12月31日分。
毎度。本当は12月30日にこれを叩いていたりするわけですが、細かいことは突っ込んじゃいけません。幽霊です。
2007年ももう暮れて次の年が来ますが、まあ一応の、一旦の区切りになるだけでそれ以上の意味はあまり無いかな、とも思っていたりはします。つーても、せっかく区切りにはなるので、4月からの読書履歴をざっとまとめておこうかなと。コミックスの方はあまりもう重点を置いていないので、文庫の方だけですが。3月以前の分は前にまとめてあるようなので、そちらと見比べてみても面白いかも? なお、前回分の年間まとめは2007年3月31日分に掲載されてます。
んでは、まずはざっと今回該当範囲の一覧を。
4月
『ひとりっ子』(イーガン:ハヤカワSF)
『玩具修理者』(小林泰三:角川ホラー)
『脳内不安物質』(貝谷久宣:ブルーバックス)
『考現学入門』(今和次郎:ちくま)
『刺青の男』(ブラッドベリ:ハヤカワNV)
『世界のトンデモ法大全』(知的好奇心研究会:リイド)
『渇きの海』(クラーク:ハヤカワSF)
『らも咄』(中島らも:角川)
『心はどのように遺伝するか』(安藤寿康:ブルーバックス)
『沈黙のフライバイ』(野尻抱介:ハヤカワJA)
『初等ヤクザの犯罪学教室』(浅田次郎:幻冬舎アウトロー)
『ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを』(ヴォネガット:ハヤカワSF)
4月計:12冊
5月
『さかさま世界史英雄伝』(寺沢修司:角川)
『人間は考えるFになる』(土屋賢二/森博嗣:講談社)
『プレイヤー・ピアノ』(ヴォネガット:ハヤカワSF)
『砂漠の狐 ロンメル将軍』(柘植久慶:PHP)
『竜を駆る種族』(ジャック・ヴァンス:ハヤカワSF)
『忌憶』(小林泰三:角川ホラー)
『神はダイスを遊ばない』(森巣博:新潮)
『トンデモ本の世界』(と学会:洋泉社)
『ジュラシック・パーク』上下巻(クライトン:ハヤカワNV)
『天使の囀り』(貴志祐介:角川ホラー)
『蚊』(椎名誠:新潮)
『小生物語』(乙一:幻冬舎)
『黒い家』(貴志祐介:角川ホラー)
『もだえ苦しむ活字中毒者地獄の味噌蔵』(椎名誠:角川)
5月計:15冊
6月
『猫のゆりかご』(ヴォネガット:ハヤカワSF)
『鳥頭紀行ジャングル編』(西原理恵子:角川)
『ロストワールド』上下巻(クライトン:ハヤカワNV)
『未来へのプロフィル』(クラーク:ハヤカワNF)
『家守綺譚』(梨木香歩:新潮)
『宇宙を語る Ⅰ』(立花隆:中公)
『永遠の森』(管浩江:ハヤカワJA)
『裁判狂時代』(阿曽山大噴火:河出)
『上野正彦の死体学ノート』(上野正彦:PHP)
『アンドロメダ病原体』(クライトン:ハヤカワSF)
『補給戦』(マーチン・ファン クレフェルト:中公BIBLIO)
6月計:12冊
7月
『変な学術研究1』(エドゥアール・ロネ:ハヤカワNF)
『神菜、頭をよくしてあげよう』(大槻ケンヂ:角川)
『MORILOG ACADEMY』6巻(森博嗣:メディアファクトリー)
『生物と無生物のあいだ』(福岡伸一:講談社現代新書)
『スロー・バード』(イアン・ワトスン:ハヤカワSF)
『ペイチェック』(ディック:ハヤカワSF)
『簡単に断れない。』(土屋賢二:文春)
『敵は海賊・正義の眼』(神林長平:ハヤカワJA)
『鏡像の敵』(神林長平:ハヤカワJA)
『反社会学講座』(パオロ・マッツァリーノ:ちくま)
7月計:10冊
8月
『唯脳論』(養老孟司:ちくま学芸)
『アンダーグラウンド』(村上春樹:講談社)
『黒体と量子猫2(現代篇)』(ジェニファー・ウーレット:ハヤカワNF)
『猫を背負って町を出ろ!』(大槻ケンヂ:角川)
『学園キノ』2巻(時雨沢恵一:電撃)
