①
②
■ 光文社新書のシンプルなカバーデザインは好きだ(写真①)。著者の希望なのか、出版社の意向なのか分からないが、光文社新書はオリジナルデザインのカバーのことがある(写真②、③)。③
昨日(4日)今年初スタバ。入店前に朝カフェ読書用に『新聞記者、本屋になる』落合 博(光文社新書2021年)を買い求めた。新書らしからぬカバー、それもなかなか好いデザインのカバーにまず惹かれた(写真②)。
スタバで顔なじみの店員・Mさん、Hさんと新年の挨拶を交わし、いつものコーヒーを手に2階へ。
『新聞記者、本屋になる』は内容も新書ではなくて文庫の方は相応しいのではないか、と思う。北 杜夫の『マンボウ雑学記』(岩波新書1981年)を読んだとき(今から40年も前!)にもそう思った。
定年数年前に新聞記者を辞めて本屋の店主になった著者の落合さん。落合さんが記者時代や本屋店主になるまでの出来事やなってからの出来事、それから書店や本についての考え方を綴っている。具体的には書かないが著者の考え方に全く賛成というわけではなく、疑問に思うこともあった。
この本を読んで本離れ・書店離れの状況下にあって書店経営がいかに大変か、難しいかがよく分かった。だが、退職後にすることもなく、行くとろもない状況にならずに済んでいることは幸せなことだと思う。
著者が店主の書店は東京都台東区にあるという。この本には書店の外観や内部のカラー写真が載っている。書店を訪ねてみたい、と思わせるのは著者の筆力か、写真から伝わる書店のデザインの魅力か。私の場合は後者。