テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

Braun, SK 6

2021-02-09 13:13:34 | オーディオ

今日都内にお住いのドイツ人留学生の方からお預かりしたのは Braun, SK 6 で海外から購入し届い
た頃は問題は無かったがターン テーブルの回転が徐々に遅くなり、このところはレコードを聴くのが
無理な状態になって仕舞ったとのお話だった。 この種の機器の修理のご依頼はこちらの ホームペ
ージ http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお願い致します。

しかし彼の日本語はビックリする程きちんとしたものだったが、今回梱包に当たりこちらで開梱する
際ナイフを入れる場所まで記してくれた(青い破線部分)。 その気遣いに頭が下がる!

モーター、或いはターンテーブルのシャフトのグリスの問題かと診てみたが問題は無かった。

先ずは動作を診させて頂いたがお話の通り想像以上に回転は遅かった。

進相コンデンサの容量抜けかと想ったがそうでは無かった。

ターンテーブル側面とドライブ・プーリーの結合度が低下している様だったので手を加えた。

33,45 回転で動作を診てみたが可成り改善されていたがもう一歩の感じだった。

回転数は可成り改善されたが未だ1割程度遅い感じだった。 

他の機能も念の為診てみたが MW は一応機能したが可成り周波数がズレていた。 また FM は全く
機能しなかった。 他にこの機種はこのシリーズで唯一ステレオ対応だが片方を繋ぐともう片方の出
力が減る問題が診られた。 片方づつ動作させても片方の出力が小さかった。

2月10日  2系統の出力に差が有るのが気になったので回路図を見直してみた。 回路図には音量調整
と音質調整のボリームが記されていたがその数が気になった。 実機では音量と音質の他にバランス
調整のボリュームが在ったがこのことは回路図には記されて無い。  このバランス調整で2系統の出力
の差は少なくなったが依然片方が少ない問題は残った。 しかしBraun 製品の回路図と実機の間に差
が在ったのは珍しい。

2月13日 これまで Braun のターンテーブルで回転数が若干遅いと云う問題は(モーターの軸受に問
題があったことは何度か有ったが)経験が無く、もしかして巻き線のどれかに問題が在るのかも知れ
ないと改めて診てみた。 下が実際の結線図でコイルの断線は診られなかった。 再度進相コンデン
サも診てみたがここに問題は無かった。

上の回路図から電源は 217 Ωのコイル + 208 Ωのコイル間、及び進相コンデンサ 0.4 μF を通り、455
Ω+ 666 Ωの二つのコイルに繋がっていた。(何処にも断線は診られなかったが 217 Ω と 208 Ωの差
は僅かだが 455 Ωと 666 Ωの間は1.5倍程の差が有るのが何故か不明。 同じ物がもう1台欲しい!)

スッキリはしないが組み込み、最後に外部入力ケーブルを用意した。

2月14日 念の為 60Hz での動作を確かめてみた。

結果若干(数%)早い様だったが 50Hz で使うよりはズット正しい回転数に近かった。

2月17日 発送に先駆けシッピング・ビスを取り付け様とターンテーブルを外した。

 

 

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