『診断名サイコパス』(ロバート・D・ヘア:ハヤカワNF)
『ワセダ三畳青春記』(高野秀行:集英社文庫)
『深海生物学への招待』(長沼毅:NHKブックス)
『自己創出する生命』(中村桂子:ちくま学芸)
8月計:9冊
9月
『モードの迷宮』(鷲田清一:ちくま学芸)
『未来少女アリス』(ジェフ・ヌーン:ハヤカワFT)
『生命の星・エウロパ』(長沼毅:NHKブックス)
『やんごとなき姫君たちのトイレ』(桐生操:角川)
『もの食う人びと』(辺見庸:角川)
『あやしい探検隊アフリカ乱入』(椎名誠:角川)
『鏡地獄』(江戸川乱歩:角川ホラー)
『如菩薩団』(筒井康隆:角川)
『やさぐれパンダ』1巻(山賊:小学館)
『犬神家の一族』(横溝正史:角川)
『MORI LOG ACADEMY』7巻(森博嗣:メディアファクトリー)
9月計:11冊
10月
『千の脚を持つ男』(スタージョン他:創元推理)
『象られた力』(飛浩隆:ハヤカワJA)
『夢魔の幻獣辞典』(井上雅彦:角川ホラー)
『凶笑面』(北森鴻:新潮)
『怪奇小説傑作集・フランス編』4巻(G・アポリネール他:創元推理)
『残酷な方程式』(ロバート・シェクリィ:創元SF)
『夜の声』(W・H・ホジスン:創元推理)
『宇宙をぼくの手の上に』(ブラウン:創元SF)
『大西洋漂流76日間』(スティーブン・キャラハン:ハヤカワNF)
『キノの旅』11巻(時雨沢恵一:電撃)
『不気味で素朴な囲われた世界』(西尾維新:講談社ノベルス)
『少女地獄』(夢野久作:角川)
10月計:12冊
11月
『ようこそ女たちの王国へ』(スペンサー:ハヤカワSF)
『ディアスポラ』(イーガン:ハヤカワSF)
『我が名は青春のエッセイドラゴン!』(大槻ケンヂ:角川)
『天使と宇宙船』(ブラウン:創元SF)
『スペシャリストの帽子』(ケリー・リンク:ハヤカワFT)
『中島らものたまらん人々』(中島らも:双葉文庫)
『シュレディンガーの猫は元気か』(橋元淳一郎:ハヤカワNF)
『夢みる宝石』(スタージョン:ハヤカワSF)
『平行植物』(レオ・レオーニ:ちくま)
『ご冗談でしょう、ファインマンさん』上巻(ファインマン:岩波現代)
11月計:10冊
12月
『ご冗談でしょう、ファインマンさん』下巻(ファインマン:岩波現代)
『科学の考え方・学び方』(池内了:岩波ジュニア新書)
『キミは珍獣と暮らせるか?』(飴屋法水:文春PLUS)
『役に立つ植物の話』(石井龍一:岩波ジュニア新書)
『変な映画を観た!!』(大槻ケンヂ:ちくま)
『人類VS感染症』(岡田晴恵:岩波ジュニア新書)
『MORI LOG ACADEMY』8巻(森博嗣:メディアファクトリー)
『野生動物と共存できるか』(高槻成紀:岩波ジュニア新書)
『STAR EGG 星の玉子様』(森博嗣:文春)
『狂乱家族日記』1巻(日日日:ファミ通文庫)
『本棚探偵の回想』(喜国雅彦:双葉文庫)
『危険な思想家』(呉智英:双葉文庫)
『星の王子様』(サン=テグジュペリ:ちくま)
『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』1巻(入間人間:電撃)
12月計:14冊
はい、ざーっと。4月から12月までの合計冊数だと、105冊になるようです。そうか、百冊を超過してきたか。前回の、というか正確には前年度(4月から3月でひとくくりにするので年度)のトータルが122冊でしたから……って今計算し直したら124になってますよ? 間違えたな私。まあいいや。ともあれ、現時点で既に百冊をちょっと越えてきていますから、冊数だけを考えるなら、今年度は昨年度分を越えてくるのは確実でしょうなこりゃ。月間平均で十冊前後の筈ですから、あと三ヶ月あれば三十冊が追加される予測。買ってる本ならもっと多いのですが、そっちには読むつもりのない資料本が混じってるからなぁ。
