黎明の廃人日記

最近はやや更新が途切れがち、斜めに流し読み。
貴方にも私にも人生の役には立ちません。

2007年4月~12月読書総括

2007年12月31日 14時04分09秒 | Weblog
12月31日分。

 毎度。本当は12月30日にこれを叩いていたりするわけですが、細かいことは突っ込んじゃいけません。幽霊です。
 2007年ももう暮れて次の年が来ますが、まあ一応の、一旦の区切りになるだけでそれ以上の意味はあまり無いかな、とも思っていたりはします。つーても、せっかく区切りにはなるので、4月からの読書履歴をざっとまとめておこうかなと。コミックスの方はあまりもう重点を置いていないので、文庫の方だけですが。3月以前の分は前にまとめてあるようなので、そちらと見比べてみても面白いかも? なお、前回分の年間まとめは2007年3月31日分に掲載されてます。
 んでは、まずはざっと今回該当範囲の一覧を。

4月
『ひとりっ子』(イーガン:ハヤカワSF)
『玩具修理者』(小林泰三:角川ホラー)
『脳内不安物質』(貝谷久宣:ブルーバックス)
『考現学入門』(今和次郎:ちくま)
『刺青の男』(ブラッドベリ:ハヤカワNV)
『世界のトンデモ法大全』(知的好奇心研究会:リイド)
『渇きの海』(クラーク:ハヤカワSF)
『らも咄』(中島らも:角川)
『心はどのように遺伝するか』(安藤寿康:ブルーバックス)
『沈黙のフライバイ』(野尻抱介:ハヤカワJA)
『初等ヤクザの犯罪学教室』(浅田次郎:幻冬舎アウトロー)
『ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを』(ヴォネガット:ハヤカワSF)
4月計:12冊

5月
『さかさま世界史英雄伝』(寺沢修司:角川)
『人間は考えるFになる』(土屋賢二/森博嗣:講談社)
『プレイヤー・ピアノ』(ヴォネガット:ハヤカワSF)
『砂漠の狐 ロンメル将軍』(柘植久慶:PHP)
『竜を駆る種族』(ジャック・ヴァンス:ハヤカワSF)
『忌憶』(小林泰三:角川ホラー)
『神はダイスを遊ばない』(森巣博:新潮)
『トンデモ本の世界』(と学会:洋泉社)
『ジュラシック・パーク』上下巻(クライトン:ハヤカワNV)
『天使の囀り』(貴志祐介:角川ホラー)
『蚊』(椎名誠:新潮)
『小生物語』(乙一:幻冬舎)
『黒い家』(貴志祐介:角川ホラー)
『もだえ苦しむ活字中毒者地獄の味噌蔵』(椎名誠:角川)
5月計:15冊

6月
『猫のゆりかご』(ヴォネガット:ハヤカワSF)
『鳥頭紀行ジャングル編』(西原理恵子:角川)
『ロストワールド』上下巻(クライトン:ハヤカワNV)
『未来へのプロフィル』(クラーク:ハヤカワNF)
『家守綺譚』(梨木香歩:新潮)
『宇宙を語る Ⅰ』(立花隆:中公)
『永遠の森』(管浩江:ハヤカワJA)
『裁判狂時代』(阿曽山大噴火:河出)
『上野正彦の死体学ノート』(上野正彦:PHP)
『アンドロメダ病原体』(クライトン:ハヤカワSF)
『補給戦』(マーチン・ファン クレフェルト:中公BIBLIO)
6月計:12冊

7月
『変な学術研究1』(エドゥアール・ロネ:ハヤカワNF)
『神菜、頭をよくしてあげよう』(大槻ケンヂ:角川)
『MORILOG ACADEMY』6巻(森博嗣:メディアファクトリー)
『生物と無生物のあいだ』(福岡伸一:講談社現代新書)
『スロー・バード』(イアン・ワトスン:ハヤカワSF)
『ペイチェック』(ディック:ハヤカワSF)
『簡単に断れない。』(土屋賢二:文春)
『敵は海賊・正義の眼』(神林長平:ハヤカワJA)
『鏡像の敵』(神林長平:ハヤカワJA)
『反社会学講座』(パオロ・マッツァリーノ:ちくま)
7月計:10冊

8月
『唯脳論』(養老孟司:ちくま学芸)
『アンダーグラウンド』(村上春樹:講談社)
『黒体と量子猫2(現代篇)』(ジェニファー・ウーレット:ハヤカワNF)
『猫を背負って町を出ろ!』(大槻ケンヂ:角川)
『学園キノ』2巻(時雨沢恵一:電撃)
『診断名サイコパス』(ロバート・D・ヘア:ハヤカワNF)
『ワセダ三畳青春記』(高野秀行:集英社文庫)
『深海生物学への招待』(長沼毅:NHKブックス)
『自己創出する生命』(中村桂子:ちくま学芸)
8月計:9冊

9月
『モードの迷宮』(鷲田清一:ちくま学芸)
『未来少女アリス』(ジェフ・ヌーン:ハヤカワFT)
『生命の星・エウロパ』(長沼毅:NHKブックス)
『やんごとなき姫君たちのトイレ』(桐生操:角川)
『もの食う人びと』(辺見庸:角川)
『あやしい探検隊アフリカ乱入』(椎名誠:角川)
『鏡地獄』(江戸川乱歩:角川ホラー)
『如菩薩団』(筒井康隆:角川)
『やさぐれパンダ』1巻(山賊:小学館)
『犬神家の一族』(横溝正史:角川)
『MORI LOG ACADEMY』7巻(森博嗣:メディアファクトリー)
9月計:11冊

10月
『千の脚を持つ男』(スタージョン他:創元推理)
『象られた力』(飛浩隆:ハヤカワJA)
『夢魔の幻獣辞典』(井上雅彦:角川ホラー)
『凶笑面』(北森鴻:新潮)
『怪奇小説傑作集・フランス編』4巻(G・アポリネール他:創元推理)
『残酷な方程式』(ロバート・シェクリィ:創元SF)
『夜の声』(W・H・ホジスン:創元推理)
『宇宙をぼくの手の上に』(ブラウン:創元SF)
『大西洋漂流76日間』(スティーブン・キャラハン:ハヤカワNF)
『キノの旅』11巻(時雨沢恵一:電撃)
『不気味で素朴な囲われた世界』(西尾維新:講談社ノベルス)
『少女地獄』(夢野久作:角川)
10月計:12冊

11月
『ようこそ女たちの王国へ』(スペンサー:ハヤカワSF)
『ディアスポラ』(イーガン:ハヤカワSF)
『我が名は青春のエッセイドラゴン!』(大槻ケンヂ:角川)
『天使と宇宙船』(ブラウン:創元SF)
『スペシャリストの帽子』(ケリー・リンク:ハヤカワFT)
『中島らものたまらん人々』(中島らも:双葉文庫)
『シュレディンガーの猫は元気か』(橋元淳一郎:ハヤカワNF)
『夢みる宝石』(スタージョン:ハヤカワSF)
『平行植物』(レオ・レオーニ:ちくま)
『ご冗談でしょう、ファインマンさん』上巻(ファインマン:岩波現代)
11月計:10冊

12月
『ご冗談でしょう、ファインマンさん』下巻(ファインマン:岩波現代)
『科学の考え方・学び方』(池内了:岩波ジュニア新書)
『キミは珍獣と暮らせるか?』(飴屋法水:文春PLUS)
『役に立つ植物の話』(石井龍一:岩波ジュニア新書)
『変な映画を観た!!』(大槻ケンヂ:ちくま)
『人類VS感染症』(岡田晴恵:岩波ジュニア新書)
『MORI LOG ACADEMY』8巻(森博嗣:メディアファクトリー)
『野生動物と共存できるか』(高槻成紀:岩波ジュニア新書)
『STAR EGG 星の玉子様』(森博嗣:文春)
『狂乱家族日記』1巻(日日日:ファミ通文庫)
『本棚探偵の回想』(喜国雅彦:双葉文庫)
『危険な思想家』(呉智英:双葉文庫)
『星の王子様』(サン=テグジュペリ:ちくま)
『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』1巻(入間人間:電撃)
12月計:14冊


