Ommo's

古い曲が気になる

赤松の不信任決議案は、否決された

2010-05-31 | 日記・エッセイ・コラム

                               

21時から衆議院本会議で審議されていた、農林水産大臣・赤松の不信任決議案は、否決された。141対306。多勢に無勢、まさに、独裁国家だ。民主党のやりたい放題。無策、無能、無責任の農林水産大臣は、このまま口蹄疫対策の最高責任者だ。伝染病の蔓延も、民意か。

種牛の1頭が擬似患畜だと聞いて、笑いながら、「だから、早く殺せと言ってるんだ」という、赤松。http://www.youtube.com/watch?v=ZYuIQIComPo

この家畜伝染病の、悲劇的な感染拡大の責任は、赤松と鳩山由紀夫にある。なぜから、防疫は、国家の重大な仕事だ。伝染病の防疫は、政府の義務だ。赤松は、農業行政の最高責任者だ。農民の生活を守り、国民の食料を守る義務がある。この歴史的な、家畜疫病蔓延の責任から、逃れることは、できないのだ。

                                

口蹄疫防疫のため、北海道・十勝でも、4年ごとに開催される農機具博が中止になった。ホテルのキャンセルは、巨額だという。イベント中止の経済損失は、ホテルだけではないだろう。

これから夏のお祭り、イベント、フェスティバル、花火大会の季節だ。このままでは、口蹄疫の終息宣言は、とうぶん出ない。10年前は、最後の擬似患畜の埋却から2ヶ月後に終息宣言がでた。いま、ワクチンを打った家畜の、殺処分、埋却は、これから2ヶ月以上かかるとみられている。

つまり、この夏のあいだは、擬似患畜は生きていて、ウイルスが拡散する危険が残る。日本じゅうの農村地帯の戒厳令状態は、秋まで、解除されない可能性が高い。

日本じゅうが、農村地帯だ。もし、夏のイベントや盆踊りや花火大会が、中止になるような事態になったら、観光産業は、壊滅的な打撃をうけるだろう。そして、日本じゅうのあらゆる業種に巨額の影響がでる。赤松や鳩山由紀夫の頭のなかには、そういう危機感がまるでない。自分の無能の言い訳とウソと保身だけだ。

しかし、国会は一党独裁で、この危険で無能な大臣を、国会決議で辞めさせることもできない。すこし前まで、大臣を袋叩きにして辞任させ、自殺にまで追いこんいた、テレビの偽善者たちは、いまや、ただの政府の飼い犬だ。権力の横暴を監視するべき民営の報道機関は、まったく機能してない。権力の広報機関だ。わずか9ヶ月で、ひどい国になったものだ。まさに、後進国。ミャンマーやタイを笑えない。ナチズムが、アジアで復活するとは……

               


いつの日であれ、二日酔いのない日はいい日だ

2010-05-30 | 日記・エッセイ・コラム
湖水に消える (ハヤカワ・ミステリ文庫)

『夏の陽が輝く朝だった。ジェッシイは気分がよかった。〈いつの日であれ、二日酔いのない日はいい日だ〉』、これはロバート・B・パーカー の小説、ジェッシイ・ストーン・シリーズの『湖水に消える』(菊池光 訳 ハヤカワ文庫)のなかの文章だ。

主人公、ジェッシイ・ストーンは、ロスアンゼルス警察の殺人課の刑事だったが、酒に溺れてクビになり、田舎町パラダイスの警察署長をやっている。でも、酒を断ったわけでなく、飲み続けている。しかし、飲酒に対して非常にナーバスなのだ。

                              

今朝は、小説のなかのそんなフレーズを思い出した。わたしも、昨夜、ひさしぶりに酒を飲まなかった。きょうは、〈二日酔いのない、いい日〉だったのだ。娘のところに出かけることにしていたので、昨夜は、酒を飲むのはやめにした。二日酔いのヨレヨレ、クタクタ、ボロボロの気分で人に会いたくない。ブザマで、ミジメな姿をさらしたくない。還暦過ぎて、やっと、それに気づいた。It's too late now だ。