今回は、四月の時点と十二月の時点で並んでいるものが、ちょっと毛色が違ってきている点で面白い。四月から七月くらいまでは昨年度の傾向を堅実に引き継ぎつつ、八月から十月で生命科学系と怪奇小説分野に拡大が入ったため、SF方面に比重が寄っていたのが、十二月になるとかなり変化してます。まあ、十一月にSFが集中しているので、単に反動か積み本の解消で十二月のバランスが変わっただけかもしれませんが。ただ、毛色がちょっと変わってはいますが、組み合わせ方は大体四月も十二月も変化していない感じ。もっとぶっちゃければ、何でも良いから気が向いたヤツを読むというスタンスが定着したのでしょう。
全体で見ると、森博嗣のエッセイやら関連書籍をちまちま増やしつつ、オーケンのエッセイに手を出して、それからちくま文庫・ちくま学芸文庫がじわじわと数・比重を増やしつつあるようです。怪奇方面が十月に集中していますが、ホラーに加えて怪奇もオッケーになってきたか私。ハヤカワSFとNFの急増がかなり目立ちますが、SFの増加はそろそろ一旦収まるかなーというのはこの間に書いて予想したとおり。しかしまあ、自分でも覚えている本とまるっきり覚えていない本とがあるものです。一覧作るのに二時間くらいかかりましたが、すぐに著者名・レーベルが出てきたものと、これ何だっけと首を傾げたものとありましたし。
前回の一覧と比べてみると、パッと見だと傾向の違いが分かりにくいのですが、読み物として軽く読む本の比率が若干下がって、初歩学術なり、幾分か頭を使う重めか堅めの物語かが増えてきてます。それと、他の人があまり手を出さないだろこれという方面にも幾分か進行しているようですし。まあ、年間に百冊ずつ上積みされていくわけですから、どんどん自分の内部に突っ込んでしまうだけに、他人とますます合わなくなるのは必然とゆーやつか。あっちこっちに興味が飛んでいく傾向は前回と変わりませんが、飛ぶときの飛距離というか、あっちからこっちへジャンプするときの跳躍幅、何でそっち方面へいきなり飛ぶねーんというワープ距離が伸びている気も。
個人的に今回の並びの中で影響が大きかったかなーと思うのは……あれ、どれが特にどうって感じもしないなぁ。これまでの蓄積、累積が悪化したかよってたかって載っかってきたかで、どんどん深化していっているのかな、と。今回は、どれか特定の一冊で大きく影響を受けたものはなさそうかな? ただ、今後に影響を及ぼしそうなのは、『ファインマンさん』とか、『危険な思想家』辺りかもしれません。ちくま文庫・ちくま学芸文庫が増えてくるだろうな、この辺の影響で。後は、講談社学術文庫を最近まったくチェックしていなかったので、そっち方面から持ってくる物があるかも。そこではまれば、どかっと買ってくる可能性は充分にありそうです。
数日前にも書きましたが、この一覧の並びを改めて見ても、学術の方面へ比重が寄っていきそうな雰囲気濃厚です。しかも、黒い知識方向へ偏重しそうだし。民俗学も次の段階というか、もう一段突っ込んで読んでみたい気もするし。ちくまならフーコーのコレクションをどうにか読んでみたい。しかしまあ、ますますもって一般社会では役に立たない知識を集め始めましたな。読み物としての本から、そろそろまた知識を集めるための本に意識が移行しつつあるようです。読み物もまだ追いかけてるけどね。
どーでもいいけど、自分で読んでおいた一覧なのに、どういう経路でその本を読んだ次にそれを読もうと思ったんだ自分、と突っ込みたくなる箇所が多数。謎だ、この自分の脳みそは一体どういう思考を辿ったんだ。分からんなぁ……。
ただ、後半の方が、どうやってそっちへジャンプしたのかが何となく分かりやすいかな?
