黎明の廃人日記

最近はやや更新が途切れがち、斜めに流し読み。
貴方にも私にも人生の役には立ちません。

野菜じゅぅすのお値段は

2012年04月10日 19時41分28秒 | Weblog
4月10日分。

 毎度。職場全体が、年度末決算のぴりぴりしたムードから和らいで、ほぼ全体として山を越えたという雰囲気に落ち着いてきました。幽霊です。やれやれようやくかといった感じですが、年を追うごとに親会社からの要求やら法規制やらが重なって、必要事項が増える一方ですね。その割に、要求は増えるが、与えられる期間は据え置きどころかむしろ短縮を求められるというこの矛盾。勘弁してくださいって……いやホントに。

 さて、全然出だしとは関係の無い話。一人暮らししてぼちぼち十年とかそのくらいの年数になりますが、やっぱり野郎の一人暮らしともなると、とかく食事が偏りがちです。一応、多少なりとも補正しようとはしてますが、それでも野菜は足りなくなりがち。ということで、せめてもの気分ということで、野菜ジュースなど結構買うようになりました。……で、ふとパッケージに書いてある野菜の種類を眺めながら、これって原価いくらくらいなんだろーなーとか、しょうもないことを思ってみたり。てことで、興味本位に計算でもしてみましょうってなわけで。
 某メーカの食塩無添加野菜ジュースなのですが、まず入っている野菜が11種類。トマト、セロリ、にんじん、キャベツその他。それらの食材をネット上のスーパの通販サイトで購入したと仮定して、全ての材料を100グラムずつ使ったという算定でコストを計算してみたら……うん、あっさりと1リットル辺りでの原価が、野菜ジュースの市販価格を超過しました。売価350円とかくらいのものなのに1,200円とかいったぞ。つまり、想定していた計算の前提がそもおかしいってことですな。
 そもそも、全部の材料が均等量なわけはない、と。であれば、「安い」材料の配分を多めに、他を少なくしていることが予想できます。ということをふまえて配分しなおしてみても、どーもやっぱり計算が合わないというか、高すぎる。エクセルで数値をポチポチ適当にいじるくらいでは、つじつまの合う数字には全くならなさそう。てーことはだ、さらに前提が間違っているわけですよ。つまり、スーパなどの店頭で並ぶ形の野菜が、かなり「高い」ということ。もしくは、野菜ジュースの原料として使われている野菜が、非常に「安い」ということ。

 まあ、考えてみれば当たり前のことなんですが、スーパの店頭に並ぶ野菜というのは、価格が相当につり上がってます。まずもって、畑で収穫された野菜の半分近く(4割という記載をネット上で幾つか見かけました)は、形の不良だったり、サイズの不適合だったり、ちょっと虫食いがあったりで弾かれる。そこから輸送して、綺麗にして、包装して、保管して、店頭に並んでようやっと買われるわけです。それらの途中のコストが、ぜーんぶ、店頭の野菜の価格には乗っかっているわけで。それを元にして、上のように算定しようとすれば、おかしな数値になるわけですね。
 こう言うとアレなのですが、野菜ジュースの原材料として使っている野菜というのは、この手の弾かれた野菜を使っているのが当然でしょうね。ジュースになってしまっていれば、形が不良だってことは何の関係も無いわけですし。当該メーカのサイトで原産地情報などもありまして、ちょっと眺めてみましたが、これもやはり国内には限っていないようです。管理はしてるでしょうし、管理検査をちゃんとしていますという旨、サイトにもしっかり記載がありました。当たり前のことか。
 単純に計算し直してみるため、原材料をトマトだけにします。で、先ほど計算に使った、スーパのネット通販のトマトをもう一度調べ直してみますと。国産トマトが一個で127円。トマト一個が大体200グラムくらいですから、これを5倍すれば1リットルのトマトジュースの価格に……全然なりませんねぇ。比較の前提として正しいかはともかく(品種とかの差もある)、単品の野菜ってのは、店頭で買うときにはすごく価格が上がっているという分かりやすい例かも。
 あ、余談ですが。野菜やら果物の廃棄とかについては、漫画とかでもたまに取り上げられているみたいです。つい最近読んだ中だと、荒川弘の『百姓貴族』にも、ジャガイモの検品でぽいぽいぽいぽいとイモを弾いている場面がありましたね。ご参照あれ。

 ではでは。ひゅう、どろん。