神田神保町の三省堂書店本店で、孫たちの好きなコミック本、「ポケットモンスター」を買って、都営地下鉄新宿線に乗った。日曜日だ。電車のなかは、家族連れやカップルが多い。サラリーマンであふれる、いつもの雰囲気とは違う。

昼飯をご馳走になって、長い時間、娘と話しこんだ。とりとめなく、さまざまなジャンルの話をする。それが楽しい。娘たちと話すことが、この世で一番楽しい。二人の娘も、わたしも、それぞれ東京駅まで1時間以内のところに住んでいる。だが、仕事にも、子育てにも忙しい娘たちと会えるのは、年に数回なのだ。下の娘とは、2週間くらい前、日暮里の居酒屋で、いっしょにビールを飲んだ。じつに楽しかった。

娘のところからの帰り、市ヶ谷で地下鉄をおりて、靖国神社まで歩いた。6時には閉門だ。境内に入ったのは、閉門3分前くらい前だったので、参拝者はもう数人しかいない。

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市ヶ谷から靖国通りを九段下へ。靖国神社の長い塀が美しい。

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夕暮れの靖国神社。閉門のすこし前。参拝者は、わずかだ。

              

神保町交差点で、いつも、この寿司500円日替わりセットが気になる。まだ食べたことはない。

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九段下から神保町へ下っていく途中の、この建物は、わたしが学生のころから、こんな崩壊寸前のような、古びた感じだった。だが、テナントは、いっぱい入っていて、一階の店舗も繁盛していた。なんとも雰囲気があって好きな建物だった。崩壊寸前のようないまも、一階では何店か営業している。壁が剥離して落下するのか、全体をネットで被っている。やがて取り壊され、再開発されるのだろうか。

         ロバート・B・パーカー.net http://www.robertbparker.net/index.htm

                      

宮崎の口蹄疫は、まったく終息のきざしがない。農水省は、きょうも新たな感染を確認したと発表している。 きょう判明分を含めた合計頭数は、163,492頭(牛30,002頭、豚133,474頭、山羊8頭、羊8頭)。『各事例の詳細 』をみるとわかるように、すべてワクチン接種をうけた牛だ。このワクチンは、発症を抑えることができない、といえるのではないだろうか。 http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/douei/pdf/100530-01.pdf
  農水省のプレスリリース http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/douei/100530.html


Where or When

2010-05-28 | 日記・エッセイ・コラム

                                                                        

なぜか、Where or When に凝ってる。一日になんども聴く。リチャード・ドジャース作曲、ローレンツ・ハート作詞の曲だ。1937年に発表された。以来ジャズのミュージシャンで録音してない人はいない、というほどのスタンダードだ。おそらく世界じゅうに何百というカバーがあるはずだ。わたしは、フランク・シナトラのバージョンが好きだ。アレンジは、ネルソン・リドルだ。ペギー・リーのカバーもいい。アレンジとクラリネットは、ベニー・グッドマン。

リチャード・ドジャースは、20世紀のアメリカが誇る作曲家のひとりだ。日本で知られているミュージカルでは、「オクラホマ」「回転木馬」「南太平洋」「王様と私」「サウンド・オブ・ミュージック」などがある。

作詞家のローレンツ・ハートとの作品では、Where or Whenはもちろん、よく知られている曲は、『ブルー・ムーン』と『マイ・ファニー・ヴァレンタイン』だろうか。

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リチャード・ドジャースとローレンツ・ハート

  フランク・シナトラ Where or When http://www.youtube.com/watch?v=DtDOQMyUAU0&feature=related

     ベニー・グッドマン&ペギー・リー Where or When http://www.youtube.com/watch?v=tbnA78ravpY&feature=related

     ダイアン・ショー Blue Moon  http://www.youtube.com/watch?v=qPYpu1uM3zU

     チェット・ベイカー My Funny Valentine http://www.youtube.com/watch?v=jvXywhJpOKs

    


口蹄疫

2010-05-27 | 日記・エッセイ・コラム

                      

鳩山由紀夫とか、赤松のような、都会育ちの、政治家一家のバカボンたちには、永遠にわからないだろうが、動物を飼う農家の仕事は、過酷だ。宮崎県の口蹄疫のことで、わたしは、この政府を憎んでいる。防疫は、国の仕事だ。http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100528/plc1005280421008-n1.htm

