7月31日分。
毎度。昨日にまた暑い日が戻ってきましたねーなんて書いてみたら、今日はまた気温が下がってしまったじゃないか……。幽霊です。真夏の筈なのに、さすがに今日はジャケット着ていけば良かったかなと思いましたよ。お陰で、朝から体温が上がってこなかったもので、一日鼻水ぐじゅぐじゅです。花粉症とかではないんですけれどねぇ。それにしても、冷房かかってる電車の中より、電車の外に出た方が寒く感じるというのはどういう気温だ。
この涼しさ……というか半ば寒さのせいか、先週末に仕掛けたハエ取り紙にも、ほとんど虫が引っ掛かってません。それ以前に、あまり室内で虫を見かけません。普段ならもうちょい見かけていた気がするので、やっぱり寒すぎるのかも。この部屋、エアコンで室温を保つということをこの時期はやらないので、外気温が室内の温度を完全に支配します。うっかりすると、太陽の熱が屋内に籠もってしまうので、暑い日は外より暑くなるんですけどね。その割に、寒いときには保温性がありません。よーくよく見ると、ちっこいのが三匹くらいはかかってるんですけどね。にしてもこのベタベタ、えらい粘着力ですな。何使ってるんだろ? 成分表示を見ると、「潤滑油・天然樹脂」しか書いてません。うーむ、謎。
さて、ようやっとまた週末です。クレイシルバーでまたリング一個作ったり、思う存分寝たり、洗濯したりアイロンかけたりしませんとね。後半のは嬉しくないけど。後はまあ、一応、また物書きの準備を再開しています。書き始めるかは分かりませんが、とりあえず背景側から詰めている状態。今まで以上に更に詰めてますが、いくら詰めたところで足りることは無いのでしょう。中身的には、これまでよんできた学術ハードカバー類のまとめ的な代物です。順序としては、その中身を詰めておくために諸々読んでいた、のですけれども。その内そこから逸脱して、気が向く物を適当に読んでましたからねぇ。もうじき、核融合のブルーバックスも読み終わりそうです。次は経済学のヤツかな?
さてさて。来月末には選挙という段取りで進んでいるようなのですが、ここらで一つ、敢えて民主党のマニフェストをちゃんと見てみることにしました。あんまり好きではないのですが、ただ感情論で嫌いと言ってみても仕方がない。幸いにして、ネットから公式サイトへ行けば、今年のマニフェストがダウンロードできますし。ということで、ちとPDFが重たいですが、ある程度眺めてみることにします。
今回のマニフェストの要点は、とりあえず5つのようです。それぞれに、「1.議員の世襲と企業団体献金は禁止し、衆院定数を80削減する」、「2.子供の中学卒業まで年に31万2千円の子供手当を支給し、高校は実質無償化、大学も奨学金を充実する」、「3.年金月額最低7万円を保障し、また後期高齢者医療制度は廃止、医師の数を1.5倍にする」、「4.地方の自主財源を大幅に増やす。農業の個別所得保障制度を創設。また高速道路の無料化、郵政事業の抜本見直しを行う」、「5.中小企業の法人税を18%から11%へ引き下げる。月額10万円の手当付き職魚訓練制度、最低自給を全国平均1000円に。地球温暖化対策を強力に推進し、新産業を育てる」といったところ。PDFのページ割りに従って、5つに分けてみました。ではまあ、一つずつ見ていくとしましょう。
まずは、その1について。天下りを禁止であるとか、衆院定数の削減といった辺りについては評価して良いのではないかな、と思います。ただ、定数削減は良いのだけれど、一票の格差の拡大にうっかり繋がらないと良いかな、とも思いますが。現状、先進国の中では、日本の一票の格差というのは最大レベルに広がってしまっていた筈ですしね。ここでは官の無駄遣いを無くし、そこで節減した費用を党の推し進める施策の財源にしようという狙いも当然あるようで。ただ、いわゆる「埋蔵金」の割合がちょっと大きいですね。4兆円をこの埋蔵金で補うつもりのようなのですが、そんなに眠っているものかしら? 後は、一回使ってしまったら、その埋蔵金はもう無くなってしまうから、恒久財源としてはアテにならないことも懸念事項かと。ついでですが、献金の禁止と世襲については……どっかの壊し屋さん、この手の話でつい最近騒がれてましたからね。ちと説得力がダウンです。
