8月25日分。
毎度。試走ってより、むしろ気分的には死にそう……でした。幽霊です。うん、まあ語尾が幽霊「でした」にならなくて良かったですね。ああいや、幽霊だから、幽霊「になりました」的な語尾が一番危険でしょうか? すきなひとが、しにました、とか。ちょっとブラック過ぎますかしらん。
どうしょうもない与太な前置きはさておいて、今年の東京シティサイクリングのコースを大まかに試走してきました。道中、かなり道を間違えたり、面倒くさくなって端折ったりした部分があったので、あまり正確に走りきったとも言えませんが……。実際、かなり道中迷ったり道を間違えたりしていたので、走行距離と時間自体は、本来の必要分よりも10km以上オーバした可能性があります。カウンタが途中で止まっていたり、起動していなかったりしていたので、正確な距離が不明という罠。
ということで、今日の分は普段の長文の日より、更にながーくなる可能性がありますので。なーがいーのーいーやーだー、という方はカットするなり、斜め読みするなり宜しくお願いいたします。
出発は午前八時過ぎ。本来は出走予定が八時半からなので、もっと前の時間帯に出発しないといけないのですけれども……まあ起きられなかったので、しょうがない。とりあえず、スタート地点。
逆光は勝利? 何にせよ、今日も暑くて困りました。スタート地点がどこなのかが今ひとつ分からず、現地に着いてからしばらくぐーるぐる。地図みりゃ一発だろというところなのですが、ぐるぐるしていた一番の理由は、昨日設定したガーミンが、スタート地点に指定していた場所を割り出せず、いつまで経ってもコーススタートに出来なかったためです。
ぶっちゃけ、部屋に帰り着いた後で気が付いたのですが、ガーミンにはこちらから特定ルートを指定するというやり方は、あまり合わないのかも。目的地点を一つ定めて、そこまでのルートを自動で探して貰う分には、サイズの割にちゃんと機能するのですけれども……。その辺りは、また後で書きます。
スタートから少しの間は、割と下り基調のルートが続きます。むしろ下り角度がちょっと急な箇所もあるので、きっちりブレーキで減速をかけておく必要がありそう。スタート直後は他の参加者と入り乱れるコトになるはずなので、なおさらブレーキの出番が多くなりそうです。プラス、下り坂の後にくる代々木公園近辺は、車道の路面が若干荒れ気味で走りにくくなっていました。
荒れた車道のすぐ後に、今度は代々木公園内のサイクリングコースの走行が入ります。サイクリングコースという名前にはなっていますが、休日はランニングを楽しむ歩行者が多数いるので、全然サイクリングコースになっていません。むしろ遊歩道状態です。従って、ここで思いっきり踏んでの加速はまず無理。どのみち先はかなり長いので、ここは体力温存くらいの感覚で良いと思われます。
代々木公園内の走行から抜けると、そこから先が表参道ですね。
表参道を走ってみると、ここまでの下り・平坦基調のルートから転じて、上り坂が続くような道になります。加えて、歩道は歩行者で完全に埋まっていて走行不能ですので、車道を走るしかなく。その車道にしても、自転車が本来走るべき車道左端車線は、路駐がみっちり埋めてしまっていて、そこすら走行がほとんど出来ませんでした。恐らく、この状態は当日も変わらないものと思われます。
更に有り難くないことに、路駐している車は荷下ろしをしていたり、いきなり運転席側のドア(つまり車道中央側のドア)が開いたりすることがあるので、かなり注意を要します。それと、表参道駅近辺の大交差点は、歩行者がかなり多く、歩行者と自転車の交錯がちょっと怖い箇所かも。
道自体は、ひたすら根津美術館前までまっすぐ突っ走るだけですので、特にここで迷うことは無さそうです。道の混雑は、表参道駅近辺までがマックス、根津美術館の先を曲がった辺りからは走りやすくなります。ただ、根津美術館の先は車線がごっそり減るので、ちょっと狭いですね。
根津美術館前を左折、道なりにまっすぐで青山霊園のど真ん中に出ます。なお、青山霊園の先にトンネルがありますが、そこをまっすぐ突っ込まないように注意しましょう。ルート的には、トンネル手前で一旦左折、トンネルを回り込んで避けるルートになっています。ただ、この曲がって避けるルートの部分がそこそこ急な下り坂で、かつ坂の終わったすぐ先での右折になるため、横断歩道を渡る必要があったような気がします。ちょっと面倒くさいかも。
