黎明の廃人日記

最近はやや更新が途切れがち、斜めに流し読み。
貴方にも私にも人生の役には立ちません。

月末締めたら

2007年11月30日 21時51分11秒 | Weblog
11月30日分。

 毎度。まあ予想通り、月末になったので家計簿を締めてみたら、見事なまでの大赤字になりました。幽霊です。十万近くするコートを買っているわけですし、そのほか諸々も今月はもういいやーとぶち切れて買い込んだりしたので、どばっと出費してます。一ヶ月で二十万を超えるお金を使っているというのは、珍しいな。月間トータルでは、十万近い赤字。つまり、コート買った分がまるごと赤字ということではあります。そう考えると、思ったよりはギチギチな節制をしなくても毎月黒字には出来るってことではありますな。あんだけ無駄遣いして、赤がコート分だけでしたし。
 こんな浪費は自分的許可として今月中だけやでーと決めてあるので、今日は月末最後の駆け込みで、靴の中敷きを買い込んできました。お値段、千五百円也。何で中敷きやねんというところですが、通勤用の靴の中敷きがぼろぼろになってしまっていて、歩くときにちょっと気になる。一時間くらい歩く必要がある時もあるので、そうなると足の裏がちょっと痛いのです。だもんで、靴ごともう変えてしまおうかとも思ったのですが、中敷きを変えてみたらどの程度変わるものかしら、と物は試しで一つ買ってみたという次第。効果のほどは、月曜日にならないと通勤用の靴を履かないので、まだ何とも。
 そういえば、中敷きを買うのに新宿のハンズへ行ったのですが、サザンテラス側はイルミネーションで割とキレイにライトアップされてます。風が吹き抜ける場所になるのでちょっと寒いですが、イルミネーションは寒い中でこそ映えるものでもあるので、なかなかそれはそれで宜しいかも。ただ、このライトアップを一ヶ月ほどやるにして、電気代がどんなもんかなーとか今になって考えてしまう辺り、我ながら貧乏性というか何というか。
 月末の駆け込みはもう一つあって、岩波ジュニア新書の中から、四冊ほど興味のありそうな物をピックアップして買ってきました。こっちだけで三千円ちょっと飛ばしているので、実は中敷きより本の方が高い罠。選んできたのは、科学の考え方自体を取り扱った本と、それから栽培植物学の入門、感染症に関しての本、物理の入門です。ファインマン先生の影響が出たなと自己分析してはいますが、まあ少しは勉強する気になったということで、その気になっている内に本だけは用意してしまおうという魂胆でもあります。あれば読むので。しかしまあ、ジュニア新書と名前は付いていますが、中身はちゃんとした学術書です。自分があまり得意でない分野の本を混ぜてありますから、なかなか読みごたえはあるでしょうな。アマゾンで先に目当てを付けておいた本が四冊とも置いてあって、助かりました。ちょっとそれなりには楽しみにしてます。

 何か変な本も今日の買いに混じってるけど、キニスルナ。

読み:なし
買い:文庫『科学の考え方・学び方』『役に立つ植物の話』『物理のトビラをたたこう』『人類VS感染症』『キミは珍獣と暮らせるか?』
途中:文庫『ご冗談でしょう、ファインマンさん』下巻
購入冊数 文庫17、コミックス10
読破冊数 文庫10、コミックス11

若年性健忘症ー

2007年11月29日 21時38分24秒 | Weblog
11月29日分。

 毎度。そういや、今日は一体何を会社でやってたんだっけ、と素で思い出せなくなってます。幽霊です。あんまり暇で暇で仕方なかったというような記憶はないので、多分何かしらやっていたんでしょうが……。あれ、ホントに一体何をしてたんだっけ。来月に会社からほぼ強制で受けるように言われた講習会のテキストを、これはまあ割と読めるので良いのですが、それなりに流し読みしていた記憶はあるのですが。後は、後半になって仕事がどちゃっとあったりとか。それは覚えているのですが、間の仕事の記憶がほとんどない。あれー?
 ま、会社にいって何か仕事はしていた筈なので、それはそれで良いか。そういや、今月は結局年休を取り損ねました。どっかのタイミングで休もうかとは思ったのですが、税調が今月いっぱいということで、うっかり休めなかったわけでして。あまり私の出番は無かったのですが、と言うかほとんど直接の出番はなかったわけですが、まあ待機はしておかないといけなかった、と。今年もまた例によって、年休の取得ペースが我ながら鈍いのがねぇ。休めるもんは休んでおけば良いのですが、どーも気が引けるというのか何というか。せめても、計画年休は全部潰してしまわないとイカンのですがねー。去年潰し損ねて、アチャーとか言われたし。
 ああ、もしかすると、記憶があんまり残ってないのは、一日ずっと鬱々していたからかも知れません。モニター睨んでキーをぱちぱち叩きながら、あー電車に飛び込んだら良いのかなー飛び降りるのはなー自分で包丁で刺しても痛そうだしなーとか延々そんな感じ。んな思考状態でルーチンワークしてりゃ、そりゃ記憶に残ろう筈もないですな。単に寝不足と朝飯抜きでがっつり体調を落としやすい条件が揃っていただけで、体調がメンタルを直撃したものと思われます。ありがちですなー。少なくとも私にとっては、ですが。
 そんなこんなで潜在的な困った社員をやってますが、一応これでも、自分のやってる仕事の効率化とかは考えるようにはなってきています。純粋に自分が面倒くさいからという理由もありますが、というかそれが大半か。今のところ、自分一人で手を付けられる範囲のものとしては、資産関係のデータをどーにかまとめられんかなーということ。現状、あっちこっちにエクセルの表はあるのですが、一括して一個でぼーんと集まった、統括的なデータベースがありません。あっちを探してこっちから切り貼りして、というのが現状で、こりゃアクセスにでもまとめてしまった方が楽かなーと思い始めてます。ただ、アクセスでまとめるにしても、どれをどうまとめていくかを先に考える必要があるので、まだ設計をどーするかぼんやり考えてます。ただ、私一人が使えれば良いというものではないので、後で別の人が仕事を引き継いだときにも使える物にする必要がありますし。さて、どーしようかな。

 ……えー、ぶっちゃけ、ここまでの分で何を叩いたのか、二十分くらいしか叩いていない筈なのに、既に覚えてません。ざっとだけ読み返してみて、ああそんなん叩いたっけと思い出す始末。駄目だ、今日は意識がどこかお空の彼方へ飛んでいる。こんなときは、さっさと寝るに限ります。だるーいめどーい。

読み:文庫『ご冗談でしょう、ファインマンさん』上巻
買い:なし
途中:文庫『ご冗談でしょう、ファインマンさん』下巻
購入冊数 文庫12、コミックス10
読破冊数 文庫10、コミックス11

