黎明の廃人日記

最近はやや更新が途切れがち、斜めに流し読み。
貴方にも私にも人生の役には立ちません。

秋葉原強行軍

2005年07月31日 22時14分34秒 | Weblog
7月31日分の日記という事で。

 今日で気が付いてみれば七月も終わりな訳ですが、つまりは私が就職して入社してからまる四ヶ月が過ぎ去ったということになります。四ヶ月ってことは一年の三分の一ってことですが、ど~にももうそんなに時間が経っていたのか~というのが正直な所で、あまりそれだけの時間が過ぎ去ったという気がしません。というか、それだけの日数が経過したという感覚がまるっきりありません。身体がついて行っていないというのか、それとも頭の方がついて行っていないのか。どちらにせよ、実際の時間経過に対して、こちらの感覚が追いついていないようです。まあ、何となく浦島太郎気分を味わっている訳ですが、それもそれでまあ仕方がないのかな~とか。
 それは置くとして、秋葉原に行ってきました。大学時代の友人に呼ばれてのことでしたが、本当は昨日に行く予定だったもので、しかし昨日は天気予報で午後から雨ってことで中止になったりとか。ただ、実際には雨降らなかったんですけどね~。そういうこともある、ということで。んで、今日は午前中から秋葉原へ移動する予定だったのですが、「起きたらメールする~」と言っていたのに、予定していた時間になってもメールが来ない。こりゃ~あれか、やっこさん寝てるな~と思っていたら、あとからメールが来て、「今まで寝てた……」と。予想通りかよ~と苦笑いしつつ、結局は午後から秋葉原で合流することになりました。ま、そうだろうと思って、午前中は寮から出なかった訳ですが。
 友人はキーボードを買いに秋葉原まで出てきたのですが、結論を言ってしまうと、キーボードを選ぶのに二時間三時間かかりました。何でそんなに時間かかったのかと言えば、毎日仕事でかなりの文字数を叩くことになるので、どうせ買うなら良い物をと拘った結果です。キーボードというのはキータッチの差がまず個々の商品で大幅に変わってしまいますし、キーの幅が大分違ってきます。ミリ単位でずれているだけでも、キーを打つ時の感覚は変わってしまうのですよねぇ。例えば、新しいパソコンに買い換えた時、キーボードがそれまでの物と変わっていると、何だか変な感じがしませんか? つまりはああいった違和感を無くすため、そして自分の手にあった物を選ぶために、かなりの時間を割いた訳です。
 キーボードもピンキリで、値段にして一万円を超えて二万近くまでいく物もあれば、十把一絡げに二束三文五百円とかで売られているものもあります。値段が高ければ良いということもないのですが、それでもやはり多少の値が張る物の方が、手に合いやすいという傾向がどうしてもあります。あまり普段に文字を打たないなら関係はないのですが、うちの日記のように毎日大量に文字を叩いているような場合には、それなりにキーボードはちゃんと選んでおかないと手首が疲れてしまうのです。……ってなことに拘っていたら、いつの間にか随分と時間が経っていたというオチ。秋葉原まで行って、延々とキーボードだけ触って見ていたってのも、まあ凄い話。ただ、秋葉原らしい話ではあるのかも知れません。

 今日は考察の類はお休みにして、ネタ特集。秋葉原に行ったということで、割と今日はちまちましたネタが多少は出てきたもので。まあ、のっけの出がけから相手方の寝坊とかいう楽しい、そして想定範囲内のアクシデントはありましたが、まあそのくらいは置いておくとして。秋葉原駅に早めに着いたので、秋葉原デパートでちまちまとあちこち覗きながら時間を潰しておりました。んで、ちょいと久々にガンプラのお店を眺めてみて、エールストライクのフォルムはやっぱり綺麗だな~とか、サザビー箱でかいよとか思ったりしていたのですが。店頭で不思議な物を見かけてしまって、一瞬硬直。なんと、「マスターグレード・アッガイ」が……。いや、ゼータプラスとか、エールストライクとか、リックディアスとか、サザビーとか、そういうのならまだ分かりますが。アッガイ……本当にマスターグレード化したのか。ネット上で画像を見かけたことがつい最近にあって、ジョークの類だとばかり思っていたのですが、まさか実在したとは。素晴らしい♪ まあ、買わないんですが。
 ネタその二。ガンプラを眺めたあとで、何故か輸入食料品のお店があったので、そこでちまちまとまた商品を眺めて歩いていたのですが。何でだろ~と思ったのがまず、オリーブオイルと、その隣に「エキストラバージンオリーブオイル」が並んでいたのですが、何故か普通のオリーブオイルの方が値段が高かった……。値札、付け間違えたんだろうか? 次の何だろ~は、今度は同じお店でジャムのコーナーを眺めていた時に、アプリコット、プルーン、マーマレード、ビターオレンジマーマレードとまあ順当に並んでいた隣に、「ジンジャージャム」。ジンジャーってことはあれですよね、つまりは、生姜? こんなもんまでジャムにするのか~とか思ったのですが、案外爽やかな風味になるのかも知れません。味は、知りませんけれど。ついでに、その更に隣に「ミルクジャム」なるものが……。ミルクジャムって……何?
 そんな訳で、ミルクジャムをググって見たら、どこかの牧場のサイトにヒットしました。そこにある説明の曰く、「ミルクジャムは、自然の恵みたっぷりの放牧牛乳と十勝産のグラニュー糖だけを使って煮詰めて作ったもの。もともとはフランスの農村部で作られていた保存食です。」だそうな。フランスの農村部云々と書いてあるのは今更に納得で、確かあのミルクジャムの瓶も、フランス語の瓶だったような気がします。少なくとも、私がまるっきり読めなかったので、英語じゃなかったのは確か。しかしこれ、つまりは乳脂肪分に砂糖をぶち込んで煮詰めたものですから、相当にカロリー高そうだなぁ~、とか。つまりはアレですよね、コンデンスミルクみたいなやつってことでしょうし。冬場の朝とかには良いのかも知れません、これ。
 ネタ、最後。これは意図的に狙った物では全くもってなかったのですが、ちょっと喉が渇いたので、友人共々飲み物を買ったのですが。まあ友人も「がぶ飲みココア」とか軽くネタなものをチョイスしていましたが、私自身はアイスロイヤルミルクティーのアールグレイ缶を買った訳です。んで、飲んだら……苦笑い。苦笑いを無理矢理にっこり笑顔に修正して、ちょっと銀行にお金をおろしに行っていた友人に、缶を無言で差し出しました。飲んだ友人、表情が見事に変化しましたね♪ そりゃそうだろう、私だってまさかこんな不意討ち食らうとは思ってませんでしたから。何というのでしょう、この強烈なアールグレイ風味の……香料でしょうね。缶紅茶にはそもそも期待はしていませんが、まさかここまで不味いとは思わなかった罠。ネタ狙いではなくて、順当に避難先として選んだつもりが、見事にネタ。友人のチョイスである、がぶ飲みココアを遙かに上回るネタを引き当ててしまったようでした。何でだろうなぁ……狙わなくてもネタが来るなんて、ねぇ?

 最後は恒例、本の話。秋葉原まで出向く時に、わざと時間を取って総武線でちんたらと一駅一駅秋葉原まで動いておりました。んで、その間にずっと新潮文庫より『西の魔女が死んだ』を読んでいたり。大体電車に乗っていた時間は45分くらいでしたが、それでほぼ九割まで読み切ってしまっていた辺りが何ともはや。元々この本の作者さんは児童文学の方面の方だったようで、文章も平易で非常にペースを飛ばしやすかったため、あっという間に先へ先へ行ってしまったようです。こりゃ~困ったな~と、秋葉原デパートの書店で、何となく同じく新潮の『老人と海』を追加購入。ちょっと前に『ジーキル博士とハイド氏』を買って読んだばかりなのですが、ちょいと前の古典名作を漁ってるのか、自分?
 秋葉原デパートでの待ち時間中に、結局は『西の魔女は死んだ』は読み終わってしまいました。んで、そのあとしばらくは秋葉原を放浪して、六時前くらいになってから友人の曰く、「よし、新宿行くか!」と突発発言。いや、良いんですけどね。んで、ぼちぼちと新宿まで出て、行く先は紀伊国屋とジュンク堂。しかしおかしいな、先週に二日も紀伊国屋行ったような気がするし、先々週もジュンク堂行ったような気がするんですが……まあ、良いか。私自身は、紀伊国屋で何となく、ドールの写真集を一冊購入。普段はあんまりこういうの買わないのですが、何となく影のあるドールの写真が欲しくなったので、唐突に購入。思い付いた時に買うのが、まあ本に関しては良いような気がしています。
 ジュンク堂の方でも一冊コミックス、電撃の『苺ましまろ』三巻目を追加購入していたりで、何だかな~。今日だけでまた三冊追加、そして金額三千円くらいなり。昨日にも買ったし、一昨日にも買ったような気がするし、先週の土日にも本買ったような気がしないこともないのですが、もういちいち気にしていたら数え切れないので数えるのやめておきます。財布は一応、大丈夫だしね……昨日の日記に書いてあるような毎月の状況ですから。本当は『ピルグリム・イェーガー』の続きも買っておきたかったのですが、どうにも三巻目が欲しかったのにジュンク堂では三巻目だけが置いていないという楽しい状況だったので、買わず終い。紀伊国屋ではあったのかも知れませんが、どうせジュンク堂にも行くからと後回しにしたのがちと失敗か。ま、その内にまた買うのでしょうけれどね。
 朝っぱら、秋葉原行きのメール待ちの間に、『苺ましまろ』の二巻目と、それから『銃夢』の一巻目を読み切り。『銃夢』はラストオーダーの方じゃなくて、古い方です。たまたま近所の古本屋で売っていたので、一巻目だけ様子見に買い込んでおいた物。どーせまた、来週末には本棚に続きの巻が増えていることでしょう。しかしまああれですな、今月だけで本が四十とか五十とか増えてますな。これで8月からは、整理の意味合いも込めて日記の末尾に、その日に買った本と読み切った本とを書いておこうかと思っていますし、そこで正確な数字が出てくることになるでしょう。今月分までだと、買ったは良いけど日記に書いてないってのが割とあったので、日記から辿るだけだと正確な数が出ないのです。あまり数は気にしないことにはしていますが、さてどんなもんなのかな~というのには多少の興味があります。多少じゃないか。まあ、かなり面白い数字が出てくることでしょう♪

〈今日も独り言〉
楽しいことに、なりそうだね♪

それでは。

使わないという癖

2005年07月30日 23時42分21秒 | Weblog
7月30日分の日記という事で。

 な~んか、久々にぐったりと休めた一日だったな~とか思います。おかしいな、今週は月曜火曜に休みを取っていたんだから、いつもよりも出勤日数は少なかった筈だというのに。その割にやたらと疲れているのは、やっぱりオフが後を引いているのかどうなのか。まあ何はともあれ、明日もう一日休みではありますが、な~んだか大学時代の知り合いから秋葉原行こうぜ~とか言われている気配があるので、もしかすると休みじゃなくなるかも知れませんな。ま、それならそれでも構わない訳ですが。取り敢えず、私自身がぶっ倒れでもしない限りに置いては。
 さてはて、スペースシャトル・ディスカバリーの野口さんが、第一回目の船外活動をやっているようです。NHKニュースを眺めていたら、宇宙空間でふわふわしながら作業をしている野口さんの姿が映っていました。野口さんを主として見た場合、カメラのアングルは足の下、ずっと下方から野口さんを見上げる形で捉えておりました。足元にとっかかりも何も無い状態で、宙に浮いている宇宙服の足の裏をみて、ようやっと「ああ、本当に宇宙空間で作業してるんだなぁ」と感覚的に理解できるようになったのでした。普通なら、ああいう足の裏が見えるようなアングルで人をみることなんて無い訳ですから、なかなかに面白い映像だったんだな~とか。ただ、具体的になにやってるんだかは、私にはまるっきり分からんのですけれどね。
 今日は一日本屋にも行っていないし、買い物以外の外出もほぼ無し。唯一、お昼ご飯を作るのが面倒になったので行きつけのラーメン屋なんだか中華料理屋というべきなのかなお店に行ったのと、ちまっとだけその行きがけにゲーセンに行ったくらいでしょうか。ゲーセン行ったで思い出しましたが、一時期アーケードで『連邦vsジオン』とか、『エゥーゴvsティターンズ』とかが人気になりましたが、今日行ったらそれらの発展系として、『ガンダムSEED』が……。結構前から既にあったのか、それともつい最近になって入ってきたのかはワカランですが。やっぱり出たか~、こういうの出るだろうな~とは思ってましたけれど、ね。
 十分くらい眺めて来ましたが、基本システムはこれまでの二つと大して変わっていないように思われます。ゲージの配置とかは変わってますが、そういう細かい所以外は多分変わってないでしょう。取り敢えず、シャニを使っている人がいたので、種デスの方ではなくて旧種の方であるようです。脇でカニ道楽……じゃなかった、イージス使ってる人も見かけましたから、まあまず間違いないでしょう。あのゲーム、私がやるとコントローラーパッドならどーにか戦えるのですが、ジョイスティックになるとダッシュすら使えないわ、まっすぐ進めないわというもの凄いていたらくになるので、アーケードではやらんことにしてます。眺めてるだけでも、割と面白いのですよ。なお、途中でキラ様がフリーダムで登場したりしていて、うわ~一斉射撃が派手~とか思いながら眺めていたのでした。