 はい、ざーっと。4月から12月までの合計冊数だと、105冊になるようです。そうか、百冊を超過してきたか。前回の、というか正確には前年度(4月から3月でひとくくりにするので年度)のトータルが122冊でしたから……って今計算し直したら124になってますよ? 間違えたな私。まあいいや。ともあれ、現時点で既に百冊をちょっと越えてきていますから、冊数だけを考えるなら、今年度は昨年度分を越えてくるのは確実でしょうなこりゃ。月間平均で十冊前後の筈ですから、あと三ヶ月あれば三十冊が追加される予測。買ってる本ならもっと多いのですが、そっちには読むつもりのない資料本が混じってるからなぁ。
 今回は、四月の時点と十二月の時点で並んでいるものが、ちょっと毛色が違ってきている点で面白い。四月から七月くらいまでは昨年度の傾向を堅実に引き継ぎつつ、八月から十月で生命科学系と怪奇小説分野に拡大が入ったため、SF方面に比重が寄っていたのが、十二月になるとかなり変化してます。まあ、十一月にSFが集中しているので、単に反動か積み本の解消で十二月のバランスが変わっただけかもしれませんが。ただ、毛色がちょっと変わってはいますが、組み合わせ方は大体四月も十二月も変化していない感じ。もっとぶっちゃければ、何でも良いから気が向いたヤツを読むというスタンスが定着したのでしょう。
 全体で見ると、森博嗣のエッセイやら関連書籍をちまちま増やしつつ、オーケンのエッセイに手を出して、それからちくま文庫・ちくま学芸文庫がじわじわと数・比重を増やしつつあるようです。怪奇方面が十月に集中していますが、ホラーに加えて怪奇もオッケーになってきたか私。ハヤカワSFとNFの急増がかなり目立ちますが、SFの増加はそろそろ一旦収まるかなーというのはこの間に書いて予想したとおり。しかしまあ、自分でも覚えている本とまるっきり覚えていない本とがあるものです。一覧作るのに二時間くらいかかりましたが、すぐに著者名・レーベルが出てきたものと、これ何だっけと首を傾げたものとありましたし。
 前回の一覧と比べてみると、パッと見だと傾向の違いが分かりにくいのですが、読み物として軽く読む本の比率が若干下がって、初歩学術なり、幾分か頭を使う重めか堅めの物語かが増えてきてます。それと、他の人があまり手を出さないだろこれという方面にも幾分か進行しているようですし。まあ、年間に百冊ずつ上積みされていくわけですから、どんどん自分の内部に突っ込んでしまうだけに、他人とますます合わなくなるのは必然とゆーやつか。あっちこっちに興味が飛んでいく傾向は前回と変わりませんが、飛ぶときの飛距離というか、あっちからこっちへジャンプするときの跳躍幅、何でそっち方面へいきなり飛ぶねーんというワープ距離が伸びている気も。
 個人的に今回の並びの中で影響が大きかったかなーと思うのは……あれ、どれが特にどうって感じもしないなぁ。これまでの蓄積、累積が悪化したかよってたかって載っかってきたかで、どんどん深化していっているのかな、と。今回は、どれか特定の一冊で大きく影響を受けたものはなさそうかな? ただ、今後に影響を及ぼしそうなのは、『ファインマンさん』とか、『危険な思想家』辺りかもしれません。ちくま文庫・ちくま学芸文庫が増えてくるだろうな、この辺の影響で。後は、講談社学術文庫を最近まったくチェックしていなかったので、そっち方面から持ってくる物があるかも。そこではまれば、どかっと買ってくる可能性は充分にありそうです。
 数日前にも書きましたが、この一覧の並びを改めて見ても、学術の方面へ比重が寄っていきそうな雰囲気濃厚です。しかも、黒い知識方向へ偏重しそうだし。民俗学も次の段階というか、もう一段突っ込んで読んでみたい気もするし。ちくまならフーコーのコレクションをどうにか読んでみたい。しかしまあ、ますますもって一般社会では役に立たない知識を集め始めましたな。読み物としての本から、そろそろまた知識を集めるための本に意識が移行しつつあるようです。読み物もまだ追いかけてるけどね。

 どーでもいいけど、自分で読んでおいた一覧なのに、どういう経路でその本を読んだ次にそれを読もうと思ったんだ自分、と突っ込みたくなる箇所が多数。謎だ、この自分の脳みそは一体どういう思考を辿ったんだ。分からんなぁ……。
 ただ、後半の方が、どうやってそっちへジャンプしたのかが何となく分かりやすいかな?


うそつきぃー

2007年12月30日 11時50分35秒 | Weblog
12月30日分。

 毎度。まだ午前中で更新早いも良いところなのですが、今日の夕方頃から実家の方へ戻るつもりなので、更新を急ぐことにします。幽霊です。ネタが無いかもしれんなーと心配していたのですが、そうでもないのは、昨日のオフでタイミング良くいいものを見付けたから。
 久々に、心の琴線に本当に触れる本を見付けてきたようです。但し、真っ黒いし、大嘘つきだし、どっかの戯言みたいなあの雰囲気が共通した、久し振りに私が好きそうな一冊。電撃文庫より、『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』。レビューは別館の方へ載せておくことにします。実家へ戻る前に。戻ってしまうと三日だか四日だかは更新不可能になるし、今年の内にこれはレビューを上げておきたいし。ちゃっかりと夜中の内に今日の分のレビューはアップしてあったので、四日連続レビュー掲載は既に達成済みですから、自分的ノルマはクリアしているのですけれどもね。
 この話、読んでこれはしまったなーという感想と、やられたーという感想と、ここまでやっていいんだなーという感想とで三つの思考が出てきました。しばらく練って放置していて、まだ書き出していなかったネタが、これにすごーく近い。と言うか、こっちのネタの方が練り込みが甘くて負けてるしー。そういう意味でしまったという感想。読んでいて、ああそうやって持ってくるかーと感心させられてしまったことで、感想の二つめ。そして、電撃文庫はここまでやっても許容してくれるんだなぁというので、三つ。純粋に楽しみましたし、それから、勉強にもなりましたというところ。役得役得。
 あ、先に言っておきますが、これを楽しんで読めるのは、よっぽど性根がひん曲がった人間くらいのもんです。多分。例えば、私のような。嘘だけど。うん、そういう話です。『GOTH』とか駄目な人は、回避した方が良いでしょう。多分、これってアレをモデルにしてる部分が結構あるんじゃないかな。それと、『戯言』もモデルには確実に含まれている筈。どっちも好きな私には、大好物って感じですね。あまり部屋にいるときには文庫を読まないという自分ルールがあるのですが、これを逸脱して夜中までチャットしながら脇で読んでました。読み切れずに眠くなったので、朝起きてから一時間追加投入して読破。起き抜けに朝飯も食わずにこんなもん読んでいたので、頭がまだ良い具合にぐだぐだです。
 続きがあるようだし、これは買ってみても良いかなと。ものすごく久し振りに、ライトノベルで、電撃文庫で、続きを新しく買ってみようと言える一冊を発見したわけです。ええ、実はかなり嬉しいですよ? 何せ、ラノベはもう読む物ないかなーと思っていたくらいでしたから。まだまだ、漁ってくれば良いのはあるかもしれない。少なくとも、こういうやつがまだいると把握しただけでも充分。それから、こういうやつでもそこに食い込めるということも。
 ……ちょっと、頑張ってみたくなっちゃったかな。嘘だけど。ああ、いいなこの言葉。癖になりそう。

 以上、久々に大好物に遭遇したことと、鏡音レンの鳥の詩アレンジを耳に流して朝から廃テンションになっている幽霊の妄言でした。
 ……でした、は良いんだけど。明日の、31日分の更新を今日の内に作ってしまわないといかんのだよな。そっちの分のネタは昨日の時点で決まっているので、下準備を続行しないとイカンのが面倒くさい。やれやれ。ええ、まとめをやるのですよ。四月から今月までの。最近あんまり総括してなかった気がするので。

読み:文庫『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』1巻
買い:なし
途中:文庫『世界の「三大」なんでも事典』、『文化防衛論』
購入冊数 文庫15、コミックス14
読破冊数 文庫14、コミックス12