お子様

2007年11月28日 23時51分56秒 | Weblog
11月28日分。

 毎度。ファインマン先生のお茶目さ加減にほほえみが延々と止まりません、というかそんなことを千五百文字ほど叩いたところで、操作ミスで叩き込んだ文章が一旦全デリ食らいました。幽霊です。しばくどー。まあ、昨日から短めにしとこーかなーって方針にはなっていたので、ダメージはいつもより少なめですが。でも腹は立つわけです。ぬう。
 まあそれはともかくとして、『ご冗談でしょう、ファインマンさん』の上巻は明日には読み終わりそうな程度には進捗してます。明日の内にはもう下巻に入るでしょうから、来月序盤には下巻まで含めて読了の筈。通勤時間と休み時間で読んでいるので、間がとびとびになるのがちょっと困りもの。ただ、今度は来月末から通勤時間がほぼ倍かそれ以上になるので、本の消費量が増えすぎる可能性もあるっちゃあるのが怖いところ。ああ、でも積み本の減りが早くなるだけで、全体としては買う量はあまり変わらないかもしれませんな。そう考えると、ちょっと安心。今でも既に十冊積みが残ってるしなぁ。
 そんなわけで今日も通勤時間は読書時間でしたが、ちょっと帰りの方はあまり読書に集中できず。体力が落ちていて気持ち悪いとか、読む本が尽きたとかいうことで読書を止めている場合もありますが、今日はそうではなくて外部要因でした。たまたま各駅停車でちんたら帰りながら本を読み潰すつもりだったのですが、途中から乗ってきた親子連れの子供がもー泣く泣く。延々二十分くらい泣き通しで、乗ってから降りるまでずーっとそれです。たまたま私のとなりに女子高生らしき子が座って参考書読んでましたが、そちらもやっぱり気をそがれたようで、何度も視線が上下していたような。受験生だったのかしらん? 私も私で、子供が泣きながら何事か延々と単語をお母さんに訴えかけているのですが、何を言っているのか聞き取ろうとしてしまって集中できず。多分、あいすー、あいすーと言っていたのかな。この寒い時期にアイスかよっ、とは思いましたが、子供だしなぁ。さすがに途中からゲンナリしてきてシバキ倒したろかとも思いましたが、さすがにそうもいかず。ただ、やっぱり私は子供嫌いやなぁということは分かりました。自分が子供のままなもんで、ついつい。
 その辺と全く関係ないですが、今日の夕飯には珍しく魚。つーても、調理の手間が無いという点を最優先して、鰹のたたきですが。たまたま鰹の土佐焼きを安売りしていたので、これなら後は切ったら終いだもんなーってんで買ってきました。魚が嫌いなわけではないのですが、とにかく後始末が面倒くさいという理由で敬遠しがちなのがね。しかしまあ、コンソメベースの野菜スープに鰹のたたき……なんつー組み合わせだろうねこりゃ。スープのストックも今日でまた食いつぶしてしまったので、また明日作らないとイカンのですなー。野菜が高止まりしてるのが困りますな、ここのところ。ホウレン草が一袋三百円って……うおーい、まじかー。どうしようかな、具材。

 あ。今日は珍しく、本も買わなければ、ゲーセンにも行ってないや。

読み:なし
買い:なし
途中:文庫『ご冗談でしょう、ファインマンさん』上巻
購入冊数 文庫12、コミックス10
読破冊数 文庫9、コミックス11

ラフレシア

2007年11月27日 00時25分59秒 | Weblog
11月27日分。

 毎度。勤務時間中に会社でネットを漁っていたら、ラフレシアという植物は寄生植物であるという事実を初めて知りました。幽霊です。そ、そーだったのか……。ものっそい悪臭を放つということ、ハエをその匂いでおびき寄せて花粉を運ばせること、とあの外見に関しては知っていましたが、寄生植物だったのね。ラフレシアはあのどぎっつーい色の花の部分のみが存在するのだそうで、茎とか葉っぱとかは無いんだそうです。ということで、ウィキペディアを眺めているだけで一時間くらいは平然と潰れますな。世の中面白い。
 そんなところで無駄知識を増やしたりしつつ、最近気が付いた悲しい事実としては、自分もしかしなくても頭の回転遅くね? ということだったりするわけで。どうも基本的に、思考の回転速度というのは私はあまり速くないようで、と言うかむしろ割と遅い方なのではなかろーかと思うのです。多分、無駄なことまで考えているからと、無駄な方にしか思考が向かないからというのがまず二大要因。加えて、イレギュラーな状況への反応がすごーく悪いので、パニるか真っ白になるかのどっちかが大半です。あたふたおたおたしながら思考が止まった後で、時間をおいて落ち着いて考え直すと、案外何てことはなかったりするのですがー。困ったもんだ。何気に若干ショックですが、まあいいか。自分の特性が分かっているというのは、良いことです。
 無駄話。昨日のブログのネタが若干アレだったので、いつもよりユニークアクセス数が増えるかなーと思っていたのですが、思いの外増えなかった罠。と言うより、いつもより若干下がったくらいでした。投稿した時間が若干遅かったのかなとも思ったのですが、いつもとあまり変わらず午後十時半前後での投稿になってますし。となると、恐らくはタイトルの方かなーとか。ファインマン先生の名前じゃなくて、こんどおむってやったら若干増えたんじゃあるまいか。一ヶ月分一気に叩き込んだ時も、予想外に全然いつもとヒット数、ユニークアクセス数も増えずで、若干肩すかしを食らった気分になったりして。それだけ、ブログの数が増え続けているってーことかなーとか。あ、更新が中断している間も、ほぼ毎日三十人くらいの方がアクセスして下さっていたようで、多謝。復旧が遅れまして申し訳ないところです。電話線突っ込む場所を間違えてたのに気が付かない、という間抜け。ぬう。
 ファインマン先生と言えば、今日で『平行植物』を読み切ったので、続けて『ご冗談でしょう、ファインマンさん』を読み始めています。読み始めは順調、このままペースも変わずでいけば、まず上巻はあと二日で終わりそうな案配。下巻もほぼ同じ程度の日数を使うでしょうから、六日あれば読み終わりそうです。間に休日を挟むから、その分で延びるか。そういや、『夢みる宝石』のレビューを別館の方ですっかり忘れていたので、明日くらいには更新します。『平行植物』がそれに続きますな。何気に、平行植物って項目がウィキペディアに載っている辺り……まあ、おかしくはないのか。もう何が載っていても驚かんぞ、あそこに関しては。
 そして、今日も今日とて、社用で外へ出たついでに本を一冊。呉智英の『危険な思想家』という本です。これまたアマゾンで引っ掛けた一冊で、双葉文庫周辺を漁っていたときに見付けたもの。アマゾンで見付けておいて、買うときはアマゾンじゃなくて実在店舗で買うんだからひねくれてますな。とりあえずこれで目先の欲しい本は揃ってきましたが、まだ数冊足りていない。ただ、そっちの数冊は今すぐ買わなくても忘れないだろうということで、意図的に延期してます。読む物が一時的に思い浮かばないときのために、ストックを用意しておく感じ。今のところ、その手のストックは『グランヴァカンス』と『世界の中心で愛を叫んだ獣』の二冊になってます。後は、それでもネタが切れたらアシモフの科学エッセイを買えばいいし。二重三重、四重くらいにはストックが潜在的にあるんだよなぁ。きりがないね。

 まあそんなこんなで、いつも冒頭に持ってくるくらいのネタを並べてみました。いつもより若干多いですが。これだけでフツーのブログを超える分量になってしまうようなので、今後はこの程度で控えておくことにします。さすがに面倒だしー。興味のある話題を見付けたときだけ、従来程度の長さに戻すことにしよう。読む方も大変だしねー。

読み:文庫『平行植物』
買い:文庫『危険な思想家』
途中:文庫『ご冗談でしょう、ファインマンさん』上巻
購入冊数 文庫12、コミックス10
読破冊数 文庫9、コミックス11

