ジョー・コッカーは、1944年(昭和19年)の生まれだから、68歳になる。1969年(昭和44年)にビートルズの"With A Little Help From My Friends"をカバーしてメジャーデビューして以来、ずっとトップシンガーとして歌いつづけている。すごいじゃないか。この11月19日には、23枚目のスタジオ・アルバム"Fire It Up"を発売する。
ジョー・コッカーの鮮烈な世界デビューは、1969年の『ウッドストック・ロック・フェスティバル』での"With A Little Help From My Friends"の衝撃的なパフォーマンスだった。ビートルズの、リンゴが歌う、あの曲が、こういう解釈で、こうもブラックで、ディープでサザンな表現で歌うことができるのだ! という驚きだった。それも、イギリス・シェフィールド出身の白人青年が・・・・・・。 イギリス・ブルー・アイド・ソウルの面目躍如たる歴史的名演奏だ。もうビートルズの歌でなく、完全にジョー・コッカー節になってる。エアー・ギターのパフォーマンスも、じつに必然性があって演技的ではなく、共感できたものだ。 ビートルズ With A Little Help From My Friends http://www.youtube.com/watch?v=EmOtWyjs8iU ジョー・コッカー With A Little Help From My Friends(ウッドストック・ロック・フェスでのライヴ)http://www.youtube.com/watch?v=zKmDYrKDjq8&feature=related ウッドストックのときもいいが、『マッドドックス&イングリッシュメン』のツアーのライヴもまたいいのだ。レオン・ラッセルがギターを弾いて、コーラスには、若きリタ・クーリッジがいる。 ジョー・コッカー With A Little Help From My Friends http://www.youtube.com/watch?v=QIKBq9TeFlw
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ダニエル・クレイヴ主演の『レイヤー・ケーキ』(2004年 イギリス)をみていると、エンディングにジョー・コッカーが歌う "Don't Let Me Be Misunderstood"(邦題 悲しき願い)が流れて、うれしくなってしまった。
『レイヤー・ケーキ』サントラ ジョー・コッカー Don't Let Me Be Misunderstood http://www.youtube.com/watch?v=aciKKDZCW-E
この曲のオリジナルは、ニーナ・シモン、1964年のアルバム"Broadway-Blues-Ballads"のA面1曲目だ。ニーナ・シモンの歌は、レコード史に残る歴史的名唱といえる。ホーレイス・オットのアレンジもすばらしい。
ニーナ・シモン Don't Let Me Be Misunderstood http://www.youtube.com/watch?v=9ckv6-yhnIY
翌1965年、イギリスのロックバンド、アニマルズがニーナ・シモンのこの曲をカバーして大ヒットする。日本でも『悲しき願い』と邦題がつけられてヒットして、グループサウンズのバンドがレパートリーにするスタンダードになった。 アニマルズ Don't Let Me Be Misunderstood (悲しき願い)http://www.youtube.com/watch?v=d2FT4FprxDg 映画『レイヤー・ケーキ』のサントラにつかわれたジョー・コッカーのヴァージョンは、1969年発売のデビューアルバム"With A Little Help From My Friends"のものだと思う。
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おお! なんたる夕焼け! 近所のクリーニング屋に行こうと外に出ると、西の空はすさまじく美しい夕焼けなのだ。ああ、この夕暮れの、日高山脈がみたいものだ、と思ったが、残念、住宅のかげになってよく見えない。
‘オーロラ・クリーニング’に入ると、店のおねいさんが、「見ましたか? さっきのピンク色の空。なんて綺麗なんでしょう。わたし、感激してしまいました」と、目を輝かせていうではないか。
この町にもどって、感心したことは、お店の女性店員さんがじつに愛想が良くて、親切なことだ。そして賢そうだ。このオーロラ・クリーニングのおねいさんがなかなかできるし、毎日のように行くスーパー・テキサスのレジの女の人たちも、じつに丁寧で愛想がいい。わたしが長く住んでいた千葉県市川市では、ありがとうございます、もロクにいわない、敵意むきだしの中国女たちがレジを叩いていて、金払ってるお客に「ありがとう」もなしかい、と毎回ムッとしたが、ここはまるで別世界だ。
ダスティー・スプリングフィールド You Don't Have To Say You Love(この胸のときめきを) http://www.youtube.com/watch?v=QR4vE9xL3yk&feature=related
ダスティー・スプリングフィールドは、イギリスのブルーアイド・ソウルの女性シンガーで、もっとも好きだ。(アメリカでは、なんといってもジャニス・ジョップリンだが、ジャニスには、"ブルー・アイド・ソウル”という言葉を使わないように思う。ホワイト・ブルースかな?)