意味ねぇー! なオフ

2007年12月29日 23時55分37秒 | オフ
12月29日分のオフレポ。

 毎度。今日の分はオフレポになります。よって、例によって身内向けのネタになりますので愛からずご了承下さい。

 今回のオフは、大元はたまたま久々に某所面子の豆様からメールが来たことが発端で、オフにもたまには行きたいなーとのコメントがあったので、じゃあ人集めてみっかーと動かしたのが発端でした。ただ、豆様もレディであるからには野郎ばっかりの面子でやるわけにもいかず、じゃあ今回は先に女性陣を集めておこうかということで、月季様と一ノ瀬様に声を先にかけてみる。それとほぼ並行して、りおメンチ君から遊べーコールが来ていたので、じゃあタイミングを合わせてしまうかーということで、女性陣の都合が合いそうな29日に設定してみる。ついでにもう何人か野郎を、もの書き面子は追い込みでせっぱ詰まってそうだし外して……と人選して、七祈熊さんを呼んでみる。
 かくして短期促成にオフをくみ上げて、さて後は待つばかりーと、思っていたら。一ノ瀬様は直前まで回答保留だったのですが、やっぱり無理ーとの連絡が前日夜にあって脱落。月季様は大丈夫かしらんと思っていたら、当日の朝になって体調不良で動けないーと連絡有り。あっちゃー参ったなと思いつつ豆様に連絡してみれば、やっぱり今回はちょっと遠慮しておきますーとのことで……。つまり、残ったのが野郎しかおらんじゃまいか。しかも、豆様に合わせて横浜方面で組んだのに、その当人不参加となると……うん、こりゃもうタイトルの通りです。
 まあ、そんなこともたまにはあるって。ここまで見事に、寸前になって壊滅的になったのは珍しいけど。ともあれ、私自身ももう集合場所である桜木町まで出てきてしまっていたし、熊さんメンチの野郎面子二人もこちらへ来てしまっている筈であるからには、こうなりゃ野郎だけでもやるさーと強行突破決定。改札を出てみれば、既に来ていた熊さんが面食らった顔をしていたので、先に「今日は女性陣無しで後野郎一人だけでっす。てへっ♪」と真相を伝えておく。なにーと当然の反応をされつつも、メンチも到着して同じ事を伝達。結局、野郎三人で適当に横浜観光してから秋葉に舞い戻るという予定に変更することに。臨機応変というやつですよ、はい。機に臨み応じて変じる、これぞ極意というもの。当初の目論見とは大幅に食い違いが出ているけれど、それはもーどーでも宜しい。その場ののりと勢いと気分で突っ走るのみー。
 やけくそ、とも言う。予定としては女性もいることだし、桜木町で休憩を多めに入れつつ適当に見て回って、しめに中華街へいくつもりだったのですが。野郎三人で、かつこの三人ならちょっと強引に動かしても問題ないなということで、ネタを重視して、先に中華街へ回り、ざっと横浜観光したら秋葉原へ舞い戻るという組み方に変更しました。ということで、せっかく改札から出てきたけど、すぐにまた改札の内側へ戻って、石川町へ。桜木町で降りた意味ねぇー。

 かくして、一行がたどり着いたのが中華街。冒頭の写真は、そのときに一枚パシャリとやったものですな。年の瀬も押し迫っている中、土日ということもあってか、中華街は賑やかで御座いました。でも、賑やかなのは良いんだけれども、なーんでああもあちこちで天津甘栗を売っているのだらう。前々から謎ではあったのですが。今は冬場だからなーってんならまだ分かるのですが、以前夏場に、横浜で特大規模のオフがあったときにも、やっぱり天津甘栗をあちこちで売っていたような気がします。謎だ……。まあその謎は胸の内に秘めておきつつ、食生活の話やら何やらで馬鹿話。
 せっかく中華街に来たわけだし、と昼の食事は中華街で済ませていくことにする一行三人。ただ、うっかりしたところへ入ると単品のコストがバカ高いので、メニューをざっと眺めやりつつ表通りから段々外れて、横道脇道へ。小さめの規模のお店になってくると、セットメニューで千円を切ってくる値段になるようで。そういったところのメニューを重点的に眺めていく内に、量と値段とでそれなりにバランスの良さそうなところを発見。ここでいっかーと決定して、店内へ。この時点で午前十一時半。観光地での食事確保のコツは、とにかくピークタイムに入るより一歩二歩先んじて動くことですな。待たずにお席まで直通です。
 ご注文は、熊さんがエビチリ丼、メンチが五目焼きそば、私が牛バラ丼で、それぞれにワンタンスープと杏仁豆腐がついて980円なり。中華街の雰囲気はプライスレスです。交通費はかかるけどな。待っている間、前菜として出てきたザーサイを眺めやってメンチがちょっと驚きの一言、「オレ、ザーサイって食ったことないんよー」。その後に、ザーサイって何と素朴な疑問を聞かれて、回答に困る熊と幽霊。帰ってきてから調べてみたら、ザーサイというのは中国の代表的な漬け物でありまた原材料の野菜そのもののことで、肥大化した茎の部分を食べているらしい。カラシ菜の変種なんだそうです。そーなのかー。ちなみにウィキペディアより。
 注文したセットが届いてさあご飯、と思ったら、熊さんが一発目から「熱っ! しかも辛っ!」とやってくれたのはお約束というやつですな。

 食事が終わったところで、中華街の適当な散策に移行する一行。適当にうろついていたら、何故か中華街で「武器屋」の文字発見。ええ、もちろん行きましたとも。当然です。何故か古着屋の二階にあるという立地のお店でしたが、木製青竜刀とかはまあともかく、ブルース・リーシャツとかメリケンサックとか、某戯言の玉藻ちゃんが持ってそうなとげとげの逆立ったでかいナイフとかドラゴンボールとか、なかなか地味に楽しい。メンチはドクロなトランプのピンバッジを買ってましたが、私もミニ手錠のストラップをお買い上げ。いい加減、引っ越し業者が置いていったトナカイ姿のキューピーちゃんなストラップはね……部屋の鍵の、ですけど。さすがにもう付け替えたかったので。でも、手錠ってのもイヤンねぇ。
 武器屋に飽きたら、今度は下の古着屋で売っていた変シャツに突っ込みを入れてみる。「ドS」シャツと「ドM」シャツが11月の一位二位ってどんな客層やねーんととか、「ド変態」シャツとか「虚弱体質」シャツとか誰が買うねーんとか。うっかり外国人な方々が間違えておみやげに買って帰ったらどうするんだ。それはそれで面白そうだけど。……全然、中華街関係ないですなしかし。そして、そのまま大体それで満足したので、中華街を抜けて山下公園へ行ってしまう一行。なんて大雑把なんだ。誘導してたの私だけど。
 山下公園までは中華街から徒歩五分足らずといった感で、近い近い。こんな時期でも律儀に吹き上がっている噴水の寒々しさとか、曇り空の下の枯れかけた芝生とか、このうら寂しい雰囲気が宜しいですな。メンチから、たまにオマエの趣味がよー分からんと言われましたが、何を今更というやつでございます。うっふっふ。寒々しい公園で、頭上すれすれをかすめていくカモメさんを眺めやりながら、焼いて食うぞこの野郎とか思っていたら、メンチが「あれ捕まえられるかなー」とか言ってカモメを追いかけてみたり。当然、逃げられましたが。熊さんがぽつっと、「ああいう小学生っているよねー」と辛辣なコメントを残してくれました。花丸。
 公園から左手側に赤レンガ倉庫が見えたので、熊さんが「そういや一回くらいは行ってみたいんだよね」と言ったこともあって、んだら歩いて行けそうだし行きますかーと決定。つらつらてほてほ歩いてみる。大まかに二十分かからなかったくらいで到着してましたが、歩いてる間の会話が、サイバイマンって今にして思うと自爆テロだよなー、放映禁止よねーとか。「太陽拳」ってハゲ専用の技なのかーそーなのかーでもピッコロさんは使えるのか? とか。もしくは絶望先生の話とか。おみゃーら横浜くんだりまで来て何話しとんねんってな感じですな。まあ、いつものことですが。
 赤レンガ倉庫もざっと見て回って、ついでに来たからーってことで写メも一枚ぱしゃりとやって、倉庫前の特設スケートリンクを見やりながら「あれで転けたら痛いだろうなー」とか爺臭い発言も織り交ぜつつ、桜木町駅までまた歩いて戻る一行。その途中、熊熊ーと連呼していたら、何故か道すがら前方に「熊さんカステラ」なる移動車両による出店発見。「熊さんやー」と言ってみたら、「しょーがねーなー」と呟きながら出店の方へ歩み寄っていく熊さん。そして、熊さんカステラ十五個入りをお買い上げになりました。さすがすぎる……。三つほど、お裾分けをもらいました。意外に美味いんだ、これが。
 桜木町から京浜東北線に乗って、一路秋葉原へとって返す一行。午後二時過ぎのことでした。

