メールアドレスは、帯広ケーブルテレビ(OCTV)から変更して、当分の間、Googleを使う。
天気がいいので散歩にでた。
台東区中央図書館まで徒歩5分。
利用カードをつくった。これで、浅草の住人になったかな。
中央図書館は、かっぱ橋道具街の入口(出口)にある。この道具街はじつに楽しい(このかっぱ橋道具街は近いうちに案内しますね)。しかし、今日は浅草寺の方に歩くことにした。
出汁の自販機、一枚500円で瓦を割らせる店………面白いね。
藤の花が咲いている。
半袖で歩いて汗をかく。
テレビ東京『孤独のグルメ』は、シーズン6になっていた。5年……かくも長き不在だ。(北海道で、テレビ東京『孤独のグルメ』は観れない)。
浅草ロックスには、ニトリもダイソーも無印良品もユニクロもあるので、この二日間、そこで日用品をそろえた。
明日は、台東区中央図書館に出かけてカードをつくろうか。歩いて10分というところかな。
些細なことだが、「ああ、(生きて)関東に帰ってきたか………」と、何だかしみじみ思うのは、今日、食パンの8枚切りをスーパーで見つけたときだ。わたしは、この8枚切りの薄いパンが好きだ。カリッと焼いてバターをひいて酒の肴をのせる。カナッペかな。スーパーで売ってる食パン、北海道・帯広は6枚入りだった。関東のスーパー、100円前後の食パンは、6枚と8枚が半々だろうか。
新緑の季節物、鹿児島産・空豆をスーパーで見つけて殻をむき、豆を出し、2分茹でた。うまい!(1分30秒でも良かったかな?)
人力車が信号待ちしている。浅草だ。
草履屋もある。
寺の境内の若葉も、街路の花も新鮮だ。(ジジイになって戻った北国、認知症の父親の介護……5年……長かった。身も心も、疲れ切った)
昨日は父の家の最後の物、大型のテレビ2台、洗濯機、冷蔵庫2台、ストーブなどをヨートー電気の叔父が撤収してくれ、自分が寝ていた毛布を可燃ごみで出し(ベッドやタンス、食器棚などは2週間前にリサイクル屋に金を出して回収させたので、わたしは座布団3枚と毛布1枚のビバーグ状態だった、2週間)、掃除をして完璧に空にした。水道を落とし、電気のブレーカーを落とし、鍵をかけて家を出た。
たった一人で、父と母の遺品・衣類などを整理して、家具のすべてと野外の物置・灯油のホームタンクを処分するのにひと月かかった。
昨夜はホテルふくいに泊まり、10時5分発のJALに乗った。嬉しいことに、帯広空港までホテルふくいの山田勝三社長に送っていただいた。(山田勝三さんは、わが帯広三条高校山岳部の先輩、わたしが1年生のとき、3年生)。
そんなわけで東京にたどり着いた(末期ガンの母を看病するために東京駅から東北新幹線に乗ったのは、2012年の6月11日早朝だった)。
今度の部屋は、浅草六区まで徒歩5分。国際通りからは東京スカイツリーが見える。(わたしが北海道に旅立ったときは、まだ完成してなかった)。
さっそく浅草六区へ散歩に出た。
今月中に北海道を去る、というと、ありがたいことに友人たちがディナーに誘ってくれる。言わば ”最後の晩餐” だ。
20日の木曜日は、ふるとか佐藤さんのお誘いだった。お店は、ホテルふくい2F/・バイプレーン。
山田哲さん、わたし、渡辺喜代美さん、ふるさと十勝・佐藤編集長
昨夜は、コタニ・アグリの社長小谷広一さん・文子さんご夫妻のお招きで、とかちむら”ミリオン・サンテ”の十勝の食材を使ったディナーをご馳走になった。じつに美味かった。
ミリオン・サンテ http://million-sante.com/
コタニ・アグリは、十勝南部の上更別で広大な農場を経営する会社。ビート、小麦、ジャガイモ、大豆の生産だけでなく、希少な菜種、亜麻、荏胡麻(えごま)の栽培を積極的に行って、製品を販売している。つまり、ナタネ油、アマニ油、えごま油、そして、ハチミツだ。
コタニ・アグリ ホームページ http://kotaniagri.com/index.html
小谷さんの亜麻畑。亜麻は、高級天然繊維リネンの素になるだけでなく、種からアマニ油を搾る。アマニ油は、古代から食用にされ、絵画の顔料を溶かす溶剤として人類の芸術史に貢献してきた。(”油絵”の油とはアマニ油のこと)。今、アマニ油は、健康食品として高く評価され需要は多い。だが、日本での亜麻の栽培は昭和40年代に完全に廃れ、栽培技術も忘れられていた。その亜麻の栽培をコタニ・アグリの小谷広一さんが復活させ、良質な国産アマニ油を生産・販売している。帯広の藤丸デパート地階、更別の道の駅で買うことできるそうだ。(外国産ではない、信頼できる良質な国産のアマニ油は、きわめて貴重なものらしい)。
「亜麻色の髪の乙女」の”亜麻”とは、この植物から採る繊維のこと。
小谷ご夫妻とは”ミリオン・サンテ”の後、ブルースハープに行った。ブルースハープは、なんどか紹介した浜田省吾だけを聴かせるお店。
小谷ご夫妻とわたし。
J・ガイルズ・バンドのギタリスト、ジェローム・ガイルズが亡くなった。享年71歳。
http://nme-jp.com/news/36519/
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ベスト・オブ・ザ・J・ガイルズ・バンド |
ユニバーサル ミュージック | |
ヴォーカル、ピーター・ウルフ。ハーモニカ、”マジック"ディック。そして、ギターのJ・ガイルズ。
好きだったな。日本でのレコード・デビューは、わたしがレコード屋になった1968年ではないかな? J・ガイルズ・ブルース・バンドといってた。中学生の宮坂くん(宮坂建設社長・宮坂寿文さん)が、わたしの、サウンドコーナー駅前支店でよく聴いていた。