ファインマン

2007年11月26日 22時38分33秒 | Weblog
11月26日分。

 舞妓……じゃなかった、毎度。週初めから、そりゃもうやる気の無さは天下一品でございます。幽霊です。三連休あけとあっちゃあ、ねぇ? そりゃあもうやる気なんて出ようが御座いませんて。それでも一応、小田急線のぎちぎちなラッシュに乗り込んで、その中でも意地でも本は読むわけですが。ちなみに、休日を挟んでしまった影響で、『平行植物』の読み進めは順調に遅れております。と言っても、明日の内にはおそらく読み終わるかな、という残りページ数にはなってきましたが。
 さてこれでようやっと一冊また終わるーとか思っていたら、今日も今日で、会社でちょちょっとアマゾンを覗かせて貰ったら、良さげな本を見付けてしまって二冊お買い上げですよ。何とまあ、今回は岩波現代文庫から、ファインマン先生のご登場です。まあ、物理学の方ではなくて、かの有名なるエッセイの方ですが。ご冗談でしょ? ってやつ。上下巻とはまたちょっと驚きましたが、その一冊が千百円というお値段にもちょっとびっくり。まあ、事前に調べてはあったので、ああホントにその値段なんだーというくらいではありますが……。ま、今月はもう収支真っ赤どころか大出血という感じなので、いっそもう要りそうな本は買ってしまうことに。どうせ先々読むでしょうから、いいや。つっても、そろそろ締めますが。
 岩波現代文庫とゆーたら、今のところ、手持ちは一冊しかありません。筒井康隆の、『文学部唯野教授』これ一冊だけ。よりにもよってそれかよというチョイスですが、ここに並べて今度はファインマン先生かー。手当たり次第、というのはまあここ最近……でもないか、の方針ですから、良いんですが。他の積み本を『平行植物』の次に読むつもりでしたが、順位を繰り上げて次はファインマン先生に移行する気になってます。エッセイの方だからまあ読めるだろうと思いますが、そこから物理の初歩の初歩へ進んだ物かどーするか。岩波ジュニアとかに、分かりやすい物理学入門がないかなー。ド級の文系な人間なので、ちょっと思考のセンスがそっち方面は向いてないような気もします……ううむ。
 どのみち、ファインマン先生の後もぎっちり読む物はつっかえているので、次へ次へでやらんとイカンですな。読んでも読んでも、次々買ってくるのでまた溜まるぅー。人それを不毛という。

 えーと。たまには若干きわどいネタを持ってきます。性的なネタを扱いますので、そういうのが嫌な人は以下飛ばして下さい。


イタリアのエイズ対策広告、初めてタブーを破る
2007年 11月 25日 11:22 JST
[ローマ 22日 ロイター]
 イタリアのエイズ対策を訴える広告で、これまで同国でタブー視されていた「コンドーム」という言葉が初めて公に使われることになった。
 1980年代以降のHIV/エイズの広がりを受け、イタリア政府はこれまでもエイズ対策キャンペーンを推進してきた。中にはコンドームの写真を使ったものもあったが、言葉で「コンドーム」と直接的に表現したことはなかった。
 テレビ向け広告は映画監督のフランチェスカ・アルキブジ氏が22日、ローマの空港の薬局で撮影。アルキブジ氏は今回の広告について「タブーに対する勝利だ」と語った。
 一方、カトリック教会はコンドームの使用について、不道徳や快楽主義的な生活スタイルを助長するものだとの考えを示している。

 引用はロイターのネットから。記事の内容は読んでの通りとして、一瞬だけ、そういやカトリック教会だとコンドーム使用は教義として宜しくないという認識である、ということを思い出すのに時間がかかりました。毎度毎度のようにウィキペディアを見てみると、「避妊」の項目内で、「避妊とは言うなれば生殖という生物学的な由来を捨て去り、完全に個人の快楽のための性行為を可能にする手段であると言える。性を罪悪視する人々にとってはこれは「性行為を認めるべき唯一の理由(生殖)」が欠けたということであり、彼らは避妊を伴う性行為を否定している。教義上「産み繁殖すること」が奨励される宗教も存在し、それらの信者にとっては避妊は忌むべきものである。カトリックでは夫婦愛の姿として性を捉え、快楽追求の為の避妊は否定している。」との記載があります。ただ、避妊の項はひとまず全体を一回読んでいただく方が良いような気はしますが。
 端的にぶっちゃけてしまえば、セックスをどう見るか次第で、コンドームに限らず避妊の是非は論の分かれるところになってしまうような感じではあります。浮気やら未成年の妊娠やら、そういった方面の問題とは別に考えるにしても、性行為に対する社会からのイメージ、その人の育った環境からの思想への影響、それからもちろん宗教上の教義も絡んでくるでしょう。セックスを汚らわしいもの、忌避すべきやむを得ない事柄、と見ているような場合もあるのでしょうし。日本においては、あまり大っぴらに語られる内容ではないよなぁというのが個人的な印象。ただ、表だって話題になることが少ないだけであって、セックス自体に拒絶反応があるわけではなさそうかな、とも思っています。
 私の記憶してる範囲では、そういえば学校では性に関する事柄はほとんど習わなかったかなと。逆に、性に関する講義を行った場合には、その講義のことがニュースとして取り上げられていたくらいではなかったかな。一度、小学校だか中学校だかでそういった講義があった、というようなニュースを見た覚えがあります。それでもまあ、正味、中学生にもなっていれば、ほぼ全員が性行為への多少の知識は持っている筈。要はおしべとめしべが以下省略ってーことでしかないわけですし。世の中で問題になるのは、その行為自体よりも、その行為の周辺事項の方だからなぁ。実質、現状ではセックス自体への興味と知識が普及していて、避妊に関する方がちょっと置いて行かれてるところはあるのかな、と。だから学校で教えろとか言うつもりはありませんが。
 避妊が不道徳や快楽主義に繋がる、という考え方は、厳密に考えると、セックスがそのまま不道徳や快楽主義に繋がるということとイコールにはならない、筈。これはつまり、子供を授かることを目的としないセックスは……ということであって、と。ただ、今のご時世だと、正味、子供を授かることを目的としたセックスの方が回数としては大分少なくなっているでしょう。そういう意味では、先に出した二つの主張は、イコールでは無いにしても、結果的にはニアイコールにはなるのかもしれません。日本だと、そんなに避妊をしてのセックスというのは忌避はされていない、かな? まあ堂々とホテルが並んでいるくらいだから、ある程度許容されていると見ても良いのでしょう。
 その辺まで踏まえた上で、コンドームの話。今回のニュースでは、エイズ対策としてコンドームの話が出てきています。避妊手段としては、コンドームに限らずピルとかもありますが、性病予防手段としてはコンドームはかなり有効であるとの報告があります(世界保健機構(WHO)は2000年に、コンドームの使用によってHIV感染リスクを85%減らすことが可能だとの試算を報告している。ウィキペディアより引用)。途上国においてHIV感染リスクが非常に高い一因には、母子感染もあるのでしょうが、その前の段階としてやっぱり性行為の時にコンドームを使用していないということがあるのでしょう。人手不足から避妊を回避しているという考え方も出来ますが、ぶっちゃけ、セックスするたびにコンドームを使っていると金がかかるという事情も大きいのでしょう。コンドーム自体が簡単に入手できる状況にない、ということも当然あるはず。いや、それが一番要因としては大きいのか。
 で。たびたびの引用ですが、ウィキペディアによれば「現在、日本のHIV感染者は薬害エイズによる感染者も含めると、報告されているだけで1万人に達している。東京だけでも500人に1人の割合で感染している可能性があるとの報告もあり、検査を受けていない人数を考慮すると全国で数万人にまで達している可能性も指摘されている。先進7カ国のうち、日本だけがHIV感染者及びAIDS患者が毎年増加傾向を示しており、国民に病気の意識を浸透させる事が急務となっている。」とのことで、コンドームの入手自体はたやすい筈の日本である筈なのに、こういった現状があります。コレに関しては、性感染症に対する認知がかなり低いという理由によるものだと言えるでしょう。何せ学校では教えないとなると、後は各家庭で教えるか、各個人が自分で調べるかしかなくなってきますし。加えて、その辺にエロ本とビデオ(最近はDVDか)とは普通に売ってますが、性病に関する知識の方はそれらに比べると入手頻度が非常に低い。これでは、認知も遅れようというものです。
 日本でいまひとつ性病教育が進まない背景には、まずもってセックスという行為を取り上げることを忌避する傾向があるのでしょう。表沙汰にせず自分たちで、まあ言うなればこっそり楽しむ分には何も言われないのですが、公にセックスという行為を取り上げるのは回避する傾向が明らかにあります。性病となると、どうしてもセックスに触れないわけにもいかないでしょうから、まずそこで一つネックがある。ついで、HIV患者への差別という問題がどうしても出てきます。差別に対しては非常に敏感なお国柄……というよりは世間の風潮ですから、そこにもう一つのネックがある。ただ、そろそろその辺りのネックにかまけて後回しにしておく、というわけにはいかないんじゃないかなぁとは思うのですが。
 まあ、じゃあ誰が教えるんだという話が出てきそうではあります。学校か? それとも各家庭でやるべきか? 政府が大々的に……というわけにも、なかなかいかないのか。どうせ少子高齢化と言われ、少子化に悩んでいるくらいなのだから、ちょっとくらい産めよ増えよの号令を掛けても……あー、でもそれをやると、HIVの予防にはならんのか。皮肉なことに、出生率が高ければ子供が多いかと言うと、そうとは言えない状況もあります。生まれてくる子供の数が多くとも、その子供が何歳まで生きられるのかという問題もある。そして、その子供達がHIVに母子感染していることだってある。途上国では、そういった問題に直面している状況です。これがもし、日本で更にHIV感染が広まるようなら……割とあっさり滅びるかもしれませんね、この国。
 あー、なにやら、何の話にしようとしたのかまとまり無くなりましたが、文字数も増えすぎたし、まあ自分の思考整理にはなったから良いか。割とまっとうな話になってるしなぁ。ネタとしては全然きわどくないですが、この辺の問題って、意外と論じようとすると難しいようです。人間の根っこの部分に関わってくる問題だけに、下手な社会とか政治問題よりよほど難しいということは分かりました。うん、今回は自分が勉強になったな。

