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古い曲が気になる

原発事故後、銀座。事故まえ銀座

2011-03-29 | 日記・エッセイ・コラム

         

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 土曜日の夕暮れの銀座をみてきて、原発事故のまえの写真をみると、つい少しまえなのに、ひどくなつかしい。年のせいか、なんだが、涙腺がゆるむ。東京は、爆撃をうけたのと変わらない。戦時下だ。

 被災地の人たちの苦しみを思えば、放射能の恐怖はあっても、水もあり、食べ物もあり、自分の部屋で寝ていられる、われわれは、贅沢はいえない。だが、暗い銀座は、悲しい。

                   

 震災まえ、日が暮れた銀座は、こうなっていた。この明るさ、この華やかさが、日本じゅうから、世界じゅうから、人々をひきつけ魅了したのだ。上の暗い銀座とほぼ同じ時間だ。明るさだけでない。車の量も、街を歩く人々の数も、圧倒的に違う。

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 この明るさ、華やかさが、いつ戻ってくるのか? 十年後だろうか? わたしが生きてるあいだは、無理だろうか? 

 ニューヨーク市は、日本の原発事故で失う、観光関係の売上を30%と予想している、という。ハワイのホテルのキャンセルもすさまじい、という。上海や台湾も、日本の観光客をあてにしている観光業は大打撃をうけるだろう。

 いったい、東京の観光や物販や飲食業など、直接的な経済被害は、どれほどになるのか? 考えるだけで恐ろしい。そして製造業の被害……。

 関東・東京の消費、生産の減速は、日本じゅうのあらゆる業種を疲弊させるだろうな。

 きょう、近所の大手家電量販店にいった。ガラガラだ。みるも無残だ。広い店内に、お客より店員が多い。この停電、節電のとき、だれも新しく家電製品を買う気分じゃない。それに、先の不安がある。景気が大きく落ち込むのは、だれが考えても明白だ。だれもみな、いまは、金を使いたくない。

 日本の消費が落ちこめば、中国、韓国もアウトだ。それを、かの国の人々は、わかっているのだろうか。これで中国野菜が日本で売れる、と、はしゃいでいる場合じゃない。中国、韓国の経済発展は、日本という大消費地があって成り立っている。

 ユニクロも、百円ショップも、安い家電も、中国製だ。日本で生産される多くの物が、中国、韓国製の部品を使っている。製品も部品も、日本の消費が落ちこめば、中国人が失業する、という簡単なことだ。日本に売りこむのがダメなら、ヨーロッパがある、アメリカがある、ということにはならないだろう。韓国も同様だ。

 それに、かれらの国でつくっている自動車や、家電製品や、電子機器も、非常に重要な部品は、日本製を使わなくては組み立てられない。すでに、東北の震災で工場が被害をうけて、生産できない部品のせいで、中国や韓国の工場が満足に生産できない事態が起きている。

 震災、そして、原発事故の経済被害は、深刻だ。