哲仙の水墨画

デジカメの風景写真、四季の草花、水墨画、書、短歌などを楽しみます。

高知桂浜(水墨画)

2012-07-16 06:13:08 | 水墨画
外洋に向きて雄姿の意気高く
桂浜には竜馬の瞳         樋田哲仙

 桂浜は高知一大観光名所である。訪ねたことはないが、この名を高めているのは景勝に加えて幕末の英傑坂本竜馬の銅像があるのも大きい。高知で竜馬の悪口はとても言えない。土佐だけでなく、日本の英雄である。薩長同盟の功績は天下国家を論ずに値する。年若くして同郷の中岡慎太郎と殺害されたことは誠に残念である。

紀伊大島樫野埼灯台(写真)

2012-07-14 05:46:08 | 写真
さほどとも思へど風の強ければ
灯台上る足はすくみぬ         樋田哲仙

 樫野埼灯台大は紀伊大島東端に建ち、知名度は低が、日本の灯台の父と呼ばれるリチャード・ヘンリー・ブラントンの設計により1870年に初点灯している。日本最初の石造灯台で、日本最初の回転式閃光灯台でもある。高さ16・4㍍と小ぶりだが、訪ねた日は風が強くしっかり手すりをつかまないと登れない、灯台内は入れなく無人である。吉野熊野国立公園の一点景を担う。

荒れる梅雨末期(水墨画)

2012-07-13 06:04:07 | 水墨画
たっぷりの雨には倦みて梅雨空を
きのふもけふも恨めしく見る          樋田哲仙

 あと一週間ほどで梅雨は開ける。もう末期となってきている。毎年のことながら、末期には集中豪雨が局地的に襲い、土砂崩れが民家を押しつぶして犠牲者が出る。今回九州北部の熊本、大分を襲って、死者11人行方不明者18人を数えた。痛ましいかぎりだ。私の住む大阪南部では東害日本大震災以前から防災が叫ばれ、毎年講演、研修、訓練と南海、東南海地震の巨大津波対策だ。海抜1・8㍍では心配である。  

紀伊大島トルコ軍艦遭難慰霊碑(写真)

2012-07-11 05:43:47 | 写真
遭難のトルコの軍艦この埼に
義勇の救助島の人々         樋田哲仙


 紀伊大島の東端に樫野埼があり、トルコ軍艦遭難の歴史を新聞で知って訪ねた。1890年9月トルコの軍艦エルトウール号が日本へ友好親善使節団として訪ねた帰途、650余名が遭難した。生存者が断崖を駆け上り、灯台へ救助を求めたことから村民総出の救出活動。生存69名、死亡587名の大惨事となった。現在トルコ軍艦遭難慰霊碑が建つ。5年ごとに島民とトルコ関係者との慰霊祭が行われる。

松はマツクイムシに注意(水墨画)

2012-07-10 06:05:39 | 水墨画
大木の松に一つの泣き所
マツクイムシの数に術なく     樋田哲仙

 日本庭園に松樹は重要な役割を担う。大木の力強さと気品の雄姿は庭園の王者である。その松の木はマツクイムシには意外ともろい。マダラカミキリ虫の体内に2,3万匹いて、まさに、病原菌に等し。カミキリムシが松の新芽を噛むだけで伝染し、繁殖する。樹液の通る穴がつまり窒息死となる。こまめに消毒する以外にはない。山野の松は手の施しようがない。  

大島海金剛(写真)

2012-07-08 05:40:34 | 写真
名勝はいづこにもあり大島の
海金剛の岩猛々し       樋田哲仙

 橋杭岩の喫茶店で美しい写真が壁に貼られていて、尋ねると、大島東南部の景勝地「海金剛」と教えてくれた。聞いたことも、テレビでの映像も見たことはない。直ぐ行く決意をして出発。潮岬と大島は橋で繋がり容易に行ける。串本から眺めた大島は小さいが、実は意外に大きい。案内が充実していて簡単に行けた。絶壁から荒々しいわ肌は自然の造形で観光のスポット間違いない。

ヒマワリはまだ見かけないが(墨彩画)

2012-07-07 05:32:57 | 墨彩画
チラシ見て試してみたしひとたびは
ひまわり畑の巨大な迷路        樋田哲仙

 新聞のチラシにヒマワリ畑の案内があった・7月下旬が盛りらしい。旅行会社の企画の一つで150万本、24㌶は想像もつかない。兵庫県佐用町南光のヒマワリは22年前から観光の目玉として集客している。背丈を越えるヒマワリの中に巨大な迷路もある。暑さの中での奮闘には水分補給は欠かせない。申し込みの思案に3日もたってしまった。 にほんブログ村 美術ブログへ

鯨の町太地町のシンボル(写真)

2012-07-05 05:49:15 | 写真
訪ねればこの町ならでシンボルの
客を迎ふる鯨の親子          樋田哲仙

 温泉とマグロで名高い勝浦の西隣に太地町はある。この町は古式捕鯨で知られる。国道42号線を少し逸れて直ぐにシンボルのナガスクジラの親子が客を迎える。沖で鯨の大群を発見すると総出の小船で湾内へ長時間かけて誘導し、生け捕りにする。突如町は豊漁に活気づく。最近この漁を残酷としてシーシェパードの批判を浴びたことがある。

7月にもオオヨシキリの声(水墨画)

2012-07-04 05:28:22 | 写真
葦原に大葦切の囀りは
梅雨を控えて夏への助走        樋田哲仙

 オオヨシキリはウグイスより少し大きく色も似て淡白な緑黄色となる。夏前の5月に東南アジアから飛来し、葦原に生息する。縄張りを主張し、草の天辺で赤い口を見せて賑やかに囀るので容易に観察できる。先日玄武洞の前の円山川の葦原で目撃した。遅い囀りである。その円山川下流域がきのうラムサール条約に登録された。 本日ブログ2600回
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橋杭岩の中に僧形(写真)

2012-07-02 05:52:03 | 写真
僧に似てひたすら経を上ぐるかに
橋杭岩の中の一つは        樋田哲仙

 自然の造形は不思議が多い。和歌山・串本町の橋杭岩がそうである。半島から向かいの大島まで一列に奇形の巨岩が並んでいる。その中に僧が袈裟を身にまとって経を読む姿に似た岩がある。説明を受けた観光客は皆納得して失笑する。現在みやげ物店が取り壊されて殺風景であるが、来年には道の駅が完成するらしい。