 小ネタ、自分の悪い癖について。飽きっぽいであるとか、貧乏揺すりであるとか、軽く爪を噛む癖があるとかそういうのはまあ置いておいて、それ以上に私にとってはかなり染みついてしまっている癖があります。それが、とにかく可能な限りお金を使わないようにするという癖。昨日に会社の先輩とぼつぼつ話をしている時に、毎月にどのくらいのお金を使っているのかという話になって、その際に私があんまり他の人に比べてお金を使わないんだな~ということを改めて実感したりして。手取額の内の、大体三割四割くらいが毎月貯蓄に回っているというのが、私の今の金銭使用の割合だったりします。十万あったとしたら、大体七万円使って、あとの三万円を貯蓄に回すというような計算になるでしょうか。
 まあ、そもそも手取額から寮費とかが差っ引かれているので、純粋な毎月の使用金額が手取りの六割七割である、という訳では無いのですけれど。それにしたところで、単に手取額から諸々が差っ引かれているだけですから、つまりは使用金額自体は結果として変わらないのですけれどね~。それはさておき、私の場合、毎月の把握している使用金額は、多くて八万円を多少出るくらいになります。他の同じ歳くらいの人だと、ほぼ毎月の手取額は使い切ってしまっていて、一万円くらいを貯蓄に回していれば良い方かな~というようなことをよく聞きます。とすると、どーにも私には使わないという癖が付いてしまっているような気配がひしひしとする訳で。
 これで倹約家とでも言えば非常に聞こえは良いのですが、実際の所を言えば、ぶっちゃけケチだとか貧乏性だとか、そういう方面でのニュアンスの方が正しいように思っています。例えば、何かしらを私が買おうかな~と思った際、必ずどうしたもんかな~と迷います。まず、もっと量の多いやつは無いもんかと探してしまいますし、値下げしてるやつはないのかと探してしまいます。しばらく考え直して、結局は買うのや~めた、というオチになることも割としょっちゅう。本に関してですら、あまり抑制はしないようにしているにせよ、月末になって「今月まだ余裕があるな~」という免罪符を自分で出してやらないと、制限をかけてしまいます。ここまでくるともう、病的に出費を抑えようとしている傾向が明らかに窺えるのですよねぇ。
 そもそも、「今月まだ余裕があるな~」という免罪符にした所で、その余裕があるという認識自体がどっか違ってます。他の人に比べたら異様に溜め込む度合いが高い訳ですから、もし仮に「今月余裕がないな~」と言っている場合でも、あと一万二万は普通に使って問題ない範疇の状態である可能性の方が高い訳で。私の手取額は、まだ会社入ったばかりですから、高い訳がない。だから結局は、使う金額自体を強引にでも押さえ込んでしまっている、と。それでも使わない方針は変える気が無いし、まあその内に何か使うかな~ということで、相も変わらず大体毎月八万円くらいで収まるように調整かけてしまうのですよね。使うあてなんて、無いのにねぇ。
 どうやら、基本的に物欲を押さえ込んでしまう傾向があるらしく、本以外に関しては大半の物欲を制限してしまうことが可能なようです。本に関してすら、一定の歯止めをかけることをしますし。あんまり本以外の物を買うことに興味関心が無いらしく、食べ物ですら安いもの量が多いものという基準で選択してしまう始末。食べることにすらあまり関心が無いので、味へのこだわりとかいうものも少ない。服も手持ちのものだけで充分としてしまう。とにかく、使わない。外出もあまりしない。何を楽しみにして生きてるんだって感じですが、本を読んでぐったり寝て、ネットしてれば本人は満足なようです。今更ながらに再発見、自分って地味だ♪ 単に根暗って言う方がシンプルかも知れませんけれどね~。
 ただ、こういう使わない癖はあまり感心できないものの一つで、普段使わないと、そういう気配がすぐに他人に伝わってしまうという所があります。何となく私も、他人を見ていて使わない人というのは分かってしまうことがあったり。雰囲気みたいなものににじみ出てしまったり、あとは実際に使うのを渋ってしまう顔をしたりだとか、仕草に出てしまうもの。自分もきっと、こういう癖が表に出てしまっているのかな~と思うと、ちょっとぞっとしません。ただ、既に染みついてしまっていて、常時「スキル:節制」がリアルタイムに発動し続けている感じですから、今更に直すのも難しい訳でして。こうなったら、八万とかくらい出して、ダブルサスのMTBでも買おうかなぁ……ううむ。

 何やらしょーもない小ネタが長引きましたが、最後はいつも通りに。今日はぐだぐだと一日サボりながら、まったりとコミックスを読んでおりました。昨日に買い込んできた『宵闇眩燈草紙』の五巻六巻をぶち抜いて読破、但し五巻に関しては昼飯食いに行く道すがらに読みながら歩くという蛮行をやらかしてますが。てか、歩きながら読むんじゃありません、読みながら歩くんです。メインはあくまでも、「歩きながら」じゃなくて、「読みながら」の方。読むって方があくまでもメインであって、歩くなんてのはついでです。偉い人にはそれが……あ~、まあ定番ネタなのでここらで止めておきますか。
 そもそも、午前中ちょっと遅くに起きたあとで、ぐだぐだ寝転がりながら『神戸在住』の四巻目を読んでおりました。今日に読んだ本はこの三つだけで、まあ最近としては割と大人しい部類の冊数に収まってますが、『宵闇眩燈草紙』は一冊読むのに結構時間食うのですよねぇ。その意味では、読んだ冊数自体は少なかったと言えますが、割と満足満足という所です。今日読んだ訳ではないのですが、ちっと前に二巻目まで読んだので、ついでにと『ピルグリム・イェーガー』をレビューにアップしてみました。
 明日はどうやら移動が決定しつつあるようなので、『西の魔女が死んだ』でも読んでみようかと思います。移動時間で何とか読み切れるかどうかはちと疑問ですが、そんなに分厚い本でもないので、まあ戻ってきてから一時間も費やしてやれば、充分に読み切れるだろうという判断です。それが終わったら、月曜日からは海外物に移動するか、それとも京極夏彦の二冊目に行くかでちょっと考え中。まあ、月曜日の朝になって、気が向いたものを読み始めることにします。結局は、乙一の『暗黒童話』とかに行くかも知れませんしね。

〈今日も独り言〉
危ないな~、当日中に日記間に合わなくなる所だったよ(笑)

それでは。

サバイバーホリック

2005年07月29日 21時35分27秒 | Weblog
7月29日分の日記ということで。

 ちょっと気分的にげっそりしてきているのですが、何でそんな気分になるのかといえば、最近どーにもスーツのズボンが緩いな~と思っていたのです。何でかな~と思っていたら、単純明快、多分ウェストのサイズが少し落ちたせいでしょう。これまでよりベルトの穴を一つきつい方にしたら、それで大体丁度よいくらい。最近また体重が減ったかな~と思っていたら、顕著にこういうところで物理的証明が……。ただでさえ体重少ないわ、外に出るときはなるべく体が露出しないように気を使って袖裾の長い服着てるわ、そういう状態だと言うのにぃ。勘弁してください、私をプチころすおつもりですか? って、誰に文句言ったらいいのやらという状況ではありますけれど、と。
 そう言えばどうやら、電力会社と大手都市ガス会社が10月からの料金の値上げを決めたそうです。ここの所ずっと続いている原油高のせい、というのが一応の公式な理由として挙げられています。値上げ幅は、電力では、東京電力が標準家庭で1か月あたり91円、各電力が201~54円値上げ。都市ガス大手は、東京ガス96円、大阪ガス77円で西部ガスが68円の値上げになるんだそうな。参考基準としては、現在の料金は、東京電力が標準家庭で1か月あたり6,203円、東京ガスが同6,699円。いずれも、数値データやらはYahooニュースからかっぱらってきております。しかしまあ、ガソリン代も随分上がってきているというのに、ここにきてまた更に電気代やらガス料金やらまで上がってくるとは、世知辛いものです。せめて盛夏の7、8、9月を外したという辺りが、各会社のお情けというところでしょうか。これで水道まで何やかやで値上げしたりすると、もう暴動ですね♪
 しかしまあ、私ら一般市民にとってもこういう地味なところでの値上げはキツイものがありますが、企業にとってはこういう値上げは更に頭が痛くなりそうな話です。ただでさえ企業って~のはオフィスビル抱えてみたり、パソコンが何台も常時起動しっぱなしだったりという状況ですから、一ヶ月の電気代だって十万円単位になります。そこにきて電気料金やらの値上げがぶちかまされたりすると、ちょいちょいっとした割合の値上げであっても、見事に痛い金額にまで膨れ上がってくれやがる訳ですね。せっかく気張って「クールビズだ、クールビズだ」と音頭を取っていたのに、これではクールビズで浮いた多少の金額なんぞ、この値上げでほとんど持っていかれてしまうんじゃないかな~とか。服装だけは軽くしたけど冷房温度は上げてない、ってな会社も多かったでしょうから、むしろマイナスが増えるだけか。
 しかももっと楽しいことに、石油元売り最大手の新日本石油は、ガソリンの卸価格を8月出荷分から7月に比べて1リットル当たり3.1円引き上げるという発表を……。他の元売り各社も引き上げを決めているそうで、レギュラーガソリンの店頭価格はすでに125円を突破しているにも関らず、8月から更に値上がりすることは確定的。水道じゃなくて、同じ液体ものではあるけれど、ガソリンが値上げですかそうですか。なお、数値データその他はやっぱりYahooニュースから拝借。これだけのことがあったんだから、今度こそ「立てよ国民!」とか何とか煽り立ててみたりとかしてみても良いのかも知れませんが、まあ面倒を助長させるだけなので止めておくとしまして。それにしても、このあちらこちらに影響の出てくる原油高、どうにかならないものか。ぼちぼち掘りすぎたのか、どこかが出し渋っているのか、さてどうなのでしょうねぇ。

