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古い曲が気になる

民主党、おそろいの制服を新調

2011-03-31 | 日記・エッセイ・コラム

                       

 民主党は、閣僚や国会議員や秘書が着ている、作業着ふうの制服を新調するそうだ。費用は、約800万円超だという。アホウたちが! いまも17万人もの国民が、満足に食べ物も水もなく、寒い体育館の床に寝て、家や仕事や、家族を失った悲しみにジーと耐えているときに、じぶんたちの防災服を、おそろいで新調する? どんな脳ミソからそんな発想がでてくるんだ! ほんもののキチガイだ。国民の苦しみなど、こいつらにとって、まるで他人事だ。

 そんな金があるなら、被災地に寄付しろ! 左翼政党ってのは、まったく使えない。民主党、クズの集団だ。

 だいたい現場になんか行かないんだ。作業服なんかいらんだろ。国会で居眠りしているだけなんだから、いつもの高級仕立てスーツにブランド・ネクタイでいいだろ。あの防災服だかなんだか、ジャンパー姿をみるたびに、嫌悪と憎悪で血圧があがる。スーツにネクタイが、おめいら国会議員の制服で、戦闘服じゃないのか。

    今できること……民主“おそろい防災制服”800万円超で新調 http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20110331/plt1103311217001-n1.htm

 震災被災者だけでない。1000万世帯をこえる国民が、毎日、放射能におびえ、停電、節電に耐えてる。福島県では、野菜が出荷できず、自殺した農民まですでに出ている。いまこの瞬間も、被曝覚悟で、命を捧げて、原発事故現場で戦う何百人もの作業員と消防士と自衛隊員がいる。被災地で、仮設の橋を架け、瓦礫のなかから遺体を収容し、避難所へ物資を輸送している自衛隊員は、10万人だ。そのときに、じぶんたちの防災服を新調するかどうか論議している国会議員たちが、この日本にいる? 

 何万もの国民が死に、何十万もの国民が、死に瀕している。この非常時に、政権与党の国会議員が、じぶんたちの、おそろい制服新調問題をテーマに議論している。その会議のシーンは、想像するだけで、どんなイカれたホラー映画より、すさまじい。この世のことかいな? どんなに創造力と才能があるSF作家も、この日本の政治家たちの幼稚と愚行を想像することはできなかったろうな。制服を新調する……? おそろいの……?

                  

 震災と原発事故で、すっかり忘れられているが、3月13日投票だった名古屋市議会議員選挙は、民主党が惨敗した。27あった議席は、やっと10議席だ。

 全国で、民主党の公認辞退、脱党、民主党隠しが起きてる。ポスター、看板から民主党のロゴを消しているのだ。こういうことも、テレビや新聞のニュースにないだろう。

   


東京に、いらっしゃい

2011-03-30 | 日記・エッセイ・コラム

                

  北海道に、子供をつれて避難していた人たちは、東京にもどってきた。東京での日常生活をとりもどした。

      

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 今年だけは、会社や大学生の、飲めや歌えの、馬鹿騒ぎの“花見の宴”はやめて、沈黙の春だが、家族や友だち、恋人で、弁当をつくって、静かな花見にでかけてはどうだろう。

 大切な人といっしょに花をみて、亡くなった多くの人の鎮魂を祈り、生き残った、じぶんの命を思ってみてはどうだろう。

               

 東京では、江戸城跡の、皇居東御苑・北の丸公園の桜は、ことに美しい。いま東京は、観光客も少なくて、静かだ。ゆっくり桜をながめて散歩することができる。

 東京にいらっしゃい。放射能のリスクは、もう日本じゅう、どこも同じだ。“ローマを見て死ね”というではないか。

           アメリカで牛乳から放射性物質検出http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920016&sid=agEOdjNkK8n4 

                

 東京は、ホテルも空いている。夜は、薄暗いが、昼間歩きまわるだけなら、いま東京は、快適だ。

 以下の写真は、きのうの東京。こんなときだが、静かな東京を訪ねてくる人たちはいる。

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 江戸城警備の侍たちの詰所。

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 大奥跡。この広場が、大奥なんかがあったところ。もう少しすると、緑の芝が美しい。ここに座って、家族で弁当を開いて、そのあと、昼寝がいいのじゃないかな。中央、奥の、松の左にある石組みが、天守閣跡。

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 わたしは、この天守閣の石組みをみるためだけに、地下鉄でやって来ることがある。これは、ため息がでるほど美しい。場当たり的に組みあげたのではなく、美意識をもって、最初からしっかりデザインしてつくられている。みごとだ。強度はもちろん、見た目に徹底的にこだわってる。

 (なんども書いてきたが、わたしは、“コンクリートから人へ”なんて幼稚なスローガンを笑う。土木、建築の構造物は、生物である人がつくりだしたものだ。コンクリートでつくった水力発電のダムは、ビーバーがつくるダムと同じだ。蟻がつくる蟻塚や蜂の巣と同じだ。生物である人間が、じぶんらの命を守るためにつくる“自然”の構造物だ)

 (もっといえば、コンクリートの素材の石灰石は、生命素材だ。貝殻や骨、生物の骨格を形成するものが堆積し、圧縮された岩石だ。木製がナチュラルだとしたら、コンクリートもまた、自然なんだ) 

        