 京浜東北線に揺られること一時間ばかり、道中は熊さんと出版社の話やら、ライトノベルってどれが売れてるんだろってな話やらをしつつ、眠気を堪えての移動です。メンチはその隣で本を読んでいたようなのですが、途中からガチで寝転けていたようで、秋葉原に到着したときにも気が付かずに寝込んでました。なので、幽霊さんは丁寧に親切に、親愛の情を込めながらじっくりと足を踏みにじって起こしてあげたとさ。ぐりぐり。
 秋葉原に来ることまでは当初は想定していなかったのですが、まあ来たからには大体行くコースは決まっています。先週も秋葉原に来ていたような気もするけど、気にしたら負けだと思う。ということで、まずは武装商店へ行こうかと提案したら、じゃあその前に銀行へーと熊さんの発言。ああ、買う気だ、買う気満々だこの熊は……。実際、コミケ帰りの人混みをかき分けつつ武装商店へ着いてみれば、かなり真剣に悩んでいる熊さんがおりましたとさ。鞘の色であるとか、鍔のデザインであるとかがなかなかお気に召さないらしい。それならいっそ、と「白鞘・打刀」で白木の鞘・鍔なしというシンプルでどーかと指さしてみたら、そのままお買い上げになりました。その後数時間、秋葉原には白木の鞘をぶら下げた熊が出没……したわけはありません。ちゃんと箱入りですとも。何か変な荷物ではあるけど。エクスカリバーを持って帰ってきた私が言えませんな。あれも箱には入ってたけど。
 武装商店の後は、今度はネタを満足させましょうということで、ドンキホーテの下へ。ドンキでお買い物? いえいえ違います。ドンキの下にある、クレープ屋さんに用があるのです。ええ、当然、食べるのですよ? 秋葉原でです。野郎三人で、です。何か文句が御座いまして? ……そこ、さもしいとか、虚しいとか、キモイとか言うな。その通りだから。真理だから。ずばずばっと何か心の奥深いところに突き刺さるから止めてぇああんでも止めないでぇ……何か違うな。野郎三人でクレープをかじっている絵図というのもなかなか微妙ですが、結構クレープのお店の前には列が出来ていたのですよね。手軽に食える補給手段でもありますし、普段あんまり食べないからたまには良いかなーと思うのかしら。
 腹とネタが満ちたら、次は私の欲求の解消ですよ。はっはっは、個人的事情ではありますが、そのくらい良いじゃないかっ。秋葉原に来ればゲーセンがあります。ゲーセンがあるならば、弾幕がそこにはあります。何故弾幕に潜るのか? それは、そこに弾幕があるからです。ということで、証明終了。三コインほど叩き込んできましたとも。デススマイルズ(フォレット)→虫姫さまふたり黒ラベル(オリジナル・レコ)→デススマイルズ(ウィンディア)で行きましたが、フォレットではスコアが伸びずに不満が残るも、虫姫さまではワンコインクリア成功、ウィンディアでは思ったよりかなりスコアが伸びて、ラスボスで叩きとされましたが一億点突破は達成。頭も良い具合に発狂して、余は満足である。
 後は、とらのあなへ行って人に巻き込まれてげんなりしたり、Kブックスへ行って久々にラノベを新品で、かつ心の琴線に触れたかなとグロで鬱らしいやつを好んで選んでみたり、それなりに秋葉原ショッピングを満喫してきましたとも。最後、ヨドバシカメラの上層階にある、健康食レストランで食事を済ませて解散。午後八時くらいでの終了となりました。
 ああ、しかしホントに本末転倒なオフだった……。いやはやー。

読み:なし
買い:文庫『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』1巻
途中:文庫『世界の「三大」なんでも事典』、『文化防衛論』、『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』1巻
購入冊数 文庫15、コミックス14
読破冊数 文庫13、コミックス12

星の王子様

2007年12月28日 22時11分35秒 | Weblog
12月28日分。

 毎度。前に『星の玉子様』を買ってきたので、今度は本家本元、『星の王子様』を買ってきましたよ。幽霊です。実は今まで未読だったという衝撃の事実があったりするわけですが、まあそんなことはよくあります。どーも妙なところから読書にはいって、そのまま変な方向ばっかりに特化してしまったので、王道的な部分を結構端折ってしまっている面があったり。少なくとも、大人の方々から勧められるような読書というのはしていないわけでして。
 文学方面でまともに読んだのは、『銀河鉄道の夜』とか、『蠅の王』とか、『白鯨』とか『ジキル博士とハイド氏』くらいのものです。この取り合わせだけでも、並べてみると何かおかしいだろってな具合ですな。ああ、『老人と海』も読んでたか。これはちゃんとまっとうですけどね。じじい燃えー……あ、違う? 後はメーテルリンクの『青い鳥』を積みっぱなしにしてますが、これは資料用で購入したものだからなぁ。一回くらいは目を通した方が引用とかしやすいんでしょうけれども。
 まあそういったところはさておいて、今日買ってきた『星の王子様』ですよ。何故か『朝霧の巫女』の五巻と一緒に買ってきていたりして、店員さんが面食らっていたような気もしますが、それも置いておいて。そーかこういう話だったのか、というのがものすごく率直な感想。それから、子供向けの絵本というよりは、日本語訳を担当した方のセンスにも寄るところだったのでしょうが、大人向けの絵本という感覚になっている気もします。その辺りの言及は、レビューブログの方へ載せればいいか。
 そういえば、本の話でついでですが。積み本の中に、『日本売春史』という本が混じっていたり。文庫や新書のサイズではなくて、ソフトカバーなので、普段電車の中では読みにくいなーというので積んであるものです。どうせ年末には帰省する予定ですから、向こうでの暇つぶしにこれを持って行っておこうかなと思ってます。結構色々また積んでるんだよなぁ。去年の今頃は海外SFが一番増えていた時期のようで、ブログを眺め返してみて、そういやそんな時期だったかと思い起こしてみたり。確か、大江戸温泉物語とか行ったような。あの頃の購入範囲に比べると、今年は更に手広く買っていって読み続けた気がします。まだまだ、年を追うごとに変化が出てくる。変化が止まっていない証拠ですね。良いことです。
 本の所有の方針も去年と比べるとかなり変化していて、去年末の予測として本棚を一つ買っているだろうなーと書いてあったのですが。はっはっは、買わずに自制したし、更に言えばがりっと手持ちの数を減らしてやったぜ。どうだ自分、去年の自分よ。ここまで予測できたか? できなかっただろう、ざまあみろうひひ。まあ自慢にもなりませんけども。自己満にはなるから良いか。

 来年の話をすると鬼が笑うとは言いますが、来年はどんな本を買っていくのかしらねーと考えてみる。これを書いておくと、また来年末にこうやって今日のようにネタに出来るからですが。
 今残っている積み本には、『図説拷問全書』とか『毒薬の誘惑』なんて本が混じっているので、まずこの辺りの分野にまた舞い戻ってきそうな気もします。かなり昔にこういう本を集めていた時期があったのですが、あそこまでは行かなくとも、面白がって幾つか漁ってくるかもしれません。それから、購入予定の中に、平凡社ライブラリの『日本残酷物語』が入ってます。民俗学関係ですね。これを端緒にして、また民俗学方面が復活してくるかも。柳田国男全集を二冊手持ちしているのですが、実はちゃんと目を通していないんですね。もしくは、『星の王子様』に手を出しましたし、童話とかフェアリーテールに手を出していくかも。この辺はちくま文庫かちくま学芸文庫が強いでしょうね。海外SFはさすがにもう勢いが落ちてきましたが、地道に良作を発掘していくこと自体は続ける予定です。積み本にもSF系は三冊残っていますから、再開の可能性は充分。
 ただ、傾向としては、多分学術方面に若干比重が移るかも知れません。あくまでも相対的な話であって、絶対量から言えば急増することはない……筈。手を出してみたいところはたくさんありますから、正味、現状ではまったく予想していない方向へ引っ張られる可能性だって高い。そういうことがあり得るから楽しい、のですけれどもね。

読み:文庫『星の王子様』、コミックス『朝霧の巫女』五巻
買い:文庫『星の王子様』、コミックス『朝霧の巫女』五巻
途中:文庫『世界の「三大」なんでも事典』、『文化防衛論』
購入冊数 文庫14、コミックス14
読破冊数 文庫13、コミックス12

一億点が倒せない

2007年12月27日 22時28分54秒 | Weblog
12月27日。

 気が付いたら 連コインプレイしてる
 そしていつも 同じミスで死ぬ
 諦めずに キャラクタを変え挑戦するけど すぐに断念するよ
 レベル3まで上げれば スコア伸びは大分マシだけれど
 何回やっても 何回やっても 一億点が越せないよ
 返し弾幕 何回やっても避けれない
 後ろに下がって 距離を取っても 背後の敵で事故死する
 ボムの連打も試してみたけど 敵が多すぎてきりがない!
 だから次は絶対勝つために 僕はパワーアップは最後まで取っておく……