 ふと、自分は結構な仕事中毒者の類なんでないのかな~とか、最近になって思うようになりました。別段誰かに何か言われたとかいう話ではないのですが、まあ多分今日から読み始めている『思いちがい辞典』の影響が無いとは言えないでしょう。ま、それはさておくとして。仕事中毒者なんて言うと、バリバリと仕事をしすぎてぶっ倒れるような、一種「有能すぎる」人というようなニュアンスで受け取られることがありますが、私自身が今言っているのは、仕事そのものに関して有能か無能であるかと言うところは完全に無視して、手持ち無沙汰で何もしないでいるという状況を受け入れられないような人間のこと。つまりは、常に何かしていないと落ち着かないだとか、忙しくないと気が気でない人だとか、余暇を休みとして休むことができないような性分の人ですね。
 何かしら常時やっていないと、どうにも不安になってしまって疲れてしまう人種。ついでに言えば、常時何かやっているのでやっぱり疲れてしまう人種。どっちに転んでも疲れきってしまって、結局は気も身体も休まる時がなくなってしまうような、強迫観念に随時常時追われ続けてしまっているのが、仕事中毒者の典型的な所でしょう。日本語で仕事中毒者とか書くよりは、横文字カタカナでワーカーホリックとか書いた方が、何となく響き的に良い感じですな♪ ってまあ、音符マーク付けてみてもしょーがないのですが。いずれにせよ、神経質すぎる人だとか、真面目すぎる人だとか、後は完璧主義や潔癖症の人なんかが、こうしたワーカーホリックになりやすい性格であるように思います。
 いっそもう、「仕事」中毒なんて表現は止めて、「人生」中毒なんてのは如何でしょう。もしくは、「生存」中毒。横文字にするならば、差詰めサバイバーホリックとかでしょうか。生きていることそれ自体に中毒を起こしてしまうような、もう人生そのものに中毒症状の伴う過敏症の最たる所。特定の化学物質であるとか、ハウスダストであるとか、仕事に対してであるとか、異性に対してであるとか、そんな生やさしいものではありません。もう人生そのものに対して過敏症が出てしまう、すなわち随時常時過敏症が絶賛発動中というこの上なくキッツイ状態です。ああ、何か自分の事ながら、言ってて悲しくなってきましたよ♪
 私自身の場合、本当に気が休まるのは、本を自室で一人で気兼ねなくどっぷり読んでいる時か、眠る寸前に意識が死んでいくようなあの感覚を味わっている間か、そのどっちかという感じ。ああ、人生中毒にプラスして読み狂いまで加わってしまう訳ですから、もう一病息災じゃなくて二病息災。どっちかってーともう、一秒撃砕って感じで吹っ飛ばして欲しいくらいの気分になることもしょっちゅうですが、それでも生きてる辺り、割と人間って頑丈なんだか臆病なんだか、それともごっきーなみにしぶといのか。でもあれですね、うす暗い所でごそごそがさがさ本読んでるとか籠もってるのが好きって辺りは、本当にゴキブリそっくりです、私。あ、でもごっきーにはある繁殖力すら私にはまるっきりですから、ごっきー未満か私。
 さて、ろくでもない結論が導き出された所で、それじゃあ人生中毒になってしまっている人はどうすりゃ良いのかという話になります。身も蓋も無い言い方をすれば、これに対する回答は、私からは「どーしよーもないわい」というものにしかなりません。言ってしまえば、もう「どーしよーもない」ものだということを踏まえた上で、「諦める」しか無いだろう、というのが私の考え方。もういいや、どーでもいいや、どーにもならん、で大雑把に片付ける癖を付けていくことで、多少なりとも鈍感になることが出来るかも知れません。人生そのもの、生きていることそれ自体に過敏になってしまうのであれば、思考のスタンスを多少なりとも鈍感にしてやれば良いのではないか、ということではあるのですが……。まあ、これも実際には、あまり良いとも言えないかも知れません。
 諦めるって~ことは、非常にネガティブなことである場合もあります。無論、これは無理という意味合いで無理をしないという調整の意味合いでのギブアップもありますし、むしろ一つ諦めることで別の一つを得るという積極的選択によるギブアップだってあります。ただ、疲れてしまっている時の「諦め」というのは非常に不安定なものであって、かつネガティブな方向性へ思考が陥りがちになります。そのギブアップが例え世間一般から見てネガティブとは取られないようなものであっても、本人にとってはネガティブなものとして意味づけが勝手になされてしまいかねません。従って、鈍感になれという思考方向それ自体はまあ良いとしても、もうちょっと方法を考え直す余地はあるようですね♪ というところで、小ネタお終い。

 最後はもう、今更に断りを入れるまでもなく、いつもの通りにいつものやつを。今日も今日とて、朝っぱらから別役実の『思いちがい辞典』を読んでおりましたが、これまた今日一日で読み切る辺りが妙に最近のペースアップ度合いを示しているような気がしたりしなかったり。単純にここ最近読んでいるものが、割とページの少なめのものであったか、もしくは私本人の趣向にやたらと合っていたためにペースが上がりやすかったかのどちらかだろうとは思いますが。まあしかし、ぼちぼちここらで時間のかかりそうなやつに手を回してみるのも良いかも知れません。頃合い的には海外物に一旦戻ってみても良いかも知れませんし、ぼちぼち京極夏彦の次を買ってみても良いんじゃないかな~とも。さて、どうしよう。
 月末に来て一気に帳尻合わせとばかりに本を買い足し買い足ししていますが、今日も今日でまたしてもコミックスを買い足してしまったりとか。でも、買うのが『宵闇眩燈草紙』の五巻六巻というならまあまだ私の趣向から見れば分かりますが、その二冊と一緒くたに『苺ましまろ』の二巻とかぼつっと混ぜるのは止めませんか自分? もの凄く訳の分からないミスマッチ度合いですが、何げにどっちも電撃コミックスからでているという共通点はあったりするのですよねぇ。あまりに雰囲気がちがいすぎますが、どっちにせよ余程の物好きでないと買わないという所に関しては一緒かも知れません。両極端な物好き度合いですけどね、これは……。
 この辺に合わせて、更に買っておいてまだ温存している『ヨコハマ買い出し紀行』の最新刊だとか、『神戸在住』の四巻目だとか、もしくは『ブラッド・アローン』の二巻目とかがありますし。この土日はまた、それなりに充実して休めそうな気がします。どうにも先週先々週はまるっきり土日に休めませんでしたから、今週こそは死んだようにぐったりべっちゃりと墓穴に……じゃなかった、墓石の下に……でもなかった。うす暗い自室の片隅で、ごっきーのようにもさもさごそごそやっていたいものです。ああ、何て素敵なネガティブライフ……。人間、諦めがついてしまうと、こういうナマモノな生活で満足するようになってしまうのですよ。皆々様方、くれぐれもお気を付けなさいますように。

〈今日も独り言〉
さて~、三日連続でレビューも更新、と。今月でどこまで行くかな?

それでは。

葬儀屋

2005年07月28日 20時21分52秒 | Weblog
7月28日分の日記という事で。

 やれやれ、今日も今日とて会社に出向いてきた新入社員でございます。ここのところどうにも一気にやる気が下がってきているような気がしないことも無いのですが、個人的にはこのくらいの低めのテンションで低空飛行を続けているくらいで丁度いいのかな~とも思ったりします。今の下がりきっているテンションでは会社の他の人からは若干浮き上がって見えますが、と言うかニュアンス的には沈没して見えますが、まあこれこそ元もとの私の会社に対するスタンスそのまんまが現れているというだけのことなのだろうな、と思います。要約すれば一言、メドイ。賃金はそう多くを求めることはせず、とりあえず貰った分の中から身の丈にあった額をちまちまと自由消費に使ってやれば良い。地味~に地味~にやるのが、私には似合いのような気がします。
 仕事は、そんなに嫌いでもないかな、と思います。単に、自分に出来ること・自分がやることが今の時点ではあまり無いのだな、ということが気にかかっているだけのこと。これもその内に、そんな悠長なことを言ってもいられなくなってくるのだろうとは思うのですが。現状に、大した不満も不安も無い。普通に見たら、割と、と言うか随分と順調に、平穏に過ごしているのだろうと、自分でも理解してはいる筈なのですが。それでもじりじりと焦るような気分が生じてくるのは、さてこれは一体どうしたものか。本人も良く分からないままに、じりじりとした感覚をひとまず宥めすかしながら、次の休みを待つ日々。何を恐れているんだか、怖がっているんだか、と小首を傾げつつ、今日もブラックボックスな自分自身を適当に構っているのでした。
 さておき、今日が7月の28日で、明日が29日。うちの会社は土日お休みですから、そうなるとものの見事に、明日会社に行けば7月はおしまいと言うことになります。何ともまあお気楽極楽な話ですが、その割にあんまり体力的に休まっているという感じがしないのは何故でしょう? 単にオフやら何やらであっちゃこっちゃへ動き回りすぎているだけなのか、どうなのか。そう言えば、大学を卒業してからこっち、これまた何故かオフに参加する回数がむしろ増えてきているような気がしたりしなかったり。何だかんだで、ほぼ毎月最低一回ずつ以上は動き回っているような計算になるのですが、何で社会人になってからの方が動く頻度が上がってるんだろう……。もうちょっと大人しく引き篭もっていようとか思わないのかしらね、ねえ自分?
 これで次の土日の休みになったら、今度は最低限だけ外に出てひたすら他人と会わない生活を二日ほど送る……つもりではあるのですが、さてはてどうなりますことやら。何事も無ければその通りになる筈ですし、出かけるにしても古本屋くらいが関の山だとは思うのですけれど。いやはやしかし、買いたい本もごっちゃりまたあるしなぁ……また下手すると、新宿まで出張ってる可能性も無いとは言えないかも知れないなぁ、とか。社会人になったらもうちょっと休日はぐったりしてるんだろうな~とか思っていたくらいなのですが、実際の状況を見てみれば、何故か毎月一回二回くらいずつはオフを敢行しているしているような状況があったり無かったり。休みが一挙に減った分、与えられる分の休みでは密度が上がりやすくなったのかも知れません。いやはや、いやはや。

 本日の小ネタは、葬式のお金がらみの話。まずは参考と言うことで、例によってyahooニュースから引っこ抜いてきた記事をご覧じろうというところ。

<不透明な葬儀料金に施主不満…公取委が改善要請へ>
 身内の葬式の際、葬儀業者側から見積書を渡されなかった消費者(施主)は、35・8%――。公正取引委員会が、葬儀サービスの実態調査を行ったところ、こんな結果がまとまった。公取委は「十分な時間もないまま業者選択を迫られる消費者は弱い立場にある」として、葬儀業者側に、料金設定を明確化することなどを求めて改善要請する。
 公取委は、高齢化社会が進む中、葬儀サービスの市場も拡大傾向にあるとみており、今年1月から4月にかけてアンケート調査を実施。葬儀業者(1071社・団体)、消費者(1031人)から回答を得た。
 消費者の回答では、料金説明での不満が目立ち、打ち合わせの際に「資料を示されず、口頭だった」が15・4%、「価格なしのカタログを見ながら」も2・5%あった。業者側からの回答でも、仕出し料理など人数によって変わる費用について「事前に詳細な説明をしていない」とする回答が33・5%あった。
 また、病院から自宅に遺体を搬送する業者が、半ば強制的に葬儀についても契約するケースもみられ、公取委は「独占禁止法違反(抱き合わせ販売等)に該当する恐れがある」と注意を呼びかけている。
(読売新聞) - 7月27日23時13分更新