読み:なし
買い:文庫『ご冗談でしょう、ファインマンさん』上下巻
途中:文庫『平行植物』
購入冊数 文庫11、コミックス10
読破冊数 文庫8、コミックス11

発狂のワンちゃんに食べられました

2007年11月25日 22時54分32秒 | オフ
11月25日分。

 毎度。出かける用事と言って、某所の面子約一名もしくは約一匹と連れだって秋葉原に進撃するという用事での外出だったりするのは秘密です。幽霊です。しかしまあ、ネット上の繋がりから出てきている相手なのに、ネットに繋がっていない間に遊びにいくべーという話がさくさく進む辺り、オフ会とかそういうものをとっくの昔に超越しているような気もします。まあ、それは毎度言っていることのような気もするし。今更のことなので良いか。前の空桶オフの時も、前日から幹事役の張本人が引っ越しでネット断絶という展開になっていたくらいだしー。
 ということで、今日の分はオフレポートもどきになりますので、基本的には身内向けの内容になります。あしからずご了承をー。明日からはまた、霊によってもとい例によって通常営業に戻りますが。

 まあ発端は、ここ最近既に定番になりつつあるパターンで、携帯に遊べーという大雑把なメールがりお様ことメンチから飛んできたことに端を発するわけであって。遊べは良いけど空いてるのはこの辺だでー、んじゃ日曜でー、どこいくべー、秋葉で探し物頼まれたー、異常もとい以上終了。段取り早っ。後はついでに、私の持ってるような自転車にちと乗ってみたいとのことだったので、先にこっちの新しい部屋へ呼んで、軽く走ってから移動ということに。集合はいつもの定番、午前十一時現地。私は単に最寄り駅まで出れば良いだけだったので、今回はひじょーに楽。新調したコートを着てお出迎えに出てみましたが、後で外へまた出るときには、暑かったのでジャケットだけ羽織ってコート置いてきた罠。思ったより気温上がったのですよ、今日。
 とりあえず自転車に乗っけてみたものの、どーも乗りやすそうとは見えなかったので、メイン嫁のルイガノではなくて、二番さんのビオシスに乗せてみる。隣駅まで一直線の道があるので、そこを二台でつーっと走って、戻ってきて試乗終了。大まかに十分ほど乗ったくらいか。メインの方はともかく、サブの子はぼつぼつ嫁に出るのかしらねーと。かなり空気が抜けていたので、外へ出すついでにタイヤに空気を入れておく。と言うか、入れないと乗れないくらいに抜けていたので。割と頻繁に空気を足さないとイカンのが、二番さんのちょっとした難点ですな。自転車をまた部屋の中に戻したら、駅前に出てマックで昼飯を済ませる。ちょっとしたもらい物でクーポン使用、値引きだぜー。セットのポテトはSサイズで良いと思います。
 秋葉へ出る前に、コート探し中に見付けた古着屋の大きなところへメンチを案内してみる。何系の品揃えなんだか分からんよなーと二人して呟きながら、中を軽く物色。ちなみに、新宿ルミネエストのハンジロー……だっけ? てとこです。さすがにコート探しには全然向かない品揃えではありますが、普段着くらいなら充分に手広く揃っているかなーと。でも、古着屋というネット検索で引っ掛けたところだったのですが、古着屋なのかは正直謎。うーん。ついでにコムサイズムへ寄ってきましたが、メンチそこでお気に召したメッセンジャーバッグがあったようで、しばらく悩んだ後にご購入。たまたま新宿店専用の割引レシートを持っていたので、メンチに渡して割り引き。但し、そちらの買い物で出た割引レシートを私が奪いましたが。むしろメッセンジャーバッグ買った分のレシートのが、割引金額でかいしー。で、私自身も奪った割引レシートで一着お買い上げ。いつぞやに買って、ああこりゃもう一枚あってもいいなーと思っていた品が出ていたので。
 うーむ、某所の面子ってかネットでの知り合いの面子と服屋にまで行くようになるとは……。摩訶不思議なり。