 江戸城跡の皇居東御苑も、いつもは、たくさんの観光客がいて騒々しい。だが、いまは、ゆっくりと眺め、たたずんで、想像を巡らせることができる。

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 天守閣跡の北側、咲きはじめた桜。

 お堀には、菜の花。

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 日本武道館がある北の丸公園は、花が咲いて、春だ。

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 いつも若者でいっぱいの日本武道館の前も、こんな感じ。散歩をするには静かでいい。武道館のカフェも、前にあるレストランも、午後4時までは営業している。

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 この門から九段坂の、桜の古木がみごとだ。ぜひ、一度、見てほしい。

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 このお堀が、爆風スランプの『大きな玉ねぎの下で』で歌われる、千鳥ヶ淵(ちどりがふち)。堀沿いの道が、地下鉄・東西線・九段下駅から武道館にあがってくる、九段坂。

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 靖国神社に参拝する人はたくさんいた。

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 靖国神社の境内の桜が咲くと、気象庁が東京の開花宣言をだす。その桜がこれ。

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 昼の銀座は、いつものように店は開いていて、明るい

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 秋葉原のヨドバシカメラは、いつものようにお客であふれていた。近所の家電量販店とはまるで違う。東京は、元気だ。

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 エスカレーターに並ぶお客たち。

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 秋葉原駅前の街灯が消えて薄暗いが、部品屋さんもしっかり営業している。

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 日本武道館を歌って、こんなにせつなく、悲しい歌もない。これも、昭和の名曲だ。爆風スランプの『大きな玉ねぎの下で』、ボーカルは、サンプラザ中野だ。名唱だ。  

     爆風スランプ 『大きな玉ねぎの下で』 http://www.youtube.com/watch?v=6xjY91vbA2I

    

 “大きな玉ねぎ”とは、日本武道館の屋根にある擬宝珠(きぼし)のことだ。最近、補修・塗装が終わったので、金色に輝いている。

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 サンプラザ中野が歌う主人公は、中学生か高校生、あるいはもう大学生になっているのか、そんな少年だ。文通相手の女の子に、武道館でやるコンサートのチケットを送る。はじめて会い、顔をみるのだ。しかし、彼女は来ない。ロビーで待ってるが、彼女は、来ない。アナウスがあって、一ベルが鳴る。席についても、彼女は来ない。

 満員の武道館で、彼女のための、隣の席だけ空いてる。コンサートが終わって、何千人もの観客が、千鳥ヶ淵のお堀をこえて、九段坂を下っていく。その群衆のなかで、歩きながら、右手のお堀の向こうに日本武道館がみえる。その屋根に、大きな玉ねぎのような擬宝珠(きぼし)が輝いていた。という、少年のせつない失恋の歌だ。

 彼女を誘った、日本武道館でのコンサートは、何だったのだろう? 浜田省吾コンサートか? この少年は、どこに住んでいるのだろう? 茨城県龍ケ崎市に帰るのだろうか? 彼女は、神奈川県横浜市だろうか? 茅ヶ崎だろうか? まあ、そんなことを考えながら、聴くとまた泣けてくる。この歌も、携帯電話もインターネットもない時代だから成立する、青春の失恋ソングだ。

(茨城県龍ケ崎市も、神奈川県横浜市も、日本武道館から電車で1時間くらいで帰れる)  

  


原発事故後、銀座。事故まえ銀座

2011-03-29 | 日記・エッセイ・コラム

         

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 土曜日の夕暮れの銀座をみてきて、原発事故のまえの写真をみると、つい少しまえなのに、ひどくなつかしい。年のせいか、なんだが、涙腺がゆるむ。東京は、爆撃をうけたのと変わらない。戦時下だ。

 被災地の人たちの苦しみを思えば、放射能の恐怖はあっても、水もあり、食べ物もあり、自分の部屋で寝ていられる、われわれは、贅沢はいえない。だが、暗い銀座は、悲しい。

                   

 震災まえ、日が暮れた銀座は、こうなっていた。この明るさ、この華やかさが、日本じゅうから、世界じゅうから、人々をひきつけ魅了したのだ。上の暗い銀座とほぼ同じ時間だ。明るさだけでない。車の量も、街を歩く人々の数も、圧倒的に違う。

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 この明るさ、華やかさが、いつ戻ってくるのか? 十年後だろうか? わたしが生きてるあいだは、無理だろうか? 

 ニューヨーク市は、日本の原発事故で失う、観光関係の売上を30%と予想している、という。ハワイのホテルのキャンセルもすさまじい、という。上海や台湾も、日本の観光客をあてにしている観光業は大打撃をうけるだろう。

 いったい、東京の観光や物販や飲食業など、直接的な経済被害は、どれほどになるのか? 考えるだけで恐ろしい。そして製造業の被害……。

 関東・東京の消費、生産の減速は、日本じゅうのあらゆる業種を疲弊させるだろうな。

 きょう、近所の大手家電量販店にいった。ガラガラだ。みるも無残だ。広い店内に、お客より店員が多い。この停電、節電のとき、だれも新しく家電製品を買う気分じゃない。それに、先の不安がある。景気が大きく落ち込むのは、だれが考えても明白だ。だれもみな、いまは、金を使いたくない。

 日本の消費が落ちこめば、中国、韓国もアウトだ。それを、かの国の人々は、わかっているのだろうか。これで中国野菜が日本で売れる、と、はしゃいでいる場合じゃない。中国、韓国の経済発展は、日本という大消費地があって成り立っている。

 ユニクロも、百円ショップも、安い家電も、中国製だ。日本で生産される多くの物が、中国、韓国製の部品を使っている。製品も部品も、日本の消費が落ちこめば、中国人が失業する、という簡単なことだ。日本に売りこむのがダメなら、ヨーロッパがある、アメリカがある、ということにはならないだろう。韓国も同様だ。