イギリスのダスティー・スプリングフィールドは、黒人女性のような声帯・声質ではない、歌唱法の歴史・伝統も違う、という決定的なことを自覚して、日本の女性ブルースシンガーのように怒鳴ったり、だみ声で無理にシャウトせず、白人女性の細い声質で、切々とソウルフルに歌う。歌詞の意味と心境が伝わるように、切々と歌う。みごとだ。
(ダスティー・スプリングフィールドのことは、なんども書いて、そのたびに聴きなおして、またまた感動する)
ダスティー・スプリングフィールド If You Go Away http://www.youtube.com/watch?v=wyCVxPEPx5Y ダスティー・スプリングフィールド Windmills of Your Mind http://www.youtube.com/watch?v=6ETiQvL6alI |
テレビ・新聞の、"政権交代こそ” のバラ色の虚飾にだまされて失われた、3年。それが、日本のあらゆるところに、いかに深刻な事態をまねいているか、人々は、やっと気づいたようだが・・・
とき、すでにおそし、だろな。
テレビ・ニュースでは、けっしてみれないが、ネットの映像で、総理大臣・野田と、前総理・安倍晋三さんの、東京での街頭演説をみると、現実のいまの民意がわかるだろう。
一国の現首相の街頭演説が、帰れ、帰れと罵倒され、ヤジり飛ばされる。これが、いまの日本の現実だ。これを報道しないメディアを、国民は毎日みてるわけだ。
テレビ・新聞が報道すると、すなおに信じる人たちで、世の中あふれてる。
「紅茶キノコが、最高に健康にいい。きのうのテレビで言ってた」、そうして、紅茶キノコがはやったが、あの不気味な、腐った水に繁殖するカビ、菌糸が、人のからだに良いんだろかね?
野田首相 民主党代表選 街頭演説 http://www.youtube.com/watch?v=ig6i1BVF06Q&feature=youtu.be
安倍晋三 自民党総裁選 街頭演説 in 秋葉原 http://www.youtube.com/watch?v=EaRqxqn3Wrk&feature=BFa&list=ULLpg48cF74sE
きょうは、『終着駅』『クィーン』、ヘレン・ミレンを2本立てでみた。
劇場でみることができなかった『レッド』を、DVDでみた。グラフィックコミックが原作らしいから、じつに荒唐無稽で、ばかばかしくも楽しい。ひとり大笑いしながら楽しめるコメディー・アクションなのだ。 大好きな、ヘレン・ミレンの登場をワクワクしながら待つ。そんな気分で映画をみるのは、子供のころの東映チャンバラ映画いらいかな。今回、ヘレン・ミレンは、元MI6の冷酷無比な殺し屋だ。敵のソ連スパイの男に恋したが、任務でそいつを撃った、という苦い恋の過去がある。めちゃくちゃコメディーらしくていいでしょ。
サントラに、ソロモン・バークの"Home in Your Heart" やマディー・ウォーターズの"I Want to be Loved"が流れて、これがまた楽しい。
ソロモン・バーク Home in Your Heart http://www.youtube.com/watch?v=6mRx17xycHs マディー・ウォーターズ I Want to be Loved http://www.youtube.com/watch?v=hHsAQfWDzMQ 若きローリング・ストーンズの"I Want to be Loved"カバー。 http://www.youtube.com/watch?v=U40VI16np7Y
"I Want to be Loved"は、ソングライターで、シカゴ・ブルースに欠かせないの名ベーシスト、そして、チェス・レコードの敏腕プロデューサーでもある、ウィリー・ディクソンの作品だ。クリームがカバーして日本でもヒットした、ハウリン・ウルフの名曲「スプーンフル」もウィリー・ディクソンの曲。いまもカバーされレコーディングされるブルースのスタンダード、「フーチ・クーチ・マン」もまた、ウィリー・ディクソンの作品なのだ。 マディー・ウォーターズ Hoochie Coochie Man http://www.youtube.com/watch?v=uO4A6xx65WU
マディー・ウォーターズ Hoochie Coochie Man http://www.youtube.com/watch?v=nr839d9t44I&feature=related |
日曜日だ。朝から、なまぬるい雨が強くふる、陰鬱な日。暗い日、暗い日曜日だ。 古いシャンソンに、『暗い日曜日』というのがある。あまりに暗い歌で、聴いて自殺するやつが多数、ということで放送禁止になった、というのが売りの歌だ。オリジナルは、ハンガリーの曲だ。