テレビの連中は、もう終息したかのように報じているが、もう感染する動物がいないのだ。全滅したのだ。悲惨だ。


ふたたび、ちあきなおみのこと

2010-05-26 | 日記・エッセイ・コラム

                       

相撲とヤクザのことが、テレビで問題になっている。なにをいまさら、と思う。相撲も、音楽も、芝居も、興行は、何百年も前から、そっち側の社会の仕事だ。いまはスターというが、役者が、河原乞食とさげすまされているときから、ヤクザ者が興行を仕切ってきた。いまもそれは変わらない。それでいいだろう。興行なんて世界は、カタギの人ができることじゃない。

                 

写真家の戸張さんと、銀座4丁目の交差点を歩いているとき、なぜか、ちあきなおみの話になった。ずっと『黄昏のビギン』のことを考えていたせいだろう。

もう30年くらい前のこと、酒場で、「だれが一番、歌がうまい?」という話でもりあがった。エラ・フィッツジェラルドがいい、サラ・ボーンだ、ペギー・リーが好きだ、といろいろ名前がでて、わたしにふられた。「最高に歌がうまいと言うなら、ちあきなおみ、かな」と答えた。わたしは、ロック、ジャズが売りのレコード屋の店長だ。プロだ。専門家だ。そのわたしから、「演歌」のちあきなおみの名前がでたので、一気に座がシラけた。

いまも、「だれが、一番、歌がうまい?」と聞かれたら、躊躇することなく、「ちあきなおみ」と答える。

旦那さんが亡くなって、殉死するように歌をやめた。その生き方も、壮絶ですごい。それほど、人に愛されたいものだが………

  ちあきなおみ 「黄昏のビギン」 http://www.youtube.com/watch?v=VcsDsOEU3B0


池田幹雄先生に会った

2010-05-25 | 日記・エッセイ・コラム

                       

きのうは、銀座1丁目の柴田悦子画廊で、日本画・創画会の重鎮、池田幹雄先生にお会いした。先生は、函館に生まれて、小学生のときに父親と東京に出てきた、という。函館に残った母に会いたくて、たったひとりで東京から汽車に乗って、函館まで行ったことなどうかがっていると、なぜか先生は、バッグからトンボのハーモニカをだして、『月の砂漠』をふいた。これが、うまい。さすが日本画の巨匠は、音楽もうまい。演奏は、じつに日本画的なのだ。メリハリがあって、淡白で、せつなく、美しい。そして、哀しい。叙情だ。

そして、ハーモニカは、トンボの超レアーの限定品20Kゴールド・ハーモニカだった。「そろそろ帰るけど、もう一曲」とおっしゃって、『宵待草』を演奏して帰られた。82才だという。元気だ。

                        

そのあと、銀座の十勝屋で、写真家の戸張良彦さんにご馳走になった。ザンギがなつかしく、旨かった。そして、広尾のシシャモには感動した。十勝屋は、十勝毎日新聞社が経営するレストラン。繁盛している。http://www.tokachiya.com/

(東京で、鶏の唐揚げを、『ザンギ』とは言わない。ザンギは、北海道だけの言葉だ。四国の一部で、「ざんぎ」という地方があるというが、確認してない。北海道のザンギと、東京の鶏唐揚げ、竜田揚げでは、下味がかなり違う。どこが違うのかわからないが、北海道のザンギは、ほかの街では味わえないのだ)。

7月18日から、銀座1丁目の柴田悦子画廊で、戸張さんの個展が開催される。その打ち合わせで戸張さんが上京していた。

      柴田悦子画廊  http://www.shibataetsuko.com/

                        

web上で見ることができる池田幹雄先生の作品は、下の3点だった。練馬区美術館のサイトにも池田先生の作品がある。http://www.nerima-art-museum.jp/search/4_01_w01144.html

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カナダ、ジャズ

2010-05-24 | 日記・エッセイ・コラム

             

口蹄疫被害の、悲壮な現地を思うと、気の毒で、気が滅入るばかりだ。『民家のヤギも感染』http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/?itemid=26670&catid=74&blogid=13