 それに、かれらの国でつくっている自動車や、家電製品や、電子機器も、非常に重要な部品は、日本製を使わなくては組み立てられない。すでに、東北の震災で工場が被害をうけて、生産できない部品のせいで、中国や韓国の工場が満足に生産できない事態が起きている。

 震災、そして、原発事故の経済被害は、深刻だ。


府中市は停電している

2011-03-28 | 日記・エッセイ・コラム

                               

 何人かの、府中市の方からメールをいただいた。府中市は、一部をのぞいて停電している。どうも東京の三多摩地区では、菅直人の自宅のある、武蔵野市だけが停電除外地域のようだ。

 いま、この非常時、日本の総理大臣が住むところを、停電させてはダメだ、という論は成り立つ。だがしかし、こいつは、いま、夫婦で停電のない千代田区永田町の首相公邸に住み、隣の首相官邸で執務している。武蔵野市の自宅にはニートのバカ息子くらいしか住んでないだろう。

 土曜日にみてきた東京都心は、完全に自主停電していた。計画停電除外地域の23区にあって、中央区と千代田区は、積極的に節電に協力していた。朝晩2回停電しているようなものだ。むしろ、わたしの住む、“死の第5グループ”よりはるかに過酷な節電に耐えている。

 銀座中央通りの街灯は消え、店内の照明をおとし、6時、7時で閉店している。千代田区の高層ビルは真っ暗だ。丸の内の街灯も消えてる。丸ビルも新丸ビルも、オアゾも、再開発されて賑わっていた商業施設は、早々と閉店するから、街は暗く、シーンとしている。

 停電除外地域・千代田区にある皇居もまた、天皇陛下の希望で、第1グループにあわせて電源を切っている。第1グループは、わが第5グループ同様、もっとも過酷な一日2回の停電に耐えてきた、死のグループだ。

 冬のように寒い春、陛下は一日2回の停電。いっぽう、バカ首相の地元は、煌々と明るい、停電のない街。左巻きのクズ政権を象徴していて、わかりやすい。

 今上天皇と、プロ市民・菅直人との圧倒的な人格の違い、人間としての品性の違いが、これほど明確にわかる事象もない。怒りをとおりこして、菅直人のいやしさに、哀れさえおぼえる。

                            

       「原子力勉強したい」と首相…… http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011032800484

   原発事故の緊急処置遅れたのは菅首相のせい!? http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20110328-OHT1T00010.htm

   原発事故対応遅れ 菅首相視察が原因か http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp0-20110328-753759.html

   3月12日 枝野官房長官記者会見 「総理は(原発事故の)専門知識をもっている」 http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg4477.html


電気は暗いが、元気はあります!

2011-03-27 | 日記・エッセイ・コラム

 

 東京23区は、計画停電から除外されている。格差だな、と思っていた。だが、行ってみると、実際は、強烈な自主節電をしていた。すくなくても、わたしの見た、銀座、日比谷、八重洲、丸の内は、節電に協力していた。物販店も、飲食店も、開店時間をおそくして、暗くなると閉店していた。コーヒーショップのスターバックスでさえ、午後7時で閉店していた。

                                          

 夜の東京。衝撃的だったのは、帝国ホテルだ。一階のブランドショップやカフェが閉店しているから、暗い。まだ、7時前だ。いつもは、タクシーがどんどんお客をおろして賑わっている時間だ。タクシーも少ない。ホテルの前を歩いて人もまばらだ。宴会もパーティーも会議もなく、宿泊客もわずかなのか?

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 帝国ホテルの客室の明かり。

               

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 帝国ホテルの向いの東京宝塚劇場は、ネオンが消え、照明を落としているから、なんとも暗い。日比谷の映画街の人もまばらだ。終電ちかくの深夜じゃない。土曜日の午後7時だ。

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 これは、東京駅もみてみなければ、と思い、八重洲に向かった。八重洲ブックセンターは、6時で閉店していて、ほとんどの路面店は閉まっていた。人通りは少ない。

 八重洲ブックセンターは、11時~18時の営業。

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 東京駅八重洲地下街も人は少ない。いつもは人でいっぱいの時間だ。

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 東京駅丸の内口は、さらなる衝撃だった。オアゾは、ビルの外の照明が消え、ほとんどの店舗がすでに閉まっていた。丸善本店は、8時で閉店だ。閉店までまだ時間があるが、書店のなかは、もうお客は少ない。

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 比較は極端だが、昨年末、蓮舫と枝野たちに仕分けられて、JAXAiが閉館になった。12月28日、閉館を惜しんで多くの人が集まった。その夜の、この広場だ。同じ時間だ。

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 2010年、12月28日、OAZO広場。

               

 お客でいっぱいだった丸善本店も、寂しい。

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  地下鉄・大手町駅の通路も寂しい。いつもは、たくさんの人々が歩いているのだが……。

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 さらなる放射能の恐怖、そして電力不足。不景気。しかし、われわれは、この現実をうけとめて、生活レベルをおとし、生きて行く。昭和30年代、40年代だって、何不自由なく生きていたんだ。

 この政府は、まったく信用できない。あてにせず、じぶんの判断と知恵と努力で生きぬく。

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 昭和30年代にこんな美しい曲がある。雪村いづみが、1959年(昭和34年)に歌った曲だ。

