黎明の廃人日記

最近はやや更新が途切れがち、斜めに流し読み。
貴方にも私にも人生の役には立ちません。

直に見るのが一番面白いけど

2012年04月09日 20時11分55秒 | Weblog
4月9日分。

 毎度。私の分の決算業務は、既に山場を通り越して仕事量は下り坂状態になっているようで。幽霊です。ほぼ残業無しの状態で、夕方くらいにはアパートに撤収しておりました。良きかな良きかな。ついでに、通勤ルート上の桜並木が満開になっていて、夕方の薄闇に桜の色が浮き上がって麗しいですな……。
 あくまで私個人の趣味としてですが、桜は昼間に見るよりも夜に眺める方が好みです。夜に満開の桜を下から見上げると、薄紫色に見えるのです。この色合いがとても好きで、これは昼間では見られないよなーと。ただ、夜中に桜を一人で見上げている怪しい風体の野郎なんぞ、どう考えても不審者一直線なので……夜桜見物は自嘲気味もとい、自重気味です。酒を飲むでもなし、つまみを食うでもなし、ただただ見上げているだけですから、余計に不気味でしょうしねぇ。
 夜桜眺めに行くのに良い場所が近所にあるけれど、自転車で程よい距離なんだよなー。歩くにはさすがにちと遠いし、そのためだけに自転車を買ってしまおうか、やっぱり悩むところ。まだ悩んでんのかよって感じですけどね、こっちは。

 上とはまるっきり関係の無い、今日の分のネタ。毎月に、どこかしら美術館・博物館に一つくらい回ろうということで半年以上やっているわけなのですが。ちょっとそれに関わる……というほどでもないのですが、こんな話があるみたいです。Googleアートプロジェクトの一環として、日本の国宝や重要文化財の一部がネット上で、高画質で見られるようになっているとか。
 国内でも関東近辺に住んでいないと、東京国立博物館や、国立西洋美術館の展示物というのはなかなか見る機会もありませんしね。私自身は都内(区外)在住なので、電車一本で都区内へ入れるだけ、場所的にはかなり恵まれています。美術館、博物館の集中しているのは上野や六本木辺りですから、そこへ気軽に出向ける場所を結果的に選んでいたようで、まあラッキーでした。それが主目的で選んだ住所じゃなかったのですが、おいしい副産物ってことで。
 とは言え、やっぱり美術展、博物展は、実物を見てナンボかなーという感覚はあります。予習としては、非常に良いと思うんですけどね、この話。ただ、自分自身の実体験としてよく思うのが、実物の絵を前にして思うことと、後でポストカードなどを買って眺めて思うことが、結構違うということ。同じ絵なんですが、実物とポスカとでは、かなり印象が変わってきます。サイズの差ということもあるし、紙やキャンバス、塗りの質感とでも言うのでしょうか、そういう物が画像やポスカ越しでは、どうも掴みにくい。
 似たような「あるある」体験って、美術展以外にも結構あると思うのです。例えば、レストランの特集記事で雑誌に載っていたメニュを頼んでみたけど、実際にテーブルに出てきたら「あれー何か違う?」と思ったりするとか。出てきたものが実物なんだから、違っているとすれば写真なり画像の方が違うってことですし、写真も画像も照明効果だったりで相当に印象の変わってしまうもの。極端な例を引き合いに出すなら、ファストフード店のハンバーガーの写真と実物の差とか……ね。あれはちょっと例としては適正じゃないでしょうけれども。

 あ、博物館関連だと、実物を見るときに、なかなかお馬鹿な楽しみ方があります。例えば立像などを眺める場合、東京国立博物館だと、こっそり立像の背後まで回れたりしますから……つまり、立像の、普段はなかなか画像も無いような、「後ろ姿」が見られます。仏像の「後頭部」とか、もしくは後ろ姿とかではなく、足下、台座などをじぃーっと見たりもできる。変なアングルから眺めてみるのも、なかなか面白いもんです。
 もしくは、えらく偏った好みですが、太刀などを見るときに、真横から切っ先を見たりもできますね。貫かれるようなアングルになるので、先端恐怖症の方には全然オススメできませんが。でも、このアングルもなかなか、麗しいと思うのですけれども……変ですかそうですか、まあ自覚はしてます。
 そういうお馬鹿な楽しみ方だって、アリだと思うんだけどなー。万人に勧めようとは思いませんけれども。

 ではでは。ひゅう、どろん。