 さてはて、秋葉原に出てきたら、後は二人して手当たり次第に探し物開始。メンチのご友人からの頼まれ物だったそーですが、これがまたマイナもマイナな品物を……。よくもまあ、そんなものを知ってたなというような代物を頼まれた物で、二人して「むしろ別の意味でそれは見てみたいよな」という見解で一致。意地でも探し出してやんぜーと勢い込むものの、その手の物を扱っている店へ飛び込んでみても発見できず。うーん。まあ、探し物の詳細は省きます。秋葉原で探してるんだから、そういうもんだって察して。ね、お願い。
 まあ、結果的には、置いてありそうかなという程度の店まで含めて七件だか八件だか回りましたが、発見できず。かすりもしないってどーゆーことやねんとは思いつつ、さすがに……あまりにもマイナだったか。移り変わりも回転も、種類も無尽蔵と思えるくらいに広大な分野なので、なかなか難しいところだったかも。余談ですが、その探し物、還ってきてからネットで探したら一応情報はありました。でも、在庫切ればーっか。現物の出回った数がかなり少ないんじゃあるまいか? と言っても、同じ物を探してる人がネット上他にもいたらしい。うん、ネットは広大だわ……。思いの外、現物そのものは予想外のものではなかったらしい。なーんだ、思ったよりは意外でも何でもなかったか。ちっ。いや、どうにも伏せてばかりで申し訳ないですが。
 まあ途中からもう、こりゃなさそうだなーという気配濃厚になってきていたので、後半は二人とも興味と好奇心と、ついでにまだ残っていた意地でむちゃくちゃな動きをし始める。メンチはメンチで疲れ始めたのか憑かれ始めたのか、おかしな発言と奇行と奇っ怪な歌を連発し始める。しかも、途中で犬のようにうなり始めたので、めーんちーと読んでみたら応えて吠えました。うん、そうか、ついにメンチが自分の名前だと記憶したか。えらいえらい。そして、私は私でエロゲを探し始める始末……。いや、ついね、『腐り姫』をね。こっちも見つからなかったんですが。あまりそっち方面を買うことはしないのですが、今現在に自分で買って手持ちしているのが一つだけ。それが『沙耶の唄』で、今回探していたのが『腐り姫』ですから……グロキュア? まあそんな感じ。そーか、ついニトロで探してしまったけど、ライアーだったか。効率悪い探し方しちゃったなぁ。どのみち、カ行タイトルで探して見つからなかったんですが。これももう、パッケージ版は生産していないようだしなぁ。ダウンロード販売はまだ生きてるらしいのですが。ぬう。
 ……あー、さて。ぼちぼち突っ込みが入る頃でしょうか。冒頭の写真は何だってんだよ、と。うん、そろそろ説明を入れねばなりますまい。秋葉原の駅前、ラジオ会館の中には、Kブックスという割とよーけお世話になってる書店があります。同人誌に同人ゲームにCD、グッズ類の中古販売もやってますが、秋葉原の中では一番手っ取り早くコミックスとラノベを探せる場所でもあるので、某所面子でオフをやる場合は、秋葉原に来ていれば毎回巡回コースに入ってきます。で、この店の前にはカップベンダーがありまして。売っているのですよ、ホットコーラと、ホットリアルゴールドが。写真に写っているのは、今回はホットリアルゴールドの方です。ホントに買って飲みきってきました。あちぃよ……冬場だからっつっても、コーヒーと同じくカンカンにあちぃよこれ。しかもダダ甘いし。ホットコーラもそうでしたけどね……前に飲んだよ、そっちはもう。メンチはフロートメロンソーダとか買ってましたが、こっちはこっちであまぁ~いとか、顔しかめてました。あんまぁ~い……うぇ~、きゃははははは……いっちごーじゃむー……古いか。
 なんだかんだで、当初の探し物を一応意地で探しつつも、その合間あいまに武装商店は行くわ、メンチがそこでチャクラム買うわ、あきばお~に飛び込んでグッズ類に笑ってみるわ、中古ソフト屋に入ってみて『腐り姫』ねーなーとかぼやいてみるわ、もうやりたい放題。おでん缶? ラーメン缶? もういいよ、何度もやったよ。あ、自販機確認してみましたが、さすがに人気も落ち着いたようで、売り切れてませんでした。そらそーだわな。ただ、うどん缶にバリエーションが出たらしく、カレーうどん缶が仲間入りしておりました。勘弁してください、ほんっと。ついでに、メンチがなにやら五目ご飯缶とか見付けてましたが、疲れつつあったタイミングなのでじっくり見るのを忘れてました。勿体ない……せっかくのネタを。私の馬鹿ー。
 そんなこんなしていたら七時経過して八時近くなっていたので、まあ今日は探し物は諦めるべーと決定。ヨドバシカメラの上の方で飯食って帰ってきました。ちょっと混みやすいし値段は上がりがちだけど、まっとうに食事のできる場所が秋葉原に出来たというのは結構大きい。昼飯がマックで、夜が秋葉のヨドバシにある自然食品レストランってのも妙な組み合わせですが、まあキニシナイ気にしない。今日一日の私の買い物が、コムサイズムの服一着と、『シンシアザミッション』六巻七巻と、『サンドキングズ』と、東方の同人音楽CD一枚とかワケワカラン組み合わせになっているのも、気にしない。

 てことで、以上、一日割とフルドライブでオーバードライブでオーバーヒートな稼働でした。明日から私ゃ普通に会社だけどな。
 ……ああ、やれやれ。まんどくせ……。

読み:コミックス『シンシアザミッション』六・七巻
買い:文庫『サンドキングズ』、コミックス『シンシアザミッション』六・七巻
途中:文庫『平行植物』
購入冊数 文庫9、コミックス10
読破冊数 文庫8、コミックス11

ぼー……っと

2007年11月24日 20時31分01秒 | Weblog
11月24日分。

 毎度。どうも休日になると、うっかりぼーっとして一日が終わってしまうことが増えつつあります。幽霊です。つーても、動こうかなと思うと一気に動いてしまって平日にまで疲れを引きずってるような始末なので、とりあえずこんなもんで良いのかも知れません。まあ、明日はオフの予定なので、朝から稼働ですが。
 久々にネットが繋がっている環境に戻ってきましたが、あまり周囲に変化はないようで何より。とは言え、私自身はぼつぼつ変化を付けていかないといかんなーとは思っているのですけれども。自分自身に関して、ですよ? つーいつい現状に満足してしまうところがあるのですが、正味、あんまり今のところにいたいわけでもないし。ああ、これはネットでの話ではなくて、リアルでの話です。別に嫌なわけではないけれど、不毛だなーとは思っていたりするわけで。満足して今の場所にいるわけではない、ということ。ま、今までに満足してそこにいたことは、あった試しが無かったかもしれませんな。困ったもんだ。
 そういう状態がずっと続いているから、ふーっと死にてーとか思うようになるのかもしれんしなぁ。その辺りに妥協出来るようになったら、大人になったということなんだろーか。それならば、まだしばらくは大人にならなくてもいいよなーとも思います。いや、実際まだ子供のままだしね、と。私の場合はどうにも、子供と呼ばれる年代の頃に遊び足りなかったようで、今になってぱたぱたと遊び始めているような気がしてます。まーだ足りない。遊べなかったのか、遊び方を知らなかっただけか、それはまあどちらでも宜しい。まだ遊び足りないと、そういう意識が出てきただけでもめっけものです。
 そういう思考があるので、ここ最近はちょっとだけお金を使うようになりました。夏に買った自転車もそうだし、先週に買ってきたコートもそう。まあ、ちょっとお金を使いすぎているよーな気もしますが、ぶっちゃけ今年度に関してだけは、年度トータルで黒が出ていればそれで良いかという気もしてます。既に月単位では収支ぐちゃぐちゃですし。家賃負担もあるから、これまでのように年間百万貯金ってーのは思い切り無理がありますし。抑えるだけ抑えりゃ可能ですが、さすがにちょっと面倒くさい。ちと馬鹿らしくなったので、ちょっと金銭感覚を変動させているところでもあります。ほどほどにはしとかんとな、とは思いますが。
 ああ、そうそう。コートを探すのにあちこち回りましたが、あれはあれでなかなか楽しかった。これまでほぼ一切行かなかったような場所ばかりを回りましたから、普段見なかったものを見られたし。あれで若干、また物に対する価値観も変わりました。勉強になった、とも言う。あと、やっぱり自分の趣味って、服装面に関してまでも若干妙らしいといことも分かって苦笑い。いつものことか。ちょいと背伸びをしすぎかなぁという面があちこち、服装面に限らずありますが、色々フクザツな心理があるのか無いのか。大人にならんでもまだいいよなぁと上で言っている割に、ねぇ? 自分でもよー分かりません。多分、他の人の方が私のことをよく分かっているのでしょう。
 あー、一日寝ていたので、ネタがない。ネタがないと、幾らでも書きようのあるこの手の話になりがちです。これもこれで困ったもんだ。