     雪村いづみ 『リメンバー・ミー』 http://www.youtube.com/watch?v=1ifLuQsqVEU&feature=related

                    

 1947年(昭和22年)の平野愛子のヒット曲に、『港が見える丘』がある。これも名曲だ。横浜の、みなとがみえる丘公園は、この曲のタイトルから名づけられた。作詞・作曲は、東辰三。作詞家・山上路夫の父親だ。平野愛子もいいが、わたしは、やはり、ちあきなおみで聴きたい。

     ちあきなおみ 『港が見える丘』 http://www.youtube.com/watch?v=f-1MbSjMdug

        

 『水色のワルツ』は、二葉あき子の1950年(昭和25年)のヒット曲。作詞は藤浦洸、作曲が高木東六。この曲も、ちあきなおみのカヴァーがじつにいい。

     ちあきなおみ 『水色のワルツ』http://www.youtube.com/watch?v=uJUzcYkizVY 


銀座は、元気だが……

2011-03-27 | 日記・エッセイ・コラム

                    

 土曜の夕暮れ、銀座にでかけた。

 日本橋駅で、銀座線に乗り換える。ホームに立つと、これはほんとうに戦時下だな、と思った。いつもよりずーと暗い。線路側の電灯だけで、内側の蛍光管はすべてはずしてある。

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 これが東京メトロ・日本橋駅、土曜日午後、4時すぎだ。ホームで待つ人の数は、いつもの土曜日ではない。いつもは人であふれてる。

 ところが、電車にのると、混んでる。いつもと変わらない。そして、驚いたのは銀座駅でおりて三越に入ると、人でいっぱいなのだ。化粧品売場も客であふれている。

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 地上にあがって、また驚いた。三越前の交差点は、いつものように人であふれてる。『東京は元気だな。日本人は、強い』と、なんだか気分が明るくなった。

 最近たくさんいた、下品で騒々しい中国人や韓国人の観光客がまったくいないから、銀座を歩く人々は、上品で、静かだ。なんだか、十数年前の銀座のようで心地がいい。

 とうぜんだが、白人やインド人の観光客は、まったくいない。

 銀座4丁目、5丁目は、いつものようににぎやかだ。だが……。

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 ショーウインドーの照明を消しているから、いつもの街と雰囲気はちがうが、この交差点は人であふれている。東京の水が怖いとか、原発の放射性物質が怖いとか、そんなこと関係ないのよ、という人々が日本中から東京にやってきているのか、すごいね、と驚いた。

 

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 和光のウインドも明かりはない。でも、人はいっぱいいる。銀座は、やっぱり元気だな、と感動した。

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 どの店も照明を落としているから、店内は薄暗いが、キムラパンも、山野楽器も、アップルショップも、いつものように人でいっぱいだ。

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 文具の伊東屋の前も人であふれていた。店内もいつもほどじゃないが、繁盛していた。しかし、店内の張り紙をみて、これはたいへんなことになっているぞ、と気づいた。営業時間が午後7時まで、となっているのだ。7時は、まだ銀座に人があふれてるはずだ。

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 有楽町まで歩くと、事態の深刻さを痛感させられる。震災前の50%くらいの人出だろうか? もっと少ないか? うす暗くなると、街の様相が変わっていく。

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 有楽町のスクランブル交差点。土曜日の午後5時で、このスカスカの人。

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 有楽町から銀座4丁目にもどった。ほとんどのショップは、6時か7時で閉まる。東京23区は、計画停電除外地域だが、それぞれの店舗が自主的に節電のために店を閉めてるのだ。電力消費がもっとも多くなる夜のはじめに、閉店をしている。この時間は、まだ買い物客は多い。

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 ほとんどの店が閉まり、街灯も間引き点灯して、うす暗い銀座中央通りをたくさんの人々が歩いている。異様な光景だ。

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 銀座コアも18時で閉店。

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 まだ18時24分。土曜の銀座中央通りだ。街灯は、交差点だけ点いている。

 これは、たいへんなことだ、と思い、暗くなった新橋と日比谷、そして東京駅を歩いた。衝撃的だった。その話と写真は、また後で……。

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 東京駅地下、八重洲ショッピング街。店は開いてる。しかし……この時間、いつもは肩がぶつかるほど人であふれている。まだ午後7時前なのだ。

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 東京駅・丸の内口をでた駅前。丸ビルショッピング街も、オアゾも閉まったから、人が歩いてない。街灯も消えてる。深夜じゃない。時間は、午後8時前だ。

 


東京は元気だ。だが……

2011-03-27 | 日記・エッセイ・コラム

                            

 東京電力の地域でない友人と電話で話した。「火力発電所が動きだして、計画停電もやたりやらなかったり、電力事情は良い方に向かっているようだね」、という。なにを言ってるか。ぜんぜんわかってない。反論する気もない。

 関東でないところでは、テレビのニュースや地元新聞が、そんな楽観的な報道をしているのだろうか? 政府が、東電地区以外の地方で、そんな大本営発表をしているのだろうか? 

