Ommo's

古い曲が気になる

ニラの花

2013-08-30 | 日記・エッセイ・コラム

 

 道端の、ニラの花が満開だ。

 何十年か前、だれかが、食用で、家庭菜園で植え、それが、空き地で野生化して繁茂しているのだろうか。本来、ニラは、北海道のような寒冷な、亜寒帯の植物じゃないはずだ。しかし、植物とは、タフなやつらだ。

 

 昨年、この空き家のまえを通ったとき、「なんだ、なんだ、このニラの花の数は!」と、その数に驚いた。今年はまたまた、はるかに増えていて、”われらの秋、われらニラの秋よ” と謳歌している。

 

 ともかく‥‥ニラの花は、白く、小さい美しい花だ。小さいが、凛とした立ち姿が、好きだな。

 

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メール機能、復活

2013-08-29 | 日記・エッセイ・コラム

 

 デスクトップのパソコンを新調して、データの引っ越しをしていると、なぜかメールの設定がおかしなことになり、受信できるが、送信ができない。そうしている間に、今度は、なぜかその新しいパソコンそのものが、すぐにフリーズするという非常事態におちいった。

 なんど試みても事態は悪くなるばかり。メールの受信どころか、パソコンそのものが、まるで機能しない。その間、もう時代に対応できない、キャパの小さい、愚鈍な古いパソコンで我慢していた。

 

 しかし、ある日、意を決した。すべて消去することになるが、初期化して、OSを再インストールすることにした。(古い大事なファイルは、古いPCに入っている)。

 

 なんと、完全初期化すると、新しいパソコンは、届いたその日のように、爽やかに起動し、シャキシャキ、スカスカと駆動するではないか。

「クソ! 短いつき合いだったが、オメエさんとはおさらばだ! 今すぐ、この二階の窓から投げ捨ててやる。今度は、オメエのようなグズじゃなく、HPの、最新の水冷を買ってやる! 」とまで、苛立たせてくれた同じパソコンかいな、と不気味な気分になるほど快適だ。

 快適ついでに、OSもXPから新調した。そのWindows 8にも慣れてきて、10月17日には、8.1がでる、というので、この際、メールの設定をやり直そうと決意した。

 

 母の一周忌法要を終えたら、父を施設にお願いして、東京にもどり、また新しいプロバイダーと契約して、メールの設定も新たにやって、と思っていた。そのときからメールが使えれば、いいか、と、思っていたのだが‥‥‥

 しかし、いくつかの施設を見学させてもらったが、いまの父の状況では、生活できるところはない。

 そんなわけで、この勝負は、もうひと冬か、ふた冬か? もっと長くか?

 

 この一年、母の一周忌で、いろんなことにけじめをつけようと思っていた。我がまま、傲慢の、不快きわまる老父の、介護も、やるんなら、とことん、やろうか、と決めた。これもけじめ、それが、母の供養だろう。

 

 そんなわけで、メールは、受信も送信も普通にできるように、設定し直した。父親の顔をみるだけで、鬱な暗い気分になるが……… 

 

 いままで長いあいだ使っていたアドレスで大丈夫。わたしのことを思い出すことがあったら、メールをください。


秋だ‥‥暮秋嘆ズルハ‥‥ジジイの俺だ!

2013-08-28 | 日記・エッセイ・コラム

 

   髭風ヲ吹いて暮秋嘆ズルハ誰ガ子ゾ

       (ひげ かぜをふいて ぼしゅうたんずるは たがこぞ)
                     

                   松尾芭蕉   天和2年(1682年)

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 30度超の残暑だ、熱中症警報だ‥‥とは、どこの国のニュースやら。ここは、完璧、無欠、無比の、秋だ。寒い。風が、やたら冷たい。

 きのうなど、夕暮れの散歩にでるとき、ウールのベレー帽、ジーンズの上着、USアーミーのストール、そして、皮手袋だ。こんな真冬スタイルで歩いているのは、ジジイのわたしだけなのだろう。自転車で帰る高校生たちは、半袖、夏服だった。

 


夕立、そして満月

2013-08-21 | 日記・エッセイ・コラム

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 夕方、北の空の積乱雲が、にわかに高揚して、雷鳴、そして激しい雨になった。まさしく、夕立。雨があがって、そのあと雲が残っていて、今夜の月は‥‥ダメか‥‥‥と、思っていた。

 だが、きっかり9時、21時、雲が切れて、みごとな満月があらわれた。

 

 そんなわけで、今夜も窓辺で、虫の声を聴いて、カリンカリンに冷やした安ワインを飲んでいる。きのうはイタリア、今夜は、スペインの白ワイン。近所のコンビニで買ったワインだ。500円でお釣りがくる。

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あすは、満月

2013-08-20 | 日記・エッセイ・コラム

 

