枝野は、福島原発から20~30キロ圏内の住民に、自主避難を要請した。無責任のきわみだ。
『自主避難』? 政府は危険だ、と断定してるわけじゃない、でも、自主的にじぶんで判断して逃げてね。政府は、バスもなにも、移動用の乗り物は用意しないから、自主的に避難先をみつけて、自主的にじぶんの足か車で避難してね、ということか! ひどい話だ。
政府は、この圏内の住民に対して、12日から屋内退避を勧告して、街はゴーストタウン化している。食料を買う店はすべて閉まっている。人々は、そのなかで、『屋内』でジーと耐えていた。2週間だ。地震以来、ずっとだ! もう食料がないのだ。現実に餓死の危険がある。
政府は、屋内退避を勧告しただけで、食料も暖房用灯油も、ガソリンも、何の手当もしてない。2週間だ、2週間。この30キロ圏内の何万という人は、ジーと耐えてきた。餓死者がでる寸前になって、『自主避難』要請? ひどすぎる。
12日以来、運送屋はこの圏内に入るのを恐れて、物流は完全にストップしている。
ガソリンスタンドも閉まってる。店という店は、全部しまっている。交通機関はすべて止まってる。ガソリンもない。タクシーもない。バスもない。個人で、どうやって、どこに逃げろ、というのだ!
『自主避難』? けっきょく、現場の市町村に丸投げした、ということだ。政府はなんの責任ももてないから、地元の村長さん、町長さん、市長さんの責任で、勝手に避難先をみつけて、住民を安全なところに逃がしてやってね、と言ってるわけだよ。津波で、役場も職員も流され、機能してない自治体もあるのだ。
原発事故が起きて2週間だ。政府は、周辺住民を避難させる具体的なプランをまったく何もたててなかったわけだ。屋内退避させた住民の命のことなど、どうでもよかったのか? それより自分の政治生命、政権の延命しか眼中にない、とんでもない野郎たちだ。
原発事故は、終息するどころか、最悪な事態になりつつあるのは、シロウトだってわかる。「俺は、原子力発電に詳しいんだ」と自慢していたバカ菅は、逃げまわっているときじゃないだろう。福島の人たちの命を守ってやるのだ。
野球をやるだの、やらないだのテレビでやっている、この日本で、この30キロ圏内の人たちは、いま、餓死に怯えているのだ。
政府は、その人たちに『自主避難』を要請したのだ。なんという政府、なんという国だ。
2週間、食料もガソリンも灯油も、水も、いっさい援助せず、手に負えなくなった、いま、自分らで勝手にやれば……と突き放す。なんという無責任。見殺し。棄民だ。
この30キロ圏内だけじゃない。いま、福島は物流がとだえ、ガソリンにも食料にも医薬品にも困窮している。福島を救わなくてはダメだ。
枝野、20~30キロ圏内の自主避難呼びかけ http://www.asahi.com/national/update/0325/TKY201103250255.html