 たしかに、メンテナンス中で停止していた火力発電所が稼動した。だが、その発電量は、6万キロ・ワット。福島の原発爆発で失った供給量は、1000万キロ・ワット。1000万足りないところに、6万が供給された。これで、休んでいた火力発電所が復活して、電力事情は好転している、と言えるのかい。

 いま、計画停電を予定しても、予測より消費電力が少ないので、ほとんどの地区で停電を回避できている。これは、ここに住む何千万かの人々が、節電して生活しているからだ。みんな最低限の電気で、昭和30年代のような暮らしをしている。

 

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 このスーパーでは、冷たい飲み物は買えない。飲み物は、常温だ。

 3月ももうすこしで終わるというのに、東京で雪がちらつくような真冬のような寒さだ。その寒さのなか、暖房も切って、電気コタツも切って、厚着をして耐えている。家中の電灯を消して、必要な最低限の明かりをつけている。小さい工場も、大きい工場も、朝と夕方に操業をやめてる。通勤時間の電車を止めてはダメという、“自主停電”だ。

 みんな、被災地の人たちの寒さを考えれば、自宅で寝れるだけ幸せだ、と家中の電気を消してヒッソリと生活している。

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  買い占めで、食パンがないのでなく、工場が”自主停電”して、通常の生産ができないのだ。

 蓮舫や海江田のようなやつらが、テレビにでてき、節電に協力を、などとパフォーマンスをやるずっと前から、みんな原始生活のような生活を、“自主的”にやっているのだ。だから、大停電もなく、計画停電も回避できる地区があるのだ。

 

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 商品は、ある。注目は、ケースの照明だ。ケースを照らしていた明かりがない。大型スーパーでは、照明を極力おさえてる。食品を照らす明かりはない。

                     

 きょう、茨城県鹿島の住友金属の高炉2基が、地震被害から復旧して、運転をはじめて、東京電力に送電している、という。製鉄所は、電力会社を信頼せず、自家発電で高炉を稼働している。(三菱自動車の東京工場にも、大きな自家発電設備があった。停電は、危険だ。企業生命にかかわる。組み立てラインも、すぺてのシステムをコントロールしているコンピュータも、そして、電気炉も、突然の停電にあうと、とんでもないことになる)

 その鹿島・住友金属の石炭火力発電所が東電に提供する電力は、50万キロ・ワットで、茨城県の15%の電力をまかなうことができる、という。

 

 東電の電気を使っていない地方の人たちは、いったい東京はどうなっているか、知らない。“東京、ざまあ”と言ってる人は、関東・東京の消費が落ち込むと、じぶんの生活がどれほどダメージをうけるかわかってない。

 わたしは、この原発事故の経済的ダメージは、爆心地から離れれば離れるほど、大きいと思う。放射線強度や放射能濃度に反比例していく。つまり、東京を同心円の中心にして、遠くにいくほど、金のまわりが希薄になるということだ。風が吹けば桶屋が儲かる、の逆だ。

 現に、九州の観光地は、中国、韓国の客のキャンセルで全滅状態だ、という。山梨県でも、予約キャンセルが、2万件になった、という。2万人でない。2万件だ。甲府市に近い石和温泉は、今年の予約はほとんどキャンセルになった、という。

 箱根湯本は、まったく客がいない。小田急ロマンスカーが運休している。電車を通常運行させる電力が足りないのだ。都心は80%くらいの運行だが、遠くへいく電車は、止まっているのがある。

                

 関東圏は人口密集地であり、東京は、巨大な、世界の観光地だ。日本じゅうから、世界じゅうから、人が集まる。巨大な食料消費地なのだ。日本じゅうの農産物、畜産物、水産物を集めて、消費している。

 関東のほうれん草が怖くて買えない、どころか、『安全な十勝の牛肉をお客さまにだしてます。でも、その、お客さまが、いないです』と、いう状態になる。夏に、秋へ、これは、もっと深刻になる。

 たとえば、東京ディズニーランドは休園している。液状化現象で被害があったが、それだけじゃない。電気の消費量がすさまじい。上野動物園も休館だ。(パカの野球のやつらは、東京ドームで、ナイターもやる、と、ごねてたが……)。イベント、コンサートはことごとく中止、延期になっている。

 東京・関東という大食料消費地を失って、日本の農業、畜産業、水産業は、やっていけるのか?

 いまは。もう、日本は戦時下だ。『東京、ざまあ』とか、『大阪、きたぁぁ!』という、幼稚なレベルじゃない。大阪も京都も、観光だけでも強烈なダメージがあるだろう。 

       

 土曜日の、夕暮れの銀座に行ってきた。その話は、あした、だ。強烈だった。


風立ちぬ

2011-03-26 | 日記・エッセイ・コラム

                         

 地震、原発爆発、停電と、緊張した日々がつづいて、目の前の風景をながめる余裕もない。しかし、春が確実にやってきてる。残酷な、沈黙の春だが……。

 隣の垣根に蝶がとまっていた。毎日こんなに寒いのに、春がきていたんだ。その蝶が、なんだかひどく、いとおしい。

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 蝶々をみつけて、春に気づいて、まわりをみると、そこらじゅうに春がきていた。

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 春がきたが、沈黙の春だな、と思って歩いていると、公園で子供たちが遊んでいた。

 沈黙の春じゃない。風立ちぬ、いざ、生きめやも、だ。子供たちの元気な姿をみるのは、じつにたのしい。こっちも元気づけられる。

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 米やトイレットペーパーなどの品切れは、だいたい回復した。電池やロウソクなど一部の品はまだダメだが、街は落ち着いている。

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  きょう、聴きたいのは、清志郎さんと陽水の、『帰れない二人』かな。 

    忌野清志郎&井上陽水 『帰れない二人』 http://www.youtube.com/watch?v=UsLLSQIIAkc


イトーヨーカドーが、乳児にミネラルウォーターを優先販売

2011-03-25 | 日記・エッセイ・コラム

                              

