8月31日分。
そういや、もう今日で八月も終わりになるんやなぁと今頃気が付く幽霊です。もう今日も終わりに近いんだっての。夜になると随分涼しくなってくるもので、会社からの帰り道は楽になってきました。歩いているだけでもワイシャツが肌に貼り付く熱気というのは、さすがに勘弁して欲しかったし。この先は気温は下がっていくでしょうから、今度はどのタイミングでロングコートを出してくるかを気にするようになるでしょう。まあ、まだ二ヶ月くらい先でしょうけれども。
さてはて、八月末ということで、gooの簡単ホームページの方を実質的に閉鎖しました。置いてあるコンテンツの公開停止、リンクカットしただけですが。ついでにトップページのグラフィックを、いつもお借りしてるところから例によって拝借。筆を置いてみた、という感じで選択してみました。閉鎖とゆーても、実質的にこのブログと、別館のレビューブログくらいしか機能してませんでしたから、実は閉鎖の影響はまるっきり無かったりする。データ上の手じまいはこれでいいけど、それよりもリアルでの引っ越しを考えないとイカンのだなぁ。メドイめどーい。
家探しもせにゃならんのですが、持っていく物と放り出す物とをそろそろ選定していく必要があるかなーとも。少なくとも、テレビは置いていきます。でかいから。今時平面ブラウン管だからねぇ、これ……。本棚は手持ちをそのまま持ち越すとして、中身の本はある程度減らしていくつもり。ちまちまと本棚を空けるために処分はしているのですが、引っ越しという契機にごそっと処分するという口実を自分に作れますし。とは言え、減らせる本も大分減ってはいるのですよねぇ。さてはて、その中でどれだけ減らせるか……。悩み所ですな。ま、今ざっと見て、これはもういいなって本が既に二十冊くらいはあるのですが。
手のひらの傷ですが、昨日の夜からもう包帯はひっぺがして、空気に晒してます。もうそろそろかさぶたが張ってくるだろうってことで放置してたのですが、大体予想通り。ただ、結構動かす位置なので、かさぶたが張るたびに真ん中で裂けて、ぴりっと痛むという困った状況にー。まあ、周りから治ってくるのを待つことにします。日常生活への支障は大分減りましたし、土日にはもう気にする必要がないくらいまでになっているでしょう。
上で本を減らすことを考えながら、でも引っ越し前だからと言って本を買い控えるというつもりはあまり無いわけでして。今月はちょっと買った数、読んだ数とも少なめでしたが、夏休みが入った分で動きが鈍くなったんでしょうなー。基本的に自宅では漫画しか読まなくなるので、移動時間が無いと文庫書籍は潰れないのです。後は、そんな中で学術系だったり、分厚い文庫だったりが混じったせいで、伸び悩んだらしい。それでも、結局は今日読み切った一冊を加えて、九冊の文庫を潰しているわけですが。三日で一冊くらいか。
で、たまには月末の、今月の読書履歴でもやろうかと思ったのですが。今回はちょっとそこから外して、今月末での積み本紹介でもやろうじゃないかと。読んだ分に関しては、どうせもう別館の方でレビューをしているわけですし、なら今まだ手元に残ってる方を軽く眺めてみようじゃまいかということで。
・『モードの迷宮』(ちくま学芸文庫)
これは今日から読み始めている一冊なので、積みってよりは読み途中の一冊。私個人にとっては非常に珍しいことに、ファッション関係の書籍です。なんでそんなもんが混じっているのかと言えば、ぱらーっと中を眺めてみたら、拘束だの束縛だのという楽しげな単語が混じっていたから。一日で五十頁ほど読み進めましたが、思いの外面白い。ファッションそのものの話というよりは、その後ろ側の思想みたいなものを見ている本かしらん。少なくとも、今のブームがどうこうという解説本ではないです、全く。
ここのところ、またちくま文庫・ちくま学芸文庫のマイブームが戻ってきたようで、レビューにもちらほら混じるようになってきました。本棚でもじわじわと一角を占めるようになりつつあり、ちょっと複雑な気分。一時期よりラノベやら何やらが減ったと思って喜んでいたら、代わりに妙なもんが棚を埋めるようになっただけか。どうも、ちくまの中でも珍妙な物を好んで並べてるような気がします、我ながら。
・『未来少女アリス』(ハヤカワ文庫FT)
これは昨日に買ってきたばかりの一冊で、上の『モードの迷宮』と一緒に買ったんだったか。そろそろハヤカワ文庫FT、すなわちファンタジー文庫の方にも手を出しておこうかなということで、予備知識無しでざーっと店頭で本を眺めてみる。……と、このタイトルに何となく引っ掛かって、ぱらっと中身を眺めてみて、まあこれで良いかと購入決定。その間、三分。『不思議の国のアリス』の現代版というのか何というのか。煽り文句の、サイケデリックな、という単語にもちょっと惹かれたわけですが。
角川文庫の『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』は手持ちにあって、一度読んでいるのですが、まあ英語の言葉遊びというのは日本語に直してしまうとよー分からんということになってしまうのが残念だった記憶が。それでも、未だにあちこちの作品に与えた影響は大きい作品でもあります。でも、その作者であるルイス・キャロルが思いっきりロリコンだったというのは、公然と言うとぶん殴られそうな事実でもあるわけですが。さて、この本はどうだろう、楽しめるかしら?
