Ommo's

古い曲が気になる

内藤丈草

2016-10-28 | 日記・エッセイ・コラム

  

 なぜ、帯広図書館まで往復3時間歩いたか、というのは、ネットでみたこの句が気になった。

   狼の声そろふなり雪のくれ   内藤丈草

 

 

  内藤丈草‥‥‥松尾芭蕉の高弟10人、つまり蕉門十哲のひとり。

 

 一冊の本を借りるために、わたしは3時間歩く。


図書館まで歩く

2016-10-27 | 日記・エッセイ・コラム

 

 ずいぶん久しぶりに、帯広市図書館まで歩いた。まだ雪道でない。きょうは、片道75分かな。

      此道や行人なしに秋の暮  松尾芭蕉  

 このように誰も歩いていない道を歩いて、帯広市街に向かう。沿道に面白い店があるわけでもない。退屈だ。

 帯広に戻ってきた当初、図書館まで何度か歩いたが、最近は、もう行かない。

 

 なにも長時間歩くことは苦痛じゃない。(高校のときは、国枝幸吉さんが部長の帯広三条高校山岳部だ。)

 北海道に戻る前は、仕事帰りに街を3時間ぶらついたり、銀座から浦安まで歩いて帰ったものだ。銀座4丁目から浦安橋まで普通に歩いて、4時間かな。

 沿道に、面白い店も、古い神社仏閣もないが、寂しく立つ巨木がある。

 これは柏の古木。わたしは中学生2年のとき、はじめて見た。今も切り倒されず残っている。(この町の人たちは、街のなかの古木、巨木のほとんどを切り倒した)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


クレージー・ホース

2016-10-21 | 日記・エッセイ・コラム

 熊本・馬刺しのお礼に、九州の森本裕二くんに、『クレージー・ホース』のアルバムをAmazonで贈った。

 

 なんだか、ずいぶん喜んでいただいて、なにか嬉しい。

Crazy Horse
 
 

 この、1972年(昭和47年)リリースのアルバムのことは、なんども書いた、ような気がするので、今夜はグダグダ書かない。(それに、日本の、洋楽にやたら詳しいブロガーや、ニール・ヤング大ファンの人たちのサイトが世界中にある。わたしのような、レコード屋のあんちゃんの出番ではない)。

 

 熊本から、美味い馬刺しを送っていただいたお礼に、なぜ、『クレージー・ホース』かというと‥‥‥‥‥馬、馬肉、刺身、クレージー・ホース‥‥その連想、それは‥‥‥ない。

 

アトランティック・クロッシング
 
 

 ロッド・スティワートのアルバム『アトランティック・クロッシング』で歌われた”I Don't Want To Talk About It" のオリジナルは、この『クレージー・ホース』のアルバムのなかの曲。作者で、歌っているのは、ダニー・ウィッテン。スライドギターは、ライ・クーダー。

         クレージー・ホース I Don't Want To Talk About It https://www.youtube.com/watch?v=NHT_1M28Wvs

 

 それはそれは、たくさんカバーがある名曲だが、この曲だけでなく、このアルバム全部を聴いてほしかった。それで、森本くんにCDを贈った。

 この歌の邦訳は、ネットのなかにそれはたくさんある。そいつを参考に、『クレージー・ホース』の ”I Don't Want To Talk About It" を聴いてください。

 

 この曲の、ロッド・スティワートのライブで一番好きなのは、エイミー・ベルとのこれ。この歌は、男が歌っても、女が歌っても………せつない。

  ロッド・スティワート with エイミー・ベル https://www.youtube.com/watch?v=w46bWxS9IjY 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


吠える Howl 

2016-10-18 | 日記・エッセイ・コラム

 ボブ・ディランのノーベル文学賞受賞に、小説を書いている物書きの、ある一部の人たちが不満のようだが、文学(literature Литература)とは、なにも小説だけじゃない。言語によるあらゆる表現、それが文学ではないかな。

 詩、小説、戯曲、そして詩歌、謡曲。古代ギリシアのホメロスも、そしてダンテも、その詩は、本に書かれたものではなく、節(メロディー)をつけて歌われた詩だ。吟遊詩人だね。

 古代から日本の和歌も、声に出して、メロディーをつけて朗誦された。その伝統は、正月の宮中歌会始めで今もみることができる。

 