 人生、結婚式と家と車と葬式には、とかくお金がかかります。ああ、いけないいけない、入院というのにもお金がかかるんだった。それはともかくとして、冠婚葬祭の類にはどんどんとお金が消えていく訳ですが、今の世の中各家庭で冠婚葬祭の一切を仕切るという所はほとんど無いと思います。それでもまだ、結婚式ならば「自分たちで式を作ろう」という意欲も時間もあるでしょうし、それこそ結婚する際の二人の最初の共同作業は結婚式だと言われるくらいですから、まだこっちならば良いのですが。なかなかそうもいかなくなってしまうのが、お葬式。我が家も昨年に母方の祖父が亡くなって、その時には葬儀業者の方にお願いして式やら法要やらの一切合財をお願いしておりました。つい最近にようやっと一周忌法要が終わって、これで一息かなというところです。
 それはともかくとして。我が家でもそうでしたが、特に亡くなった方が事前にお葬式の段取りのようなものを決めていなかった場合、ほとんど何も分からない状態で、否応なしにお通夜葬式にぶち込まれることになります。最近ではまた「自分らしいお葬式」と言って、生前にお葬式の段取りを業者と相談しておくということも出てきたようではありますが、まだまだそれは定着したものであるとは言えません。実際には、「こんな急に亡くなるなんて……」という状況が大半かと思います。極端な場合、元気な笑顔で「行ってきま~す」と出かけていって、その足で亡くなってしまったなんてこともあるでしょう。最悪、病院でいきなり遺体と対面させられてしまうことすらあります。それでもう十分すぎるほどの問題であるのに、「葬儀業者をどうしましょう?」とか言われても、どうしようもない。そのままもう、病院側があらかじめ手配していた業者にお任せ、になってしまうことが多いのではないでしょうか。
 さてはて、流されるままお任せになりやすい葬儀業者ではありますが、ここで更に問題になってくるのが、今回持ってきたニュースのような内容な訳で。葬式がらみの料金ほど訳の分からないものも無く、そうそう何度も葬式なんてやるものでもありませんから、世間様一般で言われる「相場」というやつすらよく分からないという始末。そこにきて葬儀業者側から料金の明細すらないという状況になってしまったら、一体どうやってその金額の公正さを確かめたら良いのでしょう。葬儀がらみは亡くなってからすぐにでも話が進められてしまいますから、遺族側にしてみれば値段を比較検討しているような余裕すら無い。その割に、飛び交う金額は百万二百万が当たり前というような世界です。祭壇がこれこれでいくらいくら、戒名がどうこうほにゃららでいくらいくら、それにお花が霊柩車が棺が骨壷が~と延々金額が積み重ねられていって、結局現実味の無い数字がどかんと出てくるはめに。これでは確かに、後から消費者側から文句が出てくるのもやむを得ない所ではあるのでしょう。
 ただ、一概に葬儀業者側ばかりが悪い、という風に向こうへやってしまうのはまずいでしょう。人はその内に死ぬわけですし、死んだら一応は葬式の一つも出さねばならない。葬式の規模やら呼ぶ人の数やらは各々の事情によってまるっきり変わってくるでしょうから何とも言えないにせよ、今の日本の風潮としては、葬式は出さねばならんというような考え方があります。中には、例えば私のように、葬式なんぞ別に私の分は要らんよという考えの方もいるとは思うのですが。実際のところ、葬式というのは故人本人のためと言うよりは、遺族側、残ってしまった人のためにやるものという側面が存在します。風潮と別側面と、結局は双方の理由から、要らんと言っても葬式は出ることになるでしょう。本当にそんな余裕が無い場合や、生前から周囲に「葬式はやらないよ」と徹底している場合は除きますが、である以上は事前に一定の備えをしておく必要は、消費者側にもあるということになるのではないでしょうか、と。
 まあ、先んじて葬式の話をしておけ、というのもなかなかに困ったことではあるのですけれど、ねぇ。しかし、ホントに葬式関係の出費の内訳と言うのは、訳が分からんです……はい。

 最後、例によって本の話。昨日で早々に『松浦純菜の静かな世界』を読み切ってしまったので、今日から筒井康隆の『最後の喫煙者』へ移動してみたり。これまた笑えるのは、この『最後の喫煙者』もやっぱり一日で読みきってしまったということ。ここにきてま~た読書ペースが若干上がってきているような悪寒もありますが、いい加減ぼちぼち速度上限だろうと思っておきます。と言うか、この辺で速度上限にしておかないと、毎月の数が更に増えるからやめて下さいやがれ自分。ともあれ、月末に来て更に数を稼ぎ続けるのでした。さて、これで何冊目だか……。
 んで、帰りの電車中ですぐに読み切るだろうな~ということで、帰りがけに、昨日とは違ってまともな本屋に寄って、また買い足し。月末駆け込み需要みたいな感じですが、大体毎月こういう感じで月末に余裕があると、今月分の費用に入れてしまおうと一気に増やしてしまうのですよねぇ。んで、買い足したのは、別役実の『思いちがい辞典』、梨木香歩の『西の魔女が死んだ』、星新一の『ボッコちゃん』とここまでが文庫本。ついでとばかりに、コミックスの新刊が複数出ていたようなので、そこも忘れずに『ヨコハマ買い出し紀行』の13巻目、『ブラッドアローン』の2巻目を揃えておきつつ、ついでに『宵闇眩燈草紙』の四巻目を追加。『宵闇~』は、後は五巻六巻で最新に追いつくことになりますな。さすが、月末ラッシュ~。
 昨日の夜寝る前に『宵闇眩燈草紙』の三巻目を読み切ってしまって、買ったばかりなのに、ついでに今日は平日なのにな~とは思いながらも潰した訳ですが。今日も今日とて、『最後の喫煙者』をやっぱり帰りの電車中で即座に読み切ったので、つなぎとしてまたしても買ったばかりの『宵闇眩燈草紙』の四巻目にご登場願った次第。これまたあっさり読み切ってしまう訳ですが、まあコミックスだしなぁ……。どのみち、コミックスに関しては読み返しを何度も繰り返すことになるので、コストパフォーマンス的には、長期間で見ればそんなに悪くもないのかも。ただ、読み返すものは至極限られてきますから、余程ちゃんと選ばないとやっぱり損になる訳ではあります。
 取り敢えず、このハイペースで後二ヶ月も続いた場合、あっさりと増強したはずの本棚が埋まる計算になりそうで、ちょっとおっかない気分です。そうなった場合は、本棚を買い足すと言うよりは、一番大きな本棚に今現在生じている無駄なスペースをどうにかして補強、そこに無理矢理にでも本をぶち込もうという思考が出始めていたり。端的に言えば、本棚の中に小棚を作り足そうという訳ですな。現状だとよく見れば割とデッドスペースが多いので、そこにも本を放り込むことができれば、多分三十冊くらいの容量を更に追加できる筈。でも三十と言ったら、結局は私にとっては一ヶ月分くらいにしかならないのですよねぇ……。よくもまあ、これだけペースが上がってきたものです。なむなむ。ま、好きだから良いんですが。

〈今日も独り言〉
これだけ買っても、買いたいものはまだまだたくさん。困ったもんだ(笑)

それでは。

暑い……

2005年07月27日 21時43分21秒 | Weblog
7月27日分の日記という事で。

 ああ、四連休も終わってしまって、今日からまた会社です。ぶっちゃけ思いっきりメドイメドイメドイと百回くらい呪文のように唱えてみたいくらいの気分ですが、んなことしてみても意味は無いのでまあ止めておきます。それにまあ、今週は今日も入れて水木金の三日間会社へ出れば良い訳ですから、今日はもう終わったのであと二日。リハビリ代わりにはちょうど良いタイミングというか、日数というか。いやいや、これで給料貰えるんだからありがたい話ではありますな。
 まあそれはそれで良いにしても、このやたらな暑さはどうにかならないものかと小一時間ぐつぐつにゃーにゃー。いや、訳分からん自分。台風一過というやつで、空はもう見事なまでに綺麗で色の濃い青空、空気も鼻炎気味の私でもあまり気にならない程度に洗い流されていたようです。そこは非常に素晴らしかったのですが、その代わり、東京の本日の最高気温は何と35度。鍋で煮込まれている気分になりました。ぐつぐつにゃーにゃー、にゃーにゃーぐつぐつ。ああ、茹だる茹だる……。
 ちょっとだけ不気味だったのは、あれだけくそ暑い中を歩いたのに、あんまり汗が出なかったということ。昼休みに、お弁当を頼み忘れたので外へ買いに行ったのですが、「あっつ~」とか「やめれ~」とか「焼ける~」とか喚きながら歩いていったのに、思いの外汗をかかなかったのは何故でしょう。普段の癖で、ついつい長袖のワイシャツを着たままで外へ出てしまったのですけれどねぇ……。まあ、割と今日はからっとした暑さだったので、湿度から汗をかくということが無かったのかも知れません。ただ、暑いに代わりはないのですけれど、と。
 取り敢えず、夏が来たな~とか思いながら、ファミマでお弁当を買って会社のオフィスへとぼとぼ戻る私がいたのでした。日記叩いてる今現在にしても、あんまり気温は下がっていないような気がしたりしなかったり。と言うか、この寮の部屋はとことんに風通しが悪いので、外の気温が下がっていても部屋の気温は下がらないままということがしょっちゅうあります。これも勘弁して欲しいよな~と毎度毎度毎夜毎夜思うのですが、これもまあ仕方がないことではあります。どうせ安い寮費で済ませている訳ですし、更に電気代ケチってエアコン使ってない私が悪いのですから♪

 今日の小ネタ、「安全」に関する無駄話。昨日の深夜に、スペースシャトル「ディスカバリー」号が無事打ち上げられました。前回のシャトル「コロンビア」の場合には、打ち上げは上手くいったものの、その途中で落下した破片がシャトル外壁の耐熱タイルを傷付けていて、このためにシャトルが大気圏に再突入してきた際に爆散するという惨事を招くことになりました。で、今回は大丈夫だったのかと言えば、やはりまた落下物があったようで、昨夜に流れていた外部燃料タンクからシャトルの腹を撮っていた映像からも、耐熱タイルに傷のようなものが生じている可能性があるとの指摘がされています。また、シャトルの車輪格納部付近の耐熱タイルが剥がれ落ちたことも確認されています。まあ、今回の場合は、野口さんがその任に当たることになるのですが、シャトルの外部に出て直接目視によるシャトル外壁の点検作業が設けられています。前回の失敗を教訓にしての、慎重さを重視した作業工程であるということになるのでしょう。
 安全というのは、失敗があったからこそようやっと実現できる、というような一面があります。先だってのJR福知山線脱線事故のことにしてもそうですが、ああいった事故が起こったことで、安全規定違反が恒常的に行われていたということが後になってから分かってきた訳です。あの事故が起こったことがきっかけとなって、新型の車両停止装置がようやっと敷設されたり、乗務員の勤務体制に関して刷新が行われたりという安全施策が執られることになりました。ただ、もしああいった事故が起こらなければ、こうした安全施策は実施されることは無かったでしょう。これまで大丈夫だったから、何も問題がこれまでは無かったから、という習慣的な違反が事故につながってくるもので、普段はそういったものを虱潰しにするということは、まずしません。お金がかかりすぎるし、いちいちどれが危険でどれが危険でないか、などと選別していては手間がと時間がかかりすぎる。今の効率最優先的な日本の社会においては、そういった費用や時間的ロスは邪魔以外の何ものでもない訳ですね。
 ただ、一度事故が起こってしまうと、そこから信頼を取り返すのは非常に難しくなります。例を挙げるならば、例えば雪印であるとか、三菱のリコール問題であるとか、最近であればそのままJR福知山線脱線事故のことを挙げることも出来ますし、でなければJALの連続トラブルのことを言ってみても良いでしょう。日本は基本的に企業側の安全施策がまだ充実しているので、普段はあまり大きなトラブルになったり、大規模な事故が起こったりすることは、そう多くもありません。ただ、逆にその分、一度何かしらが起こってしまうと、それが非常に目立つことになります。一度安全でないというレッテルが貼られてしまうと、そこから立ち直ってくるのには非常に長い時間とコストが必要になります。今回の「ディスカバリー」が念には念を入れての打ち上げとなったのは、そういった面で慎重にも慎重を期さなければならなかったという事情があったことでしょう。これで二回連続シャトルが爆発四散ということにでもなれば、それこそアメリカの宇宙開発は一気に他国から遅れてしまうでしょうから。
 今となっては、「安全」というのはとても高価な商品になってしまいました。各家庭の防犯グッズの類から、情報漏えい対策を施したパソコン絡み製品、指紋認証や静脈認証といった本人確認機器類などなど。加えて言うならば、後は耐震グッズであるとか、古くなった家屋のリフォームやら取り壊しやら、そういった辺りも「安全」に含まれてくるでしょう。日本は安全な国である、とはよく言われることですし、実際にまだ諸外国に比べれば大分安全な国ではあります。ただ、それであっても、そろそろ日本でも安全を金で買わなければいけない時代になってきたのだな~と思ったり。とは言ったものの、高い金を払えばそれだけで安心かと言えば、そうでもないのがまた困りものです。悪質リフォーム業者などなど、不安心理を煽って高額な費用を吹っかけるような例も出てきています。「安全」を買うにせよ、まずはその「安全」に関ってくる正しい情報を集める必要がある、ということですね。

