○ そうだった。昨年の夏は村上春樹の長篇小説を読んでいたのだった。長篇を一通り読了するのに約80日かかった。ジュール・ベルヌの小説に倣って「八十日間 村上春樹の旅」と書いておいたような気がする・・・。
昨晩の酔族会でSさんから今「クロニクル」を読んでいると聞いて昨夏の読書を思い出した。昨年の8月、ブログに好きな本を3冊に絞り込むことができなかったので4冊挙げている。赤く表示した4冊。順位はつけていない。
『羊をめぐる冒険』
『ダンス・ダンス・ダンス』
『海辺のカフカ』
『アフターダーク』
あれから一年、今振り返ると、ものがたりとしては「海辺のカフカ」が一番よくできていて、面白いし、読みやすかったと思う。この作家の表現には隠喩的なところが多々あって、読む人によっていろんな解釈ができるところが魅力なのだ。この長篇にもその特徴があるが、素直に解釈して読み進むことができたと記憶している。
昨晩の酒席で村上作品では「アフターダーク」が一番と言った。この小説のどのような点を評してそう言ったのか説明しにくいが、特に印象に残っているのがこの作品だ。
そして一年ぶりに読む村上作品はこれ。