 ロシアでも、アメリカでも、詩は、朗読するものだった。

   

   アレン・ギンズバーグ  吠える Howl   https://www.youtube.com/watch?v=MVGoY9gom50 

 

 

 

 

 

 

 


天国への扉

2016-10-15 | 日記・エッセイ・コラム

 

 ボブ・ディランの名曲『Knockin' on Heaven's Door  天国への扉』は、サム・ペキンパー監督の映画『Pat Garrete and Billy the Kid   ビリー・ザ・キッド/21才の生涯』(1973年)のテーマソング。ボブ・ディランは、この映画の音楽だけでなく出演もしている。

ビリー・ザ・キッド 21才の生涯 特別版 [DVD]
ジェームズ・コバーン,クリス・クリストファーソン,ボブ・ディラン
 

 

  ボブ・ディラン with トム・ペティ― Knockin' on Heaven's Door  https://www.youtube.com/watch?v=e3CEvbi5_Sc

 

 この曲のカバーは、クラプトンやボブ・マーレーなど、それはそれはたくさんある。わたしが好きなのは、タイトルもそのもの、ドイツ映画『Knockin' on Heaven's Door』(1997年 トーマス・ヤーン監督)のエンディングだ。ここで、Knockin' on Heaven's Door をカバーしているのは、ドイツのバンド SELIG。

 病院で同室になった、余命宣告された末期ガンの青年ふたりが、病院を抜け出し、車を盗んで海を見るための旅にでる。海を見たことがないふたりだ。”生きているあいだに、海を見たら天国にいける” と‥‥‥。旅は、さまざまなトラブルにあう。ギャングやら警察やら‥‥‥。そして、やっと海にたどり着く。ドタバタアクション満載だが、悲しくも切ないロードムービーだ。エンディング、わたしは観るたび、号泣する(46歳で亡くなった、考古学のわが恩師・石附喜三男教授、肺ガンや胃ガンで若く死んでいった友人たち‥‥‥そして、母。かれらを思う)。ハリウッドでは絶対につくれない、ヨーロッパの映画だ。

 

 ドイツ映画『Knockin' on Heaven's Door』のエンディング  https://www.youtube.com/watch?v=ZS7jD66f_xo

         SELIG   Knockin' on Heaven's  https://www.youtube.com/watch?v=mr9Km-Mtvao                                           

 

Mama, take this badge off of me
I can't use it anymore.
It's gettin' dark, too dark for me to see
I feel like I'm knockin' on heaven's door.

Knock, knock, knockin' on heaven's door
Knock, knock, knockin' on heaven's door
Knock, knock, knockin' on heaven's door
Knock, knock, knockin' on heaven's door

  

 「母さん、このバッジ、はずしてくれないか

 俺、使うこと、もうないから

 暗くなってきた

 なんだか、俺、天国のドアをノックしてる気がするよ」

 

 わたしが叩くのは、地獄の門だが‥。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


きたぁ! ボブ・ディラン、ノーベル賞

2016-10-13 | 日記・エッセイ・コラム

 今年こそぜひ、ボブ・ディランかポール・サイモンがノーベル文学賞を受賞してもらいたい、と思っていた。

 ついにボブ・ディラン。きたね。

    ボブ・ディラン Blow In The Wind   https://www.youtube.com/watch?v=vWwgrjjIMXA

           ボブ・ディラン Mr.Tambourine Man https://www.youtube.com/watch?v=OeP4FFr88SQ

 今夜は酒が美味い。

 
ボブ・ディラン ノー・ディレクション・ホーム [DVD]
ボブ・ディラン,ジョーン・バエズ,リアム・クランシー,ジョン・コーエン,アレン・ギンズバーグ
 

 マーティン・スコセッシ監督のドキュメンタリー映画、『ノー・ディレクション・ホーム』が面白いよ。

 

       ボブ・ディラン Like A Rolling Stone   https://www.youtube.com/watch?v=s4eww0HiLZY

 

 


なでしこ

2016-10-09 | 日記・エッセイ・コラム

 枯れた庭に咲いていた撫子を机に飾る。今年も終わり。もうすぐ雪。今朝、隣人は車のタイヤを冬用に替えていた。

 平地に雪が積もるのはまだ先のことだが、もうすでに、峠道を走るなら冬タイヤが必要だろう。札幌・千歳・苫小牧・室蘭に行くには日高山脈を越えなくてならない。JRは不通のままだ。旭川・北見に行くには大雪山の麓、三国峠を越える。

