こちらは先ほどレビュウしたシュトラウスのワルツ&ポルカ集と同じボスコフスキーとウィーン・ヨハン・シュトラウス管弦楽団との組み合わせによるレハールのワルツばかりを集めた珍しいアルバム。収録曲は「金と銀」、「メリー・ウィドウ」、「ひばりが歌う所」、「ジュディッタ」、「ルクセンブルク伯爵」、「ジプシーの恋」、「エヴァ」の8曲で、「金と銀」は確か元ネタが単体の歌曲だったとおもいますが、残りは全て彼のオペレッタからのモチーフを使用したもののようです。私の知っていたのは、ほとんど「メリー・ウィドウ・ワルツ」のみ。「金と銀」なんて、こういう曲だったんだって感じですし、「ルクセンブルク伯爵」は確か抜粋盤を何度か聴いているハスですが、ほとんど記憶にありませんでした。
「メリー・ウィドウ・ワルツ」というワルツはかのオペレッタの第一幕の終盤あたり中心にまとめたものですが、僕はこれを長いことパウワー・トイスルがフォルクス・オーパーを振ったものを聴いていて、すっかりそれに慣れしまっていたせいか、ボスコフスキーの演奏はやけにさっぱりしたものに感じました。
っていうか、きっとパウワー・トイスルの方が、きっとオールドスタイルで高カロリーな演奏だったんでしょうが、ボスコフスキーの演奏は同じウィーン風でも、もう少しリズムの切れが良く、あえていえばザッハリッヒな演奏というところなんでしょう。
他の曲は、いずれも思わせぶり序奏部があって、それが雰囲気をつくりつつ盛り上がったところで、ワルツが登場するというオーソドックスなパターンばかりですが、弦楽器をゆったりと動かして、舞曲といえあくまでも旋律重視だったり、節々にちょっぴり官能的なところがにじみ出たりするあたりは、レハールらしい個性というべきなんでしょう。こうやってまとまった形で聴くと、あらためてレハールの個性というものが分かったという感じです。曲としては「ジュディエッタ」がよかったかな。ワーグナー風に半音階で曲を盛り上げていくところが、いかにもレハールって感じでした。
「メリー・ウィドウ・ワルツ」というワルツはかのオペレッタの第一幕の終盤あたり中心にまとめたものですが、僕はこれを長いことパウワー・トイスルがフォルクス・オーパーを振ったものを聴いていて、すっかりそれに慣れしまっていたせいか、ボスコフスキーの演奏はやけにさっぱりしたものに感じました。
っていうか、きっとパウワー・トイスルの方が、きっとオールドスタイルで高カロリーな演奏だったんでしょうが、ボスコフスキーの演奏は同じウィーン風でも、もう少しリズムの切れが良く、あえていえばザッハリッヒな演奏というところなんでしょう。
他の曲は、いずれも思わせぶり序奏部があって、それが雰囲気をつくりつつ盛り上がったところで、ワルツが登場するというオーソドックスなパターンばかりですが、弦楽器をゆったりと動かして、舞曲といえあくまでも旋律重視だったり、節々にちょっぴり官能的なところがにじみ出たりするあたりは、レハールらしい個性というべきなんでしょう。こうやってまとまった形で聴くと、あらためてレハールの個性というものが分かったという感じです。曲としては「ジュディエッタ」がよかったかな。ワーグナー風に半音階で曲を盛り上げていくところが、いかにもレハールって感じでした。