 東京都が、金町浄水場エリアの一歳未満の乳児を対象に、ミネラルウォーターを24万本配布した。その後、水道水の放射性物質量が、乳児の飲用に問題ない数値になった、と安全宣言がでた。だが、母親たちは、だれもそんなことを信用してない。おびえ、困惑している。売り切れでミネラルウォーターが買えないのだ。

 コンビニ、スーパーのミネラルウォーターは、買い占めで品切れになった。だが、23日夕方すぐに、イトーヨーカドーは、首都圏40店舗で、乳児をかかえる母親に優先販売をはじめた。母子手帳の提示は必要ない。「こういう事態ですから自己申告を信用しています」、と広報室がコメントしている。きょうから、1都6県の117店に拡大して実施している。

 バカ菅の政府より、民間の対応がはるかに早い、ということだ。

     “クズ菅”際立つ…「乳児ママ」支援に直ちに動いたのは http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20110325/dms1103251546017-n1.htm

     避難所で相次ぐ死亡者 大半は灯油なしの凍死 菅政権は何をやっているのか http://gendai.net/articles/view/syakai/129592


福島を救え!

2011-03-25 | 日記・エッセイ・コラム

                        

 枝野は、福島原発から20~30キロ圏内の住民に、自主避難を要請した。無責任のきわみだ。

 『自主避難』? 政府は危険だ、と断定してるわけじゃない、でも、自主的にじぶんで判断して逃げてね。政府は、バスもなにも、移動用の乗り物は用意しないから、自主的に避難先をみつけて、自主的にじぶんの足か車で避難してね、ということか! ひどい話だ。

 政府は、この圏内の住民に対して、12日から屋内退避を勧告して、街はゴーストタウン化している。食料を買う店はすべて閉まっている。人々は、そのなかで、『屋内』でジーと耐えていた。2週間だ。地震以来、ずっとだ! もう食料がないのだ。現実に餓死の危険がある。

 政府は、屋内退避を勧告しただけで、食料も暖房用灯油も、ガソリンも、何の手当もしてない。2週間だ、2週間。この30キロ圏内の何万という人は、ジーと耐えてきた。餓死者がでる寸前になって、『自主避難』要請? ひどすぎる。

 12日以来、運送屋はこの圏内に入るのを恐れて、物流は完全にストップしている。             

 ガソリンスタンドも閉まってる。店という店は、全部しまっている。交通機関はすべて止まってる。ガソリンもない。タクシーもない。バスもない。個人で、どうやって、どこに逃げろ、というのだ!

 『自主避難』? けっきょく、現場の市町村に丸投げした、ということだ。政府はなんの責任ももてないから、地元の村長さん、町長さん、市長さんの責任で、勝手に避難先をみつけて、住民を安全なところに逃がしてやってね、と言ってるわけだよ。津波で、役場も職員も流され、機能してない自治体もあるのだ。

 原発事故が起きて2週間だ。政府は、周辺住民を避難させる具体的なプランをまったく何もたててなかったわけだ。屋内退避させた住民の命のことなど、どうでもよかったのか? それより自分の政治生命、政権の延命しか眼中にない、とんでもない野郎たちだ。

 原発事故は、終息するどころか、最悪な事態になりつつあるのは、シロウトだってわかる。「俺は、原子力発電に詳しいんだ」と自慢していたバカ菅は、逃げまわっているときじゃないだろう。福島の人たちの命を守ってやるのだ。

 野球をやるだの、やらないだのテレビでやっている、この日本で、この30キロ圏内の人たちは、いま、餓死に怯えているのだ。

 政府は、その人たちに『自主避難』を要請したのだ。なんという政府、なんという国だ。

 2週間、食料もガソリンも灯油も、水も、いっさい援助せず、手に負えなくなった、いま、自分らで勝手にやれば……と突き放す。なんという無責任。見殺し。棄民だ。

 この30キロ圏内だけじゃない。いま、福島は物流がとだえ、ガソリンにも食料にも医薬品にも困窮している。福島を救わなくてはダメだ。

                         

    枝野、20~30キロ圏内の自主避難呼びかけ http://www.asahi.com/national/update/0325/TKY201103250255.html


こういう時は、やはり、むかしの、若いときの音楽だ

2011-03-25 | 日記・エッセイ・コラム

                       

 24日の停電は中止になった。25日、わが第5グループの16時からの停電は、電力消費状況をみて、昼すぎに決定する、という。他のグループの停電は、すでに中止が決まった。わがグループだけ、未定なのだ。

 千葉県も、水道水は乳児の飲用に適さない、と発表した。

 福島原発事故は、終息してない。進行形だ。この先、日本はどうなっていくのか? じぶんの娘たちや孫たちが生きていく日本は、いったい、どうなっていくのだろう? 