冬物衣料に高機能素材 保温性や快適さを重視(2007年11月24日 18時33分)

 冬物商戦が本格化し、保温効果が高く、肌触りの良い高機能素材を使った衣料品や肌着の新製品が相次いで発売されている。スポーツウエアなどの素材を使って開発するケースもあり、アパレルメーカーや衣料店チェーンは、冬物衣料の人気商品として定着させようとしている。
 ユニクロは、東レの高機能素材を使った肌着シリーズ「ヒートテック」の商品数を増やした。体から出る水蒸気を吸収し、汗が乾きやすいのが特徴。昨年から人気が高く、東レは素材の生産能力を増強した。
 スポーツ用品メーカーのゴールドウイン(東京)は、遠赤外線を熱に変え、体を温める素材「光電子」を使ったジャケットやコートの販売を拡大。体温を逃がしにくく、「着ていても暑くなりすぎない利点がある」という。
 ミズノも、保温性の高い素材「ブレスサーモ」を使った女性用肌着を発売。木綿やレーヨンを併用し、優しい肌触りになるよう工夫した。
(共同)

 ……ってーことで、えらく久々に時事ネタです。上は東京新聞のネット版から引っ張ってきた記事そのまんまですが、服の話を少し出したので、ついでにその繋がりで。
 記事中に出てきている「ヒートテック」というユニクロのやつは、私自身も試しにこの間買ってきました。まだ袖を通してもいないのですが、明日はちょうど出かけるし、コートをお披露目するついでに試してみようかなと思ってます。新宿のユニクロで買ってきたのですが、店内でも割と大きめに展示してあって、なかなかの力の入れようです。そうか、あのヒートテックってやつは東レの素材を使ってたのか……。最近は、衣料品もデザインや値段だけではなくて、機能性をかなり求められるようになってきているようで。となると、素材関係を自社調達するよりは、他社と組んで新商品開発に繋げていくという選択肢が出てきやすいのか。
 そういえば、七月分の日経ビジネスを今更に会社で読んでいたりするのですが、その記事の中に、女性用の白い服や水着のことが出ていた記憶があります。白い服というのは見た目がキレイで良いのですが、特に夏物は下着の色が透けやすいし、白い水着は悪名高い赤外線カメラでの「透視」という困った事態もあります。その辺りに対応するために各社新素材を開発ー、みたいな記事だったかな? あれも確か、白のパンツはユニクロの商品を取り上げていた気がします。……いやまあ、ユニクロが引き合いに出てきているのは金積んだからだろとか、そういう邪推も出来ますが、それは置いておいて。一言余計なことを言わないと気が済まないのです、この性分。
 コート選びであちこち回っていて気が付いたのは、服の素材にこだわって売る場合にも、天然素材という方で売るか、機能性で売るかの二極があるなーということ。カシミア百パーセントですよーという売り方もあれば、ヒートテックのように暖かいですよーという売り方もある。まあカシミアの場合には、カシミア百パーセントで暖かいですよーと、素材と機能性を両方合わせて売ってましたが。カシミアなのか、カシミヤなのかで一瞬迷うな……これ。ウィキペディアではカシミアの表記だから、カシミアで良いのか。コートはともかく、直接肌に触れる下着類に関しては、素材という面でこだわる人は多そうです。うっかり化繊の品を使うと、アレルギーが出る人もいるでしょうし。
 新素材というのは毎年のように出てくるし、天然由来の品であっても、どこで探してくるんだろうというくらい、色々これも出てきます。カシミアが有名になってきたのは、割と最近のことでは? 今でもコットン、ウール、シルク百パーセントの素材は好まれますし、天然素材で言う場合はこの三つがまず基本ではなかろーかと。ああ、冬物だとアンゴラもあったか。アンゴラって兎だよね? と思ったら実はアフリカにある国の名前で、素材の方のアンゴラとはぜーんぜん関係ないんだそうです。今調べてみて初めて知ったわ……。うさぎの方は、トルコのアンカラ地方の産だとか。そーなのかー。買ってきたコートは、ウールとアンゴラの混合だった筈だな、確か。
 ああ、話が逸れている。より快適に、という欲求は当然出てくるもので、これに応えるためにも新素材というのは研究が続いているもの。異なる素材を混ぜ合わせてみたり、織り方を変えてみたり、よくまあ考え出してくるものです。化繊だとポリエステルなんかはもう定着していておなじみですが、レーヨン、キュプラなんかも名前の知れた加工品の繊維ですね。ただ、色々出てくるのは良いのですが、安全面とかで本当に大丈夫なのかなーと思うことはたまにあります。メーカ側にしても問題のある品を使えば、自社の評価が失墜するのは分かっているでしょうから、滅多な物は使わないとは思うのですが……食品の例を考えると、ねぇ?
 まあでも、機能性を重視するとなると、なかなかしっくりくる天然素材が無いような場合もあります。暖かい素材というのは、大概重たいかかさばるもの。薄くて軽くて暖かいなんてものは、そうそう都合良く存在しません。あったとしても、結局は稀少で高い。となると、やっぱり作るしかないわけですな。ただ、やっぱり合成繊維は土に還らないというか、なかなか分解されないという難点もあるようで。今後、環境問題を論ずるなら、この辺も少しは取り上げられることになるのかもしれません。今は再利用とか、リサイクルとか広がってきてはいますけどねー。難しいところです。ポリエステルなんかは安価で機能的だから、これが規制とかになったら反発も大きいだろうし。まだそんな話は聞きませんけれども。
 まあそんなこんなで、諸々浅い思考をつらつらと。ぜーったい間違ってる箇所あるよなコレ。なかなか面白い分野なんだけどなー。勉強不足です。正味、キュプラって名前だけ知ってて、ざっとでも調べたのは今日が初めてだったしなぁ。やれやれ。

読み:なし
買い:文庫『世界の「三大」なんでも事典』、『本棚探偵の回想』
途中:文庫『平行植物』
購入冊数 文庫8、コミックス8
読破冊数 文庫8、コミックス9

ごんぎつね

2007年11月23日 22時00分05秒 | Weblog
11月23日分。

 毎度。ごんぎつねじゃなくて、手袋を買いに、だろうと自分でのっけから突っ込んでしまいました。幽霊です。ここんとこさすがに寒いので、手袋を買いに行ってきました。部屋の中で付けている用の。表にしていく用じゃありません。理想は薄め、手に密着することでしたが、まあこれは安物で済ませるつもりでした。まあ外へ出るしってんで電気代と水道代をコンビニで払ってきましたが、そのコンビニで手袋を売ってたので、ああこれで良いやと用件終了。子供向けに良くある、小さなゴム製のいぼがたくさん付いたヤツ。手に合わせて伸びる素材だったので、まあ密着度合いはそれなり。これで充分です。
 実際問題、室内だってのに手がかじかんできて動かなくなる、ってのは割と困ったもので。まあ、毎年こんな感じですから、今更っちゃ今更。まだ暖房を入れずに粘っているのが最大の原因であって、さっさと使い始めてしまえばそれで済むんですけどねー。うん、でも何か腹立つので、まだ少しは粘ります。少なくとも今月いっぱいくらいは。でも、やっぱり手袋してるとキーを叩きにくいです。かじかんで動かないってよりは、若干マシですが。どっちもどっちか。
 しかしまあ金曜日に休みってのは良いですな。会社も三連休です。ああ、ぐったりまったり寝ていられていいなぁあ。でも、休みになった途端に食生活のサイクルを崩すのは止めようよ自分。作り置きのスープと炊き置きのご飯がいっぺんに無くなってしまったので、昨日さぼったのですよ……。今日はとりあえずスープだけは足しておかないとマズー。材料だけは昨日買ってきてあるんだけどねぇ。つい作るのをさぼりまして。あー、寒いと無精になっていかんなー。
 あ。無精の割には、ネット断絶中に貯めてあった分、レビューを全部別館の方にアップ終わってます。つい今さっきに片付けてきたのですが、まるまる一ヶ月空いて、追加レビューが十個。まあ、いつものペースか、それより少しだけ多めというところでしょうか。とは言え既に叩いていないレビューが二つ分あるので、やっぱり無精は無精ですが。うう、お腹空いた。仕方ない、スープ作ってこよう……。