 最後はいつも通り、本の話。今日から浦賀和宏の『松浦純菜の静かな世界』を読み始めました……が、あ~、読み終わりました。講談社ノベルスの、普通の厚さがある作品なのですが、一日でさっさと読み切ってしまうとは。ちと予想外でしたが、まあそれはそれで構いはしませんけれど。相当部分を斜め飛ばしにしたために加速度が付いたというのが顛末だろうとは思うのですが、それでも大体の内容を一応は覚えているのだから問題は無いのでしょう。そっちの感想その他はレビューに叩き込むことにするので、この場で述べるのは省略と致します。二度手間メドイ~。
 月末にきてみて多少財政的余裕があるようなので、書店と言うか「まんがの森」に寄ってきました。何故かオフィスから最寄り駅への道すがらにあるのですが、笑えることに白夜書房のオフィスビルの一階にまんがの森が入っているという、何だか奇っ怪な立地条件にある店舗。な~んでこんな所にあるんだろうと小首を毎回傾げつつ、買い込んできたのはみんな今回は続き物。『神戸在住』の四巻目、『宵闇眩燈草紙』の三巻目、『ピルグリム・イェーガー』の二巻目、『妹は思春期』の五巻目で、合計四冊。土日の連続オフでもそれなりの数を買い足していましたから、これでもう今月一体何冊買ったんだかまるっきり分かりません。
 そう言えば、本とは直接の関係はないのですが、まんがの森でお勘定をしようとした時に、高額紙幣を崩そうかと思った所、「千円札があればお願いしたいのですが……」と言われてしまいました。ありゃりゃこれは仕方がないな、とほぼちょうどくらいの額を出し直したのですが、よ~く考えたらこりゃお店側への嫌味に近いですな……。まあそれはともかくとして、あまり本屋では言われたことが無かったので、おや珍しいな~と思ったりしたものです。こんな所にも偽札騒動の煽りが出てきているのか、単にたまたま小額紙幣がレジに無かったのか。こういうこともあるんだな、と思った一幕でした。
 さてはて、思いの外『松浦純菜の……』が早々と終わってしまったので、次をどうしたものかとちと考え中です。割と鬱っぽい根暗話の類だったので、もう一回同じような系統の乙一とかにいくのはちょっと避けたい所ですし。ここらでいっちょ、また筒井康隆に戻ってこようかな~と思ったりしています。ちょうど都合良く『自薦傑作集・最後の喫煙者』というやつが転がっているので、こいつを潰してみようかな~ということで。でもこれって、つまりはブラックジョークであって、鬱の次にブラックジョークで気分替えようって訳ですからして、ろくでもない方向性であるということには大した違いがないような気もします。ま、気にしちゃイカン♪

〈今日も独り言〉
来月から、ホントに日記の最後に買った冊数と読んだ冊数書こうかな~。

それでは。

久々に書き物

2005年07月26日 23時52分03秒 | Weblog
7月26日分の日記という事で。

 さてはて、台風7号が上陸と言うことで大騒ぎしていた訳ですが、実際に台風が来てみればそれほどこちらは荒れることもなく、何だこんなもんか~とあっさり通り過ぎていってしまったような感じです。まあ、何事もなく済んだことに安心すべきであって、ツマランとか思っちゃイカンというのは分かってはいるのですが、そうは言ってもやっぱり不謹慎な楽しみというのは人間の一種根本的な感情だと思う訳で。何言ってるんだか、今ひとつ自分でもよく分かりません♪
 それは置いておくにして、久々にちまっとだけ書き物を今日から再開してみたり。本当は昨日からやろうかと思ってはいたのですが、昨日は一日ぐったりと腑抜け状態になってしまっていたもので、まあ一日ずっと死んでいても良いか~とサボっておりました。本当に昨日は一日何もせんと、即死してたような気がします。ああいう死んでいる日を週に最低一日はちゃんと設けてやらないと、あんまり身体も精神も強くない輩だけに、無理が掛かりすぎてぶっ倒れてしまいそうな気がしていたり。まあ、ぶっ倒れた場合は、もう起き上がってこなくて良いよという感じですが。中途半端が一番困るのですよね、と。
 書き物の方ですが、短い二千字くらいのものを二本、まず初稿が上がりました。ショート連作というか、一章がショート程度の長さの話の内、一章と二章の初稿が出来上がったという所です。その内にまた、三章四章と続きを書いていくことになるかと思いますが、と言うか書くはずですが、もしかするとまたすぐに飽きてしまうかも知れません。飽きてしまう不安がちと大きいので、今回は全部書き上がってからアップするべきかな~と考えていたりもします。その辺りをどうするかは、せめて四章くらいまで書き終わってから、改めて考えてみようかな、と。
 どうやら、スペースシャトル・ディスカバリーはちゃんと打ち上がったようですね。いきなり打ち上げ中にどかんといったら怖いな~と思ったものですが、しっかりと上がっていってくれたようで何より。今の時点では固体ロケットブースターの切り離しが成功した所までしか見ていませんが、まあここまで上手くっていれば、後は何とかなるでしょう。とは言え問題なのは、今度は戻ってくる時なのですけれど。前回の場合には、大気圏内に戻ってくる途中で爆散するということになりましたから、今回も戻ってくる時が山かも知れません。……っと、おや、外部燃料タンクとスペースシャトル本体を繋いでいる部分の映像、なんてものまでNHKで流れていますね。素晴らしい、外部燃料タンク切り離し成功、シャトルメインエンジンの点火も確認できました。うんうん、これなら今夜はよく眠れそうです。

〈今日も独り言〉
書き物のため、本日は日記手抜き♪ 悪しからずご容赦(笑)

それでは。

何もない一日に

2005年07月25日 20時31分01秒 | Weblog
7月25日分の日記という事で。

 先週の金曜日に二時間残業して、土曜日は朝からオフで、土曜のオフでは地震から始まる電車のストップやらに巻き込まれてえ~らい目に遭いました。日曜日は日曜日で新宿まで出向いての小規模後夜祭セカンドオフがあって、これまた半日くらいはずっと外に出っぱなし。どたばたと慌ただしく動き続けてきて、ようやっと今日明日とで身体を休める時間を取れるようになりました。週末に一挙に予定が入ってくるだろうと踏んでいたからこそ、今日明日の年休を取っておいた訳ですけれど。
 ずっと動き続けてきたような錯覚があって、ぽっかりと一日何もない休みが生じると、頭の中にぼんやりと重たいものが詰まっているような間隔が一日中抜けなかったりします。動き続けている間は緊張感があるためと、気分が高い所で維持されているから、一定までの疲れは無視できるようになっているのでしょう。が、休みともなれば緊張感が途切れますし、気分も一旦低い所へ戻ってきますから、キャンセルされていた疲れがどっと押し寄せてくるのでしょう。そうやって帳尻を合わせてやらないと、その内に、と言うよりはすぐにでも身体に負荷がかかりすぎて、倒れてしまうのでしょうけれど。
 私の場合、週に一日くらいずつくらいは、一切他人に会わない日を作ってやる必要性があるようです。人と会うのはそんなに嫌いでもありませんが、元々は他人という存在に対してどうしても警戒感を抱いてしまうような臆病すぎる人間なので、こうやって他人と会わない日を作って気分を休めてやらないと、ずっと緊張したままになってしまうようです。特にまあ今週は、大人数でのオフがあったばかりですから、尚更に疲れていたようですが。その後に今日のような誰にもなるべく会わない日を持ってくると、そのギャップのせいか気分が極端に平坦になります。ある意味で、こういうときの気分が一番安定しているのですよね、と。
 眠って、起きて、お腹が空いたら食事にして、後は本を読むなり少し東方をやるなり、ネットを見るなり、飽きたらまた寝るなり。慌ただしく動き続けてきた後だっただけに、こういう何もしない日は貴重に感じられるものです。毎回毎週、土日の休みになると、「ああ今日は会社に行かなくても良いんだな」とほっとします。ついついいつもと同じような、朝の六時半くらいに目が覚めてしまったりするのですが、今日が休みだと言うことを思い出すと、安堵感が起こってきて、また眠ります。何だか、まだ会社に入ってから三ヶ月四ヶ月くらいしか経っていないのに、今の時点でもう随分と年を食ってしまったような気分になるのは、はてさてどうなのやら。

 今日の小ネタ、ブログのこと。昨日の時点で、このブログが置いてあるgooでは、278,422個のブログが登録されているそうです。約28万個のブログが、このgooだけでもある。他のヤフーやら何やらのブログまで全て含めたら、果たして一体いくつのブログが存在しているのか、想像もつきません。まあ、このgooブログだけの話にした所で、28万のブログの内、一人で幾つかを並行して運営している人もいるでしょうし、既に更新が止まっていて残っているだけのブログもあるでしょうけれど。
 ホームページを持っているという方もかなり多いでしょうが、それ以上にブログを持っているという人は増えていくことになるかと思います。ホームページを作っては見たいのだけれど、でも何を載せたらいいのかよく分からない、という話をちらほらと聞きます。それに比べて、ブログは単純明快に日記なり随筆なり、そういった自分の好き勝手でテキストを打ち込んでいけば良いのですから、内容的にあまり悩まずに済むという利点がまず一つ。それから、ホームページを作ろうと思うとタグなどの知識を必要としますが、ブログならそこまでしち面倒くさい勉強も不要。開設のしやすさが、ブログの急増の理由なのだろうと思います。
 ブログの内容はそれこそ様々で、うちのブログのように日々の徒然を気分次第で叩いてみたり、読んだ本の話をしてみたり、何となく見かけたニュースのことをちまちまと書いてみたりといった手軽な所もあるでしょうし。時事的な話題を専門的な知識で分析・解説しているような真面目なブログもありますし、18禁なブログもありますし、芸能人の公式なサイトとしてブログを使っているような例もあります。更新の頻度もまちまちで、毎日一回ずつの更新であったり、週一や月一であったり、もしくは日に何度も更新しているような所もあるそうです。内容や更新頻度は、その人の性格にもよりますし、生活のリズムや中身にもよりますし、何よりもそのサイト・ブログのスタンスが反映されてくるもの。同じ人が複数のブログを持っている場合にしても、そのブログで何を書くのか、で使い分けているのでしょう。
 ブログに限らずサイトの数はどんどんと増えていき、ネット上に流れている情報は凄まじい勢いで増え続けていく。当然のこととして、不確かな情報、嘘の情報、それから害のある情報も加速度的に増えていく。その中でどれが自分にとって必要な情報なのかを選別していくのは、なかなかに面倒くさくなってきました。うちのブログにした所で、あんまり情報の正確さを確認せずにアップしてしまうことが大半なので、割と間違いやらが多い筈。ネットにおいて必要とされるのは、一箇所で見かけた情報をそのまま鵜呑みにしないということ。政府公報などの性格のサイトにあった情報ならまだ正確かも知れませんが、更新が昔だったりすると、既にその情報が古くなってしまっている可能性も十分あります。
 情報というものは、大概において、早く出てきた情報は虚報であったり誤報であったりすることも多々あります。後から出てくる情報はまだ正確性が増しているのが常ですが、既に別の情報に取って代わられていたり、とっくに手遅れであるようなものが大半です。歴史研究などをするのであれば、情報が多少遅くとも正確なものを選ぶ必要があるでしょうけれど。即時性を求めなければならないような場合、間違いを含んでいる可能性を承知していても、早く出てきた情報を使わざるを得ないこともあるでしょう。情報を扱うには、一定のリスクが出てくると言うことを覚えておかなければイカンということですね。

 今日は最後の本ネタの前に、ちまっともう一段落追加。台風の話。台風七号が日本の南に接近しており、明日の夜には関東地方に最接近、場合によっては上陸する予報となっています。今現在(午後7時現在)での中心気圧は980hPaですから、それほど極端に強い勢力の台風という訳ではありませんが、強風域の範囲が非常に大きく、日本列島をすっぽりと覆い尽くしてしまうくらいの範囲にまで広がっています。これに伴い雨雲も広範囲に来るため、関東地方でも明日一日で最大350ミリ前後の大雨が予測されるとのこと。
 台風は時速30キロと割と速めの速度で移動していますが、雨雲の範囲が広いために風雨は長時間持続する可能性が高く、特に台風が最も接近してくる明日夜は外出を控えるようにと天気予報でも言っております。食料品などの買い出しは昼までに済ませておき、可能であれば勤めは夜になる前に切り上げて……というのは、まあなかなか難しいのでしょうねぇ……。ただ、恐らくは東京都心部の電車は壊滅的に止まるであろうとも予測できるのですよねぇ……。つい先日の地震の二の舞になるのではないかな、とちょっとばかり不安なのでした。
 何はともあれ、それぞれに台風への備えは怠らないよう、各位どうか重々お気を付け下さい。

