透明タペストリー

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「散華 紫式部の生涯」杉本苑子

2024-07-08 | A 読書日記

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『散華 紫式部の生涯 上』杉本苑子(中央公論社1991年図書館本)

 毎週月曜日と木曜日の午前中、9時半ころから10時半ころまでなぎさライフサイトのスタバで朝カフェ読書をするのが私の日々の生活での1週間単位のルーティン(routine)。今朝(8日)は『散華』上巻を読んだ。『源氏物語』の作者・紫式部の生涯を描いた小説と知り、読んでみようと思った。で、図書館で借りてきて、読み始めた。

登場人物が多い。「藤原為頼・為時略系図」「藤原文範関係略系図」「藤原義懐略系図」というように示されてはいるが・・・。『源氏物語』(現代語訳)を読んだ時と同じように、これらの系図を参照しながら読む。

読み始めて感じたことをどう例えよう。そう、出航前の客船に次々乗客が乗り込んでくる様を描いているかのよう。やがて出航し、航海するだろう。どんな航海なのか・・・。平穏な航海ではないだろうと予想する。

下巻の目次を見ると「越前国府」から始まっている。主人公の小市(紫式部、大河ドラマではまひろ)が『源氏物語』を書きはじめるのは下巻になってから、と分かる。下巻の第6章は「宇治十帖」。下巻を楽しみに読み進めよう。

読み始めたばかりだけれど、この小説をスタバで顔見知りの店員さんに薦めた。彼女はぼくと同じで、角田光代訳の『源氏物語』を読んだと聞いているので。


 


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