・『如菩薩団』(角川文庫)
筒井康隆のピカレスク短編集、ということで、久々に筒井を一冊くらい買っておこうかなーという程度の意識で買った一冊。少し前に買った筈なのですが、他の本を次々買ってきてしまうので、結果的に読むのが後回しになってしまう罠。まあ筒井康隆だから、読めばハズレってことは無いだろうし。ただ、気分が合わないと世向きになれない著者でもあるのが困りもの。多分、上の『未来少女アリス』を読んだ後くらいに潰すことになるでしょう。
角川文庫の手持ちは意外に多くて、同じく筒井の『日本以外全部沈没』とか、椎名誠の『わしらは怪しい探検隊』、夢野久作の『ドグラ・マグラ』に、寺山修司に乙一の『GOTH』に、ウェルベルの『蟻』、上で書いた通り『不思議の国のアリス』などなど。商業主義一直線の角川文庫は好きになれないのですが、置いてある作品には結構良いのがあるんだよなぁ、悔しながら。で、悔しがりながら買うと。これも一種のマゾヒズム的な快感なのかもしれませんな。
・『象られた力』(ハヤカワ文庫JA)
うん、まあ、やっぱり手持ちに一冊は転がってるわけですな、国内ハヤカワが。この著者の作品は初めて買うのですが、多分煽り文句にイーガンを例えに出しての褒め言葉が載っていたか何かで買ったんじゃなかったか。あれ、ディックだっけか。それともまた別の人? ともあれ、ハヤカワ文庫JAは手持ちの多いところでもあるし、ちょっとばかりは期待してます。海外SFだとどうしても分かりにくいのが多いけれど、国内のやつは日本人が書いているだけに分かりやすいし。
ハヤカワ文庫JAの手持ちが多い最大の元凶は、神林長平作品が多いからではあります。『敵は海賊』シリーズは随分久し振りの新刊も含めて揃っているし、後は『雪風』『魂の駆動体』『狐と踊れ』辺りが一緒に並んでます。これに加えて、小川一水作品やらがちまちま加わってくると。ただ、ハヤカワ文庫JAよりも、ふと気が付くとレビューの数ではハヤカワ文庫SFが増えている罠。
・『生命の星・エウロパ』(NHKブックス)
この間に読んだ『深海生物学への招待』と、著者は同じ。本当は『異形の惑星』という本を買うつもりだったのですが、実物をパラ読みしてみて、こりゃまだ私には難易度が高そうだなと判断して、もう少し簡単そうな本を探したわけで。んで、惑星系ということでこの本を見付けて、ついでに同じ著者の目録で面白そうなタイトルがあるじゃないかと、深海生物学にも手を出したわけですね。そのときに、今日読み切った『自己創出する生命』(ちくま学芸文庫)を買っていますから、出費としては結構痛かった……。生命科学系への興味関心が強まった傾向もあるようで。
このNHKブックスというのはまた、個人的には新しいマイブームを呼び込んでくれそうで、ちょっと期待してます。あまり本格的な学術方面に言ってしまうと、ちょっとド級の文系である私には辛いところがあるわけで。平易に優しく書いてくれている学術初歩、学術的エッセイみたいな本は非常に興味深い。ついでに出元がNHKなので、内容的にもまあある程度信用しても良さそうですし。その分ちょっとお高いのが痛いですが、今後も増えるレーベルかもなーと思ってます。
・『冬のマーケット』(河出文庫)
そういえば、河出文庫を買うのは随分久し振りだったような気もします。一時期は渋澤龍彦マイブームで毎月買ってたくらいでしたが、ブームが一段落してしまうと放置になるのがねぇ。ただ、それでもたまに、ぼつっと一冊だけ増えたりしていたようで、本棚には割としぶとく残ってます。で、今回のは、1980年代のSF名作集みたいなやつです。同じ系統で、『接続された女』という本を持ってますが、これも河出文庫で、あっちは70年代です。確か、ティプトリーが出ていたから買ったのかな? 80年代の方は、学術の本のどれかに、この本への収録作品に言及している一節があって興味を惹かれたんだったか。何に載ってたんだっけ、唯脳論か?