 毎度。ぶっちゃけこんな心境です、デススマイルズ。幽霊です。今日で仕事納めって事で、帰りに六コインほど大奮発して叩き込んできました。が、どうやっても九千八百万点でスコアが止まってしまうという。レベル3まで跳ね上げて、ローザではもう伸びないなということでウィンディアとフォレットを試してみましたが、どちらもほぼ同じスコアで撃沈。ちくしょー。他のキャラでも一通り試してみましたが、キャスパーでは事故死率が高すぎ、ローザではやっぱり伸びきらずで何ともなりません。レベル2までなら優秀なんだけどな、ローザ。とりあえず、今日のプレイではフォレットが一番スコア伸びが良かったのですが、事故死の確率もかなり高い。どうしても接近戦主体になるだけに、ミスが出やすいのが怖いですな。
 古城ステージまでは行くのですが、どうも序盤の、緑竜が背後から湧いて出てくる箇所で毎度事故死してます。対応が追っつかないのと、返し弾幕にまだ慣れていないため、弾が実質的に三倍四倍に見えてしまうわけですね。少しはマシに避けられるようにはなってきましたが、一気に出てこられると頭がオーバフローするらしく、真っ白になってぴちゅーんしてます。うぐぅ。正味今日は思いっきり不完全燃焼の感が満載でもー悔やんでも悔やみれない気分ですが、まあしょうがない。あともう一線か二線を越えれば更に延びるのが分かるだけに、余計に悔しい。こういうところでだけは向上心があるのよね……いや、どっちかってーと征服欲か。
 まあでも、デススマイルズに関しては、地道に腕が上がっているようです。他のを全然やっていないので、そっちの腕が下がりそうですが、それはそれ。なかなか広範囲で初心者から中級者卒業クラスの人まで取り込める、それなりのシューティングにはなっているかなと思うのですが。つっても、ラスボスのあの弾幕はちょっと嫌らしすぎると思うですよ。レベル3まで上げてしまうと、ラスボスどころか場内戦闘までも持ち込めなくなってますけどね……。いつか見てろよ……。

 あ、仕事はまあ、それなりに無事に終わった……筈。年始にまたバタバタするでしょうけれど、というか年始の方に厄介が固まって待ちかまえているのが目に見えている状況ではあるのですが、それは仕方のないところ。年始は三が日以降も何日か休みなので、ゆっくりすることにします。

読み:なし
買い:なし
途中:文庫『世界の「三大」なんでも事典』、『文化防衛論』
購入冊数 文庫13、コミックス13
読破冊数 文庫12、コミックス11

この芋野郎が!

2007年12月26日 22時05分15秒 | Weblog
12月26日分。

 毎度。タイトルは言ってみたかっただけなので、あまり気にしないで下さい。本当になーんも意味は御座いません。幽霊です。ということで、今日の晩ご飯は芋野郎です。もとい、ジャガイモがやたら多めのスープです。いつのもスープを作ろうと思ってスーパへ会社の帰りに寄ってみたら、ジャガイモがやたら高い。昨日も高かったので買うのをやめたのですが、今日もまだ高い。いつもより一個あたり十円高い。冗談じゃないよもう……。そんなん買ってられません。
 なんでだろうなぁと思ったら、どうも袋入りのジャガイモをかなり安値で売っているのが目に入る。どうも、こっちの大入り袋を先に売り切ろうとしているんじゃあるまいかなと推測。袋入り1.5キロのジャガイモが190円。どー考えても何かおかしいだろこれ。でも、買ってきました。ということで、冒頭の写真がその大入り袋なジャガイモです。ちょっと持って帰ってくるのが重たかった。結局、正体としては多分、一個一個が小さくて売り物にしにくいジャガイモだったんじゃあるまいかなと思われます。実際、あけてみたら、サトイモかこりゃと思うような大きさでしたし。いや、サトイモも大きいヤツは大きいんですけどね。
 まあ皮をむいてスープに叩き込んでしまえば別に構わないので、小せえよむきにくいよ勘弁してくれってば腰が痛いってばよーとぐちぐち文句を言いつつ、十個くらいむいてきざんで圧力鍋へ。玉ネギを買い忘れたので、今回はベーコンとキャベツ、ジャガイモごろごろ、大豆、ホウレン草でおしまい。先にベーコンをオリーブオイルで炒めて、ついでにホウレン草も一緒に炒めてから水を入れて加圧調理という手順を取ってます。味付けはコンソメ五個のみ。後は、オリーブオイルとベーコンとで味が決まるので、あけてみないと分かりません。今回は塩胡椒を使わずに、そのままできあがりを食べてます。これで問題ないし。
 ……しかし、芋が余ったなこれ。どーしよう。次にまたスープ作るときまで保ってくれると良いんだけど。ま、いざとなったら茹でて冷凍するか。

 さて、今日もやってきましたよデススマイルズ。二コインだけですが。しかもその内、一コインはフォレットでやったら途中であまり進まないうちにたたき落とされるというアイタタターなオチ。しょうがないのでローザを選択しなおして、再戦ですよ。辿ったルートは結局、順番は昨日と一緒。レベル2森林→レベル3火山→レベル3港町→レベル3墓場→レベル3湖畔→レベル3沼地→レベル3城です。昨日の書き方に一部間違いがあったので、訂正も兼ねて。つっても、昨日とレベル選択が違ってはいますが。
 ということで、今回は返し弾覚悟で突っ込んできましたレベル3。最初だけレベル2になってるのはご愛敬ですが……。結局、ラスボスまで行き着けず、城のステージ途中でたたき落とされました。が、スコア伸びがいつもより少し早い。返し弾をオプションで吸収するとその分アイテムボーナスが増加するので、当然伸びも早くなるわけですな。ただ、城の返し弾がしゃれにならん量になるので、ぶっちゃけローザでは捌ききれなくなってました。ううむ、キャラを変更するか、ローザをもうちょい突き詰めていくか。迷うところです。性能的に一番近いのはウィンディアではありますが、あんまり得意じゃないんだよなぁ、あの白い子。今となっては、ですが。ローザがやたらと楽だからなぁ。
 まあ、今年は会社に行くのも明日だけで、もう仕事納めになりますし。となるとあまり外へ出なくなるから、デススマイルズも今日のプレイか、明日かで今年はおしまいかなーとか。チャリを出してくれば、置いてあるところは知っているのですけれどもねー。川越えるけど。

読み:文庫『危険な思想家』
買い:なし
途中:文庫『世界の「三大」なんでも事典』
購入冊数 文庫13、コミックス13
読破冊数 文庫12、コミックス11

まんどくせ

2007年12月25日 21時56分47秒 | Weblog
12月25日分。

 毎度。今日から勤務先の会社が本社ビルを僻地に移転しくさって下さいやがりましたので、通勤時間が随分延びてしまいました。幽霊です。いや、別に怒っているわけではないのですよ? ええ、怒ってなんていませんとも。ほら、こぉんなに笑顔ですよ、うふふ、うふ、ふ、ふふふふふふふ……。とまあ、脅迫めいた芝居はこのくらいにしておくとして、とりあえず今日の時点ではそんなに通勤に不便を感じることは無かったかなというところ。無論、前より通勤に費やす時間が延びるので、起きるのが早くなるのが面倒ではありましたが。つーか、通勤時間がやたら延びる大元凶は、駅から歩くと三十分という立地だと思う。
 駅前からバスは出ているのですが、結構並んでしまうので、それもどーなんだろうなーと思いつつ結局徒歩です。行きも帰りも歩き歩き。お陰で健康にはなりそうですが、やたら朝から腹が減るのが困りものです。さすがに三十分ただ歩いているのも虚しいので、今朝はものすごく久し振りに、しばらく封印していた特殊技能を解禁しました。つまり、歩きながら読書するという荒技を。昔にそれで読書時間を稼いでいたことがあったのですが、都心での勤務先ではあまり使う機会が無かったのです。何せ、歩けば人に当たる密集度でしたので。今度の職場は僻地もいいところなので、あんまり人とすれ違いもしないため、この手を使ってもあまり不都合がないのですね。ただ、帰りは暗くなってしまって読めやしないというのは盲点でしたが……。帰りは何か音楽でも聴きながら歩こう。
 そんな気晴らしに、駅前にあったゲーセンでデススマイルズにワンコイン。使用はローザ、ステージはレベル2森林→レベル3火山→レベル1ハロウィンタウン→レベル3墓場→レベル3市街→レベル3沼地→城のルートを辿ってます。途中にレベル1が混じっているのは、まだレベル3でぶっちぎった時に後半でかち合ってくる撃破時の返し弾に対処できないため。わざとレベルを下げている状態なのですが、このハロウィンタウンでスコア伸びの足を引っ張っているのがちょっと難点か。火山を二つめにレベル3で持ってきてしまうと、次のステージは絶対に1か3かで選ばないとイケナイのが辛いですな。ただ、現状だともう、これ以上スコア伸びは大きくは期待できそうもない感じです。伸ばそうとしたら、やっぱりレベルを上げざるを得ないなぁ。
 ……そんなこんなで、あまり職場の位置が変わっても、私本人の生活スタンスは変わってません。やってることもほぼいつもと一緒ですし。唯一困るのは駅前にろくな本屋がないということですが、まあその辺は途中駅で降りるうか、休日に新宿にでも出向けばいいだけの話ではあります。途中で本を買えなくなるだけに、無駄遣いが減るかもしれませんな。つーても、これだけは断言できます。買う数は多少の増減があるにせよ、毎月に読む数はぜーったい変わらないだろうなと。通勤時間が増加する分で読む量が増えることはあっても、減ることはあり得ません。しかしなぁ、乗り換え三回で乗車時間五十分なので、やたら細切れになるのがまた面倒。いまひとつ集中して読めません。文句言うとこがそこかよ、という感じですが……ま、それはそれで私らしいかなと。

