田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

老ネコは、キビナゴがお好き

2014-06-22 17:12:22 | トンカツ物語り
オムツを着け始めた頃、著しく弱っていた老ネコ・トンでした。
歩くのに、後ろ足は、足裏だけでなく一関節折った様な状態で、いざって進んでいました。
同時に、まったく食欲が無くなり、ドライのキャッツ・フードは食べなくなりました。
三日も食べないで、もういよいよお別れの時期が来たのかな?、と心配するほどに。
お通夜の席には、誰を呼ぼうか?
酒と肴は、何にしよう?
或いは、漱石ばりの葉書の通知書がイイだろうか?
ほとんど寝たきりで過ごす日が続きました。

そんな時、ヒゲ夫婦は “ キビナゴの刺し身 ” を買ってきました。
せめて死ぬ前に、大好きだったモノを食べさせてやろうと。
19年もの付き合いですもの、其れくらいしてあげなければ。
気持ちが伝わったのか、大型のキビナゴ三匹やると、ムシャムシャと音をたてて喰らいました。
お代わりを待っています。
更に二匹、又々二匹と与えると、ペロリと平らげました。
次の日から、青魚の刺し身が用意されました。
ヤズ ・ このしろ ・ 鯵などです。
パックのラップが外された瞬間、鼻をクンクンさせ始め、直ぐに、ヒゲの足元にすり寄ります。
しばらくは、お座りして待っていますが、いつまでも餌が来ないと、ヒゲの脚の甲をガブリと催促です。
「 痛ーッ! なんてババァだぁ~ 余命わずかなんてどこ吹く風。 」
食べた後は、ご機嫌の顔つきでお休みです。
                            
猫のため、青魚の刺し身を買う日が続いたのです。
気付いたら、老猫の奴、少し元気になってきました。
後ろ足も、そこそこ歩ける様に。
食べなかったドライ・フードもイケる様に。 更に、自力でトイレに行く様に。
これなら、七月の誕生月まで何とか元気でいけそう?
それにしても、刺し身物、特にキビナゴの効用たるや、テーしたもんや!
昔話で聞いたことがある ・・・
竹筒に米粒をいれて、臨終まぎわの人の枕元で振って、シャリの音を聞かせると、生きかえると。
あながち誇張でも無いことを認識しました。

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