毎度。本当は12月30日にこれを叩いていたりするわけですが、細かいことは突っ込んじゃいけません。幽霊です。
2007年ももう暮れて次の年が来ますが、まあ一応の、一旦の区切りになるだけでそれ以上の意味はあまり無いかな、とも思っていたりはします。つーても、せっかく区切りにはなるので、4月からの読書履歴をざっとまとめておこうかなと。コミックスの方はあまりもう重点を置いていないので、文庫の方だけですが。3月以前の分は前にまとめてあるようなので、そちらと見比べてみても面白いかも? なお、前回分の年間まとめは2007年3月31日分に掲載されてます。
んでは、まずはざっと今回該当範囲の一覧を。
4月
『ひとりっ子』(イーガン:ハヤカワSF)
『玩具修理者』(小林泰三:角川ホラー)
『脳内不安物質』(貝谷久宣:ブルーバックス)
『考現学入門』(今和次郎:ちくま)
『刺青の男』(ブラッドベリ:ハヤカワNV)
『世界のトンデモ法大全』(知的好奇心研究会:リイド)
『渇きの海』(クラーク:ハヤカワSF)
『らも咄』(中島らも:角川)
『心はどのように遺伝するか』(安藤寿康:ブルーバックス)
『沈黙のフライバイ』(野尻抱介:ハヤカワJA)
『初等ヤクザの犯罪学教室』(浅田次郎:幻冬舎アウトロー)
『ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを』(ヴォネガット:ハヤカワSF)
4月計:12冊
5月
『さかさま世界史英雄伝』(寺沢修司:角川)
『人間は考えるFになる』(土屋賢二/森博嗣:講談社)
『プレイヤー・ピアノ』(ヴォネガット:ハヤカワSF)
『砂漠の狐 ロンメル将軍』(柘植久慶:PHP)
『竜を駆る種族』(ジャック・ヴァンス:ハヤカワSF)
『忌憶』(小林泰三:角川ホラー)
『神はダイスを遊ばない』(森巣博:新潮)
『トンデモ本の世界』(と学会:洋泉社)
『ジュラシック・パーク』上下巻(クライトン:ハヤカワNV)
『天使の囀り』(貴志祐介:角川ホラー)
『蚊』(椎名誠:新潮)
『小生物語』(乙一:幻冬舎)
『黒い家』(貴志祐介:角川ホラー)
『もだえ苦しむ活字中毒者地獄の味噌蔵』(椎名誠:角川)
5月計:15冊
6月
『猫のゆりかご』(ヴォネガット:ハヤカワSF)
『鳥頭紀行ジャングル編』(西原理恵子:角川)
『ロストワールド』上下巻(クライトン:ハヤカワNV)
『未来へのプロフィル』(クラーク:ハヤカワNF)
『家守綺譚』(梨木香歩:新潮)
『宇宙を語る Ⅰ』(立花隆:中公)
『永遠の森』(管浩江:ハヤカワJA)
『裁判狂時代』(阿曽山大噴火:河出)
『上野正彦の死体学ノート』(上野正彦:PHP)
『アンドロメダ病原体』(クライトン:ハヤカワSF)
『補給戦』(マーチン・ファン クレフェルト:中公BIBLIO)
6月計:12冊
7月
『変な学術研究1』(エドゥアール・ロネ:ハヤカワNF)
『神菜、頭をよくしてあげよう』(大槻ケンヂ:角川)
『MORILOG ACADEMY』6巻(森博嗣:メディアファクトリー)
『生物と無生物のあいだ』(福岡伸一:講談社現代新書)
『スロー・バード』(イアン・ワトスン:ハヤカワSF)
『ペイチェック』(ディック:ハヤカワSF)
『簡単に断れない。』(土屋賢二:文春)
『敵は海賊・正義の眼』(神林長平:ハヤカワJA)
『鏡像の敵』(神林長平:ハヤカワJA)
『反社会学講座』(パオロ・マッツァリーノ:ちくま)
7月計:10冊
8月
『唯脳論』(養老孟司:ちくま学芸)
『アンダーグラウンド』(村上春樹:講談社)
『黒体と量子猫2(現代篇)』(ジェニファー・ウーレット:ハヤカワNF)
『猫を背負って町を出ろ!』(大槻ケンヂ:角川)
『学園キノ』2巻(時雨沢恵一:電撃)