フランスでは、ダミアの歌がいい。英語では、やはり、ビリー・ホリデーだろう。 ダミア Sombre dimache http://www.youtube.com/watch?v=YwLXQxQcs1Y ビリー・ホリデー Gloomy Sunday http://www.youtube.com/watch?v=KUCyjDOlnPU |
ポメラが届いたので、そそくさと酒の肴を作って、デスクの右に酒と手製のつまみ(きょうは、クロガレイの煮つけ)をそろえて、ポメラ練習のために、このブログの下書きを打ちはじめた。想像したより、はるかに使い勝手がいい。期待以上なのだ。
数年まえから、ポメラ、気になっていた。
(ポメラとは、文具メーカー、キング・ジムのポケット・メモ・ライターのこと。電子メモ機だ。PCとはちがう。30年以上前にはじめて発売になった、最初期の民生用のワープロ機の印字機能がないやつ、と思ってくれるといいかな。ワープロ創世期? そんな大昔には産まれてもない! そうですか。
付いてないプリンター機能のことはべつにして、初期ワープロと決定的な違いは、その小ささ、軽さだ。このポメラDM10の場合、縦10センチ、横14.5センチ。厚さ3センチ。ふたつ折りに畳まれたキーボードを展開すると25センチ。重さ370グラム。単4電池2本で駆動し、起動は電源スイッチを押した瞬間だ。PCとリンクでき、microSDカードがはいる。)
”メモなんか、手書きでいい”というのが本質でも、わたしの場合、ラジオ少年だったから、なんでも電気が通じているものが、好きなのだ。電気ウナギ、電気コタツ、電気ブラン。小学生のときからの愛読書は、月刊『初歩のラジオ』だ。
道ばたの、イタドリの花。
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母が死んで2週間。きょうは、線香をあげにきてくれる人たちがいて、母がこの世にいないことを、あらためて痛切に感じて、寂しさがつのる。 母は、『戒名はいらない、ほんとうは葬式もいらない、通夜・葬儀は、家族・身内だけやってほしい、その後の法要は無用、でも、やるかやらないか、あなたの判断におまかせします』と、わたしに言い残した。「新聞のおくやみ欄にのせるかい?」「バカなこと、いわないで。芸能人じゃないのよ」と。 そんなわけで、きょうは、坊さんを呼ばない。老父は、怪訝そうに「お経をあげにこないのか?」とか質問をしてきたが、「たのんでない」と、わたしは、冷たく、こたえた。 母が亡くなるまえ、74日、毎日、長く母と話した。一日じゅう話していたにちかい。きっと、小さいときから母と話した、その長い時間より、この最期の会話のほうが長い時間だったような気がする。 たくさんのことを教わった。 煮魚のレシピを聞いたので、いままで不得意だった煮魚に挑戦している。きのうは、カレイだったが、きょうは、カスベ(エイ)だ。われながら、これが、なかなか美味い。さすが、食べることが大好きな母のレシピだ。 今夜は、ビートルズを聴いた。母は、駅ビルのレコード店の店長(専務)で、わたしは、駅前店の店長だった。ビートルズは、まだ生きているバンドで、母もわたしも、そのサンプル・レコード(テスト盤)を試聴して仕入れる、という仕事をしていた。 60年代から70年代、母とわたしは、音楽ビジネスの末端で、レコードを売るという仕事の戦友だった。
ビートルズ THe Long and Winding Road http://www.youtube.com/watch?v=JrcYPTRcSX0 |
9月1日、作詞家のハル・デビッドが亡くなった。http://www.asahi.com/obituaries/update/0902/TKY201209020272.html
ハル・デビッド オフィシャルサイト http://www.haldavid.com/
作曲家バート・バカラックとハル・デビッド。1957年、ふたりは出会い、かずかずの名曲をつくりだす。
Raindrops Keep Fallin' on My Head http://www.youtube.com/watch?v=ZIqxnYZZNB8
I'll Never Fall in Love Again http://www.youtube.com/watch?v=db-mNRO16t4
This Guy's in Love with You http://www.youtube.com/watch?v=4WZjqdPVaI0
Walk On By http://www.youtube.com/watch?v=mZ63MCd7jPE&feature=related
Look Of Love http://www.youtube.com/watch?v=a28kY1-s-Vc
Alfie http://www.youtube.com/watch?v=dus37M9-k9o
Alfie http://www.youtube.com/watch?v=v_l9YJdYKBg&feature=fvwrel