 最後、いつもの通りに。昨日の夜、日記を叩き終わった後に星新一の『白い服の男』を読み切って、レビューに追加しました。で、昼に起きた後はコミックスの読み潰しを開始して、もう一つ今日の分としてレビューを追加してあります。足したのは川原泉の『メイプル戦記』、名前だけ見ると何だか女性向けファンタジーコミックスのような感じですが、中身は思いっきり野球のコミックスだったりします。つーても『ドカベン』とか『あぶさん』とか、はたまた『巨人の星』みたいな感じのものではなく、川原泉作品らしい調子。『甲子園の空に笑え!』を読んだことのある方なら、思いっきりあのまんまだと言って分かって頂けるかな~と思うのですけれど。
 この『メイプル戦記』の一巻二巻を含め、このほかに『ブラック・ラグーン』の四巻目、先日レビューにアップした『仙木の果実』の続編に当たる『塊根の花』、これと同じく八房龍之助の『宵闇眩燈草紙』の二巻目とで合計五冊を読み潰し。五冊も読んでおいてレビューに追加できるのが一つしかないってのはどういうことなんだろうな~とか思ったりはしつつ、続編ものを買ったりとか、もしくは二冊セットで買ったりとかしたもので、そこいらはやむを得ないかな~とか。どうせレビューのために本を買っている訳ではありませんから、そこを自分が勘違いしてしまっては本末転倒というもの。くわばらくわばら~。
 五冊潰したは良いのですが、コミックスはまだもう五冊残っていたりします。文庫本の方の積みは五冊じゃ利かないので省略として、明日もう一日の年休で、残る五冊のコミックスを一気に潰してしまう予定。コミックスはこういう強引なペースでも潰していけるから良いのですが、文庫はさすがにねぇ。新潮文庫辺りだと、ページ数はそんなに多くも見えないのに、思いの外読み潰しに手間がかかったりすることも。で、その新潮文庫の冊数も増えてきて、文庫専用の本棚がどんどんと侵略されている訳ですが。ぼちぼちもう一回、要る本要らない本をふるいにかけねば……。

〈今日も独り言〉
台風かぁ。ちっと楽しくなってくるのは、何故だろう(笑)

それでは。

まだまだ行くよ~?

2005年07月24日 00時54分32秒 | オフ
7月24日分の日記という事で。

 さてはて、昨日の大人数目黒オフに参加された方、改めましてお疲れ様で御座いました。それぞれに無事落ち着くべき所へ落ち着いたようで、一安心でした。何せ地震に見舞われて見事なまでのトラブルを食らってしまいましたので、こりゃ~大丈夫なんだろうかとちと不安になったものですが、まあ結果的には落ち着いたのは私が一番最後だったようで、ヤレヤレといった感じでした。お陰でぐったりと疲れて帰ってきた訳ですが、その割にどうしてその翌日にまた新宿に出向いてるんだろうなぁ、私。どうしてあんだけ昨日にあちこち歩き回って飛び回って駆け回った後に、ま~た新宿に出向いて代わり映えのしない面子と向かい合ってるんだろうな~とか人生に疑問を覚えたりしたりしなかったりしましたが、まあそこは根本的な所なので触れないことにしておきます。
 状況を一応整理しておくならば、今日はぐっすり休むかどうしようかという感じで午前中ぐったりとしていたら、メールが一通。発信元は、稲月様の所に転がり込んでいた筈の樽様より。と言うかあーた、朝方四時まで生討論してるの止めなさいと突っ込みたくなったのはまあ秘密としておくにして、池袋に出てこいとかぬかして下さりやがりました。ただ、池袋だとちょ~っと遠いというかぶっちゃけて言えば、新宿までなら私が定期でタダで出てこられるのですよね♪ と言う訳で、無理矢理に場所を新宿に設定して、えっちらおっちらセカンドオフへ出撃したのでした。どうせ行き先は分かっているようなものなので、最初から合流場所は紀伊国屋の別館に指定。昨日に紀伊国屋へ行った時は、既に時間が割とギリギリになってしまっていて別館まで足が届かなかったので、今日はどうせそっちへ行くのだろうということで。
 どーでも良いですが、現地に集合したのが確か二時半くらいだったような気がするのですが、その時点で誰も飯食ってなかったというのはどういうことなのでしょう? なお忘れてましたが、セカンドオフに参加した愚か者どもは、はぐれメタルこと樽様、猫キングこと稲月様、そして某所チャットの悪の元凶こと私の三人。どうしてこう、こんな奇っ怪で危なっかしい面子が集まってしまうのかな~と非常に疑問な訳ですが、まあ昨日の時点ではぐれメタルの人が東京に留まったという時点で、こうなるような気はしていたのですけれど。ま、毎回の恒例のようなものです、この後夜祭は。
 紀伊国屋別館に集まっておいて、本は見ずに、まず昼飯を食いに行くというのがこの面子のクオリティ。新宿サブナードへ潜り込んで、どこにしたもんかとしばらく彷徨った後で、何となく目についた「和風パスタ」のお店に入ることに。店内に入って席に案内された所で、樽様の曰く。「うわ~、箸に紙が巻いてあるよ~。高級な感じだよ~」とのたまうのですが、直後に追加一言、「よし、俺も家帰ったら箸に紙巻こう。トイレットペーパーとか」ってこら、それは止めようよ……。まあ、私も私でそれに応じて曰く、「むしろ差し押さえ札でしょ」と切り返し。箸一本差し押さえた所で何の意味があるんだろうという無粋な突っ込みは無視にして、のっけの飯から駄目ダメな悪寒ではじまったのでした。さすが、セカンドオフ。

 飯を終えた所でようやっと紀伊国屋別館へ取って返し、本来の目的であるコミックス・ラノベ類の見聞を各員開始。やっぱり、本を買うのよねぇ、この面子……。おかしいな、昨日にも本をそれぞれに買っていたような気がするのですが、でもまあ昨日はコミックス類の方面までは回り切れませんでしたから、別館の方へ来てしまったら、そりゃぁそれぞれに買うものが出てくるという訳です。私自身の場合は、昨日に三冊文庫本を買い込んでおいて、今日もまた五冊のコミックスを追加。ついでにコミックスはまだ読んでいない積みが五冊ありましたから、つまりは十冊のコミックスが溜まっていることに。うわ~。その他、ノートパソコンその他諸々で十キロ以上の荷物を抱えているはずの樽様が、ま~た数を増やしている辺りもいつもの通りか。
 コミックス類の見聞が終わると、一応の習慣としてまた紀伊国屋本館へ移動。一通り二階の文庫フロアを回った後で、さてそろそろ落ち着こうかと言うことに。昨日にさんざっぱら飛び回ってハプニングに見舞われてという有様だったため、あんまり体力を食わないようにしたいというのが、全員の共通の思考でした。さてどこで休んだものかと困ったものですが、まあ三人だけならそれなりに融通が利きます。さすがに昨日のような十三人という化け物規模で動いてしまうと厳しいのですが、三人だけ、しかも全員ハタチ超えたやろーどもということであれば、そんなに細かい配慮も必要なし。この辺にあったような気がするな~と探してみれば、ありました、エクセルシオールカフェ。長居しても文句言われないのは有り難い所ですが、最初の五分ほどは席が空かずに立ちんぼ状態。席が空いたら、さあ本番です、しょーもない黒トーク発動。
 内容は……書けるか~、んなもん♪ この面子が集まったなら何が始まるのかと言えば、そりゃ~もう表じゃ話せないような内容ばかりになるに決まっています。取り敢えず、人間ここまで黒くなるもんだな~としみじみ思った訳ですが、「一番黒いのはアンタだ」と私を指さして言うのは止めませんかね、猫キング殿、はぐれメタル殿? 否定はしませんが。その他、樽様が延々と自分は一般人だという事実無根の発言を連呼していたりとか、稲月様に「猫鍋猫鍋猫鍋猫鍋……」「ぐつぐつにゃーにゃー」とひたすら洗脳電波ソングを浴びせかけたりだとか色々ありましたが、そういった微笑ましい一幕を少しだけここに書き残しておくことにして、エクセルシオールカフェを後にしたのが午後九時前であったことを最後に記しておきましょう。何やってんだ、私らは♪
 最後に飯を食って解散にしようと、あっちこっち店を見て回りつつ、そして居酒屋とカラオケの兄ちゃん達の勧誘を適当にいなしつつ、最終的に一軒お店を決めて入店。そこで私の頼んだミックスフライ定食の牡蠣フライで、囓った瞬間にあっつい汁が出てきて口の中を火傷しかけたとか、樽様が「酒飲もうかな~」とか言い出すとか色々ありましたが、一番笑ったのは食べ終わった後に何となくメニューを眺めていた時。そのお店、定食関係とついでにバーもやっていて、各テーブルにおつまみのメニューが置いてあったのですが、その中にありました、「くじらベーコン」。何でこんなもんまで置いてあるんだ、と三人して爆笑したのはまあお約束ということで。ちなみに余談ですが、店を選んでいる最中、エクセルシオールカフェを出たすぐ隣に、若乃花が開いたちゃんこ鍋店があったりしたのは見事にネタでした。この面子、まがまがしさと一緒にネタも呼び寄せるらしいです。

 さて、最後はいつものパターンに戻して、本の話。昨日のオフの往き帰りで『図書室の海』を読み切って、昨日にオフレポを書き終わった後で、ついでとばかりに最後の余力でレビューを強行。今日は星新一の『白い服の男』を読み始めましたが、素晴らしい、これは素晴らしい。私のお気に入りである『キノの旅』の上位バージョンだよというような紹介のされ方だったのですが、確かにこりゃ~その通りだわと納得した次第。本当は『暗黒童話』を持っていこうかと思ったのですが、あんまり読む時間は多く取れないだろうな~ということで、かなり薄かった『白い服の男』を優先。ついでに言えば、まだ星新一は読んだことがなかったので、既に『GOTH』やら『失踪ホリデイ』を読んでいる乙一よりは優先順位を高く見たというだけだったのですが。
 紀伊国屋別館で買い込んできたのは、川原泉『メイプル戦記』の一巻二巻セット、広江礼威『ブラック・ラグーン』四巻目、八房龍之介『塊根の花』、同『宵闇眩燈草紙』二巻目で五冊。川原泉作品はまあともかくとしても、他の取り合わせはみ~んな真っ黒いやつばかりですな。ついでに、ちょっと前に買っておいてまだ読んでいない『ピルグリム・イェーガー』とかもやっぱり暗いイメージの内容のようでしたから、黒いのばっかかよ~と自分突っ込みしたくなります。と言うか、そんな突っ込みなんぞ今更いまさらという所ではありますが。無駄話、ブラック・ラグーンの表紙を最初見た時、紫という色調は今までになかったので、ブラック・ラグーンだと気が付かなかった罠。でも、よく見たら「ですだよ」姉ちゃんなのですよねぇ。何げに好きなのですよ、「ですだよ」姉ちゃん。
 ひとまず、今日買った分は明日にでも読むにして、日記が終わったら『白い服の男』がまだ少しばかり残っているので、それを片付けておこうかと思います。読み切ったらレビューをアップ、数日分のレビューがまだ補完所へ移行されていないので、その作業も合わせて行ったら、今日はそれで終いです。金曜日に残業があって、土曜日は一日中オフでばたばたやって、今日もやっぱりこれですよ♪ 明日と明後日も年休で休みにしておいて、心底良かったと思ったり。多分こうなるんだろうな~と予想していたからこその、先行年休取得だったのですけれどね。見事に予想通りでした♪