『診断名サイコパス』(ロバート・D・ヘア:ハヤカワNF)
『ワセダ三畳青春記』(高野秀行:集英社文庫)
『深海生物学への招待』(長沼毅:NHKブックス)
『自己創出する生命』(中村桂子:ちくま学芸)
8月計:9冊
9月
『モードの迷宮』(鷲田清一:ちくま学芸)
『未来少女アリス』(ジェフ・ヌーン:ハヤカワFT)
『生命の星・エウロパ』(長沼毅:NHKブックス)
『やんごとなき姫君たちのトイレ』(桐生操:角川)
『もの食う人びと』(辺見庸:角川)
『あやしい探検隊アフリカ乱入』(椎名誠:角川)
『鏡地獄』(江戸川乱歩:角川ホラー)
『如菩薩団』(筒井康隆:角川)
『やさぐれパンダ』1巻(山賊:小学館)
『犬神家の一族』(横溝正史:角川)
『MORI LOG ACADEMY』7巻(森博嗣:メディアファクトリー)
9月計:11冊
10月
『千の脚を持つ男』(スタージョン他:創元推理)
『象られた力』(飛浩隆:ハヤカワJA)
『夢魔の幻獣辞典』(井上雅彦:角川ホラー)
『凶笑面』(北森鴻:新潮)
『怪奇小説傑作集・フランス編』4巻(G・アポリネール他:創元推理)
『残酷な方程式』(ロバート・シェクリィ:創元SF)
『夜の声』(W・H・ホジスン:創元推理)
『宇宙をぼくの手の上に』(ブラウン:創元SF)
『大西洋漂流76日間』(スティーブン・キャラハン:ハヤカワNF)
『キノの旅』11巻(時雨沢恵一:電撃)
『不気味で素朴な囲われた世界』(西尾維新:講談社ノベルス)
『少女地獄』(夢野久作:角川)
10月計:12冊
11月
『ようこそ女たちの王国へ』(スペンサー:ハヤカワSF)
『ディアスポラ』(イーガン:ハヤカワSF)
『我が名は青春のエッセイドラゴン!』(大槻ケンヂ:角川)
『天使と宇宙船』(ブラウン:創元SF)
『スペシャリストの帽子』(ケリー・リンク:ハヤカワFT)
『中島らものたまらん人々』(中島らも:双葉文庫)
『シュレディンガーの猫は元気か』(橋元淳一郎:ハヤカワNF)
『夢みる宝石』(スタージョン:ハヤカワSF)
『平行植物』(レオ・レオーニ:ちくま)
『ご冗談でしょう、ファインマンさん』上巻(ファインマン:岩波現代)
11月計:10冊
12月
『ご冗談でしょう、ファインマンさん』下巻(ファインマン:岩波現代)
『科学の考え方・学び方』(池内了:岩波ジュニア新書)
『キミは珍獣と暮らせるか?』(飴屋法水:文春PLUS)
『役に立つ植物の話』(石井龍一:岩波ジュニア新書)
『変な映画を観た!!』(大槻ケンヂ:ちくま)
『人類VS感染症』(岡田晴恵:岩波ジュニア新書)
『MORI LOG ACADEMY』8巻(森博嗣:メディアファクトリー)
『野生動物と共存できるか』(高槻成紀:岩波ジュニア新書)
『STAR EGG 星の玉子様』(森博嗣:文春)
『狂乱家族日記』1巻(日日日:ファミ通文庫)
『本棚探偵の回想』(喜国雅彦:双葉文庫)
『危険な思想家』(呉智英:双葉文庫)
『星の王子様』(サン=テグジュペリ:ちくま)
『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』1巻(入間人間:電撃)
12月計:14冊
はい、ざーっと。4月から12月までの合計冊数だと、105冊になるようです。そうか、百冊を超過してきたか。前回の、というか正確には前年度(4月から3月でひとくくりにするので年度)のトータルが122冊でしたから……って今計算し直したら124になってますよ? 間違えたな私。まあいいや。ともあれ、現時点で既に百冊をちょっと越えてきていますから、冊数だけを考えるなら、今年度は昨年度分を越えてくるのは確実でしょうなこりゃ。月間平均で十冊前後の筈ですから、あと三ヶ月あれば三十冊が追加される予測。買ってる本ならもっと多いのですが、そっちには読むつもりのない資料本が混じってるからなぁ。
