田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

クォ ヴァディス

2010-09-22 13:18:33 | ヒゲの毒舌
9/7 のブログ  『 注文の多い料理店(?) 』  ↓
http://blog.goo.ne.jp/tonkatu_2008/e/15f9e25e504c984e626ac48a7200ea48

に、M・mountain さんから、下記のコメントがありました。

   =============================
   主よ、いずこへ行き給う? (middle-mountain) 2010-09-08 13:19:06
   
クオ・ヴァディス、高校時代に岩波の旧版、旧かなづかいで読みました。

ウィキペディアによると、“最後の晩餐の席でペトロがイエスに
「主よ、どこに行かれるのですか」(Quo vadis, Domine?)と問い、
イエスが「私が今からいくところに、あなたは今いくことはできない。
しかし、後からいくことになる。」と答えている。”のだそうです。

「私が今からいくところに、あなたは今いくことはできない。しかし、後からいくことになる。」
と言って、トイレに行く手もありましたね。(笑)
小の方だと、二人同時にできますが。あ、大変失礼しました。

    =============================

数日後、T先生より下記のメールを頂きました。
公開の許可を受けましたので、御一読下さいませ。

   --------------------------------

 ブログ、拝見しました。「実話」以上にカッコよく書いていただき、本当に
有難うございます。これでまた、ミエがはれます。
 ただ、middle-mountainさんのコメントを拝見したら、途端に「不安」になり
ました。ウィキペディアの記述と私が何かで読んだ話が違うからです。このウィ
キペディアの引用では「カッコよさが伝わらない!」「記憶に間違いがあったか」
との不安です。
 かつては「博覧強記」(または「錯乱狂気」)と呼ばれた(?)のですが、ど
うも最近は記憶が怪しくなり、「欠陥大百科」と認めざるをえないものですから。

 それからがタイヘンです。山の神に電話して、「シェンキェヴィチの小説には
どう書いてある?」「小説はアンタが熊本に持って行ったじゃない」(27年ぐら
い昔に持って行って読まなかったのを思い出しました)、山の神が電子辞書で調
べてくれて「ペトロがアッピア街道でイエスに会ったときの言葉」とのことで、
少しホッとします。
 福岡に帰ると、読みもしないし読むつもりもない『聖書』をひっくり返して、
関係のありそうな箇所を探しました(ナゼか、英文対訳の「新訳」と「文語訳」
の2冊があるのです。ラテン語訳と古典ギリシャ語はありませんが)。見つかるの
はウィキペディアの記述の箇所ばかり。「ナァ-ンだ、どこかで聞いた話だと思
ったら、最後の晩餐の有名な箇所かぁ」と感心しつつ(英訳では、Where are you
goinng? ツマラナイですね)、アッピア街道の話を探しますが出てきません。

 研究室を引っ掻き回したら、やっとシェンキェヴィチの『クォ ヴァディス』
が出てきました。第27章に、ローマから逃れてきたペテロがアッピア街道で、光
のなかに現われたクリストに会い、「クォ ヴァディス、ドミネ。…」と問うたら、
「なんぢ我が民を棄つる時我ローマに往きて再び十字架に懸けられん」という箇所
がありました。それに続くのは、
「 少年はそれを見ながら谺のように繰り返した。
  『クォ ヴァディス、ドミネ。…』
  『ローマへ』と低く使途は答えた。                  」

 さすがにこれも悪くないのですが、私が何かで読んだ話は、こうです。
   やっとの思いでネロの手を逃れたペテロは、丘の上まで来ると、疲れと安堵
  からか、軽い睡魔に襲われた。夢うつつのなかで、ペテロは、白い着物を着て
  眼前を通り過ぎるイエスを見て、思わず「クォ ヴァディス、ドミネ」と問い
  かける。イエスは何も答えず、ただ、燃え盛るローマを指さした。ハッと、我
  に返ったペテロは、再びローマへの道を辿る(*もちろん、脚色しています)。
こちらの方が劇的と思いません? これまで、これがホントと信じきっていました
(劇的過ぎるので、映画のシーンかもしれません)。
 * アッピア街道の話は『聖書』ではなく、外典とされる『ペトロ外伝』のよう
  ですが、あやうく「聖書研究」を始めるところでした(アブナイ、アブナイ)。

 それにしても、ホント、人騒がせな「田園酔狂曲」です。モチロン、これからも
楽しみにしています。

   ----------------------------------

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2 コメント

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1951年の映画では (middle-mountain)
2010-09-24 22:14:26
http://www.youtube.com/watch?v=ZGkSieWZ55s

動画名:Quo Vadis Part 16/22

上記動画の2分50秒あたりからご覧ください。
この1951年の映画、一度見たことはありました。なんぢ我が民を棄つる時我ローマに往きて再び十字架に懸けられん、の声がペテロの内面で響き、ペテロがおののくように私は記憶していました。

映画では 
ペテロは立ち木が輝くのを見て、“クオ・ヴァディス・ドミネ? ・・・・・”

少年の口を通して、“なんぢ我が民を棄つる時我ローマに往きて再び十字架に懸けられん”と
答える。正気に戻った少年は、自分が話したことを覚えていない。ペテロは、ローマへ引き返す、と場面が上記動画です。

ヒゲマスターの“イエスを見て、思わず「クォ ヴァディス、ドミネ」と問いかける。イエスは何も答えず、ただ、燃え盛るローマを指さした。ハッと、我に返ったペテロは、再びローマへの道を辿る”と同じような内容を、高校1年生頃、旺文社のチャート式世界史の息抜きこぼれ話コーナーで読んだような気がします。当時ロシア圧政下にあったポーランド独立運動を著者は重ね合わせている、とも書いてありました。


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皇帝カカア (ヒゲ)
2010-09-26 19:47:20
ご紹介の映像で、ヒゲはブログの種?を頂いた(笑)。
題して「皇帝カカア」! まあ、T先生やMマウンテンさんのお陰で、田園酔狂曲は「百花繚乱」! 別の声では、「百鬼夜行」と申す輩もいますが。
きっとお二人は、ヒゲに種を撒いといて、シック八苦しているヒゲを肴に、腹を抱えて酒を呑でいるのでは
これからも、色々なコメントを投げ込んで、ヒゲ夫婦に料理する楽しみをお与え下さい!
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