〈今日も独り言〉
豆腐が豆腐が豆腐が冷たい……。

それでは。

オフレポ、のようなもの

2005年07月23日 01時52分06秒 | オフ
7月23日分の日記という事で。

 ま、今日の場合は日記じゃなくて、オフレポのようなもの、ですけれど。今日の当初の予定としては、朝八時くらいに起きてから風呂に入って、九時過ぎくらいに出れば良いか~と思っていたのですが。起きたら、目覚ましは八時にセットしてるのに、六時半。おやおや、これはあれですか、普段の私の出勤時間に合わせた起床時間じゃないですか♪ 休みの日にまでこんな時間に目を覚まさなくても良いのにな~と思いつつ。でも、その私よりもも~っと早く起きた人もいたようですけれどね、誰とは言いませんよ、月姉様だとかね、まさかね。その他、遠地からの来訪のために、もっと早くから動いていた方もいらっしゃいましたけれど。つーか私、こんなに早く起きても、今日は朝にはすること無いんだっての。
 まあ取り敢えず起きてしまったものは仕方がないので、風呂に入って身支度を調え、朝飯を食ったは良いのですが、時間がもう余る余る。しょうがないので、朝っぱらから『羊のうた』を三冊くらい一気に読み潰して読み切ってから、九時過ぎに寮を出発。この分だとかなり早く着くかな~と思ったら、いきなり小さくトラブル、中央線が遅れてました♪ まあ、十数分程度の遅れでしたから、まあ一時間くらい早く集合場所に到着する予定で動いていた分、まるっきり問題なくこのハプニングは吸収しきってしまいましたが。ちなみに途中、樽様からメールで「ドクペ買ってきて~」という楽しいメールが来ていたのは秘密。あーた、朝の挨拶もなしに、のっけからそれですか。爽やかな朝が台無しですよ。ちなみに、ドクペとはすなわち、ドクターペッパーのこと。何てもんを頼むか、貴様♪ ドクペに関しては、私ゃもう電車に乗ってしまっていたので、買うのは無理でしたが。
 十時過ぎには早々に集合場所、東京駅銀の鈴へ到着。午前中に参加するメンバーにメールをばらまこうと思ったら、五人までには送信しましたが、六人目のとしつぐ様は携帯のアドレスが変わっていたらしく、送信を当然弾かれてしまいました。で、七人に一括でメールを叩き込もうとしたため、途中のとしつぐ様のアドが弾かれた時点で送信が中断、東島様にメールが飛ばなかったという楽しいジョークが発生しました。意図的にやった訳じゃないんですけどねぇ。その他小ネタとしては、東京駅銀の鈴ってのは東京駅構内の地下部分にあるはずなのですが、何故かその中に鳩が二羽飛び込んできていたということがあったり。どっから入ってきたんだ、あれは……。お願いですから、人の頭の上ぎりぎりを羽ばたいて行くのはヤメテクレ。
 さてはて、合流に際しては、真っ先に到着したのは一ノ瀬様。引き続いて稲月様、月季様、千冬様までが合流して、これで確実に時間通り合流してくれそうなメンバーは全部。後の三人が不安材料かな~と思っていたら、問題筆頭だった樽様が、めずらかしく時間前に、迷わず合流。これで残り二人。そして、一応はこのまま順調に合流するかな~と思ったら、見事にやってくれました、東島念様。電車間違えて、そしてついでに東京駅構内で迷子になってくれました。大人数でやると、誰かが必ず何かしら迷うか遅れるかするのですけれど、東島様、あんた関東の人でしょうが~と一応突っ込みを入れつつ、対処をどうしようかと思っていたら、自力でどうにかこうにか合流してきました。これで七人。最後のとしつぐ様は、到着こそ遅れたものの迷いはせずに無事合流、全員集合は午前十一時半くらいでした。八人の集合で三十分程度の誤差であれば、まあ某所チャットのオフとしては、まだ及第点の方でしょうけれど。ああ、慣れてしまってる自分が微妙に嫌♪

 午前メンバーが集合した後、銀の鈴でぼけっとしていても仕方がないので、本来の目的地であった目黒に移動開始。移動中、待ち合わせは東京駅じゃなくて別の所の方が良かった~と言い出す人数名。そりゃ~その筈で、わざわざ東京駅まで出てきてから、目黒方向へ「引き返した」人が何人かいたもので。かく言う私自身も引き返してきたクチで、経由がそもそも中央線で三鷹・新宿経由、そして東京駅へ至るというルートでしたから、見事に西の方まで半分くらいの距離を逆戻りすることになった訳でして。まあそういった細かい所は気にしないことにして、電車は順調に目黒に到着。
 目黒に到着した所で、まずは時間的にもうお昼になっていたので、お昼ご飯に。この辺りのお店のチョイスに関しては、一応先週の日曜日にオフの主催である稲月様と一緒に下見をしてあったため、ここではあまり迷うことも無し。とは言え思っていたよりは混んでいたので、八人が二人・四人・二人という組み合わせになりましたが。樽様+東島様、稲月様+としつぐ様+千冬様+月季様、一ノ瀬様と余った私というのが組み合わせの内訳で、この内最後の二人の組だけがちっとばかし離れた位置に。結果、二人してぼけ~っと気まぐれにぼつぼつ話をしつつ、基本的には他のテーブルの六人を観察するという状況になっておりました。従って、お昼の間の雑談内容は、基本的に私はノータッチで御座います。そっちは他の人のオフレポをご参照のこと~、と。
 お昼が終わった後、そのまま留まることのできる類のお店ではなかったため、お店を出て移動。ひとまず目的地となっている「寄生虫博物館」の近くにある公園に移動、ということに。途中、樽様がめざとく、自販機にドクペを発見。買い込んで東島様に飲ませるという、まあ誕生日に相応しいイベントを見事に演出してくれました。ちなみに、私は背後から東島様を羽交い締めにするという、まああれです、ケーキに蝋燭の火を灯してあげるような役割ですね♪ なお、ドクペを飲んだ東島様の曰く、「これバァちゃんの味するよ!?」だそうな。バァちゃんの味って何だよ、と全員で突っ込むのはお約束。余談、月季様にも誕生日が近いと言うことで誰かがプレゼントの扇子を渡していましたが、と言うか確か稲月様がそれを以前に買っていたような気がしますが、白地に「何でやねん!」と書き込まれた、あまりにぴったりすぎる扇子を持っておりました。突っ込みキャラにはよく似合うな~あれは♪
 公園への移動を再開しつつ、途中にあった神社でおみくじを二人引きつつ、「大吉」と書いてありながら「長期の旅行は悪し」とか、「病気は長引く」だとかいうような、大吉とも思えぬことを書かれているおみくじに爆笑したりしつつ。そんな時に、午後組一番乗りの三村様からメールが届いたため、ひとまず他の七人には先に公園へ行って貰って、私は目黒駅へ取って返して三村様を迎えに行くことに。十分くらいかかって目黒改札前まで戻って、三村様を拾って公園へこちらも移動。まあ、三村様を拾い上げて公園まで送り届けた所で、またすぐに取って返して、最後に合流してくる高校生メンバー四人を拾ってきた訳ですが。何往復してるねんな、私。ただ、後から聞いた話では、この移動時間のお陰で、私は東島念による「ドレイン+ポイズン」漫才から逃れることができたようですが。後々、ぐったりしていた三村様から聞いたお話でした。
 三村様を拾って、取って返して、高校生面子を拾ってとやっていたらさすがにバテたので、しばらくは公園に皆留まる様子でしたし、私自身はぐったりとどこかしらに紛れ込んで体力温存に切り替え。でもその間ずっと、そして私が迎えに行って戻ってを繰り返している間も、そしてオフの最後まで、東島様は愚痴マシンガンを連射し続けておりましたが。素晴らしい。何て威力なんだ、恐るべし東島念。まさに人間破壊兵器だ、でも愚痴をまともに聞いてしまう人限定ですが。対処法が分かっている人は、あっさりと右から左に流したりだとか、もっとタチの悪い人は愚痴に油だけ注いでおいて放置するという最強の手段をとりやがります。さて、そんな酷いことするのは、誰かしらねぇ?
 公園でしばし歓談+休憩で、その後は一応の目的地であった「寄生虫博物館」へ。公園で千冬様が狐面被ったり甚平羽織ったり、はたまた東島様にネコミミ付けてみたりといった微笑ましく、後者はグロ画像的展開も含みつつ、最後に私まで白衣を羽織らせるという妙な事態に。ちなみに、私、白衣似合うんだそうですが。一つ思ったのは、何で小柄な高校生の着てる白衣を、私が普通に袖を通せるのかという根本的な疑問。それはさておき、寄生虫博物館に行ったは良いのですが、さすがに十三人も一気にぶちこむと狭い狭い。そして土産物コーナーに参加者の内の何人かが食らい付くように集まっていたのが、苦笑い。そんなこんなで、オフの前半は終了。この後は駅前のマックに居座って雑談、という予定だったのですが、まあその後に順調にいかなかったのが、今回のオフの最大の誤算でした。

 マックで席を制圧して、一時間くらいぼんやりしたり騒いだりしていた時に、地震が来ました。こいつに関してはテレビやらでニュースになったようですから、ご存じの方も多かったかとは思いますが。実際、オフ参加者のそれぞれに、あちらこちらからメールやら電話が来ていたようでした。私自身の所にもメールが幾つか飛んできたり、コールが来たりはしたのですが……。メールは普通に送れましたが、通話の方はかなりの制限がかかっていたようで、最終的に寮に戻ってきてからニュースを見た限りでは、携帯会社によって二時間から四時間の通話制限が敷かれていたようです。そりゃ~、あの状況下じゃ電話が繋がらないはずですわ。
 地震そのものは人によって反応がそれぞれで、私なんぞは昔に十一階建てのマンションに住んでいたことがあったため、「あら、意外と揺れるな~」くらいの感覚でジュースすすってました。特に店内にも異常なく、このまま問題は無いかな~と思っていたら、それよりもある意味で厄介な問題が発生していたことが分かってきたり。そろそろ高校生メンバーを送り帰さないとな、ということで目黒駅へ出向いたのですが、そこにきて電車が止まっていることに気が付いたり。地震の影響で山手線が外回り内回りとも停止を食らっており、それから二時間ほど延々と目黒で足止めされるという状況に陥ってみたりとか。一応、バスを当たってみたりして目黒から抜けられるかと探っては見ましたが、よく考えたら山手線が止まってると言うことは、他のJR私鉄各線もどうせ止まっているのではないか、という予測が立ち、結局は山手線が動き出すまで目黒で待機ということになりました。
 あの時点ではあまり情報が無かったために、その判断が正しかったのかどうなのかでちょっと迷ったのですが。後からニュースやらを見てみた限り、そしてようやっと電車が動き出してそれぞれが帰途につくまでに分かった情報から判断する限りに置いて、やっぱり大体の電車は機能マヒしていたようです。どちらにせよ、目黒から動くことができなかったというのは確かで、タクシー乗り場、バス乗り場とも長蛇の列。しかもどこか別の駅へ行った所で電車は止まってるだろうということで、まあ結果的には待つしかなかったようです、あの状況では。取り敢えず、あれで大幅に予定の狂ってしまった参加者が多数出てしまったのが、ちょっと痛い所。さすがに不可抗力とはいえ、ね……。
 何はともあれ、オフ参加各位に関しては、お疲れ様でした。下手すると誰か帰れない人が出るんじゃないかと思いましたが、と言うか実際には一人帰れなくなったので臨時にホテルに行った人もいましたが、ともかくも全員落ち着く先に落ち着けたようですし。そういえば、自宅に戻るのは、どうやら私自身が一番遅かったようです。ヤレヤレ、やたらと後半に疲れたオフでしたが、まあたまにはそういうこともあるということで。割とスリリングなオフになったな~とか思いつつ、取り敢えずしばらくは電車トラブルはもうこりごりと思ったのでした。それにしても、就職してからしょっちゅう電車のトラブルに巻き込まれるようになった気がするなぁ……。

〈今日も独り言〉
さて、死んだように寝るか(笑)