今回は、四月の時点と十二月の時点で並んでいるものが、ちょっと毛色が違ってきている点で面白い。四月から七月くらいまでは昨年度の傾向を堅実に引き継ぎつつ、八月から十月で生命科学系と怪奇小説分野に拡大が入ったため、SF方面に比重が寄っていたのが、十二月になるとかなり変化してます。まあ、十一月にSFが集中しているので、単に反動か積み本の解消で十二月のバランスが変わっただけかもしれませんが。ただ、毛色がちょっと変わってはいますが、組み合わせ方は大体四月も十二月も変化していない感じ。もっとぶっちゃければ、何でも良いから気が向いたヤツを読むというスタンスが定着したのでしょう。
全体で見ると、森博嗣のエッセイやら関連書籍をちまちま増やしつつ、オーケンのエッセイに手を出して、それからちくま文庫・ちくま学芸文庫がじわじわと数・比重を増やしつつあるようです。怪奇方面が十月に集中していますが、ホラーに加えて怪奇もオッケーになってきたか私。ハヤカワSFとNFの急増がかなり目立ちますが、SFの増加はそろそろ一旦収まるかなーというのはこの間に書いて予想したとおり。しかしまあ、自分でも覚えている本とまるっきり覚えていない本とがあるものです。一覧作るのに二時間くらいかかりましたが、すぐに著者名・レーベルが出てきたものと、これ何だっけと首を傾げたものとありましたし。
前回の一覧と比べてみると、パッと見だと傾向の違いが分かりにくいのですが、読み物として軽く読む本の比率が若干下がって、初歩学術なり、幾分か頭を使う重めか堅めの物語かが増えてきてます。それと、他の人があまり手を出さないだろこれという方面にも幾分か進行しているようですし。まあ、年間に百冊ずつ上積みされていくわけですから、どんどん自分の内部に突っ込んでしまうだけに、他人とますます合わなくなるのは必然とゆーやつか。あっちこっちに興味が飛んでいく傾向は前回と変わりませんが、飛ぶときの飛距離というか、あっちからこっちへジャンプするときの跳躍幅、何でそっち方面へいきなり飛ぶねーんというワープ距離が伸びている気も。
個人的に今回の並びの中で影響が大きかったかなーと思うのは……あれ、どれが特にどうって感じもしないなぁ。これまでの蓄積、累積が悪化したかよってたかって載っかってきたかで、どんどん深化していっているのかな、と。今回は、どれか特定の一冊で大きく影響を受けたものはなさそうかな? ただ、今後に影響を及ぼしそうなのは、『ファインマンさん』とか、『危険な思想家』辺りかもしれません。ちくま文庫・ちくま学芸文庫が増えてくるだろうな、この辺の影響で。後は、講談社学術文庫を最近まったくチェックしていなかったので、そっち方面から持ってくる物があるかも。そこではまれば、どかっと買ってくる可能性は充分にありそうです。
数日前にも書きましたが、この一覧の並びを改めて見ても、学術の方面へ比重が寄っていきそうな雰囲気濃厚です。しかも、黒い知識方向へ偏重しそうだし。民俗学も次の段階というか、もう一段突っ込んで読んでみたい気もするし。ちくまならフーコーのコレクションをどうにか読んでみたい。しかしまあ、ますますもって一般社会では役に立たない知識を集め始めましたな。読み物としての本から、そろそろまた知識を集めるための本に意識が移行しつつあるようです。読み物もまだ追いかけてるけどね。
どーでもいいけど、自分で読んでおいた一覧なのに、どういう経路でその本を読んだ次にそれを読もうと思ったんだ自分、と突っ込みたくなる箇所が多数。謎だ、この自分の脳みそは一体どういう思考を辿ったんだ。分からんなぁ……。
ただ、後半の方が、どうやってそっちへジャンプしたのかが何となく分かりやすいかな?