海外SFのマイブームは大体沈静化した感じですが、一度マイブームで定着した傾向の本というのは、気が向けばその後も買うようになります。筒井やら星新一やらもそうだし、エッセイ系統もそう、ちくま文庫を買うのもそうだし、学術系や学術エッセイに手を出すようにもなりましたし。ラノベばっか読んでた人間の本棚とは思えませんな。
で、ここまで出した本以外に、まだ三冊ほど積みがあったりするのですが、既に字数が四千文字を超えたので割愛します。本の話を始めると長いんだ、これが。でも、こうして今の積み本を並べてみると、繋がりがあるような、変なところへジャンプしているような、なかなか面白い感覚ですな。読書というのは、こんなふうにしてキリなく続いて拡大していくものなのですよ。だからこそ楽しいし、だからこそ駄目人間になっていくわけなのですが。
読み:文庫『自己創出する生命』
買い:なし
途中:文庫『モードの迷宮』
月次読破:14冊(文庫9冊、コミックス5冊)
月次購入:15冊(文庫9冊、コミックス6冊)
通年度購入:100冊(文庫54冊、コミックス46冊)
通年度読破:103冊(文庫58冊、コミックス45冊)
それでは。
そういや、もう今日で八月も終わりになるんやなぁと今頃気が付く幽霊です。もう今日も終わりに近いんだっての。夜になると随分涼しくなってくるもので、会社からの帰り道は楽になってきました。歩いているだけでもワイシャツが肌に貼り付く熱気というのは、さすがに勘弁して欲しかったし。この先は気温は下がっていくでしょうから、今度はどのタイミングでロングコートを出してくるかを気にするようになるでしょう。まあ、まだ二ヶ月くらい先でしょうけれども。
さてはて、八月末ということで、gooの簡単ホームページの方を実質的に閉鎖しました。置いてあるコンテンツの公開停止、リンクカットしただけですが。ついでにトップページのグラフィックを、いつもお借りしてるところから例によって拝借。筆を置いてみた、という感じで選択してみました。閉鎖とゆーても、実質的にこのブログと、別館のレビューブログくらいしか機能してませんでしたから、実は閉鎖の影響はまるっきり無かったりする。データ上の手じまいはこれでいいけど、それよりもリアルでの引っ越しを考えないとイカンのだなぁ。メドイめどーい。
家探しもせにゃならんのですが、持っていく物と放り出す物とをそろそろ選定していく必要があるかなーとも。少なくとも、テレビは置いていきます。でかいから。今時平面ブラウン管だからねぇ、これ……。本棚は手持ちをそのまま持ち越すとして、中身の本はある程度減らしていくつもり。ちまちまと本棚を空けるために処分はしているのですが、引っ越しという契機にごそっと処分するという口実を自分に作れますし。とは言え、減らせる本も大分減ってはいるのですよねぇ。さてはて、その中でどれだけ減らせるか……。悩み所ですな。ま、今ざっと見て、これはもういいなって本が既に二十冊くらいはあるのですが。
手のひらの傷ですが、昨日の夜からもう包帯はひっぺがして、空気に晒してます。もうそろそろかさぶたが張ってくるだろうってことで放置してたのですが、大体予想通り。ただ、結構動かす位置なので、かさぶたが張るたびに真ん中で裂けて、ぴりっと痛むという困った状況にー。まあ、周りから治ってくるのを待つことにします。日常生活への支障は大分減りましたし、土日にはもう気にする必要がないくらいまでになっているでしょう。
