80年代の松田聖子といえば、とにかく凄かった。何曲をシングルチャートトップに送り込んだのかは忘れましたけど、出すシングルはことごとくチャートトップに駆け上がりという状態が、一体何年続いたことか。もともと歌謡曲とは全く縁がなかった僕ですが、そういう人間ですら「これはいったいなんなのだ」と思うくらい人気があった。で、その松田聖子をどうして聴くようになったかといえば、それはレンタル・レコードのおかげですかね。「買うほどではないけれど、そんなに流行っているなら、どんな音楽なのか聴いてみたい」という軽い欲求をレンタル・レコードがかなえてくれた。確かこのアルバムが出た80年代前半の頃。
初めて聴いた時は、もう1曲目の「星空のドライブ」からKOされました。キラキラするサウンドとテクノ風なベース、スピード感溢れるサウンドに、こまっしゃくれたヴォーカルが乗る音楽に、「おぉぉぉ、歌謡曲とかバカにしてけど、いいじゃんコレ」と目から鱗だったんですね。当時の僕はクラシックに耽溺していたというか、まさに勉強か苦行のような感じで聴きまくっていたので(笑)、こういう刹那的ポップ性みたいなものに飢えていたのかもしれず、時期的にも調度良かったというということもあるかもしれませんけど、ともあれこのアルバムあたりから松田聖子を聴くようになったんですね。
ところで、松田聖子というと、一般には夏物みたいなイメージがあるんですけど、実は秋冬物にも良い曲が沢山あります。黄金時代の彼女は大体年2作のペースで夏と冬のイメージでアルバムを出していて、このアルバムは多分彼女の冬物路線の最初のアルバムになるんじゃないかと思いますが、前述の1曲目はもちろん、2曲「4月のラブレター」の大滝詠一サウンド、3曲目大村がアレンジした歌謡曲とファンキーとテクノの合体サウンドのポップさもう最高でした。
しかも彼女はその翌年の秋冬に「瞳はダイアモンド」や「スウィート・メモリーズ」あたりで、このアルバムの音楽すら軽く超えてしまうクウォリティを獲得しちゃいますから、やっぱ凄いとしかいいようがなかったです。あぁ、こういうチャーミングな個性って、今の日本にはもう出てくる余地がないだろうなぁ....。
初めて聴いた時は、もう1曲目の「星空のドライブ」からKOされました。キラキラするサウンドとテクノ風なベース、スピード感溢れるサウンドに、こまっしゃくれたヴォーカルが乗る音楽に、「おぉぉぉ、歌謡曲とかバカにしてけど、いいじゃんコレ」と目から鱗だったんですね。当時の僕はクラシックに耽溺していたというか、まさに勉強か苦行のような感じで聴きまくっていたので(笑)、こういう刹那的ポップ性みたいなものに飢えていたのかもしれず、時期的にも調度良かったというということもあるかもしれませんけど、ともあれこのアルバムあたりから松田聖子を聴くようになったんですね。
ところで、松田聖子というと、一般には夏物みたいなイメージがあるんですけど、実は秋冬物にも良い曲が沢山あります。黄金時代の彼女は大体年2作のペースで夏と冬のイメージでアルバムを出していて、このアルバムは多分彼女の冬物路線の最初のアルバムになるんじゃないかと思いますが、前述の1曲目はもちろん、2曲「4月のラブレター」の大滝詠一サウンド、3曲目大村がアレンジした歌謡曲とファンキーとテクノの合体サウンドのポップさもう最高でした。
しかも彼女はその翌年の秋冬に「瞳はダイアモンド」や「スウィート・メモリーズ」あたりで、このアルバムの音楽すら軽く超えてしまうクウォリティを獲得しちゃいますから、やっぱ凄いとしかいいようがなかったです。あぁ、こういうチャーミングな個性って、今の日本にはもう出てくる余地がないだろうなぁ....。