 本が読めるほど明るい、みごとな月。あすは満月だ。窓辺で、月を見ながら、虫の声を聞き、冷やした安ワインを飲んでる。白ワインだ。

 この町のいいところは、晴れた夜空の、星と月の美しさだろう。乾燥した大気だから、光を乱反射する水粒子が少ない。圧倒的車社会といっても、東京都の5倍以上の広い十勝平野に、人口、わずか35万人(東京は、1,326万人)。大気を汚染する排ガスをまき散らす車の数もしれてる。

 すこし郊外にでると、もっと綺麗にみえるのだろうが、町が暗いから、住宅街のなかでも十分、月と星々の美しさを堪能できる。


大山捨松も、会津の人

2013-08-19 | 日記・エッセイ・コラム

 

 大河ドラマ『八重の桜』は、江戸時代から明治へ激動するときの、福島・会津の女性がテーマだ。わたしの祖母も、福島・双葉町出身で、東京で看護婦をやっていた明治生まれの人だ。

鹿鳴館の貴婦人 大山捨松―日本初の女子留学生 (中公文庫)

 なぜか最近、″すごい男”より、”すごい女”に心ひかれる、と、すこし前に書いた。昨年、3ヵ月看病をして、末期ガンの母の臨終の、命の火が消えていくとき、ずっと手を握っていた。

 たったひとりで、余命宣告を医師から受け、きちっと身辺整理をして、あわてず騒がず、取り乱すこともなく、自らの臨終に対峙していく母をみていて、「母がすごいのか? 女の人、みんながすごいのか?」、みごとだな、と思った。かっての、侍とは、こういう人たちなのかな、とも思った。

 

 大山捨松も、会津の人だ。(捨松、とは男の名前のようだが、女性だ。それも、美女といってもいいだろう、じつにカッコいい女性だ。幼名は、咲子。山川咲子‥‥‥そう、会津戦争で鶴ヶ城籠城を指揮した若き名将、山川浩の妹だ。咲子(捨松)自身も、母親とひと月籠城して大人たちの手伝いをしたのだ。捨松、8歳だ)。

 

 大山捨松は、アメリカの大学を卒業した、最初の日本人女性だ。

 

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 右端の子が、捨松。となりの、小さい子が、8歳の津田梅子だ(津田塾大学の設立者)。この5人が、最初に、アメリカに留学した日本人女性なんだよ。明治4年だ。

 もちろん、本人の意思でアメリカに行ったわけじゃない。国家のため、そして、なにより一家の、家長の名誉のために、異国に行ったのだよ(捨松が津田梅子を抱いているように見える、この写真の幼いふたりをみるたび、なんだか、切ない気分になる)。

 このアメリカでの写真、捨松は、12歳。津田梅子は、まだなんと、8歳だ。父・兄という家長の命令が、絶対の時代だ。ましてや男尊女卑の時代だ。家長が、「お国のために、メリケンに行って、最先端の文化を学んでくるんだぞ」と、命令する。一家の女・子供が、家長の指示に逆らうことなど‥‥‥できない。

 捨松という名は、幼名じゃない。アメリカ留学を家長である兄が決めたとき、「捨てた子じゃない、わたしは、いつまでも、おまえが帰ってくるのを待っているよ」、と、母親が、捨松と改名した。わずか12歳の娘をアメリカにおくる。まだ幼さが残る12歳の娘を、10年の約束で異国に出す、「捨てて待つ」、なんとも切ない母のココロだ。

 この大山捨松(山川咲子)のことは、まだまだたくさん書きたいことがある。

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わたしは、ビル建築現場の警備員だった

2013-08-17 | 日記・エッセイ・コラム

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 お盆が過ぎたのに、紫陽花が咲いてる。不思議な気分になる。

 

 

 帯広のホテルで購入した写真を、8月15日以降に受けとれる、という。ひどく蒸し暑い日だったが、夕方を待って出かけた。いま暮らしている、親の家から歩いて1時間20分だ。

 しかし、無駄足だった。

 ホテルのショップに支払って、15日以降、受けとる約束だった。だが、なんだよくわからない理由で、きょうは渡すことができない、という。 ショップの二人の店員が、交互に「連絡します」「連絡します」という。

 「それは、いつ頃になるの?」 と尋ねる。またまた、「連絡します」「連絡します」という。その物言いが、ひどく横柄だ。

 

 連絡する、じゃなく、約束した期間に引き渡すことができないことを、きょうまで、お客である、わたしに連絡しなかったことを、まず、謝罪するべきじゃないのかい?  8月15日を過ぎてから渡す、と提示したのは、あんたらだ。わたしじゃない。わたしの希望でも、意思でもない。わたしの連絡先は、7月20日と7月30日、二度も書いている。

 約束どおり渡せないと、どうして、きょうまで連絡してくれないんだい? と、いっても無駄だろうから 黙した。「支配人を呼べ!」と怒鳴ることもやめた。尊敬する写真家に迷惑をかけちゃ申し訳ない。

