”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

食べ物の色

2015-05-16 10:54:01 | 食・レシピ

先日、Facebookに投稿したこちらの写真、

 

  

ビーツを使ったポタージュなんですが、

女性からは好意的なご意見をいただきました。

しかし、男性は

 ・受け入れられない色

 ・赤潮を思い出す

 ・アメリカで飲んでいた整腸剤の色

などなど、あまり好まれない色のようでした。(>_<)

 

  

 

以前、遠州地方で作られている農産物を使って、

自然の色を付けた「おはたき」を作ろうとした時も、

同じようなことがありました。

 

 

この中に、濃いピンクのおはたきがありますが、

これはドラゴンフルーツの皮で色を付けました。

掛川で作られているドラゴンフルーツを使ったので、

もちろん地元産の自然の色ですが、

和の色のイメージではないということで、

製品にはなりませんでした。

  

 

ビーツの色も、ドラゴンフルーツの皮の色も

自然の色なのですが、

これまでの日本の食文化になかった色なので、

いくら暖色系とは言っても、

食欲増進に結びつかない人もいらっしゃるのでしょう。

 

  

  

私の大好きな映画に

「めぐりあう時間たち」という作品があります。

この中で、ローラという女性が

夫の誕生日に青いケーキを作るシーンがあります。

 

真っ青なケーキ・・・。

とても不気味に思えて、印象に残っています。

ローラは精神を病んでいる女性だったので、

「こんな色のケーキを作ったのかしら?」

と思っていましたが・・・。

 

その後、「食品と化学」という講座に参加した時、

「国によって、食欲の沸く色には差がある。

日本人は、青い色を見ると食欲が減退するが、

アメリカ人はそうでもない。

アメリカ人は、黄緑色の食べ物を見ると食欲が減退する。」

というお話を聴きました。

  

「めぐりあう時間たち」のローラは、

1951年のロサンジェルスに暮らす女性でした。

あの青いケーキは、彼女にとって自然の色だったのでしょうか?

 

 

 

※文中に出てくる「おはたき」は、うるち米のくず米を粉にして作るお餅。

 遠州地方の「もったいない精神」が作った伝統食です。

 

コメント
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