 てことで、冒頭に載っけた写真が、今日の完成品。持ってる手が手袋してるのは、やっぱり寒いから。今日買ってきた手袋です。まあ手袋はいいのよ、どうでも。今回の材料は、ベーコンにキャベツに玉ネギ、ジャガイモ、ホウレン草と大豆の水煮。チキンコンソメベースでやってますが、味付けは醤油少々と味塩胡椒を若干。後は水入れただけです。あく取り? してません。ああ、最初にベーコンとホウレン草を炒めるときにオリーブオイル使ってるか。食材の形が大概崩れているもんだから、パッと見ても何が入ってるのがよー分からんですなこりゃ。
 スープ作る時は、大学時代も今も、ベースにしている材料はほぼ変わりません。キャベツと玉ネギとジャガイモ、ベースはコンソメ系統。学生時代も、後半になってくると頻繁に豆類を入れていたような気もします。レッドキドニーが一番好きなのですが、まあ安いんで今は大豆の水煮が主。どーでもいいですが、サラダ用に一人前ってくらいの赤い豆(レッドキドニーのこと)の方がキャベツ半玉より高いってのはどーなんだ。今回の組み合わせだと、キャベツ半分で90円、ジャガイモ3個で60円、玉ネギ1個で20円、ホウレン草2袋で300円ちょい、ベーコン200円、大豆の水煮が1袋で100円、てとこです。コンソメまで含めると、まあ900円までは行かないかなってところ。これを1回で作って4食に分けるので、一食当たりは二百円前後の計算ですな。いつも通りの価格帯です。
 とりあえず自分の調理したものですから、味はどうあれ素性は一番信用できるというのは割と大きい。外食でサラダを頼むと色々こわーいキッチン事情があったりしそうで不気味ですが、まあこれなら大丈夫。圧力鍋でがんがんかましてしまうので、殺菌力バツグンでしょうし。ついでに、サラダより圧倒的に摂取量は多めでコストは安め。こういうコスト計算を始めてしまうと、外食ってのはコストが割高なんだなぁというのが分かります。正味、後は自前で炊いたご飯さえあれば、最低限腹はこれで満たせますし。見た目以上に重たいんですよ、このスープ。そんだけ具材を叩き込んでありゃ当然ですが。繊維質豊富、ビタミンたっぷり、芋と豆も入っているのでカロリーも摂れます。見た目がいまいちってとこで減点ですが。
 今までに試してみた食材としては、マイタケとかサツマイモとか茄子とかありますが、サツマイモはちょっと失敗だったなーあれは。たまたま普段使わないようなベーコンと一緒に入れたせいで、脂が予想以上に出たことと、サツマイモがしこたま甘くなったというダブルパンチで……その……おかずが要らないくらい、くそ重たい代物が出来上がってきたのです。胃もたれするわっ。学生時代の良い思い出です。一回くらい、ブロック肉をごそっと買ってきて、煮豚か何か圧力鍋で作ってやると美味いかもしれませんな。後は、圧力鍋関係ないですが、鳥はむとか作ってみると良いかもしれません。鶏胸肉って安いんだもん。多分、ゴールデンスープをコンソメ代わりにして、いつものスープに使ったらそれはそれで美味かろうなぁ。
 そんなこんなで、日々手抜きはしつつ、ちったぁバリエーションを増やそうとはしている幽霊でした。上達はせんけどねー。まあいいや。

 をを。忘れてました。さすがにそろそろ秋って感じでもないので、大銀杏のテンプレートから夕暮れのテンプレートに変更してみました。暮れゆく感じがなかなか。鉄塔が良い味出してますなコレ。

読み:なし
買い:なし
途中:文庫『平行植物』
購入冊数 文庫6、コミックス8
読破冊数 文庫8、コミックス9

うひーさみー

2007年11月22日 23時33分47秒 | Weblog
11月22日分。

 毎度。えー、ようやっとネットが繋がりました。幽霊です。さんざっぱら色々と考えてみた挙げ句、プロバイダ側じゃなくて、こっち側の凡ミスだったことが判明してちょっと気分的に泣けそうです。いくら何でも間抜けすぎるやろー。何があったかは、ここ数日分のタイトルを辿っていただければ分かります。間抜けすぎてもう……穴があったら埋まりたい。ぶくぶく。
 まあともあれ再開おめでたうってことで、一気に一ヶ月分のブログをアップしました。レビューの方も七つか八つくらいあるのですが、ちょっとさすがに指がかじかんできて動かなくなりつつあるので、明日にします。ホントに冗談抜きで指がまともにキーを打てなくなりつつあるので……。暖房してないせいですが。
 ともあれ、生きております。今日からまた基本的には毎日更新、てな以前の方針は変更無しで行きますので、コンゴトモヨロシク。しごくあっさりですが、今日の分はこれでおしまい。

読み:なし
買い:なし
途中:文庫『平行植物』
購入冊数 文庫6、コミックス8
読破冊数 文庫8、コミックス9

後追い終わり

2007年11月21日 22時27分44秒 | Weblog
11月21日分。

 毎度。気が付いてみれば、今年も残すは一ヶ月ばかりとなって参りました。幽霊です。まあ、年が改まったからどうこうということは例によって何もないっちゃ無いのですが、年が変わると会社での書類とかで西暦を使うときに影響が出てくるので、気を付けたいところです。二千年問題かよ、今更に。二千七年問題ならうちの会社でもそれなりに切実な問題ではあるのですけれども。そういや、そろそろ二千七年問題も差し迫った対策は各企業、まずその初動に関してはあらかた終わってきているでしょうから、採用増もそろそろ終息してくるのかなーとこの間に母親殿が言っていたような。そーかもしれんねーと思いつつ、まだしばらくは中途採用が活発という動き方は続くようにも予想しています。大卒にせよ高卒にせよ、新入社員ってのは役に立たないのですよ。自分自身がそーでしたし。少しくらい使えるようになるまでには、結構時間がかかるもんです。私自身、まだまだ使えたもんじゃないしなー。
 そんな自分の非力を呪いもせんと、今日ものんべんだらりと一日過ごして帰ってきてます。幽霊です。あ、もうこの出だしは今日の分終わってる? 二度ネタしてもーたよ。ともあれ。さすがに寒いってんで、今日からコートを引っ張り出してきました。まだロングコートの方は出してませんが、コムサイズムのやつを着てのご出陣。正味、ロングコートをわざわざ出さなくとも、これとマフラーがあればしばらく保ちそうではあります。要はいかにして寒風が入り込んでこないようにするか、暖気を含んだ空気を身体の周囲に留めておくかというのが基本の防寒対策ですから、実は手持ちのロングコートの方が空気漏れのロスは大きいかも……。あ、でも手袋はまともなのを買わないとまずいなぁ。手持ちのは薄い布製のやつしかないので、防寒性能が低いのです。
 そーいや、今更に気が付いたことなのですが。ここ最近買うようになったコミックスに、『夜桜四重奏』とゆーやつがあります。月刊少年シリウスで連載してるそーですが、雑誌見て買ったわけではなくて、古本屋で何となく一巻を買ってからそのまま買い続けて三巻目に至ってます。んで、その三巻目の帯を見てようやっと気が付いたのですが、このコミックス、『神様家族』やら『デュラララ!!』のイラスト担当してる人が描いてるコミックスだったのね。どっちのラノベも私はノーマークだったので、まるっきり気が付かずに買ってました。コミックスに関しては、誰が描いているかで選ぶこともありますが、その場の気分で買うことの方が大半なので、後から何かに気が付いてちょっとばかり「へぇ~へぇ~」と2へぇか3へぇくらい押すことがあります。低いな。しかも古い。ついでに、『皇国の守護者』の五巻も買ってきました。勝ち逃げされたよ、これは……ちぇっ。
 食い物ネタをおまけで一つ。カップヌードルの新商品、ミルクシーフードとやらを見かけたので、昼の弁当を頼み忘れていたこともあって、買ってみました。……例によって可もなく不可もないのがツマラン。ふつーのシーフード味とは若干違いますが、要はクリーム系のソースを使ったシーフードスパというような感覚のお味であって、具材自体はこりゃノーマルのシーフードと使い回してますな。下手するとベースの味付けもほぼシーフードと同じであって、若干のクリーム成分を追加してあるだけかも? とかそんなことを考えながら、カップヌードルのミドルサイズと、おにぎり二つを昼飯に平らげている幽霊でした。炭水化物過剰だっての。