その2は、評価の大きく分かれるところになりそうです。制度的に挙げられているのは、出産時に55万円の一時金、中学卒業まで毎月2万6千円の子供手当、公立高校の実質無料化と私立高の生徒には年12~24万円の助成、大学生・専門学校生の希望者全員が受けられる奨学金制度の創設、空き教室の活用によって保育所を増やす、といったところ。最後の一つは賛成なのですが、他の部分については財源どーすんのかな、というのが一番気になります。子供を大事に、という方針はよく分かりますが、相当な財政負担になる筈。当然その負担は税金から出てくることになりますが、増税無しでこれを出来るか? このほかにも、後の方の施策で更に資金を食いそうなものがありますし……。手当に関しては、少なくとも所得制限(支給する基準所得に上限を設ける)が必要かなーと。出生率の低さ、また一人の女性が産む子供の数が少ないこと、を気にしての施策案であることは理解できますけれども。
次、その3について。上で書き忘れましたが、具体策の中に、「ヘルパーなどの給与を月額4万円引き上げて、介護に当たる人材を確保する」というものがありました。これについては、知人に介護関係の仕事してる人がいますが、給料安いよなーということをよく聞きますし、良いのでは。年金をロストさせません、変なところへ資金流用させません、失われた年金を取り戻します、といった辺りを謳っているのは、まあ当たり前のことか。医師の数を増やすというのは良いのですが、質の悪い医師がただ増えるというのでは意味がないし、何より、地方に医師が増えないと全くもって改善になりません。都心部にだけ医師が増えたのでは、そこで過当競争になるだけで、地方の状況はなーんにも変わらないですしね。それと、医療制度については今後更に必要な額は増え続けていくわけで、これも財源を以下略。
そろそろ疲れてきましたが、その4へ。農業を再生し食料自給率を上げよう、というところについては良いのですが、これはなかなか難しいだろうなぁ。そっちは置いておくにして、地方の財源に関する自主性を上げましょうという政策はとりあえず良し、かな? ただ、高速道路の段階的無料化とガソリン税などの廃止は、またしても財源以下略が問題になりそうなのと、この後に来る環境問題対策には真っ向から背反しそうな気もします。車使う人が増えれば、排ガスも増えるのですが……。これはアレかな、国内で需要が冷え込んでいる自動車関連企業への援護射撃的な意味合いも強いのかも知れません。
やれやれ、ようやっと最後の、その5に来ました。中小企業の法人税ダウンはとりあえず良いとして、一番ここで気にかかるのは、最低時給千円ですね。当然のように人件費の高騰を招く施策ですし、むしろ雇用を減らされる怖れの方が高くなってきそうです。また、合わせて製造現場への派遣を原則禁止ということになると、国内製造業にはかえってダメージが大きいのではないかな、と。ついでに言えば、民主党って派遣法に賛成してた過去が無かったっけ? 人件費のアップついでに、派遣禁止となると、製造の場所を国外に移してしまう方が得になりそうです。国内の雇用がむしろ減る、という可能性が……。派遣にしても、色々待遇の問題を指摘されますが、条件は悪くとも、そこでまた一定の雇用数を確保しているのも事実。そこに追い打ちをさらにかけることに、ならないと良いのですが。
もっと細かく見ていけば、評価できる点、ツッコミ入れる点のどちらもありそうですが……。ふとマニフェストを最後まで眺めてみて、外国人参政権が何も書いてないな、ということに気が付いてみたり。私自身は、そちらの制度に一番反対で民主を好きになれないところもあるし、何か書いておいて欲しかったのですが。わざと外したのか、あまり今回は論点として大事ではないと思っているのか。ただ、政権与党を狙う党が、その賛否のかなり大きそうな施策を何も書いていないというのは、どうなんだろう。これ、国内の人件費をごりっと上げておいて、移民受け入れとかを一気に開放しましょうと言い出すとか、そういう腹づもりなのか? さすがに考えすぎですかねぇ。
全般での印象は、聞こえの良いことは言っているけれど、財源の確保がこれはちとおぼつかないんじゃないかな、というところが気になります。確保の面についての記載が、あまり無いのです。施策にしても、全部反対と言うつもりは無く、ちゃんと評価して良いところもあると思うのですが……。どうしても、やって欲しいけど、じゃあお金の出所は? というのが不安。無駄遣いのカットで捻出します、と言って済む規模ではないと思うのですけれどもね。
なお、今回は割と、民主党に好意的な書き方をしてます。これでも。自民のマニフェストは発表になってるんだったかな? そちらも出ているようなら、その内に、公平を期す意味でも、自民の分も書こうかと思います。それで一日分、ネタが出来ますしね。
ではでは。疲れました……。ひゅう、どろん。
