黎明の廃人日記

最近はやや更新が途切れがち、斜めに流し読み。
貴方にも私にも人生の役には立ちません。

お呼びとあらば即惨状

2012年04月01日 23時39分21秒 | 毎月のノルマ
4月1日分。

 毎度。本日は、某所チャットの知人から朝っぱらに突如として呼び出しがかかったので、朝から秋葉原に出向いておりました……というのがエイプリルフールネタですらなく、事実という状態で。幽霊です。おかしいな、ご当人は都内近辺在住ではなくて、もっと西の方に住んでいる人の筈なのですが。いきなり「神田なう」と言われて、地味な四月馬鹿ネタか? と若干疑いましたがマジでしたとさ。まあ暇だったので出かけて合流しました。
 完全にノープランだったので、ついでとばかりに上野の国立博物館で企画展の方を見てきました。全く予定になかったことではありますが、これで今月分のノルマは既にクリアということに……ま、気が向いたら何か別のを改めて見に行っても良いし。真面目な展示を割と頑張って茶化しながら進んだのですが、最後の最後で、企画展自前の展示物に、それまで頑張って積んできたネタを全て粉砕されました。多分、実際に行って見て貰わないと意味が分からない話なのですが……。
 いやぁ、展示物の並び順とかって、演出の内なんだなぁとか。展示物そのものに笑いの勢いを全部持って行かれるとは、思いも寄りませんでした。上野の国立博物館だぜ……その企画展なんだぜ……? 笑っちゃ失礼な気もするけれど、二人とも吹き出してしまったんだからしょうがない。意味不明? 直に行ってご覧になって下せぇよ。きっと笑うと思うなぁ、最後にコレかよって。こんなこともあるもんだ、美術展って楽しいなぁ……ああ、ありゃ博物展と言うべき?

 出だしでちょっと文字数を使ってしまったので、今日のネタは軽めに。国立博物館への道中に、上野公園の中を突っ切ってきたのですけれども。園内各所には桜が植えてありまして、早咲きの花は既に咲き、他の桜もつぼみの先に花の色が見え始めていて、ああこれはあと何日かで満開まで行きそうだなという感じでした。……ところで、日本国内でよく見かける桜と言えば「ソメイヨシノ」ですが、このソメイヨシノは寿命が60年ほどである、という話が一時期まことしやかにニュースになったりしました。
 ソメイヨシノというのは独特な木で、実は種からでは増やすことの出来ない木です。大元の起源というか作出の由来もよく分かっていないようで、アバウトに説明すれば、ぶっちゃけよーワカランけど綺麗だしよく咲くんで植えちまえ的な状態なんだとか。種が出来ても発芽してくれないし、他の種類の桜との種は出来るけれど、その場合はもう純粋なソメイヨシノとは違うものになってしまうし、と。だもんで、ソメイヨシノはぜーんぶ人の手で「接ぎ木」して増やしたものということになります。よーあんだけ増やしたもんですが……。
 ソメイヨシノの寿命60年説というのは、多分この辺から来ているものと思われます。要は、ソメイヨシノはみんな、ごく少数の大元の個体のクローンであって、各地にクローンのクローンのそのまたクローン……という個体がたくさんある。動物のクローンを考えた場合、もし成体(つまり大人)の細胞からクローンを作った場合、細胞分裂の上限回数を決める「テロメア」が短い状態でクローンを作ってしまうことになるから、寿命は縮むんじゃないか……と。これを植物にも適用して考えれば、あまり長くない年数でソメイヨシノは枯れてしまい、一つ枯れれば他も一斉に寿命を迎えるのでは、と。
 どっこい、既に120年を数える寿命でまだ健在のソメイヨシノは存在しているとのこと。都内でも70年以上生きているソメイヨシノは複数あるので、どうやら「60年説」は間違いというか勘違いのようです。……とは言え、クローンということは同じ原因で一気に全滅してしまうとか、そういうことは充分にあり得ます。病気とか、害虫とかですね。有性生殖で雌雄の遺伝子を交換するという面倒な繁殖方法をとるのは、みんな同じ原因で死んでしまうというリスクを避けるための生存戦略ですからねー。
 人間にとっても、排気ガスやら何やらなんて代物は有り難くないわけですし、そりゃソメイヨシノにだって有り難いものじゃないでしょう。しかも、彼らは自分の足でスタコラッッサとはいかないわけで。60年とは言わないけれど、寿命は縮んでしまうでしょうね。……とまあ、柄にもなく環境保護の訴え的なものをしてみたところで、今日はこれにて。なお、今日のネタの中身はほぼウィキペディアからの引っこ抜きなので、もっと詳しく~という方はそちらをご参照下さい。

 ではでは。ひゅう、どろん。