テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

日本コロムビア DSC-562DAF(昭和40年)

2022-01-06 11:21:19 | ラジオ

今日お預かりしたのは日本コロンビアの DSC-562DAF アンサンブル・ステレオで急にヒューズが
飛んで仕舞ったとのお話だった。  この種の物の修理、改造等のご依頼はこちらの ホームページ
http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお願い致します。 (最初ヤフオクから修理可否のお問い合わせを
頂いたが作戦は上手く行った。 ご依頼主の賢明さが伺える)

この種の機器にしては珍しく回路図が添えられていた。

ヒューズが飛ぶ原因は倍電圧整流回路のシリコン・ダイオードの片方が短絡していた。

ダイオード交換後の電源の電流は約 0.6A だった。

全体の動作を先ず確認してみたがフォノ (レコード・プレーヤ) の入力は良好そうだったがAM (MW)
は機能せず、FM の音量は少なかった。 先ずはペーパー・コンデンサを換えておこう。

先々のことを考えペーパーコンデンサは全て交換した。 フォノ(レコード・プレーヤ)の機能は
変わらず良好そうだったが、FM は一応機能したものの AM (MW) は機能しなかった(変化無し)。

1月7日 AM (MW) が全く機能しない問題に取り掛かった。 先ず V1, 2, 3 の各電極の電圧を診て
みたが問題は診られず、これらの3本の gm を実測してみたがこれも問題無し。

シグナル・ゼネレータで信号を加えてみたが T3 は約 440KHzだったが T4 は約 540KHzだった。

IFT 2個の共振回路は各1次、2次の計4つとなるがそれらの内の二つ(別のIFT)  の共振点は約 540
KHz、一つは(感じとして)400KHz 程だった。   今回 IFT の内部は診なかったが使われている共
振用のコンデンサが可成り劣化(変性)していたことになる。

回路図上で T4 は 4ピンとなっていたが実際は他に 2ピンが加わっていた(回路は回路図通り)

補正用のセラミック・コンデンサを加え調整し直した結果 AM も良好となった。 FM も IFT 3個
を再調整し音量は増えた。

 

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