 

 


銀座のパレード

2016-10-08 | 日記・エッセイ・コラム

 オリンピック・メダリストが、銀座の中央通りをパレードした。

 テレビで見る銀座。なつかしいね。帰りたい。銀座、日本橋、人形町。北海道にもどるまで、そこいらが仕事場だった。こんど引っ越すとこは、隅田川沿い、と思っていたが‥‥‥‥。

 生きて、東京にもどりたいものだが‥‥‥‥‥

 

  

   数ふれば 停らぬものを としといひて 

        今年はいたく 老いぞしにける

 

 これは、古今和歌集の、巻第十七のなかの歌。”よみ人しらず” かな? 自分の老いを自覚した、直球の歌だ。

 

 

 

  

 

 


帯広では上映されない

2016-10-06 | 日記・エッセイ・コラム

 札幌の鈴木さんから新聞記事を添付していただいた。ビートルズとジャニス・ジョプリンのドキュメンタリー映画が封切りになった、という記事だ。

 ジャニスとビートルズの新しいドキュメンタリー映画が制作されたことすら知らなかった。

 ビートルズのドキュメンタリーは『ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK』、ジャニス・ジョプリンのは、『リトル・ガール・ブルー』。

 日本での封切りは、各地ではじまっている。しかし、ビートルズもジャニスも、帯広では上映されない。残念な町だ。

   ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK  公式サイト  http://thebeatles-eightdaysaweek.jp/

   ジャニス・ジョプリン 『リトル・ガール・ブルー』  公式サイト  http://janis-movie.com/

 とくにジャニス・ジョプリンの『リトル・ガール・ブルー』を観たいのだが、北海道では札幌の一館だけの上映だ。

 JR北海道、帯広・札幌は復旧してない。8月の台風から不通のままだ。札幌まで数百キロ、バスに乗る? それなら、飛行機で東京に行った方が早い。

 だが‥‥‥映画を観るために東京に行く‥‥‥‥真夜中に起きてきて、大音響のテレビの前で朝まで酒を飲んでいる、91歳の父親をひとり家に残して‥‥‥東京に映画を観に行く‥‥そういうことにはならん。 

 

 


新米

2016-10-03 | 日記・エッセイ・コラム

 また、雨。秋晴れは三日しかつづかなかった。振り向けば‥‥‥「あッヤァァー」‥すぐ後ろにいるのは、追ってきた冬だ。冬‥‥冬が、後ろから抱きついてくる。

 

 近所のスーパーで北海道米 ”ななつぼし” の新米を見つけてさっそく購入した。

 ななつぼし、とは北斗七星のことかな? いいネーミングだね。じつは、好きな米なんだ、ななつぼし。新米登場を待っていた。

 過っては、マズイ、安い、が北海道米だったが、いまや、とんでもなく美味い。この極地のような北国気候のなかで、美味な米を栽培する、その農学者たち(現場の人たちね)の研究と努力には敬服する。すごい。

 だいたい米というのは、南方に自生していた植物だろ。中国の南方というより、もっと南、ベトナム、ラオス、タイあたり、インドシナ半島あたりの米が、日本のコメに近い親戚ではないか? インディカ米だね。

 そのインディカ米が、どうやって、オリバ・サテバ・ジャポニカになっていくのか? 米の道、ライス・ロードは、おもしろいね。

 いまは、DNAの解析で日本の米、オリバ・サテバ・ジャポニカの歴史が解明されているのじゃないだろか。

 

 

 

 

 


今日も快晴

2016-10-01 | 日記・エッセイ・コラム

 

 予想に反して今日も快晴だった。

 毎年書くが‥‥‥なぜかこの季節になると武満徹作曲の『燃える秋』が聴きたくなる。作詞はもちろん、この小説の作者、五木寛之さん。ハイファイセットの歌がじつに素晴らしい。

 武満徹さんはクラシックの作曲家だが、映画音楽とポップスの優れた作曲家でもあった。

    ハイファイセット  燃える秋 https://www.youtube.com/watch?v=a-y9K3f5AOA 

武満徹:MI・YO・TA
石川セリ
日本コロムビア

         石川セリ   燃える秋  https://www.youtube.com/watch?v=9xd78bUBpoY