 今夜も、ひどく寒い夜だ。

 

 こういう不安な日々が続くと、やはり音楽に救われる。緊張していた気持ちが、その時だけでも、ホッとゆるむ。きょうは、ユーミンソングが心地いい。

 ユーミンが登場したとき、わたしは、レコード屋の店長で仕入れ担当だった。フォークソング、ニューミュージックのプロモーターでもあったから、荒井由実&ダウンタウン・ブギウギ・バンド北海道コンサートの主催者だった。

 山本潤子さんは、ハイファイセットのときにお会いした。ハイファイセット・コンサートも主催した。ふきのとう・コンサートもやった。

 コンサートが終演して、出演者と飯を食い、酒を飲むのはたのしい。プロモーターというのは、非常にリスクのある仕事だ。アンコールが終わって、緞帳がおりて、お客さんがホールをでるまで緊張がつづく。

 一年くらいまえにコンサートの企画をたて、ホールをおさえ、アーティストのプロダクションと契約する。ポスターやチラシを印刷して、テレビやラジオ、新聞で宣伝し、チケットを発売して、そして、コンサート当日をむかえる。緞帳がおりて、終演。打ち上げで、スタッフや出演者と、お疲れさんの乾杯をしたとき、終わった、とホッとする。

                   

    山本潤子・細坪基佳(ふきのとう)・鈴木康博(オフコース) 『卒業写真』 http://www.youtube.com/watch?v=xidNy0zLoCA&feature=related 

    松任谷由実 『海を見ていた午後~あの日に帰りたい』 http://www.youtube.com/watch?v=nE-hPsnui6E


雨は空から

2011-03-24 | 日記・エッセイ・コラム

 

 府中市の方からのコメントで、府中市はガッチリ停電している、という。三多摩地区は、東電の表にあるように、完全に計画停電が実施されている、ということだろうか。

                                                  

 地震以来、わたしの、このブログへのアクセスが伸びる。それまで、一日1000回を超えるのは、月に数日だったが、一昨日は1900回を超え、きのうは、2500アクセスを超える。なぜだろう?

 地震のまえのように、故郷・北海道・帯広のことや、音楽や本のことを、気ままに書きたいのだが、毎日毎日、バカバカしくも、腹立たしいことが起きる。

 『虹の彼方に Over the Rainbow 』を書いた日から、いつもの音楽談にもどそうと思った。だが、怒りで脳みそが沸騰しそうなくらいバカげたことが、つぎつぎと起きて、アホな民主党政権の愚かしさに、黙っていられない。

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 なにを写した写真か分かりにくいだろうが、今夜、旧江戸川に架かる浦安橋から撮影した夜景だ。川をはさんで、左の街灯があるところが、東京都江戸川区。右側の闇が、千葉県浦安市。この闇のなかに街がある。二つの小さい光の点は、マンションの通路の非常灯だ。

 上の写真の闇の部分には、こういう街がある。

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 今夜も、わが“死の第5グループ”は、午後7時から停電になった。懐中電灯はあるが、電池が買えないので、あまり使いたくない。この先何があるかわからない。ロウソクも売り切れなので、真っ暗な部屋にいるのも鬱陶しい。それに、今夜も雪がふるほど寒いのだ。部屋のなかも寒い。

 それで、ガッチリ着込んで散歩にでることにした。放射能の雨がふっていたが、『だからなんなのよ』という気分で、『雨に歌えば』を口ずさんで、傘を開いて歩きだした。小雨なので、傘もささずに歩いている人がたくさんいる。

 近くのバイパスは、まだ午後7時なので交通量が多い。ずっと先から信号が止まっているので、スピードをだした車がとぎれない。歩行者も自転車も、なかなか通りを渡ることができない。すぐそこの、自宅をめざして通りを渡るのも、命がけだ。

 闇のなかを隣街の東京都江戸川区にむかった。停電の地区と、停電しない地区をみて、その落差を実感したい。

 旧江戸川が千葉県と東京都の境だ。そこに架かる浦安橋の上で、みごとに明暗がわかれていた。比喩ではない。ほんとうの明暗だ。橋の半分は、千葉県浦安市だから、橋の街灯は消えて、真っ暗だ。橋の真ん中から東京都江戸川区だから、街灯が煌々と点いて、明るい。

 『明暗を分ける』とは、このことだったのか、と笑ってしまった。わたしは、『暗』の側、死の第5グループに住む、負け組だ。

 東京都江戸川区は、街灯が明るく点いて、商店もコンビニも、飲み屋もラーメン屋も、普通にやってる。回転寿司屋も繁盛していた。人通りも多い。駅前の繁華街では、客引きのアンチャンたちが電車をおりたサラリーマンをさそっていた。

 少しまえに出てきた、わたしの闇の街とは、あまりに違う。天国と地獄だ。たしかにわれわれは、“死の第5グループ”だ。

 停電しない江戸川区の夜の街をみて、プロ野球セ・リーグのボスたちが、無神経にも、予定どおりの開幕に固執し、ナイターもやる、と言い張るわけがわかった。やつらは、この計画停電の過酷さを理解してないのだ。

 たとえば、東京都大田区田園調布に住み、千代田区のオフィスに社有車で通勤していれば、まったく停電に無縁だ。『電気で困ってるやつらがいる? ほんとかいな? 俺んとこは、オール電化の家だけど、何の問題もないよ。東京中こうこうと電気がついてるだろう。なんでナイターが悪いのか、まったく分からんね、俺は』

                             

 きょう、東京の水道水から、基準値を超えた放射性物質が検出された、と発表された。当然のことだ。原発が爆発したのだ。なにも驚くことはない。

 しかし、乳児の飲料に適さない、といわれても、若い母親たちは困惑するだけだろうな。気の毒だ。すぐに、買い占め、買いだめがはじまったから、ミネラルウォーターが簡単に手に入る状況にない。成人や、まして40歳すぎたやつらは、この量のヨウ素131入り水道水を飲んでも、何の影響もないのだ。オタオタすることはない。

 わたしは、東京水道局の発表のあと、水道水でコーヒーをおとして、がぶがぶ飲んで、水道水で飯を炊き、水道水で味噌汁をつくって、おいしい夕ごはんを食べた。そのあと、熱いシャワーを浴びた。水道水だ。そして、焼酎のお湯割りだ。水道水だ。(わたしのところの水道は、東京都の水源より、もっと福島に近いところの水だ、ろう。何の発表もない……。どうでもいいが)

 テレビニュースでは、わたしのようなジジイたちも、ミネラルウォーターを買いこんでいく。バカじゃないのか。赤ん坊や子供や若者のために、残しておいてやればいいだろ。それとも、孫のために買っていくのか?