 

 しかし、このホテル、何度か行って思うのだが、この帯広の老舗ホテル、駐車場の警備員の服装が、あまりにだらしない。あれじゃ、道路工事現場の警備員だ。

 制服の上着は、パリッとクリーニングしたやつ。ズボンはしっかりアイロンをかけたやつ。髪は、いつもきれいに散髪して、制帽・ヘルメットの後ろから長髪が出ちゃダメだ。手は、真っ白い手袋。汚れたら、一日なんども替える(白手は、ワークマンみたいな店で数買えば、左右一組いくらでもない。わたしの場合、いつも自分で洗ったやつをいくつも持ってたが………)。安全靴も、現場にでる前に、ピカピカにする。

 

 わたしは、ビル建築現場の警備員のおっさんだった。東京の街のなかで突っ立ているわけだから、うす汚い格好をして、雇ってくれてるゼネコンに恥をかかせたくないじゃないか。もちろん、毎日の、パリッとしているクリーニング代は、自前だ。日当8,500円からの手出しだ。

 


8月15日

2013-08-15 | 日記・エッセイ・コラム

 

 きょうは、8月15日。靖国神社は、あまりに遠いので、十勝護國神社に参拝した。

 

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 帯広神社の東に隣接した、この十勝護國神社は、日露戦争から大東亜戦争終結まで、帯広・十勝から出征して殉じられた英霊、1,208 柱を祀っている。

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 今年の参拝は、まだ残雪のあるときにお参りして以来だ。

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 昨年まで長く住んでいた、東京メトロ東西線の浦安駅から九段下まで乗り換えなしだから、部屋から靖国神社本殿まで、歩いている時間もふくめて30分で行けた。靖国神社を参拝して、千鳥ヶ淵、日本武道館周辺、皇居東御苑が好きな散歩コースだった。


秋だ

2013-08-11 | 日記・エッセイ・コラム

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 秋だ。

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 夏らしい夏もなく、秋。もうすぐ、長い長い、陰鬱な冬がやってくる。

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 帯広川。50年前、このあたりで奇妙な動物をみた。祖父に話すと、それはカワウソだという。このあたり、伏古中島の開拓当初、たくさんいたというのだ。乱獲されて絶滅したが、いまも、ヒッソリと生き延びているといいのだが‥‥‥‥


もう午後は秋風

2013-08-10 | 日記・エッセイ・コラム

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 高温注意報がでている本州の人にはもうしわけないが、ここは、さわやかな秋風だ。最高気温が30℃といっても、大気が乾燥して、微風が吹いているから心地いい。午後の空気は、完全に秋の気配だ。

 

 甲府市と四万十市は、40℃超えというからすさまじい。ここでは、窓を開ければ、風が心地よく、わたしには冷房など無用だ。しかし、階下におりると、老父が、窓を締め切ってエアコンをがんがん利かせ、キチガイじみた音量のテレビの前で居眠りをしている。まったく‥‥‥北海道の人は、我慢する、耐える、節電する、という意識が、まるで希薄だ。

 わたしは、この冷房ぎんぎんの、イカレタ部屋で父親のバカ殿ご膳をつくる。不快のきわみだ。

 

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 ハマナスの実が、赤く色づいてる。

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 ハマナスのつぼみ。

 

 

 


カルミーノ

2013-08-08 | 日記・エッセイ・コラム

 

Alma

 パブロ・アルボラーン & カルミーノ Perdoname  http://www.youtube.com/watch?v=8EFMojiDY2k

 パブロ・アルボラーンは、スペインの若きシンガーソングライター。24歳、なかなかハンサムじゃないか。カルミーノは、ポルトガルのファド・シンガーだ。28歳。

 ″Perdoname"は、スペイン語とポルトガル語のデュエット。2011年発売の、スペインのナンバーワン・ヒットソング。

Pablo Alboran


やっと30度超え

2013-08-07 | 日記・エッセイ・コラム

 

 やっと、最高気温30度を超える日がやってきた。7月のはじめに、一日かそこら「暑いな」と感じる日があったきりで、あとは雨か曇天。わたしには、「寒いな」と思う日が、ずっときのうまでつづいていた。

 「ああ、やっと夏だ」と、ホッとしたきょう、北海道のテレビ・ニュースでは、「このきびしい残暑も、あと一週間の辛抱」、みたいなことをいってる。残暑? きびしい? 

 

 この気温で、きびしい? 残暑? これでもう、なごりの夏かい! この「きびしい残暑」が、あと3ヵ月くらいつづいてくれないかな‥‥‥

 

 そんなわけで、30度超えの気持ちよく暑い昼。そうして、さわやかな微風が心地いい、夕暮れ。散歩にでた。

 

 名残りの夏。日暮れ。そこにある、なにもかも、すべてが美しい。

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