黎明の廃人日記

最近はやや更新が途切れがち、斜めに流し読み。
貴方にも私にも人生の役には立ちません。

スマホからだだ漏れ

2012年04月17日 19時54分31秒 | Weblog
4月17日分。

 毎度。せっかく日曜日に自転車を買った割には、昨日も今日も普通に今まで通り、往復四十分ほどを歩いて会社まで通っております。幽霊です。自転車に乗るほどの距離でもないし、ついでに言えば……うちの新しい自転車って、若干目立つのです。サイズと在庫の色の都合だったのですが、ビアンキのチェレステカラーだもんで……。まさか自分があの色の車体に乗るなんて思いも寄りませんでしたが、すぐ乗れることを優先した結果ですなー。走ってる間はともかく、駐輪してるとちょっとね。職場ですしね。
 あ、チェレステというのは、ビアンキというメーカが好んで使う、エメラルドグリーンみたいな鮮やかなカラーのことです。イタリア語で「Celeste」、碧空とか天空とか、そういった意味合いだそうな。その年のミラノの空の色を見て現地の職人が色を調合するなんて話もあって、毎年ちょっとずつ色合いが違うんだとか。

 本日のネタ。私個人は未だにスマホを使う気になれず、延々と四年とか五年とか前のPHSを使い倒しているわけなのですが。今日見かけたニュースとして、アンドロイド携帯アプリから大規模な個人情報流出という話を見かけました。話の詳細はリンク先の記事を読んで頂くとしまして、要約すればアンドロイドのアプリとして公開されていたソフトの内、一部に情報集主機能を含んだ代物が確認されたということ。ダウンロード件数が6万件とのことで、さてどの程度まで流出していたものか、まだ実態は掴み切れていないようです。
 というより、この手の情報流出で怖いのは、「実態」がどこまでの被害なのかが、物理的には確認が出来ないということですね。あくまでも、流出した「可能性がある」というところまでしか分からないので、実際には何件流出したのか、誰の情報が流出したのか、というのがまるっきり分からないというのが一番怖い。自分が流出した「可能性のある」リストに含まれている場合、自分の情報が流出しているのかいないのか、確定できないわけです。
 今回、記事の件で挙げられているアプリのする「悪さ」は、(ここからは記事から抜粋)「端末本体の電話番号や通話中かどうかのステータス、通話相手の電話番号、連絡先の名前や電話番号、メールアドレスなどにアクセスでき、それらを外部のサーバーに送信することが可能になる」(ここまで記事から抜粋)というもの。コレ、結構な情報ですね……。さすがに通話内容までは取れないにしても……っと、そういえば、通話内容じゃないけど、結構前に「カレログ」とか話題になりましたなぁ。怖い怖い。

 スマホに関しては、結構前々から言われていることではありますが、アレはあくまでも「携帯電話」ではなくて、「小型のパソコン」そのものです。従って、セキュリティについても、パソコンと同じか、むしろ個人情報の宝庫になるだけに、パソコン以上に気を遣う必要があるものです。みんな電話だと思っているから、結構気楽に扱ってますけどねー。
 上の件だと、もし当該のアプリをダウンロードしていた人のアドレス帳が全部「抜かれて」いた場合、10人とか20人じゃ収まらない人数のアドレス・電話番号・通話履歴が抜かれていたことになります。ほっとんど携帯を使わない私ですら、古い物も含めれば何十人か分が入っていますから……。多用している人のスマホだったら、それじゃ済まないでしょうね。数百万規模の個人情報流出の可能性という記事の煽りタイトルも、無いとは言えないのがまた怖いところ。
 スマホというのは、こういう代物です。扱いこなせる人にとっては、確かに「使える」モバイルツールであることは、間違いないでしょう。ただ、流行に乗ってとか、店員さんに勧められてとか、そのくらいで何となく乗ってしまった人にとっては、この件のようなリスクは重たすぎるのではないかな、とも。私自身は、外へ「小型のパソコン」を持ち出す必要性を全く感じないので、旧来のPHSなりガラケーで問題ない、という判断でスマホにしていません。そも使わないというのも、まあ極端なやり方ではありますが、リスク回避の方法の一つです。
 貴方の情報は狙われている……なーんてのは、どこぞの週刊誌やらスポーツ新聞やらワイドショーの煽り文句そのまんまではありますが。これもまあ、実際問題、誇張表現でもない場合だってあるってことですね。
 自衛の方法として一番単純なのは、それこそ「公式」なアプリ以外は絶対入れないこと。それから、万が一流出の危機にさらされた場合を考えて、「貴重な」情報は入れないこと。後は、物理的に落っことしたり無くしたりしないように、注意を払うこと。落っことすのを防止するなら、チェーンなり紐でもつけるとかですね。地味ですけど、劇的な解決方法なんて、この手の問題にはありませんし。他人が守ってくれるわけでもなし。自衛するしかないってことですなー。

 ではでは。ひゅう、どろん。