透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

フジモリ茶室「五庵」

2022-10-08 | A あれこれ

 藤森照信さん設計の「五庵」が藤森さんの出身地、茅野市宮川に建築されたことをある方のインスタで知り、今日(8日)観に行ってきた。「五庵」は東京オリンピック・パラリンピックに併せて開催された「パビリオン・トウキョウ2021」で建築された四畳半の茶室。再建築される予定だということは以前から知っていたが、完成したことは知らなかった。

「パビリオン・トウキョウ2021」の時は芝生のスカートを穿いていたけれど(残念ながら写真がないので、興味のある方はネット検索してみてください)、宮川ではスカートは穿いておらず、4本脚で立っていた。よく分からないが東京では4本脚ではなくて別の構造で茶室を持ち上げていたのではないかと思う。


茶室「五庵」
設計:藤森照信 所在地:茅野市宮川 撮影日:2022.10.08


なんとアクロバチックな!


外壁は焼杉板張り、屋根はしわくちゃにした銅板葺きという、フジモリ建築定番の仕上げ。ブレースがないけれど、これで水平力に対して抵抗できるんだろうか・・・。できるんだろうな。床は木造格子梁であることが「パビリオン・トウキョウ2021」の時の写真で分かる。その床と自然木の柱とどのように接合しているのだろう、柱脚は大きな石にどのように固定しているのだろう・・・。建設の様子、見たかったなあ。


脚元の様子


茅野市宮川のフジモリ建築は五庵と下の5作品で計6作品となった。撮影日2022.10.08 


神長官守矢史料館(デビュー作 1991年)     高過庵(右 2004年)と低過庵(左 2017年)


空飛ぶ泥舟(2010年)             高部公民館(2021年)


 



最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (s.k)
2022-10-08 18:14:21
トンデモ物件!!すごい( ºωº )
この場所に元々火の見櫓があったんですよね確か(*^^*)
斬新なデザイン✨
s.kさんへ (U1)
2022-10-08 19:40:08
コメントありがとうございます。
そう、高部公民館のすぐ近くに火の見櫓が立っていたそうです。現在吊り下げてある半鐘はその火の見櫓のものではなかったかと思います。
今回載せた建築は全て茅野の宮川にあります。歩いて回ることができます。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。