バンド名から”ブルース”が無くなった、1982年(昭和57年)。J・ガイルズ・バンドは、全米ナンバー・ワン、それも6週間トップの大ヒット曲を発売する。
「Centerfold 堕ちた天使」、洋楽ファンでなくても誰もが耳にしたことがあるだろう。
J・ガイルズ・バンド Centerfold https://www.youtube.com/watch?v=pEf8Uj_Yc7U
J・ガイルズ・バンド Most Of Got Lost https://www.youtube.com/watch?v=CvM8WV2V998
今夜は、古い十勝ワインと花咲ガニ。
今日も押入れの中の物を引っ張り出して、燃えるゴミと燃えないゴミ、資源ゴミに分別していた。なんと、奥のプラスチックケースにワインをみつけて驚いた。父はビールと焼酎しか飲まない。
その母が残した古いワインのなかから、『十勝ワイン 町民還元用トカップ プーさん2002』を開けて飲むことにした。
”プーさん2002”とは、2002年のワイン、つまり15年前の十勝ワインということだろうか。”プーさん2001”もあるのだ。これは明日の夜。
花咲ガニは近所のスーパーテキサスでみつけた。北海道にいる間に、ここでしか味わえない物を食べておきたい。今日は毛ガニかな、と思ってスーパーに行くと、毛ガニは小さいのにひどく高い。毛ガニと並んで小さい花咲ガニがあった。その中にフジツボがびっしり付いたやつがある。小さいが持つとそれなり重い。「これは脱皮寸前で十分身が詰まっているゾ」、それに518円、安い! やはりわたしの読みは的中して小さいが濃厚な身を堪能できた。(小さいカニの殻にナイフを入れて食べる、というひどく面倒な行程もまた嫌いではない。面倒なプロセスこそ楽しみのひとつじゃないかな)
今日は父と母の膨大な量の衣類を処分した。
母は抗がん剤治療を止め、余命を受け入れたときから身辺整理をしていた。着物、帯などは妹や姪たちに形見分けのように譲っていた。しかし、そのほかの膨大な数の衣類は、きちっと衣装ケースに詰められて残っていた。
母がわたしの母さんになってくれたのは、わたしが小学4年生のとき。母は21歳の若さだった。今日、その若い母が着ていたワンピースなどが出てきて、わたしを激しく動揺させる。
毎日毎日、父と母の日記やら手紙の下書きなどを読み、すさまじい数の写真を観て、スキャンして捨てる。遺品の整理とは、父と母の生涯をたどるようなものだ。これ、毎日だから、じつに疲れるのだ。
若い父と母と、そして、少年だったわたし。よく三人でバスに乗って然別湖や糠平湖、阿寒や摩周湖、襟裳岬などに出かけた。(まだ我が家には車がなかった)。そんな家族旅行のとき、母が着ていたセーターがきちっと畳んで衣装ケースにあった。母のワンピースで動揺していたわたしは、心穏やかでいられない。母の、そのキャメル色のセーターを手にしたとき、突然、悲しみのスイッチが激しく入って、涙腺のブレーカーが落ちた。
そんなわけで、老人一人で、両親の遺品・家具・衣類・食器などをボチボチと片づけているので、疲れるのだよ。体でなく、ココロがつらい。鮮烈によみがえる思い出に、ジジイのわたしはヘトヘトだ(記憶力がいいのも考えものだ。忘れる、消去する、というのも疲れず生きぬく重要な機能なんだね)。
ともかく、気になる片づけものは、ほぼ終わった。まだデカイ食器棚だの和タンスだのベッドだの、大きな家具や物置の整理は残っているが、これは ”片づけ屋”に依頼すれば済むことだ。わたしの仕事ではない。
今日も一仕事終わったので、酒の肴をもとめてスーパーテキサスに出かけた。おお、ホタルイカだ! 毎年ホタルイカを楽しみしている。
われながら酢味噌も上出来だ。うまい。
わたしの母さんになった時の母。21歳。60年ぶり‥‥‥母のこのワンピースを、今日、わたしは見た。
テレビのニュースに、東京・皇居・千鳥ヶ淵のライトアップされた桜が映る。「北海道に来るまで毎年楽しみにしていた、千鳥ヶ淵の桜だ‥‥‥な」
この写真は、2011年4月6日。
”千鳥ヶ淵”といえば、いつもなぜか、爆風スランプの「大きな玉ねぎの下で」が頭のなかに鳴り響く。
爆風スランプ 大きな玉ねぎの下で https://www.youtube.com/watch?v=194R3zrH_IQ
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爆風スランプ ベスト DQCL-2127 |
Sony Music Direct (Japan) Inc. | |
日陰に雪が残っているが、昨日、今日、気温20度、やっと春の陽気だ。
ふきのとう、福寿草、チューリップ、アイヌネギ。家のまわりも春のきざしだ。
4月いっぱいで家の中を片づけて、関東にもどるつもりだが、「これから北海道は一番良い季節になるな」という思いもある。
「あの陰鬱な長い冬をやっと耐えたのだ。もう二度と北海道に戻ることはないから、これからはじまる爆発するような十勝の春を堪能するため、もう少し、5月のはじめ頃まで居ようかな」とも考える今日の陽気であった。
先日、ブルースハープでショッカーの皆さんの浜省を聴いた夜、「東京の桜には間に合わないのですから、帯広の桜を観てから旅立っては如何でしょうか?」と、亜希さんが言っていた。あの提案も一考の価値があるな、と初夏のような気温のなかを散歩して思った。