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私が昔使っていたオーディオ機器 [1] Victor A-X1000(Pre-Main Amp)

2006年02月08日 20時44分14秒 | PC+AUDIO
 前にとりあげたNEC A-10のところにもちらっと書きましたけれど、1984年の年の瀬、私はそれまで使っていたトリオのアンプ(今となっては機種不明)をA-10切り替えるべく、秋葉に趣きました。しかし、くだんのアンプはどこも売り切れ、せっかく勇躍して秋葉まで来たのにと、がっくりしていたところ、ダイナミック・オーディオだったか、そこの店員さんに熱心に勧められ、購入してきたのがこれでした。その店員さんは「A-10もいいけど、こっちも使っているパーツは凄いですよ。パワーだって負けてないですし、なにしろビクターの音ですからねぇ....」みたいなことをいったようないわないような記憶ありますが、とにかくこの価格にしては、とても豪華な内容であり、音質も文句なしってことだったんでしょう。

 自宅のラックにセットして一聴した時は、まずは低音のパワー感に驚きました。このアンプは128,000円で前のトリオのアンプのほぼ倍近い金額でしたから、音も良くなって当たり前だったのかもしれませんが、「音が良くなる=解像度アップ」みたいに思っていた私には、この低域方向の拡大というグレードアップは目から鱗状態でした。当時はクラシックに耽溺していたこともあって、オーケストラのマッシブな力感みたいなところはもう音の次元が違ったという感じだったのです。思い返せば、当時の私はオーディオは好きでも、良い音のなんたるかを実はなんにも知らなかったんですね....。ところがこうした音の迫力に感嘆しつつも、しばらくするとこの機械のもつビクターらしいとしかいいようがない、ぽってりと厚い暖色系の音に少しづつ違和感を感じるようになってきたんです。

 結局、この機械をその後4~5年使うことになる訳ですが、使えば使うほどにもっとシャープでスピード感ある音を求めていることに気がついたってところでしょうか(別にこの音がキライだという訳ではなかったんですが)。雑誌など読んで、理屈ではメーカー別の音のキャラクターを分かっているつもりはなっていたけれど、一定期間使って得た印象というのは雑誌に書いてあることと、けっこう違うもんだということが感得できたのも、この機械を使った得た貴重な体験であります。
 蛇足ですが、この機種の時期くらいからですかね、中堅騎手であろうとアンプの重さが20kgを超えるのはもう当たり前。メーカーもこぞって重さ比べ、筐体の剛性競争みたいになっていったのは....。
コメント (2)
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