 えー、今日でシオドア・スタージョンの『夢みる宝石』を読み終わりました。なかなか宜しい感じの海外SFものでしたが、さて、明日からは何を読もう。本当は今日の帰りに本屋へ寄って本を買い足すつもりだったのですが、お目当ての本が無くて断念したという経緯が。積みの本が七冊ほど残っているので、その中から適当に引っ張ってくれば良いと言えばいいのですが。まあ、そろそろ『平行植物』を読もうかな、とか。そんな長い出だしはおいておくとして、今日は海外SF入門ルートなんてものを考えてみます。私自身の辿ってきたルートに関しては、別館のレビューの方で順番を追っていけば分かるのですが、あんまり他人にお勧めできるルートとも言いかねるので。それでもとりあえず、これまで読んできた物をつなぎ合わせて、この辺から読んでみると良いんじゃないかなー的なルートを描いてみます。
 まあ先にお断りしておくと、海外SFなんて物に手を出すのは、読書というマイナ分野の中でも、余計にマイナな分野に足を突っ込むことだと言えます。わざわざそんなところに手を出さなくても、他に読んで面白い本はたくさんあるし。それでも読みたいというなら、止めませんが。ただ、海外物に手を出す場合には、翻訳の文章がすごーく下手くそであるということを覚悟しておく必要があります。頁に印刷されている単語、文字は一応日本語なのですが、文章が日本語になっていないことが割と多い。ぶっちゃけ、エキサイトとかの翻訳サイトで強引に英文を日本語文に直した程度、もしくはあれに毛の生えた程度の日本語文章であると思っておく必要があります。こういう状況なので、まずもって読書に慣れていない人には勧めません。だからマイナなんだけどね……。
 んでは、と。とりあえず、海外SFを読もうというのであれば、先にまず国内SFものを何冊か読んで、SFという分野に慣れておくのが望ましいと思います。この段階で私見的にぱっと思い浮かぶのは、野尻抱介の『沈黙のフライバイ』と、笹本祐一の『星のパイロット』の二冊。その後に、管浩江の『永遠の森』、星新一のショートショート集のどれか、筒井康隆作品どれか。仕上げに、神林長平の『敵は海賊・海賊版』と『魂の駆動体』、小川一水の『老ヴォールの惑星』、小林泰三の『海を見る人』まで揃えば下準備は充分。……あ、こりゃ国内SFの気に入ったやつの列挙になってるな。海外SFに手を出すなら、神林作品はどれか読んでおくと、変な言い回しとか小難しい言い回しとか、哲学っぽい思考に馴染んでおけます。海外SFは切れ味の良いショートや短編も多いので、こっちに慣れる意味で星新一を、世界観を引っ繰り返す楽しさとブラックユーモアで筒井康隆も挙げてあります。
 海外もの本番に入る入り口は……正味迷うのですが、私自身は創元SF文庫の『惑星カレスの魔女』と、ハヤカワ文庫SFの『夏への扉』辺りから入ってきてます。ただ、少し読みあさってみて思うのは、マイケル・クライトンの『ジュラシック・パーク』とかから来るのも良いかもなーということ。文庫レーベルはハヤカワ文庫NVになってますが、そこから繋げてハヤカワ文庫SFの『アンドロメダ病原体』に行けますし。こっちも著者は同じくクライトンです。その辺りが読めるのであれば、ここらで大御所、クラークの『渇きの海』辺りがお勧め。そこまで来られたら、そろそろ慣れてきている頃。そのタイミングでお勧めしたいのが、今日私も読み終わった、スタージョンの『夢みる宝石』。それから、テッド・チャンの『あなたの人生の物語』、ディックの『ペイチェック』、シェクリイの『人間の手がまだ触れない』、ティプトリーの『たったひとつの冴えたやりかた』という辺りも。全部ハヤカワ文庫SFです。
 さて。んで、実はもう、この先の紹介はありません。後はもう、各自の好みで発掘して下さいというところ。ここまで挙げてきたものは大体、かなり名の知れた作品と著者の物ばかりですから、探すのもまだやりやすい筈。その先は、各自の直感が何よりも頼りになります。ただ、一応だけざっと方向性だけ出してみると、ばりばりのハードSFに行きたいならグレッグ・イーガンの『しあわせの理由』、そこから同著者の『ディアスポラ』とか『万物理論』へ行ってみるとくらくら出来るかも。幻想的な方向なら、ヤングの『ジョナサンと宇宙クジラ』とか、もしくはハヤカワ文庫NVのレイ・ブラッドベリ作品を。ショートショートなら、創元SF文庫にあるブラウンの作品を探してみましょう。ちょっと変わった作品を読みたいなら、ヴォネガットの作品を。個人的には、ヴォネガットなら『ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを』が読みやすかったように思います。そうそう、アントニイ・バージェスの『時計じかけのオレンジ』もなかなか。あ、怪奇方面に行ってみるなら、ラヴクラフトとか良いですよ? いひひ。いあいあ。
 ってことで、ここまで出した物で、私の持ちネタもほぼ尽きました。後は私自身、まだまだ発掘を続けている真っ最中なのです。SF系統はアンソロジー的な作品集も結構あるので、そういったところから探してみるのもありかと思います。私自身は、河出文庫の『接続された女』から何冊か手を広げたことが。ティプトリーなんかはここから持ってきたんじゃなかったかな、と。今私が手を出そうとしているのは、『サンドキングズ』と『冷たい方程式』と『世界の中心で愛をさけんだ獣』とか。まだまだ知らない作品もたくさんあるでしょうし、それを探してくるのもまた楽しいのですよ。あ、ローダンとかは行かないからね、長いから……。SFから派生して科学エッセイへ行くのも、これまた一興。私もそうやってます。アジモフのエッセイとか。まあでも、ぶっちゃけあれです。四の五の言うな、気になったら読んでみれ。それに尽きますな。うん。

読み:文庫『夢みる宝石』、コミックス『皇国の守護者』五巻、『夜桜四重奏』三巻
買い:コミックス『皇国の守護者』五巻、『夜桜四重奏』三巻
途中: なし
購入冊数 文庫6、コミックス8
読破冊数 文庫8、コミックス9