毎度。昨日にまた暑い日が戻ってきましたねーなんて書いてみたら、今日はまた気温が下がってしまったじゃないか……。幽霊です。真夏の筈なのに、さすがに今日はジャケット着ていけば良かったかなと思いましたよ。お陰で、朝から体温が上がってこなかったもので、一日鼻水ぐじゅぐじゅです。花粉症とかではないんですけれどねぇ。それにしても、冷房かかってる電車の中より、電車の外に出た方が寒く感じるというのはどういう気温だ。
この涼しさ……というか半ば寒さのせいか、先週末に仕掛けたハエ取り紙にも、ほとんど虫が引っ掛かってません。それ以前に、あまり室内で虫を見かけません。普段ならもうちょい見かけていた気がするので、やっぱり寒すぎるのかも。この部屋、エアコンで室温を保つということをこの時期はやらないので、外気温が室内の温度を完全に支配します。うっかりすると、太陽の熱が屋内に籠もってしまうので、暑い日は外より暑くなるんですけどね。その割に、寒いときには保温性がありません。よーくよく見ると、ちっこいのが三匹くらいはかかってるんですけどね。にしてもこのベタベタ、えらい粘着力ですな。何使ってるんだろ? 成分表示を見ると、「潤滑油・天然樹脂」しか書いてません。うーむ、謎。
さて、ようやっとまた週末です。クレイシルバーでまたリング一個作ったり、思う存分寝たり、洗濯したりアイロンかけたりしませんとね。後半のは嬉しくないけど。後はまあ、一応、また物書きの準備を再開しています。書き始めるかは分かりませんが、とりあえず背景側から詰めている状態。今まで以上に更に詰めてますが、いくら詰めたところで足りることは無いのでしょう。中身的には、これまでよんできた学術ハードカバー類のまとめ的な代物です。順序としては、その中身を詰めておくために諸々読んでいた、のですけれども。その内そこから逸脱して、気が向く物を適当に読んでましたからねぇ。もうじき、核融合のブルーバックスも読み終わりそうです。次は経済学のヤツかな?
さてさて。来月末には選挙という段取りで進んでいるようなのですが、ここらで一つ、敢えて民主党のマニフェストをちゃんと見てみることにしました。あんまり好きではないのですが、ただ感情論で嫌いと言ってみても仕方がない。幸いにして、ネットから公式サイトへ行けば、今年のマニフェストがダウンロードできますし。ということで、ちとPDFが重たいですが、ある程度眺めてみることにします。
今回のマニフェストの要点は、とりあえず5つのようです。それぞれに、「1.議員の世襲と企業団体献金は禁止し、衆院定数を80削減する」、「2.子供の中学卒業まで年に31万2千円の子供手当を支給し、高校は実質無償化、大学も奨学金を充実する」、「3.年金月額最低7万円を保障し、また後期高齢者医療制度は廃止、医師の数を1.5倍にする」、「4.地方の自主財源を大幅に増やす。農業の個別所得保障制度を創設。また高速道路の無料化、郵政事業の抜本見直しを行う」、「5.中小企業の法人税を18%から11%へ引き下げる。月額10万円の手当付き職魚訓練制度、最低自給を全国平均1000円に。地球温暖化対策を強力に推進し、新産業を育てる」といったところ。PDFのページ割りに従って、5つに分けてみました。ではまあ、一つずつ見ていくとしましょう。
まずは、その1について。天下りを禁止であるとか、衆院定数の削減といった辺りについては評価して良いのではないかな、と思います。ただ、定数削減は良いのだけれど、一票の格差の拡大にうっかり繋がらないと良いかな、とも思いますが。現状、先進国の中では、日本の一票の格差というのは最大レベルに広がってしまっていた筈ですしね。ここでは官の無駄遣いを無くし、そこで節減した費用を党の推し進める施策の財源にしようという狙いも当然あるようで。ただ、いわゆる「埋蔵金」の割合がちょっと大きいですね。4兆円をこの埋蔵金で補うつもりのようなのですが、そんなに眠っているものかしら? 後は、一回使ってしまったら、その埋蔵金はもう無くなってしまうから、恒久財源としてはアテにならないことも懸念事項かと。ついでですが、献金の禁止と世襲については……どっかの壊し屋さん、この手の話でつい最近騒がれてましたからね。ちと説得力がダウンです。