それでは。

また長い考察ネタ

2005年07月22日 22時47分19秒 | 就活雑感
7月22日分の日記という事で。

 お~、遂に残業にとっつかまってしまいました。まあ、本当ならもうちょっと上手くヤレさえすれば、もっと早くに終わったはずなのですけれどね。手際の悪さに泣きつつ、ちまちまと残業をこなして帰って参りました。いきなり二時間の残業ってのも何だかな~と思いつつ、これまでよく残業無しできてたもんだな~とも思ったりして。ほぼ毎日、定時きっちりに上がっていましたし。ただまあ、今月分の給与明細が来ましたが、手取りが十四万ってのも凄いなぁ。基本給から一気に六万円も引かれているのはどういうことなんだろうと小首を傾げてみたくなりつつ、こりゃあれです、多少は残業手当でも付いていないと手取額が虚しくなりますが。
 残業の話はまあ別に良いとして、本の話。朝の通勤時間と始業までの待ち時間とで、昨日から読み始めていた筈の『海を見る人』を早々に読み切ってしまいました。割とペースが上がりやすかったことと、短編集な分ペースを掴みやすかったためで、昼休みと帰りの電車中とでは、別の一冊を持ち込んで読んでおりました。昨日の時点では乙一の『暗黒童話』にしようかと思っていたのですが、ちょいと予定を変更して、恩田陸の『図書室の海』を読んでます。こっちも短編集ですが、『海を見る人』がハードSFの方面であるのに対して、こっちは文系女性の書いた作品ですから、まるっきり雰囲気が違う。あっちいってこっちいってしてると、こういうギャップが快感ですな。
 ……って、このペースだと明日の行きだけでまたこの『図書室の海』を読み切りそうな勢いなのですが、さてどうしたもんか。どうせオフ中に本屋へ行くのは確定的だし、それならば買うのを大前提とした上で読み切る予定の一冊だけを持っていくべきか。その方が荷物は軽いのですよね~。夏場にお外をほっつき歩こうという訳ですから、なるべく荷物は軽くしておきたい所です。本とタオルと午後三時プレーヤーと扇子、以上終わりって所でしょうか。帰る頃には紀伊国屋かジュンク堂へ寄るのでしょうから、結局は荷物が倍以上に重たくなるのでしょうけれどね、と。

 本日の小ネタ、団塊の世代について。まずは例によって、話の元ネタになるニュースを貼ってみんとす~。

<「団塊の退職」コスト減、企業剰余金10年で88兆に>
 厚生労働省は22日、2005年版「労働経済の分析」(労働経済白書)を発表した。
 白書では、2007年以降に「団塊の世代」が定年を迎えると、企業の賃金など労務コストから剰余が出て、その額は10年間の累計で88兆円にも及ぶとの試算が初めて公表された。
 1947年から49年生まれの「団塊の世代」の定年をめぐっては、労働力の供給減少や、その世代に蓄積されてきた技術や知識がきちんと継承されるかなどの不安が指摘され、「2007年問題」とも呼ばれている。
 しかし、白書は不安を指摘する一方で、前向きな見通しについても示した。これまで従業員の高齢化に伴って多くの賃金を必要としたが、現在の賃金構造や社会情勢が今後も続くという前提では、団塊の世代が引退することでコストの負担は低下し、その結果88兆円もの「余裕」が出ると試算した。賃金統計や人口推計などをもとに、計算したという。厚労省では、「剰余金は、若い世代の積極的な採用など雇用環境のために使うべきだ」としている。
 一方、04年のフリーター人口は前年比4万人減の213万人となり、82年の統計開始以来初めて前の年を下回ったが、依然として高い水準にある。また、「ニート」と呼ばれる状態に近い「若年無業者」数も64万人となっているなど、若者の雇用情勢は改善されていない。白書は、「企業は、長期的な視点に立った若年層の採用、育成を図るべきだ」と強調している。
(読売新聞) - 7月22日13時18分更新

 さてはて、一応、上のニュースにもうちょっとばかり解説らしきものを加えてみようかと思います。まず、団塊の世代というのは、上のニュースでもあるように、1947年から49年生まれの世代のこと。ちょうど今が2005年ですから、年齢的には55歳前後の方々を言います。今の日本企業の定年は60歳ということになっていますから、つまりは長くてもあと五年くらい勤めたら退職という方ということになりますね。このくらいの世代は出生率が非常に高かった頃に生まれた人達で、ちょうど企業も一気にどかっとその年代の人たちを雇用したわけです。んが、ちょいと困ったことに、典型的な日本企業の場合、一時期景気が悪くなって採用を手控えていた時期があったために、年齢構成に穴が開いている場合が多々あります。実際、私が今勤めている会社はそういう典型的な企業で、五十台の社員はたくさんいるんだけれど、四十代の社員が妙に少ない、その下はいきなり三十代二十代の若手だけという構造になってしまっています。つまり、ちょうど中間層にあたる人たちがいないということですね。
 さてここで問題です。日本の典型的企業では、五十台の団塊の世代が上位を占め、そのすぐ下に来るはずの四十代がおらず、でも団塊の世代は後数年でどかっと定年を迎えて会社を辞めてしまいます。ではその後は一体、どうなるでしょう? ……はい、つまりは後継者が育っていない状態で、会社は荒野に放り出されることになります。なんてまあ、ここまでの状況にはならないかもしれませんが、上の方が一気にいなくなって若手ばかりが残ることになるので、本当に大丈夫か? というのが今言われている「2007年問題」というやつなのですね。熟練労働者は体力的な所では若手に劣るにせよ、蓄えられた知識と経験をもってその会社を下支えしていくということで、その人たちがごっそり抜けてしまって会社はもつのか、というのが2007年問題です。
 ただ、デメリットばかりがあるわけではなく、メリットとなる部分もちゃんとある話ではあります。それが、上のニュースにもある通り、88兆円にも及ぶコストダウンということです。日本企業の給与体系は、色々と成果主義導入だの年功序列賃金の崩壊だのと言われはしましたが、それでもやはり基本的には年功序列賃金がまだ生きています。一部の大手企業ではすぐさま成果主義を取り入れたような所もありましたが、中小企業でそんなすぐに対応の出来るところはそうそう多くない。給与体系というのはそれなりに変えるのが面倒ですから、そのまま続行している例の方が多いかもしれません。まあとにかく、五十代の社員というのはそれなりの額の給料をもらっている訳で。かつ、団塊の世代はどかっと入社してきていますから、その分上の方の社員の数が増えすぎていた向きもあります。そこが一気に抜けるということは、コストダウンに直結するということ。企業で一番金を食うところは、これすなわち人件費なのです。
 年功序列賃金の特徴としては、まず最初に入ってきた頃の新人時代は働いた分以上の給料がもらえます。何せ新人は何にもできません。できませんが、正社員として雇ってしまった以上は一定の金を払ってやる義務が会社側には生じます。それがようやっと払った金に見合うくらいの働きが出来るようになるのは五年くらい経ってから。その後は四十代くらいで払った賃金以上の貢献をしてもらって、最後の五十代ではご苦労様でした的なちょっと高めの賃金を支払うというような具合になります。悪い言い方をすれば、三十代から四十代では会社側にかなり搾取されている状態にある、とも言えるのですね、これが。日本企業は社員からの搾取を還元せず、そのまま会社の懐に蓄えてきていたからこそ、儲けを出して成長してきたとも言われます。そのゆえんが、この一種えげつない給与体系だった訳ですね。
 団塊の世代がごっそりと抜けていくということは、ちと一気に出て行く退職金の問題はあるにせよ、継続的に払わなければならなかった高い高い人件費が浮くということになります。コスト的に見ると、定年退職した社員が一人抜けると、新入社員を二人とか三人くらい雇えるくらいになる計算。そのくらいの高コスト源が一気にいなくなるのだから、会社としては金銭的な面においては荷物が減る訳です。厚生労働省としては、そこで浮いたお金をまた企業の懐に溜め込んでしまうのではなくて、若者の雇用に役立ててくださいね~ということを言っている。高い水準で推移しているフリーター、年々数を増しているニート、そういった若者たちを積極的に雇用してね♪ というのが政府お役所のお望みであるというのが、上のニュースである訳ですね。

 さてはて、ニュースの解説は終わったので、ちまっとだけ考察を。団塊の世代に関しては、熟練技術者と言われることもある一方で、人余り状態であったという指摘も割と聞くところです。企業の人員の年齢構成としては、望ましいのはピラミッド型、一番上は最年長者、一番下のだだっ広い層が新入社員とか若手ですね。国家での年齢構成とも同じですし、大抵の事柄に関してはこのピラミッド型年齢構成が望ましい。んが、今の日本企業では見事なまでに逆ピラミッドになってしまっていて、かつ四十代が妙に少なくなってしまっているため、逆ピラミッドにまたもう一つ「くびれ」が出来てしまっている、一種グラマラスなシルエット……もとい、いびつな形になってしまっています。上の方にばかり人数が集中していては、頭でっかちになってバランスが悪くなる。コスト的にも、やっぱり頭でっかちになってしまう訳です。一時期「窓際族」と言われて大量リストラがかかったりしましたが、あの対象になったのも、だぶついて余っていた余剰人員を狙撃したもの。企業にとっては、人が余っているというのは一番好ましくない状態なのです。
 余っていた上の方の人員を削ったところで、んじゃこれでフリーターやニートを採用して社会に役立てよう、という思考をすんなりとする企業は、残念ながらいないでしょう。まず、年齢の問題。まだ二十代の前半とかであるなら良いのですが、これが三十代とかになってしまっていると、企業としては採用する意欲が下がります。三十代四十台を企業が採用するというのは基本的に中途採用であり、そこで採用される人達というのはこれまでに何かしらの業務経験を蓄積してきているからこそ採用されます。つまりは、それまでのキャリアを買われたということです。逆に、企業が何故新卒を採用するのかといえば、それは将来の幹部社員としての成長を望むから。こちらでは中途採用とは違って、いわゆる「フレッシュさ」みたいなものが要求されます。どうせ企業での新卒採用面接なんてのは、あまり深いところまで突っ込んで選んでいるような余裕のあるものでもありませんし。つまりは、会社色に染められそうな若いもんを、面接官の印象で引っ張り込む、と。実際問題、そのくらいの選考なのですよ、実は。
 ではそういった見地から見て、フリーターやニートはどのように見られるのか? 答えは、会社としては扱いにくい人間、ということになります。そうなってしまうのです。会社の気風にもよりますが、たとえば新入社員なのに「これは俺のやりたい仕事じゃない!」と言って与えられた仕事を拒否するような人が、果たして好まれるかどうか。「俺は将来の夢のために働くんであって、この会社は腰掛でしかないんだよ!」と公言するような人を、果たして採用したいと思うかどうか。学校生活や就活を一旦止めてしまった人に対して、企業は即座にふるい落とす材料としてそれを用います。実際にその人に能力があるかどうかは、あまり問題とはなりません。しかし、「能力が無いようにみなされる」ということは、大きな問題となります。実際の就活において、一次から最終までたかだか全部合わせても一時間くらいにしかならない面接で、一体何が見えると言うのか? そういう状況において、「悪く見える」というのは致命的に厳しい条件になってしまうのですよね……。
 そうなると、上の方はごっそり抜け、下の方を採り増すにしても、企業としては当然えり好みをしようとします。私たちがたとえば牛乳を買うとして、賞味期限の過ぎたものを買いますか? どこかの会社で実際にそうなってしまいましたが、食中毒の出た会社の牛乳を買いたいと思いますか? とまあ、大体このくらいの意識で、会社は訪れる新卒達を商品とみなして選んでいきます。バブルの頃ならば面接に行ってケーキを出されたなんて話もあるくらいですが、今となっては立場は企業側が有利。ようやっと採用枠は拡大してきたようですが、そして2007年問題の影響もあって企業としても人を入れておきたいところなのでしょうが、そこで妨げになるのが「即戦力思考」というやつ。企業としてもなかなか余裕が無いもので、悠長に新人を鍛え上げていくよりは、すぐに使える中途採用に頼りやすい状況があるわけです。しかもついでに、それを補う意味合いで人材派遣業もあります。まあ、人材派遣業の方でも、ちょっと前に残業代を払っていなかっただとか、そうでなくとも立場が弱いなどの問題を指摘されることもありますが。結論、どこもかしこも難点だらけか、労働環境。

〈今日も独り言〉
な~んか、また日記が長文化してるぞ~?

それでは。