上で本を減らすことを考えながら、でも引っ越し前だからと言って本を買い控えるというつもりはあまり無いわけでして。今月はちょっと買った数、読んだ数とも少なめでしたが、夏休みが入った分で動きが鈍くなったんでしょうなー。基本的に自宅では漫画しか読まなくなるので、移動時間が無いと文庫書籍は潰れないのです。後は、そんな中で学術系だったり、分厚い文庫だったりが混じったせいで、伸び悩んだらしい。それでも、結局は今日読み切った一冊を加えて、九冊の文庫を潰しているわけですが。三日で一冊くらいか。
で、たまには月末の、今月の読書履歴でもやろうかと思ったのですが。今回はちょっとそこから外して、今月末での積み本紹介でもやろうじゃないかと。読んだ分に関しては、どうせもう別館の方でレビューをしているわけですし、なら今まだ手元に残ってる方を軽く眺めてみようじゃまいかということで。
・『モードの迷宮』(ちくま学芸文庫)
これは今日から読み始めている一冊なので、積みってよりは読み途中の一冊。私個人にとっては非常に珍しいことに、ファッション関係の書籍です。なんでそんなもんが混じっているのかと言えば、ぱらーっと中を眺めてみたら、拘束だの束縛だのという楽しげな単語が混じっていたから。一日で五十頁ほど読み進めましたが、思いの外面白い。ファッションそのものの話というよりは、その後ろ側の思想みたいなものを見ている本かしらん。少なくとも、今のブームがどうこうという解説本ではないです、全く。
ここのところ、またちくま文庫・ちくま学芸文庫のマイブームが戻ってきたようで、レビューにもちらほら混じるようになってきました。本棚でもじわじわと一角を占めるようになりつつあり、ちょっと複雑な気分。一時期よりラノベやら何やらが減ったと思って喜んでいたら、代わりに妙なもんが棚を埋めるようになっただけか。どうも、ちくまの中でも珍妙な物を好んで並べてるような気がします、我ながら。
・『未来少女アリス』(ハヤカワ文庫FT)
これは昨日に買ってきたばかりの一冊で、上の『モードの迷宮』と一緒に買ったんだったか。そろそろハヤカワ文庫FT、すなわちファンタジー文庫の方にも手を出しておこうかなということで、予備知識無しでざーっと店頭で本を眺めてみる。……と、このタイトルに何となく引っ掛かって、ぱらっと中身を眺めてみて、まあこれで良いかと購入決定。その間、三分。『不思議の国のアリス』の現代版というのか何というのか。煽り文句の、サイケデリックな、という単語にもちょっと惹かれたわけですが。
角川文庫の『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』は手持ちにあって、一度読んでいるのですが、まあ英語の言葉遊びというのは日本語に直してしまうとよー分からんということになってしまうのが残念だった記憶が。それでも、未だにあちこちの作品に与えた影響は大きい作品でもあります。でも、その作者であるルイス・キャロルが思いっきりロリコンだったというのは、公然と言うとぶん殴られそうな事実でもあるわけですが。さて、この本はどうだろう、楽しめるかしら?