読み:なし
買い:なし
途中:文庫『世界の「三大」なんでも事典』、『危険な思想家』
購入冊数 文庫13、コミックス13
読破冊数 文庫11、コミックス11

だからどーした

2007年12月24日 22時08分37秒 | Weblog
12月24日分。

 毎度。今日はイブであって当日じゃないだろーという突っ込みだけは入れておきつつも、まあ今年は曜日の都合もあってイブの方がやっぱり盛り上がってしまうんだろうなと思ったりします。幽霊です。とりあえず私本人にはまるっきり関係のない日ではあるのですが、スーパに行ったらパーティーとか目当てで店側が値下げを連発していたので、そこだけは有り難くクリスマス効果を甘受してます。冷凍食品の唐揚げが半値になってたし、餃子も安くなってたし。これで三日四日くらいはメインの一品に関しては買い物の必要がありません。よしよし。でも、お野菜の値段がぜーんぜん下がりませんけれども……。
 そういえば、クリスマスの話題としてはこれも定番なのかな、何でチキンを食べるんでしょうね? スーパでもやっぱりチキンを色々売っていて、そういやこういうのを見かけるのはこの時期だけだよなーと小首を傾げていたものです。ということで、ざっと調べてみた感じ、アメリカの風習を真似したものらしい。向こうではクリスマスにターキー(七面鳥)を丸ごと一羽焼いて食べるようなのですが、さすがに日本ではターキーには馴染みがない。ってことで、チキンになるようです。チキン……お兄様、何たるチキン……いやいやいやいや。日本でチキンと言ったら、やっぱりケンタッキーになるのでしょうか。私個人は数年単位で食べていないような気もするのですが、そういやあそこ、つい最近に虫フライの話があったよーな気も。あれ、どうなんだろう。事実無根の可能性もありそうだけれども、実際にうっかり混じっちゃったなんて可能性も正味否定は出来ないよなー。今までに絶対、何度かあるだろうし。
 えー、すいません。アンチケンタッキーな記事を書きたいわけではなく。クリスマスというのは結構な商売の機会で、年間でも結構売り上げの伸びてくる時期ではなかろうかな、と。もちろん、業種にもよるところでしょうけれども。クリスマスに伸びそうなところと言えば、レストラン、ホテル、百貨店、後はケーキ屋さんも良い時期かな。苺を扱っているところもかき入れ時でしょう。ものを売り込むには良い時期です。ちょうど、ボーナスの時期とも重なるしね。

 さてはて。伝統が薄れていく、なんて話をよく聞きます。あちこちに伝わっているお祭りであるとか、伝統行事であるとか。継ぐ人がいないとか、形骸化しつつあるとか、残さねばならないとか色々言われてますね。その辺り、個人的には、わざわざ残す必要も無いんじゃないのかなぁと思ってしまったり。
 伝統行事なりお祭りなりというものには、人が集まるということがまず第一に来るような気がします。実際、伝統行事と言われるものは、必ずしもそうとは言いませんが、ほぼお祭りと繋がってきます。お祭りをする意味とは? 神様をお祀りすることもあるでしょう。でも、それ以上に、人が集まるということではなかろうか。なにがしかの契機がないと、親戚とか友人知人、その地域の人というのはなかなか一堂に会するということはないものですし。人が集まれば賑やかになり、今のように色々イベントも無かったような頃には、お祭りというのはとても大事な娯楽行事だったのではないかなと思います。
 今現在でも日本人がフツーに行っている伝統行事の類としては、花火大会とか、お正月の年賀状、初詣、ひな祭りに節分に子供の日の鯉のぼりとか。菊の節句もやっているところはあるでしょう。伝統行事と言うほどでもないけれど、ご飯の前にはいただきますと言うし、道端でお地蔵産を見かければ何となく手を合わせてみることもある。そういう意味で見ると、別に伝統をないがしろにしているとは思いません。世間で言われている「伝統」というものが、やったら敷居の高いものになっているとは思いますが。肝心なことは何でしょう。例えば子供の日に関して。端午の節句に、鎧甲を飾って鯉のぼりを上げて日の丸を掲揚するのが肝心なことですか? そーじゃないよね? 世の中で言われる伝統の保持とか保護とか、そういうものを聞くと、なんとなく違うような気がするのです。
 クリスマス、というイベントも、もう日本でも一種の伝統行事になりつつあるんじゃないかと思います。既に、キリスト教的な意味なんてまともに理解してやっている人は、日本人にはごく少数でしょう。私だってまともには知らない。本来の意義を知らないと言うことは、本来あったかもしれない作法であるとか、そういったものも完全にすっ飛ばしていることになります。でも、誰も問題にしないよね。今日がクリスマスであって、お祝いをして、みんなで一緒にわいわい騒いで、という部分が肝心だから。プレゼントというのはあくまでも副次的なものであって、みんなで、もしくは大事な人とお祝いをするというのが肝心なところです。
 クリスマスに限らず、大晦日の年越し蕎麦とか、新年の初詣とか、生き残っているものはずっと今後も生き残るでしょう。それは、みんなが必要だなと思っているから。つまり、まだその行事なりイベントなりの意義が現在でも生きているから。手段としての行事が生き残るのではなくて、行事の目的が生き残っているからこそ、その目的に従う行事が生き残るというものでしょう。手段だけ保持しようとしても、みんなついてきませんって。わざわざ保護しなくとも、やりたいと思う行事はみんな自分でやってくれます。そして、そうでないものは、やれと言ったって真面目にやるわけがない。「何でやるのか」「何のためにやるのか」を見失ったもの、既にみんなが「それやる意味ないじゃん」と思ってしまっているものは、淘汰されていくでしょう。
 個人的には、それで良いんじゃないかなと思ってます。無くなってみて初めて、ああやっぱりあれは必要だったのかなと思えば、またみんなで取り戻そうとするでしょうし。無くなってみても不都合が無ければ、そのままにしておけばいい。省力化が叫ばれるご時世です、無駄を省いてみるのも良いでしょう。要・不要で選ぶのはどうかとも言われるでしょうけれど、みんなが要らんよなコレと思っているものを、わざわざ残すことも無いかなと。人間も地域も、歴史も伝統も、変わっていくものです。変わらなくなったものというのは、つまりはもう老化したもので、進歩を失ったものとも言えます。それならまあ、もう落としてしまっても良いんじゃないかな、と。どうでしょう?

 まあそんなこんなで。ご飯が炊けたようなので、これからご飯にします。チキンも無いし、ローソクを立てたケーキも無いし、プレゼントも無いけれど。これはこれで、私にとっては良いんだよなと思ってます。これが一番、私には落ち着くしね。……うっかり重たくて味付けの濃いチキンとかケーキとか食べると、胃をやられることあるし。年食ったなぁ。まあ、昨日にさんざっぱら遊びましたし、年末にも一日外へ出るでしょうし。それでいっかなーとか。
 メリークリスマス。はっぴーにゅーいやーを言うのは、また今度で。
 あ、そうだ。クリスマスなんだし、第九くらいは聞きましょうかね。CDはどこへやったっけなー。無ければないで、ようつべを探せばあるだろな、きっと。

読み:文庫『本棚探偵の回想』、コミックス『さよなら絶望先生』11巻、『機動戦士ガンダムさん』3巻
買い:なし
途中:文庫『世界の「三大」なんでも事典』、
購入冊数 文庫13、コミックス13
読破冊数 文庫11、コミックス11