その2は、評価の大きく分かれるところになりそうです。制度的に挙げられているのは、出産時に55万円の一時金、中学卒業まで毎月2万6千円の子供手当、公立高校の実質無料化と私立高の生徒には年12~24万円の助成、大学生・専門学校生の希望者全員が受けられる奨学金制度の創設、空き教室の活用によって保育所を増やす、といったところ。最後の一つは賛成なのですが、他の部分については財源どーすんのかな、というのが一番気になります。子供を大事に、という方針はよく分かりますが、相当な財政負担になる筈。当然その負担は税金から出てくることになりますが、増税無しでこれを出来るか? このほかにも、後の方の施策で更に資金を食いそうなものがありますし……。手当に関しては、少なくとも所得制限(支給する基準所得に上限を設ける)が必要かなーと。出生率の低さ、また一人の女性が産む子供の数が少ないこと、を気にしての施策案であることは理解できますけれども。
次、その3について。上で書き忘れましたが、具体策の中に、「ヘルパーなどの給与を月額4万円引き上げて、介護に当たる人材を確保する」というものがありました。これについては、知人に介護関係の仕事してる人がいますが、給料安いよなーということをよく聞きますし、良いのでは。年金をロストさせません、変なところへ資金流用させません、失われた年金を取り戻します、といった辺りを謳っているのは、まあ当たり前のことか。医師の数を増やすというのは良いのですが、質の悪い医師がただ増えるというのでは意味がないし、何より、地方に医師が増えないと全くもって改善になりません。都心部にだけ医師が増えたのでは、そこで過当競争になるだけで、地方の状況はなーんにも変わらないですしね。それと、医療制度については今後更に必要な額は増え続けていくわけで、これも財源を以下略。
そろそろ疲れてきましたが、その4へ。農業を再生し食料自給率を上げよう、というところについては良いのですが、これはなかなか難しいだろうなぁ。そっちは置いておくにして、地方の財源に関する自主性を上げましょうという政策はとりあえず良し、かな? ただ、高速道路の段階的無料化とガソリン税などの廃止は、またしても財源以下略が問題になりそうなのと、この後に来る環境問題対策には真っ向から背反しそうな気もします。車使う人が増えれば、排ガスも増えるのですが……。これはアレかな、国内で需要が冷え込んでいる自動車関連企業への援護射撃的な意味合いも強いのかも知れません。
やれやれ、ようやっと最後の、その5に来ました。中小企業の法人税ダウンはとりあえず良いとして、一番ここで気にかかるのは、最低時給千円ですね。当然のように人件費の高騰を招く施策ですし、むしろ雇用を減らされる怖れの方が高くなってきそうです。また、合わせて製造現場への派遣を原則禁止ということになると、国内製造業にはかえってダメージが大きいのではないかな、と。ついでに言えば、民主党って派遣法に賛成してた過去が無かったっけ? 人件費のアップついでに、派遣禁止となると、製造の場所を国外に移してしまう方が得になりそうです。国内の雇用がむしろ減る、という可能性が……。派遣にしても、色々待遇の問題を指摘されますが、条件は悪くとも、そこでまた一定の雇用数を確保しているのも事実。そこに追い打ちをさらにかけることに、ならないと良いのですが。
もっと細かく見ていけば、評価できる点、ツッコミ入れる点のどちらもありそうですが……。ふとマニフェストを最後まで眺めてみて、外国人参政権が何も書いてないな、ということに気が付いてみたり。私自身は、そちらの制度に一番反対で民主を好きになれないところもあるし、何か書いておいて欲しかったのですが。わざと外したのか、あまり今回は論点として大事ではないと思っているのか。ただ、政権与党を狙う党が、その賛否のかなり大きそうな施策を何も書いていないというのは、どうなんだろう。これ、国内の人件費をごりっと上げておいて、移民受け入れとかを一気に開放しましょうと言い出すとか、そういう腹づもりなのか? さすがに考えすぎですかねぇ。
全般での印象は、聞こえの良いことは言っているけれど、財源の確保がこれはちとおぼつかないんじゃないかな、というところが気になります。確保の面についての記載が、あまり無いのです。施策にしても、全部反対と言うつもりは無く、ちゃんと評価して良いところもあると思うのですが……。どうしても、やって欲しいけど、じゃあお金の出所は? というのが不安。無駄遣いのカットで捻出します、と言って済む規模ではないと思うのですけれどもね。
なお、今回は割と、民主党に好意的な書き方をしてます。これでも。自民のマニフェストは発表になってるんだったかな? そちらも出ているようなら、その内に、公平を期す意味でも、自民の分も書こうかと思います。それで一日分、ネタが出来ますしね。
ではでは。疲れました……。ひゅう、どろん。