・『如菩薩団』(角川文庫)
筒井康隆のピカレスク短編集、ということで、久々に筒井を一冊くらい買っておこうかなーという程度の意識で買った一冊。少し前に買った筈なのですが、他の本を次々買ってきてしまうので、結果的に読むのが後回しになってしまう罠。まあ筒井康隆だから、読めばハズレってことは無いだろうし。ただ、気分が合わないと世向きになれない著者でもあるのが困りもの。多分、上の『未来少女アリス』を読んだ後くらいに潰すことになるでしょう。
角川文庫の手持ちは意外に多くて、同じく筒井の『日本以外全部沈没』とか、椎名誠の『わしらは怪しい探検隊』、夢野久作の『ドグラ・マグラ』に、寺山修司に乙一の『GOTH』に、ウェルベルの『蟻』、上で書いた通り『不思議の国のアリス』などなど。商業主義一直線の角川文庫は好きになれないのですが、置いてある作品には結構良いのがあるんだよなぁ、悔しながら。で、悔しがりながら買うと。これも一種のマゾヒズム的な快感なのかもしれませんな。
・『象られた力』(ハヤカワ文庫JA)
うん、まあ、やっぱり手持ちに一冊は転がってるわけですな、国内ハヤカワが。この著者の作品は初めて買うのですが、多分煽り文句にイーガンを例えに出しての褒め言葉が載っていたか何かで買ったんじゃなかったか。あれ、ディックだっけか。それともまた別の人? ともあれ、ハヤカワ文庫JAは手持ちの多いところでもあるし、ちょっとばかりは期待してます。海外SFだとどうしても分かりにくいのが多いけれど、国内のやつは日本人が書いているだけに分かりやすいし。
ハヤカワ文庫JAの手持ちが多い最大の元凶は、神林長平作品が多いからではあります。『敵は海賊』シリーズは随分久し振りの新刊も含めて揃っているし、後は『雪風』『魂の駆動体』『狐と踊れ』辺りが一緒に並んでます。これに加えて、小川一水作品やらがちまちま加わってくると。ただ、ハヤカワ文庫JAよりも、ふと気が付くとレビューの数ではハヤカワ文庫SFが増えている罠。
・『生命の星・エウロパ』(NHKブックス)
この間に読んだ『深海生物学への招待』と、著者は同じ。本当は『異形の惑星』という本を買うつもりだったのですが、実物をパラ読みしてみて、こりゃまだ私には難易度が高そうだなと判断して、もう少し簡単そうな本を探したわけで。んで、惑星系ということでこの本を見付けて、ついでに同じ著者の目録で面白そうなタイトルがあるじゃないかと、深海生物学にも手を出したわけですね。そのときに、今日読み切った『自己創出する生命』(ちくま学芸文庫)を買っていますから、出費としては結構痛かった……。生命科学系への興味関心が強まった傾向もあるようで。
このNHKブックスというのはまた、個人的には新しいマイブームを呼び込んでくれそうで、ちょっと期待してます。あまり本格的な学術方面に言ってしまうと、ちょっとド級の文系である私には辛いところがあるわけで。平易に優しく書いてくれている学術初歩、学術的エッセイみたいな本は非常に興味深い。ついでに出元がNHKなので、内容的にもまあある程度信用しても良さそうですし。その分ちょっとお高いのが痛いですが、今後も増えるレーベルかもなーと思ってます。
・『冬のマーケット』(河出文庫)
そういえば、河出文庫を買うのは随分久し振りだったような気もします。一時期は渋澤龍彦マイブームで毎月買ってたくらいでしたが、ブームが一段落してしまうと放置になるのがねぇ。ただ、それでもたまに、ぼつっと一冊だけ増えたりしていたようで、本棚には割としぶとく残ってます。で、今回のは、1980年代のSF名作集みたいなやつです。同じ系統で、『接続された女』という本を持ってますが、これも河出文庫で、あっちは70年代です。確か、ティプトリーが出ていたから買ったのかな? 80年代の方は、学術の本のどれかに、この本への収録作品に言及している一節があって興味を惹かれたんだったか。何に載ってたんだっけ、唯脳論か?
海外SFのマイブームは大体沈静化した感じですが、一度マイブームで定着した傾向の本というのは、気が向けばその後も買うようになります。筒井やら星新一やらもそうだし、エッセイ系統もそう、ちくま文庫を買うのもそうだし、学術系や学術エッセイに手を出すようにもなりましたし。ラノベばっか読んでた人間の本棚とは思えませんな。
で、ここまで出した本以外に、まだ三冊ほど積みがあったりするのですが、既に字数が四千文字を超えたので割愛します。本の話を始めると長いんだ、これが。でも、こうして今の積み本を並べてみると、繋がりがあるような、変なところへジャンプしているような、なかなか面白い感覚ですな。読書というのは、こんなふうにしてキリなく続いて拡大していくものなのですよ。だからこそ楽しいし、だからこそ駄目人間になっていくわけなのですが。
読み:文庫『自己創出する生命』
買い:なし
途中:文庫『モードの迷宮』
月次読破:14冊(文庫9冊、コミックス5冊)
月次購入:15冊(文庫9冊、コミックス6冊)
通年度購入:100冊(文庫54冊、コミックス46冊)
通年度読破:103冊(文庫58冊、コミックス45冊)
それでは。