フィラデルフィア

2007年12月23日 00時04分04秒 | オフ
12月23日分のオフレポ。

 毎度。本当は今月末にオフを予定していた筈なのですが、何の酔狂かその一週間前である今日にもう一発、急遽気分でオフをぶち込んできました。幽霊です。まあ三連休の間ずっと部屋に引きこもっているのも不健康だし、結果的にはですが、昨日今日とあまり天気の良くない状況が続いていたので自転車も出せませんでしたし。そういう意味では、無理矢理外へ出る口実を作ったのは良かったのかもしれんなーとか。引っ張り出されて巻き込まれた方はとんだ災難だったでしょうが。
 ともあれ、今回のお相手は某所知人でゴッド、弟者、その他諸々の称号をお持ちというか押しつけられた、橘香流様であります。通称わはーちん。なんでやねんって言うな。説明がすごく長くなりそうで短くなりそうな気もしますが、面倒くさいので。その辺はもう、HNが黎明なのに、ここでは何故か一人称として幽霊と言っていることがある理由を説明するのと同じくらいに面倒です。つまり、別に深い意味があるわけではないということ。あ、一言で終わったな。はい、万事オッケー。次行こう。
 本当はこのわはーちんも、月末の方へ呼び込もうかと思ったのですが、どのみち私個人が三連休中に手空きだったので強引にそっちへ引っ張りました。単に、どっちでも良いから引きずり込んでしまえと考えただけの話。都合よく三連休の方でタイミングが合いそうだったので、そのまま連休の方へ投げ込んでしまいました。日程の決定はてきとー、行く先もそのときの何となーくの話の流れで上野に決定。しかも、上野は良いけれども、どの展覧会に行くとかどの美術館どの博物館に行くとか一切決めずに、とりあえず上野行けば何かやってるやろという大雑把な組み方での決定です。で、上野に行った後に秋葉原へ回るのはお約束、と。私に企画というか発案というか言い出しっぺをやらせると、大概においてこうなります。予定は未定、気分、適当、その場の勢いとノリ。何か文句が御座いまして?
 ……とは言え、さすがにこれは、極少人数でやるからこそ通用する手であるというのは、分かっているのですけれどもねー。ってな感じで、出だし本題に全く入らない内から九百文字を超過したので、ぼちぼち本題に入るとしましょう。

 集合の予定は、上野の公園前口に午前十一時。毎度問題になるのですが、わはーちんが携帯を持っていないので、万が一何かしらあると結構k面倒くさいことになります。ということもあって、いつも早めに来ているのを知ってはいたので、二十分前に到着するようにこちらも時間を調整。遅延人身その他も無しで、順調に予定通り上野駅到着。平日もこのくらいスムーズだと良いのになと思いつつ、改札前まで来てみれば、やっぱりもう来ているわはーちん。どうも聞いてみるに、更に私より三十分近く前に現着してしまったようで、駅構内でさまよっていたらしい。上野駅構内って、特に公園口付近は妙に甘い匂いがして、ちょっと胃に来ます。胃がずっしり重たくなりそうなんだよね、あの匂い……。
 改札前から上野公園へ抜けつつ、さてどの展覧会に行ったもんかねと適当に話し始める馬鹿二名。公園の入り口付近ですぐ目に付いたのが、ムンク展と、フィラデルフィア美術館展と、それから大ロボット博という三つ。まあ順当なやつが引っ掛かってきた感じですが、ロボット博はそんなのやってるの知らなかったなぁ。前二つは車内広告でも告知されていたので、まあこの辺を見ることになるかなーと事前に予測はしていたのですが。結局、フィラデルフィア美術館展と大ロボット博で迷いましたが、まあ今回は絵を見ておこうかねということで、フィラデルフィア美術館展の方に決定となりました。
 印象派と20世紀の美術、とのサブタイトルで開催されているこの展覧会ですが、期間が10月スタート、で明日24日が最終日。名前の通り、フィラデルフィア美術館の所蔵しているものを借りてきての展示です。さすがに最終日近くとあって、そろそろ人出も多少は落ち着いていた感じ。それでも、絵の前には人が集まって止まっていましたから、それなりに人が入ったのかな。展示の目玉としては、まずルノワールの「ルグラン嬢の肖像」が広告でも取り上げられていて、これがメインでしょう。ついでに、モネの絵画が何点か。ついでに、キュビスム近辺も範囲に入っていたせいなのか、ピカソも何点か展示に入ってました。さすがに、ゲルニカとかはあいませんでしたが。でかすぎるからかな、あれは。
 展示は写実主義から始まって、印象派→キュビスム→シュルレアリスム→アメリカ美術という進行。アメリカ美術が入っているのは、まあフィラデルフィア美術館の展示だからでしょうかね。あと、何でかロダンの「考える人」が展示に混じっていたのは、何でだろう……。で、以下、展示を眺めている間に馬鹿二名が吐き捨てた発言のダイジェスト。

「昔の裸婦像ってあれだよね、肉付きいいよね。ああいうふくよかなのが裕福な人だってことだったからだろうけど」
(多分、「海辺に横たわる裸婦」を見ながら)

「これ、右側の方はともかく、左側の背景が手抜きだって絶対。これ途中で飽きたんじゃねーのかしらん」
(どの絵に対してのコメントであったか忘却。写実主義か、印象派の海辺を描いた作品に対するコメント)

「これ、ものっそい色彩感覚がサイケだよねぇ。ヤクやってたんと違うか?」
(モネの「睡蓮、日本の橋」を見ての、二名両者一致しての見解)

「絵描きって大概ロリコンっぽいよねぇ」
(ルノワールの「ルグラン嬢の肖像」を眺めながらの暴言)

「そういや、考える人って地獄を覗き込んでるときのだったんだよね」
(発言中の通り。そのくらい基礎知識として知っておけ、私。ということで、幽霊の無知発言)

「うわ、パーツが細分化されすぎってか、全然何が何だか分からん。バイオリンはどこ?」
(ピカソの「ヴァイオリンを持つ男」を見た瞬間のコメント)

「感想は一言、すんごいえらっそーな」
(デュシャンの「画家の父の肖像」を見てのコメント)

 その他大量の暴言を吐いてまわってましたが、とりあえず一つ一つ取り上げるのはこの辺で止めておきます。これらの暴言の内、ほぼ九割方が幽霊の発言。何て物騒な輩だ。合間にちゃんと真面目に技法の話をしたりもしていたのですが、その辺りは書いてみても面白くないので割愛。見て回った時間はざっと一時間というところでしたが、人があまり大量にはいなかったからこそ出来る短時間巡回でした。個人的には、記憶に留まっている絵は数点だけ。モネの「ルグラン嬢」はまあ当然として、他にあまりお気に召すものが無かったようです。わはーちんもまあ似たり寄ったりのようでしたが、シュルレアリスム方面も若干お気に召した模様。私はどうも、写実派近辺が好みのようです。
 美術館を抜けた時点で、ちょうどお昼。上野のアメ横で昼飯を済ませつつ、腹ごしらえも済ませて、いざ秋葉原へ。芸術鑑賞をした後に、いきなり落として世俗にまみれに回るというこの急転直下型脳天ブレーンバスターオフ、楽しいよ?


 ……で、秋葉原に回った以降のことは、ぶっちゃけあれです。制作者の都合により割愛です。と言うか、書けません。絶望した! まともにレポートを書けないようなオフに絶望した! まあ、そんなのはいつものことなのですが。ざっと経過を書いてみれば、ゲーセンに寄って一時間半、同人ショップを軽く眺めて十分、あちこちネタを求めてコスメイトに突っ込んでみたりとかソフマップの上の方へ行ったりとかで気が付いたら四時過ぎ、そしてKブックスへ回って五時半。秋葉も飽きたしってんで新宿へ抜けて、飯を先に済ませて紀伊国屋へ。これで解散が八時。うん、書けません。いちいち覚えていないのと、微に入り細に入り書くわけにもいかず。
 ただ、それだけではちょっと寂しいので……。今回は文字数稼ぎと賑やかしということで、紀伊国屋でちょっとしたお遊びをやってみました。文庫のフロアで、「買わないことを前提にしつつ」「それぞれ適当に単独で見て回って」「三冊ばかり選び出してくる」というお遊び。で、自分で選んだ三冊に自分でコメントを付けるというもの。わはーちんの方からはメールでコメントを送ってもらってあるので、それをそのまま載せます。私の方は、いつもの通りすーだら書くと。
 うちのブログでそういうこと(他人のコメントを持ってきて載せる)をした記憶はほぼ無いので、割と画期的ー。私自身が考えなくて済むから、楽ちんです。というわけで、オフレポなのにオフレポをぶった切って、以下チョイスの三冊ずつとそれに対する自分からのコメントをだうぞ。


わはーちんのチョイス

◆『サド侯爵の手紙』:渋澤龍彦:ちくま文庫
 選んだ理由は二つあって、以前、なにかの本でサドの紹介を読んで、サドがどんな人間であったのかはだいたいわかっていたので、まあ手紙の内容がまともであるはずが無い、きっと方々に出した手紙の内容も、嫌味だとか皮肉だとか罵倒だとかで埋め尽くされているんだろうな~、すごい面白そうだろうな~、というのが一つ。もう一つは、個人的に澁澤が好きで、あの人がサドの手紙についてどんなことを考えたかに惹かれたからでつ。

◆『壊れた少女を拾ったので』:遠藤徹:角川ホラー文庫
 著者は忘れたけども、本当は『人間腸詰』という本を目当てに探していて、それが見つからなかったところでちょうどこれが目に入ったので、思わずそのタイトルと帯の「血まみれの女の子を食べました」という売り文句に惹かれて選びますた。こういうぶっ壊れた考え方はとっても好きで、中身は読んでいないわけですが、もし期待通りの内容ならば俺はその場で狂喜乱舞することでせう。でっていう。

