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「免疫「超」入門」を読む

2024-01-14 | A 読書日記

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『免疫「超」入門』吉村昭彦(講談社ブルーバックス2023年)を33会松山旅行の前に読んでいた。

本書の章立ては以下の通り。
第1章 人類の宿命・病原体と免疫の戦い
第2章 ヒトに備わった、5つの感染防御機構
第3章 病原体との攻防
第4章 自己を攻撃する免疫
第5章 炎症とサイトカイン
第6章 免疫とがん
第7章 老化を免疫で止められるか
第8章 脳と免疫の深い関係

**MHCにペプチドが結合している状態を「抗原提示」といい、MHC―抗原ペプチド複合体を発現している細胞を「抗原提示細胞」といいます。マクロファージ、樹状細胞、B細胞が、主な抗原提示細胞です。そしてここが重要なのですが、クラスⅠ MHCはキラーT細胞に、クラスⅡ MHCはキラーT細胞に、それぞれ抗原ペプチドを提示し、TCRによって認識されます。**(53頁)

脳の老化が確実に進んでいる。本を読み始めて数分後には記憶消去システムが自動的に起動して、小説では登場人物が分からなくなってしまう。だからノートにメモしながら読んでいる。

『免疫「超」入門』は免疫の基礎を説いた本だが、上掲文のように、免疫学などの専門用語が頻出する。あれ、MHCって何だっけ、TCRって何だっけとなってしまう。小説を読むときと同じようにノートにメモしながら読んだ。だが、内容の理解は覚束ない。老化現象が脳の全域で進んでいるのだろう。


「本を読んで内容が理解できなきゃ意味ないじゃん」と言わても仕方ない。でも、と敢えて言いたい。たとえ内容が理解できなくても読むことが楽しいのだから、それで良いと思っている。

本書の「はじめに」に免疫学は覚えるべき用語が多すぎて医学部の学生から最も嫌われている科目の一つだということが書かれている。私が理解できないのは当たり前のこと。

だが、ヒトの体ってミクロなレベルでもものすごく良くできているということは分かった。「これでいいのだ」


 



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