青山霊園を抜けた後は、国立新美術館の前を通って六本木へ。国立新美術館の前にもトンネルがありますが、このトンネルは自転車走行不可ですので、左側のタクシーなどが並んでいる方を通りましょう。トンネルもどきを抜けて左折、坂を上がって国立新美術館前です。この近辺もまた路面状態が芳しくなく、嬉しくないルートですね。
美術館の先の交差点ですが、左右どっちかへ曲がりたい雰囲気なのに、指定ルートは何と直進。ホテルとホテルの間をすり抜けるような道です。ホントにこの先直進で行けるの? 行き止まりとかじゃないの? と思ってしまう箇所だったのですが、進んでみたら本当に抜けられました。ホテルの合間を抜ければ、その先は少しの間直進、六本木通りにぶち当たったら左折です。
六本木通りでは、首都高の高架を見上げながら、しばらく六本木通りを走行し続けることになります。交通量も多く、車は結構飛ばし気味で、また路線バスが巡回している道ですのでバスの後ろにぴったり付かないよう注意。それと、地味にタクシーが怖いですね。
溜池の信号まで来たら右折ですが、自転車は横断歩道を経由しての二段階右折が必要なのと、ここはかなり道幅の広い交差点なので、抜けるのに少し時間が掛かりがちです。帰り道にも、この溜池を経由します。ここから虎ノ門まで進み、右折。虎ノ門の右折も道が広い箇所なので、横断歩道待ちで時間を取られるかも。ついでに、この近辺もまーた今ひとつ路面が良くなかったような。
虎ノ門の先は、桜田通りをひたすら直進。その先に見えてくるのが……。
はい、東京タワーです。すっかりとスカイツリーにお株は奪われつつも、割と今日も盛況なようでした。すぐそばにある、機械振興会館が一回目の補給ポイントになります。地味に、タワー近辺は上り坂・下り坂の構成になっているので、ちょっとここで脚を喰われるかも。
タワーから降りて左折、その先で今度は右折、と道をやたら間違えやすい、休憩後復帰ルートが待ちかまえております。実際問題、私もここでしばらく迷ってしまって、タワーの坂を上がったり下ったり何度もやらかした結果、相当に脚を消耗しました……うげー。ともあれ、ルート通りに進めれば第一京浜にぶち当たります。が、曲がるところは第一京浜ではなくて、その一つ奥の路地。ここも、本当にこの道で良いのか? な感じですが、一応あっています。
この路地で線路の高架をくぐり、ゆりかもめの足下へ。この先、汐留の交差点を渡る……のですが、この近辺が一番厄介で、道が広い上に、現在なんと工事中。工事のせいで、余計に道が訳のワカランことになっていました。当日までにはもうちょっと工事が終わっていて欲しいところなのですが、正直期待薄かも。私の場合は、とりあえず汐留の交差点を抜ける時点で歩道に上がってしまい、工事中の部分はこれまた臨時の横断歩道を抜けて、最後に車道へ戻りました。
汐留のトラップを抜けた先には、築地。そして、築地四丁目の交差点を右折した先に、湾岸部へと続く晴海通りが伸びています。
ここからが道中では結構キツイ箇所です。道自体は、ただひたすらまっすぐに東京ビッグサイト前まで走るだけなのですが……。厳しい要因が二つあって、まず一つが、この先は運河を越える箇所が多く、そのたびに橋を渡ることになります。橋を渡る際は常にアップが待ちかまえているわけで、ここでまた脚を結構消耗しがちです。
何より面倒くさいのが、海から吹き込んでくる向かい風です。日によって風向きが違ってくれれば良いのですが、恐らく当日も変わらず向かい風の可能性大と思われます。橋を渡る度に来るアップに加算して向かい風ですので、ここが一番疲れるかも。結構直線距離も長い上、日陰があんまり無いので、かんかん照りの場合は暑さでも消耗させられます。
なお、臨海部では自動販売機などがあまり置いていないので、なるべくその手前でよく冷えた飲料を調達しておくことをお勧めします。向かい風、長距離、連続するアップダウン、日陰少なめと「乾く」要因がかなり揃っていますので、水分の備えは充分に。自販機も全く無いわけじゃないんですが、あまり目に付かない場所にあったか、もしくはビッグサイトの先までいってようやく、みたいな感じでして……。手持ち飲料が少ない場合、先に補充しておく方が良いかも。