◆『少女地獄』:夢野久作:角川文庫
 表紙に一目惚れですよ。なんですか、あのいかにも中身は歪んで歪んで歪みまくってますよ的な絵は? 『ドグラ・マグラ』の表紙も歪みまくっている感じのする絵でしたが、ちゃんと人体の形をしている点で、純粋にトチ狂っている印象が無かったのに対し、この本の絵は、まず目の辺りに引っかき傷のような一直線の切り傷がある、顔の周りに引き千切った肉片のような赤い花びらがある、腐った……すんません、もう無理。


で、幽霊のチョイス

◆『新宿鮫』:大沢在昌:光文社文庫
 鮫の話しようぜ! ってなことで、一部では割と有名らしい、鮫の話。もとい、一匹狼な刑事の話、だったはず。この間のここのブログで少し話題に出しましたが、これもネタとしては一つ抑えておかねばなるまいよというわけです。てっきり双葉文庫だと思いこんでいたのはご愛敬、ようやっと光文社文庫であることを調べて覚えたので、現物がちゃんと光文社に並んでいるか確認した次第。こういうのはあまり読まない方面なのですが、昔は『魔界都市ブルース』とかよく読んでましたから、別に嫌いなわけではないのですよ。単に買わなかっただけのこと。あっちこっちに手を出して回っているので、そろそろこっちに来ても良いかなーとか。こっちへおいで……うふふ。

◆『科学と非科学の間』:安斎育郎:ちくま文庫
 確か、オーケンのエッセイのどれかにこの本のことが少しだけ載っていて、タイトルと出版元だけ記憶していた一冊。職場近くの本屋で探したりしていたのですが、なかなかちくま文庫の揃えが充実している本屋というのは少ないもので。紀伊国屋のサザンテラス側でようやっと見つかりました。中身としてはオカルトの類をばったばったと切り倒していってくれるもの……であった筈。ざっと見た感じ、そういった内容になってるのに間違いはないようです。オカルト関係も個人的には気項好きなのですが、スタンスとしてはあまり信用しない側なので、こういう批判本というのか、客観的にとらえていくようなスタンスの本は好ましい。ここんとこ、小説類よりも、こういう本やらエッセイやらが増えてきてますな。

◆『遠野のザシキワラシとオシラサマ』:佐々木喜善:中公文庫
 タイトルを見ての通りの……というか、タイトルだけみて民俗学関連だとすぐ分かる人は、ある意味で私の同類です。でなければ、これでピンと来る人というのは、もしかしたら『うしおととら』を読んだことがないかね? 最近はあまり民俗学関連の書籍を買わなくなりましたが、興味が無くなっているわけではないのです。単に、最低限だけですが満足したので、他の方面へ手を伸ばす方を優先しているだけのこと。知識体系としては、まだ頭の中にちゃんと残ってます。あの頃に買っていた本は、ほとんどまだ手元に残してありますし。『現代民話考』とか、『遠野物語』とか、『柳田国男全集』とか。まだ全部揃っているわけではないし、目を通していないのもあるのが困りものですが。またそろそろこの辺りを復活させても良いかなと思いつつ、一冊が高いんだよ、中公って……。


 ということで、両者三冊ずつ、合計六冊分を載せてみました。私の方がおかしい組み合わせになっているのはともかくとして、わはーちんの選んできた三冊の内、二冊は私の担当範囲とも重なってくるのがねぇ。『少女地獄』は既読、『サド侯爵の手紙』は渋澤関係で私もそこは噛んでますし。『人間腸詰』だけはちょっと知らないのですが、どーも江戸川乱歩とかがその辺書いていそうなタイトルだなーとか思ったりして。高橋葉介に、そういうタイトルの話がなかったかしらん。でもあれは漫画だからねぇ。
 ……あ、オフの話から本の話にスライドしてますが、まあそれもいつのもことってことで諦めてくださいかっこはあと。といったところで、これ以上書ける範囲のネタが無いし、飽きてきたし、そろそろ六千文字が目前に迫ってきているので、この辺で自粛してストップすることにします。尻切れトンボなのはご愛敬。

読み:なし
買い:文庫『文化防衛論』、『科学と非科学の間』、コミックス『さよなら絶望先生』11巻、『機動戦士ガンダムさん』3巻
途中:文庫『世界の「三大」なんでも事典』、『本棚探偵の回想』
購入冊数 文庫13、コミックス13
読破冊数 文庫10、コミックス9

玉子様

2007年12月22日 18時51分09秒 | Weblog
12月22日分。

 毎度。そういえば、別館の方に星の玉子様のレビューも書かないと累積ノルマが増えるんだよなーとかそんなことを思い出したりして。幽霊です。とりあえず、ノルマになっている連中の内、『野生動物と共存できるか』に関しては今日の午前中にレビューをアップしました。あれ、昼過ぎだっけ? まあどっちでもいいや。ふと気が付いたら、別館の方で前のレビューを載せてから一週間も間が空いていました。なーんでそんなに間があったんだろうと思ったら、そうか、『MORI LOG ACADEMY』が合間に挟まったからか。シリーズで一繋がりのものは個別レビューをしない方針なので、アレはレビュー対象外なのです。現状、後は『星の玉子様』と、『狂乱家族日記』がノルマになってますな。やれやれ。

 ……って、今日のタイトルの本題はそれじゃなくてだ。本日の昼ご飯、メガタマゴの方であろう。ということで、駅前にマックがあるし、割引のカードを某知人から貰っているので、まあネタにしてやろーと食いに行ってきました。メガマックに関しては数量限定だったようで面倒だから食わなかったのですが、まあメガタマゴあたりはあまり数量制限という話も聞かないし、いい加減世間様もメガマックには飽きて騒がなくなっただろうと思ったから、というのもあります。ひねくれもんですから。
 んーでまあ、特に売り切れですとか品切れですとか言われることもなく、普通に頼んだら出てきたので、食ってみることにする。あ、写真撮り忘れました。ま、別に良いか。えー、とりあえず、説明しよう。カニパンは変形合体することでクリームパンに……あ、出だしを間違えた。メガタマゴとは、メガマックの変形版である。メガマックはバンズ・ミートパティ×二枚・バンズ・ミートパティ×二枚で構成されている。この内、上段のミートパティ×二枚の内、一枚が目玉焼きに変更になったものがメガタマゴである。以上、説明終了。うん、この説明で合ってる筈、だよね? もらった割引券にも、この順番で写真になってるし。
 ところが、箱を空けてみたら、妙にバランスが悪い。行ったのが午後の一時半で、お昼のピークからは外れていたものの、まだ店内は混雑中。このせいか、どーもお店の側で組むときの順番を間違えていたようです。妙だなーと思ったら、順番がバンズ・ミートパティ×一枚・バンズ・目玉焼き・ミートパティ×二枚で、下段にやたらと盛ってありました。ついでに言えば、それぞれがかなり横にずれていて、うっかり掴むとソースが手につくという始末の悪さ。うーむ、食いにくいだろうとは予想していたけれども、予想していた以前の段階で問題が発生しているとは思わなかったですよ。ごめんなさい、忙しい時間帯にメガタマゴとか頼んだ私がまず悪いです。
 出だしとしては上々の滑り出しというか、何で狙ってもいないのにこんなところでつかみはオッケーやってんだと思いつつ、先にポテトをつまみながら、どうやって食おうかと考える。まずもって、横にずれているわ、写真よりは薄っぺらいにしてもやっぱりでかくて縦に一口では食えないわで、食い方に困りました。自宅に持って帰っていれば分解して食えるのですが、あいにく部屋は寒いので、店内で食べるつもりだったわけで。となると、さすがに堂々と分解して食うというのも気が引ける。さあ、どうする……どうする? アイフ……いやいや。サラ金に金を借りなきゃいけないほど困ってないから。
 結局、若干変則で反則な食い方をしました。たまたまミートパティがやったら横にずれてはみ出ていたので、一枚だけ口でくわえて引っ張って、その一枚だけ先に抜き取って食べてしまいました。肉三枚とタマゴ一枚という厚みがあるから食いにくいのであって、なら肉を一枚減らして薄くしてしまえば良い。分解してるのと実質的に変わりませんが、一枚一枚ひっぺがしてバラすよりゃまだマシです。そこまでやってようやく、後は縦に一口で食べられる厚みになったので、落ち着いて食べ始める。ここまでの段階で、トレイをテーブルに置いてから十分くらいかかってます。ああ面倒くさい……。さすがにマックですから不味くは無いのですが、食べにくいという最大の難点はいかんともなぁ。これ、皆様どーやって食べてます???

読み:なし
買い:なし
途中:文庫『世界の「三大」なんでも事典』、『本棚探偵の回想』
購入冊数 文庫11、コミックス11
読破冊数 文庫10、コミックス9