田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

食の壷 ~ ケン剥き

2010-09-20 19:23:10 | よもやま話・料理編
’10.6.7のブログ    
http://blog.goo.ne.jp/tonkatu_2008/e/b5b5e727cf09936d163a3a97fe4c9aed 

もう少し、詳しく説明してと要望されました。
それに答えるのに、京都の 『 祇園たに本 』 の谷本兄さんに登場して頂きます。

    

  お店は、何度か紹介しましたが、改めて 《 ℡ 075-551-8011 》
  お店の名前で検索して見てください。沢山の方のブログやらコメントが楽しめます。


70年代、京都・平安閣の調理場 ~~~
見習いのヒゲは、大根の桂剥きの練習中。 そこに、谷さんが通りかかります。

「 ほォー、だいぶ剥けるようになったやん  頑張れ~やァ  」
それから、しばらくして、ヒゲが刻み始めたのを見てからの事です。
「 そォ、それがアカンのや! 」
ヒゲは、一生懸命、薄く打っていたのです。
「 薄く剥けんとも、カマへんのや! その厚みなりに刻むのが大事や。 」

「 見てみいや。 お前のは、 “ キシメン ” 状になってるやろ。
  これが、アカンのや。
  厚みに合わせた “ マッチ棒 ” 状に切らなアカン。
  厚くしか剥けんのを、無理に薄く刻むとキシメン状になってしまうンや (笑) 」


ヒゲの作品(?)ではありません。 練習中の方の断面です。
これは、剥き方も打ち方も、厚かったり薄かったりで、キシ麺ありマッチ棒ありです。

  《 たに本の板さんの桂剥き 》

皆さんも、和食の店で外食の機会がある時、注意して見て下さい。
「 アッ! これが、ヒゲの言っていた “ キシメン・ケンか! ” 」 と。 (笑)

ついでと言っては何ですが、ツマの話をもうひとつ。
熊本では特に多いのですが、桂剥きが上手な板場が、その方法をよくやりたがります。
桂剥きを終えて、クルクルと巻き戻します。
その巻き物状になった大根に、タテに包丁を途中まで切り込みを入れます。
そして、小口から刻むのです。
実にスピーディーで、仕事仲間では、仕事が速いように見えていいのですが?
実は、このやり方では、長さが不揃い過ぎるのが難です。
口に入れるのに、大変長~いのもあれば、この短いのはなんや?というのまで ・・・ !
ヒゲの好みでは、ありませ~ん!



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