個人的にもう一つお勧めするのは、ビッグサイトの先、有明の駅近辺に都合良く木陰や自販機の揃った場所があるので、そこで一度休憩を取っておくことです。一回目の補給ポイントからはかなりの距離を走っていますし、ここでの道中はアップダウンと向かい風で消耗している筈で、次の補給ポイントまではまた結構距離があります。真ん中辺のここで、もう一度休憩を取っておく方が、後の負担が少ないかも。
なお、写真の最後の一枚はオマケです。何となく、面白かったので撮ってみました。
有明駅から先、これまた延々道なりに進んでいきます。あまりアップダウンがあるわけでもありませんが、日陰の少ない、風の吹く道であり、ここまでで消耗させられているとダルい道かも。延々進み続けて、道が行き当たったら、左折。行き当たる手前に二回、その後にもう一回、運河越えでアップダウンが来ます。行き当たる前にうっかり左折してしまうと、ぜーんぜん違う方向へ行ってしまうので注意しましょう。私はやらかしまして……月島経由東京駅まで行ってしまいました。おいおい。
正しい道を進んでいれば、東京地下鉄の車庫が見えてきます。この車庫が結構良い目印で、これが見える辺りで「深川八中南」の信号があるので、ここを左折。間違って一つ先までいってしまうと以下略。さすがにここは間違えずに済みましたが。左折して橋を渡れば、この先はスカイツリーまで一直線に北上し続けることになります。
ただ、この道は割と生活道路になっているらしく、道幅が狭い上に路線バスが巡回しており、結構道をふさがれがち。歩行者がふらっと信号の無いところを渡ってくることもあったので、あまり速度を出しすぎないように注意しましょう。向こうの方に見えていたスカイツリーが、進むごとに近づいてきます。
川を渡ってスカイツリーの足下を右手に見つつ、スカイツリー駅の信号を左折。なお、この近辺は非常に歩行者が多く、またバスやタクシー、人力車が入り乱れて、正直かなりカオス状態でした。歩道はほぼ走れない、と思った方が良いかと思います。少し進んで川をまた渡り、横断歩道経由で右折して進んでいけば、第二補給ポイントの墨田区役所です。
川べりをゆっくり通って、アサヒビールの有名な「金色の絵の具」……は見えないんですよね、至近距離過ぎて。吾妻橋はスルーして、首都高の高架下を直進。更に駒形橋もスルーして、清澄通りに乗り換えてこれをまた直進。本所一丁目で右折して厨橋を渡る……かと思いきや、これまたスルーしてまた高架下。この高架下をまっすぐ進んでいけば、国技館が見えてきます。両国ですね。
この高架下通りは裏道のようで、あまり車も来ず、そこそこ走りやすいルートでした。が、これまた、本当にこんな地味な道で正解? と思う風情ではありましたが。国技館を左手に見て、今度は線路の高架をくぐり、まっすぐ進んでいくと京葉道路に行き当たります。ここでようやく、散々スルーしてきた橋を渡ります。両国橋を渡って、すぐの信号を左折。一瞬だけ、浅草の風情が味わえる、かも。
両国橋から先、首都高を見ながら右折すれば……そこからは、そこそこの距離を道なりまっすぐです。道もそこそこで、都心部へ戻ってきたなーという安心感もあります。それなりの頻度でコンビニもありましたので、終盤の補給が必要であれば立ち寄りたいところ。延々とまっすぐ進んでいけば、内堀通りへ行き当たってそれ以上まっすぐは行けませんので、道を間違える心配もなし。
行き着く先は、皇居のお堀です。何故か白鳥さんがいたので、ちょっと遠いのですが一枚ついでに。皇居近辺は道も綺麗で広く、快適でした。終盤のリフレッシュに。ただ、道はもうちょっとだけ続くんじゃよ、って感じですが。もうちょっとではあります。
快適区間を抜けた後は、桜田門を経由して、一度往路で通った溜池へ。官庁街ですね。終盤のこの辺りから、最後の青山通りまで含めて、道は広いのですが交通量も多く、結構車の流れが速めです。終盤でかなり脚に来ているかもしれないタイミングで、結構気を遣う道になります。最悪、青山通りの一部区間以外はそんなに歩道混雑でもないので、厳しいと思ったら歩道へ一旦退避するのも有りかもしれません。
赤坂御用地をぐるーっと回り込んで、明治神宮外苑野球場が見えたら……もうゴールは目前。最後まで歩行者、自動車に注意して……。
ゴール……っと。道中、めっさ迷って無駄に走ってしまったので、ぐったり疲れました。写真が、経過に従って段々夕方になっていっているのが分かるかと思います。自宅の出発が午前八時、都庁前からスタートしたのが午前十時くらい。で、ゴールに到着したのが夕方五時前くらい。散々迷って走った割には、コースの走行時間自体は七時間てとこですか。
