透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

「火の見櫓っておもしろい」を本にしよう

2017-01-29 | H 「あ、火の見櫓!」

 実は数年前から「火の見櫓っておもしろい」を本にしたい、と思い続けています。

昨年(2016年)末、東京の友人と飲んだとき、このことを話して来年(2018年)の3月ころまでに原稿を書く、と宣言しました。アルコール効果にまかせて言ってしまった、というのが本当のところですが。

本を出すにはかなりの費用がかかります。結局このことで書籍化プロジェクトはとん挫するかも。いやいや、その前の原稿を書く段階かな。でもこのことは考えないことにします。要は楽しめばいいんです。

本の原稿をこのブログで書き、ああでもない、こうでもない、と検討し、さらに推敲します。その過程をそのまま載せてしまおうという目論みです。

千里の道も一歩から、とにかく始めないことにはいつまで経ってもまとまりません。まともな文章を書こうなどというスケベ根性は捨てて、「火の見櫓って みんなちがって みんないい」ということが伝わるような文章が書けたらいいなと思います。

書籍化する際、全体の構成、具体的には章立てをまず考えるということになりそうです。参考に手元の本を見てみたいと思います。

 
『渋滞学』西成活裕/新潮選書

この本の章立ては次の通りです。

まえがき
第1章 渋滞とは何か
第2章 車の渋滞はなぜ起きるのか
第3章 人の渋滞
第4章 アリの渋滞
第5章 世界は渋滞だらけ
第6章 渋滞学のこれから
参考文献
あとがき

「まえがき」と「あとがき」を書かない場合もあるでしょうが、やはり書きたいです。このあたりは形式にこだわるというか、頭が固いというか、まあ、そんなところでしょう。

この本の章立てに倣えば、やはり第1章は「火の見櫓とは何か」になるでしょうか。以前、信州大学のあるサークルで火の見櫓についてレクチャーしたとき、担当の学生さんは次のような目次をつくってくれました。そうか、「火の見櫓とは何か」では硬いですね。ここは「火の見櫓って何?」の方がよさそうです。まだタイトルは決めていませんが、仮に「火の見櫓っておもしろい」にするなら、この方が良いでしょうね。「となりの、火の見櫓」というタイトルもなかなかいいですね。火の見櫓って身近な存在なんです、ということを上手く表現しています。




はじめに
第1章 火の見櫓って何?
第2章 火の見櫓を観察してみよう
第3章 火の見櫓あれこれ

第4章 火の見櫓って美しい
第5章 火の見櫓っておもしろい
第6章 火の見櫓のこれから
おわりに


とりあえず、今回は目次案を挙げておしまい。言うまでもなくこれは案です。次回は各章の中身の検討です。これは楽しい。


 


「江戸の災害史」を読む

2017-01-29 | A 読書日記



■ 『江戸の災害史 徳川日本の経験に学ぶ』倉地克直/中公新書 を読み始める。 

なんでも読んで知って、かんでも考え、なんでもかんでも書いてみよう ということなのだが、やはり好みというか、関心のあるなしという篩い(ふるいってこんな漢字なんだ)で読む本は選択されている。仮に「江戸の経済史」という書名であったらたぶん手にしなかっただろう。

この本には次のような記述がある。**天和二年(*1)一二月二八日、江戸下町一帯を焼き尽くす大火が起きる。(中略)『御当代記』(*2)は、それ以降天和三年二月までの二か月あまりに、毎日毎夜五、六度、多いときには八、九度も火事があったと記す。しかも、そのすべてが放火だったという。それを取り締まるために幕府は、中山勘解由直守を火付改に任じた。町々には、火の見櫓を設けて、付け火を監視するよう命じている。**(67、8頁)

このような情報を具体的な事例として「火の見櫓本」に書くことはないだろう。でも、十を知って一を書く、ということからすれば、知り得た情報は押さえておきたい(このブログは備忘録でもあるが、検索が容易にできるので便利だ)。

江戸時代の災害と防災システムの概要を知りたい・・・。


*1 1682年 *2 戸田茂睡が著した。綱吉一代の出来事を記したもの。