                   

 野菜や水道の問題が発表になると、『東京、ざまあ』とかいう書きこみがネットにある。首相がアホウだから、国民もアホウが多いのか。原発の事故の本質をなにもわかってない。

 東京の水道水がダメなら、日本じゅうの水道も同じリスクだ、ということだ。東京都水道局は、放射性物質を測定していて、それが法で定める規定量を超えたから発表した。夕方、茨城県も発表した。だが、日本じゅうの水道局がみんな、放射性物質を測定しているのだろうか? そして、どこも隠蔽せず、正直に数値を発表するのだろうか?

               

 放射線は、遠く離れていけば、被爆量は軽減される。だが、飛散する放射性物質は、世界じゅうに降りそそぐ。

 雨は空からふる。空は、日本じゅう、世界じゅう、つながっているのだ。関東だけ、ドームのように覆われているわけじゃない。日本じゅう、どこの水道も、空からふる雨を集めて貯水池にためる、それが水源だ。大気中に浮遊する放射性物質は、雨に溶けて地上に落ちる。雨は川に、川は貯水池に流れこむ。

 風は、さまざまの方向に流れている。熱気球が、風に流れるのをみると分かるように、高度によって方向が変わる。地上で北からの風でも、わずか数百メートル上空では、真逆の南からの風が吹いていたりする。                     

 つまり、風は、北西の風と予報にあっても、その北西の風は、どの高度でも北西に吹いているわけじゃない。つまり、大気は、つねに大きく、小さく攪拌されているということだ。

 つまり、関東の大気は、関東の上空にとどまっているわけでなく、日本列島全域を飛び回る、ということ。

 ことは、日本の空の問題で終わらない。

 晴れると太陽の熱で地表が温まり、上昇気流が起きる。地表の大気をいっきに数千メートルもの上空まで運んでいく。トンビや鵜の群れが、大きく回りながらどんどん上昇する光景をみたことがあるだろう。あれが、上昇気流、サイマールだ。

 そして上空には、ジェット気流がすさまじいスピードで流れている。日本の地表近くの大気は、上昇気流でのぼっていき、ジェット気流にのってアメリカ上空に数十時間で到達する。

 アメリカ政府が、日本政府の原発事故情報の隠蔽に苛立っているのは、日本の原発事故がアメリカ人の健康にとっても深刻な問題だからだ。アメリカだけでない。ジェット気流は、地球を一周して流れている。チェルノブイリ事故のとき、日本にも放射性物質がふってきたのを覚えているはずだ。

 だから、世界じゅうが、日本の原発事故の推移を、緊張して注視している。

 野菜や水道水の放射性物質汚染、この問題の発生も予想して、福島原発事故は、レベル6の事故と、フランスは最初から断定していたのだろう。日本政府は、レベル4の事故と発表して、いよいよ事態をコントロールできなくなって、レベル5と訂正した。チェルノブイリ事故が最悪のレベル7だ。

        

 ここまで書いた話とは何の関係もないが、六文銭の名曲『雨が空から降れば』が聴きたくなった。

    小室等・石川鷹彦・岩沢幸矢・岩沢ニ弓 http://www.youtube.com/watch?v=bF0R6SBG174   

はじまりはじまる
 

                           

 いま、こういう状況のなかで、五つの赤い風船の名曲『遠い世界に』を聴くと、ジーンとする。歌っているみんなは、年になったが、なかなか見ごたえのある『遠い世界に』だ。

    五つの赤い風船・山本潤子・南こうせつ 『遠い世界に』 http://www.youtube.com/watch?v=B0yA9f0ZpXI&feature=related 

 

 

 

                       

 

 


菅直人の選挙区は、一度も停電はない

2011-03-22 | 日記・エッセイ・コラム

                         

 実際、きょうまで、東京23区で停電になったのは、足立区と荒川区だけ。23区内での、この格差は、いったい何だろう?

 停電を完全に実施している第1グループに入っている、東京都武蔵野市と府中市は、一度も停電になってない。ここは、菅直人の選挙区だ。

 もちろん、第1グループのほかの地区は、停電している。第1グループは、予告の100%が実施されている、過酷なグループだ。その第1グループ内で、菅直人首相閣下の選挙区だけは、いままで、一度も停電なし。分かりやすいアホウだ。http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20110322/dms1103221632020-n1.htm

 わたしの住む第5グループと第1グループは、一日2回の停電に耐えている゛死のグループ゛、負け組だそうだ。

 14時30分から3時間と通告された、きょうの停電はなかった。結局、中止という情報はなかった。パソコンをたちあげて、東電のホームページで確認できるのだろうが、予告時間内には、いつ停電がくるか、恐ろしくてパソコンの電源を入れることは、できない。

 菅の選挙区は、第1グループに入っているが、第1グループが停電しているときも煌々と電気がついてるわけだ。このように、停電だと予告されたグループ内でも実施されない地域がある。停電予告が解除されて、停電は中止です、といわれたグループ内でも、一部の地区が停電になる。

 やっかいなんだ。