店街というアーケード街がある。それが国体道路というのにぶつかる角に昔から有名なうどん屋さんがあり、その店名がかろのうろんである。「角のうどん屋」の意が現地語になまって「かろのうろん」となったと、小生は勝手に理解している(間違っていたらごめんなさい)。その店前で妻と落ち合う前に、ポケットに入れている文庫本を熟読玩味したいという気 . . . 本文を読む

福岡へ2019(05)

2019年12月17日 | 出版
福岡へ行く直前に宿を取ろうとしたら、予約にけっこう手間取ってしまった。そのときは知らなかったのだが、嵐の福岡ドーム公演とバッティングしていたのだ。どおりで、嵐の文字の入ったバッグを肩にかけた女の子を街中でチラホラ見かけることになったわけだ。そして、ググっていたら、福岡パルコのなかにBOOK AND BED TOKYOが入っているのを見つけた。その本店が池袋にあることは知っているけど、池袋徒歩圏に住 . . . 本文を読む

福岡へ2019(04)

2019年12月13日 | 出版
こうして妻に靴を買っていただき、その場で履き替えてから、ようやく博多駅を離れることになった。そこで久しぶりに乗りました、JR九州の鹿児島本線。しかも、下りの電車である。上りの北九州市方面に向かうときは、この路線を利用したことがチョコチョコあった。しかし、下りに乗るのは数回しかなかったと思う。下りの電車の本数は、1時間に4、5本というところか。東京では考えられない数字になってしまうが、なんでもかんで . . . 本文を読む

福岡へ2019(03)

2019年12月12日 | 出版
荷物受取場で妻のキャリーバッグが出てくるのを待つ間、交替でトイレに。こういうとき荷物の心配をしなくてすむから、二人旅は楽である。それから地下鉄で博多駅に出る。博多駅で地下鉄からJRに向かうエスカレーターは、途中から階段になってしまう。それをなんとかしてくれという苦情は、ずいぶん前から殺到していたそうである。要は、博多駅にからむJR九州、JR西日本、そして地下鉄を運営している福岡市の三すくみとなって . . . 本文を読む

福岡へ2019(02)

2019年12月11日 | 出版
こうしてようやく飛行機に乗り込むことができたものの、空港職員って大変なんだなあとつくづく感じ入ってしまう。羽田空港の一日あたりの利用者数を知らないが、小生らのようなアホ夫婦はさておき、外国人観光客にはじまり、老齢者やら赤子などさまざまな人々に対応しなければならない。しかも、そこで支障がないよう全員を誘導していくのもお仕事の一部だ。そこでふと疑問に思うに、そうした場に若い女性の姿が目立つのはなにか理 . . . 本文を読む

福岡へ2019(01)

2019年12月10日 | 出版
某日、1年ぶりに妻と福岡へ向かうことになる。事前に羽田までどうやって行くのかという相談を妻としていると、「電車だと乗り換えが面倒だから、池袋発のリムジンバスの時間をあんた調べてきて!」なるご命令をちょうだいした。しょうがないから会社に向かう途中そのバス停に立ち寄ると、9:45発の飛行機に乗ろうとしたら、6:40か7:40池袋発のバスしかないようだ。帰宅してその旨を妻に報告すると、「じゃあ、余裕をも . . . 本文を読む

金時山へ(04)

2019年12月09日 | 出版
竹笹に囲まれる道をしばらく登れば、急に見晴らしのよさを感じさせる場所に出くわすことが多くなる。左下には、別の山へと向かう竹笹ルートが伸びていて、まるで東山魁夷の絵のようだ。左上には大涌谷の煙が昇っている。その先の山の名前を知らないのだけれども、以前来たときに、ああ、あの山にも登ってみたいなあと感じたことを思い出した。そして右手に視線を移せば、ふもとの谷を挟んだところにかなり広そうな草地が広がってい . . . 本文を読む

金時山へ(03)

2019年12月04日 | 出版
2時間ほどの車中、読書にも疲れてきたころ外を見れば、窓外に大きな富士山が広がっている。8割くらいは白くなっているけれど、いつの間にそんなに雪が降ったのだろうか。外国人観光客たちは喜んで、スマホでパシャパシャ撮影開始。単独峰というのわかりやすくてよろしい。その昔、レーダー技術も現在ほどの水準ではなかった第二次大戦中、東京に焼夷弾を落としたB25の帰りの目印は富士山だったという。マリアナ沖から飛んでき . . . 本文を読む

金時山へ(02)

2019年12月03日 | 出版
8:00過ぎ、バスタ新宿に到着。バスに乗るために来たのは初めてかもしれない。以前は、新宿西口のヨドバシカメラの裏にバスセンターがあったような記憶ではあるけれど、これは非常にあやふやなので、間違っていたらごめんなさい。その当時とは比べものにならないくらい、バスタはお客さんで込み合っている。しかも外国人観光客の姿が目立つ。 彼らはどうやって目的地にたどりつく方法を理解しているのだろうか。スマホにそうい . . . 本文を読む

金時山へ(01)

2019年12月02日 | 出版
いつの間にやら12月となる。こうなると、なにがなんでもこの年を乗り越えたいものだと願うのは無理からぬ話だろう。しかしなあ、金策には頭を抱えるしかないのが現状である。頭を抱えていても名案など出てくるわけがない。しかも、家と会社の往復ばかりの日々には嫌気がさしていることもあり、久しぶりに山に行きたいと鬱屈を晴らす場を求めたわけである。それに、小生のような根っからの山猿ちゃんにしてみれば、きらびやかな都 . . . 本文を読む