道が分からなくて立ち往生したり、変な方向へ行ってしまって無駄に時間を食ったり、というのが全体の時間のかなりの部分を占めるわけで。まっとうに走れていれば、十時スタートでも充分午後三時には間に合ったんじゃないかなーと思われます。
終盤の記載については、かなり本人が疲れてしまってコースをちゃんと覚えていないので、雑になってしまっていることはご了承下さい。散々迷って、疲れてしまいました……。道順のしっかりしたメモなりは、ちゃんと工夫すべきですね。とにかく、迷いやすいコースなので。ついでに不安なのが、終盤でどうもリアのタイヤのエアがかなり抜けてしまっていたようです。出る前に空気はかなり入れていたのに、手で触って明らかに抜けていると分かるレベルでした。
……チューブごと交換かなー、コレ。パンクでも無いとは思うのですが、ちょっとなー。このせいで、リア側に漕ぐ力をかなり吸われてしまって、余計に疲れました。現地で交換してしまった方が良かった、のかも知れません。迷うところなんですけどねー、こういうのって。明らかにパンクしてしまっているなら、走れなくなるので処置するんですけれども。
余談。ガーミンのナビについて。今日一日使ってみて気が付いた点を、とりあえず列挙。多分、私の使い方が悪かったことと、そもそものルートがひねくれているせいと、両方のマイナス要因が絡んでしまっているのでしょうが。
○ガーミン(800J)の「宜しくってよ?」
(1)サイズ・重量の割には、おまかせでルート検索させた場合の案内はしっかりしてくれる
(2)曲がる場所の前に、2回に分けて「ぼちぼち曲がるよー」と音で教えてくれる
(3)とりあえず自動検索させたルートに間違いはなかったが、効率ルートかは不明
○ガーミン(800J)の「面妖な……」
(1)こちらからの指定ルートの際に、挙動不審になりがち
(2)若干描写が鈍く、情報が表示されるのが一瞬遅いと感じるタイミングがちょいちょいあった
(3)一度ルートから外れると、その後の再検索ルートがどうも分かりにくい
(4)たまに横断禁止の幹線道路でも、ルート復帰に反対車線の向こう側にある路地を指定された
あとは電池保ちについてですが、ちょいちょい操作してバックライトが起動していた状態で、今日一日の使用にはギリギリ耐えきった、のかな? 最後の二十分くらいだけ、既に道を知っている場所まで戻ってきたので、電池残もギリギリだったし電源を落としていましたが。それでも、朝八時から動かして、起動しっぱなしで午後六時までは保ちました。まあ、丸一日がかりまでいかなければ、充分かと思われます。
こちらからの指定ルートでの挙動不審というのは、一度ルートから外れてしまうと、間をショートカットした再検索ルートを推奨してきたり、はたまた前のポイントへ執拗に戻そうとしてきたりします。既に二つ三つ先のポイントまで自力で進んでいても、まだ「外れる前の」ポイントを執拗に提示してきたこともあって、そのタイミングではナビをカットしていました。
まあ、その辺りは自動車に積んでいるカーナビでも同じような不満を聞くので、そういう意味では期待し過ぎちゃいけないってことでしょうね。むしろ、このサイズ・重量と電池保ちから考えれば、これだけナビをしてくれるなら、上出来だと思って良いと思います。都内のルートが複雑過ぎるのと、今回のシティサイクリングのコースが面妖すぎる、というのが問題点だったのでしょう。
ただ、明らかに一つ難点だったのが、デメリット項目の(4)です。こっちが自転車移動であろうと自動車移動であろうと、さすがに複数車線の幹線道路で、反対(複数)車線の更に向こう側にある路地へ入れ、という指示は無茶ぶり過ぎると思うのです……。これ、一回二回じゃなかったんですよ。そんだけ私が道を間違えてタコをやらかしたってことでもあるんですが、何ともはや。
個人的に後で思ったことですが、無理に指定ルートを案内させるより、適所にルートポイントをメモ付きで置いて、自分の目で拾っていく方がマシかもしれません。ルート通り走っている間は良いのですが、ミスして戻るときの再検索がどうにも……。普通にナビ任せにして走る分には、問題ない範囲だったんだけどなー。ちょっと今回の用途が特殊すぎましたかね。
ではでは。やたらと長くなってしまいましたが……。ひゅう、どろん。