またひとり、吉本の有名芸人が、「母親が生保を受給している」とスポーツ紙のインタビューで告白した。このケースもすごいよ。
要約すると。母親にマンションを買ってやって、そのローンの支払いが月40万円、それ以上の援助は無理なので、生活保護をうけてもらってる。だいたいそんな感じだ。月40万円のマンション・ローン………?
「芸人は生活が不安定なので………」と、余計な言い訳まであって、この建築現場ガードマンのオジイサンの神経を逆なでする。いまの日本、先の生活に不安がない勤労者がいるかい? 天下のソニーが2万人をリストラするといい、今日、パナソニックは、7000人を切ると発表した。(みんなに生活がある。7000の生活があるんだ)。
それにしても、吉本というのは、“会社”なのかね? 社員である芸人、それも、売上をあげてくる社員を守ろうという気概がないのかね? 生保の不正受給など、いま増税論が政治の最大の問題のとき、ターゲットそのものだろうに。
ほぼ一ヶ月、吉本は、この問題をほっていて、そして、開き直った。3兆円をこえる生活保護費が、民主党政府になって、さらに膨らんでいる。125億円が、昨年摘発された不正受給。この十倍が実際だといわれる。
年収2億円の金貸しおっさんが、ベンツにのって生活保護をうけていたケースもあったし、北海道では、毎週、岩見沢あたりから札幌までタクシーで通院して、すすきの風俗で遊んでいたおっさんもいた。このタクシー代、総額2億円超は、生活保護費だった。
消費税を上げる、上げないの、デリケートな議論のとき、4000万円の年収のタレントの、おかんが生活保護?
この記事が週刊誌にでたとき、吉本は、法務の知恵を駆使して、社員(芸人)を守るべきだったのだ、いまから思えば………。