土曜の夜、九州・福岡の友人と電話で話した。友人は、帯広畜産大学を卒業したあと、宮崎大学の大学院を出た。九州の状況をいろいろ聞いた。

口蹄疫発症からひと月の間、マスコミはまったく報道することなく、突然、数日前からテレビが騒ぎだした。そのことを、やはり怒っていた。そして、さも現地の初動が稚拙で感染が拡大したかのように報道するテレビの報道姿勢を批判していた。

いくらテレビ・新聞がかばってみても、九州の人たちは、政府の無策が、こんな悲惨な状況をまねいてしまったと知っている。

                   

口蹄疫のあとに、音楽の話にもどるのもなんだが、政府とマスコミに対する怒りと、無力感で、どうにもやり切れない気分の、こういうときこそ、心いやされるのは、音楽だろうか。(こういう気分のとき、酒はダメだ。怒りに火がつき、憤怒に燃えあがる、わたしは)。

                           

              キャロル・ウェルスマン Fragile http://www.youtube.com/watch?v=20dH8h2Om_Y

I Like Men: Reflections of Miss Peggy Lee

キャロル・ウェルスマンのアルバム『I Like Men 』は、ペギー・リーの愛唱歌をカバーしている。

                     

きょうは、古い洋楽の話ではなく、最近の音楽のこと。イタリアの若いテノール歌手、ヴィットリオ・グリーゴロが2006年に発売した曲に、「lL Mio Miracolo (You Are My Miracle)」がある。ヴィットリオ・グリーゴロは、オペラ、クラシックの人だが、ポップスも歌う。

                     
    ヴィットリオ・グリーゴロ lL Mio Miracolo http://www.youtube.com/watch?v=5pk81iHecwA&feature=related

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イタリアのオペラ歌手、ヴィットリオ・グリーゴロ。(ライブのMCの音では、「グリゴロ」と紹介している、とわたしには聴こえる。いま、日本のメディアの表記は、「グリーゴロ」だから、こう書くが。イタリア人に、確認したいな)

                          
このイタリアの曲に英語の歌詞をつけたのが、カナダのジャズシンガーで、ピアニストのキャロル・ウェルスマンだ。その英語歌詞「You Are My Miracle」は、ヴィットリオ・グリーゴロとニコール・シャージンガーのデュエットで歌われた。ニコール・シャージンガーは、アメリカのガールズグループ、プッシーキャット・ドールズのメンバー、シンガーでダンサー、ソングライター、モデルで俳優。

                        
    ヴィトリオ・グリーゴロ&ニコール・シャージンガー You Are My Miracle http://www.youtube.com/watch?v=44EhG7WDAF0&feature=related

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プッシーキャット・ドールズのニコール・シャージンガー。

                                                     
この曲の作曲者で、アレンジーでプロデューサーが、イタリア人のロマノ・ムスマラだ。ローマ生まれのロマノ・ムスマラは、日本ではセリーヌ・ディオンのプロデュースで知られているのだろうか。9才からローマのサンタ・セリラ音楽院で、ピアノと作曲と指揮を学び、作曲、アレンジ、プロデュースのジャンルは、クラシックから映画音楽、ポップスまで幅広い。イタリア、フランス、イギリスなどヨーロッパで活躍している。

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作曲家、指揮者、プロデューサーのロマノ・ムスマラ。

                 

カナダのジャズ・ピアニストで、シンガーソングライターのキャロル・ウェルスマンは、1959年、トロント生まれ。トロント交響楽団の創設者で、指揮者・作曲家のフランク・ウェルスマンは祖父だ。兄のジョン・ウェルスマンも作曲家で、グラミー賞を受賞して、アカデミー賞になんどもノミネートされている。

キャロル・ウェルスマンは、80年代にボストンのバークレー音楽大学でピアノを専攻して、卒業後、ヨーロッパに渡り、パリでクリスティーヌ・ルグラン(ミッシェル・ルグランの妹)にボーカルを学んだ。そして、イタリア人のプロデューサーで作曲家、ロマノ・ムスマラに師事して、彼の作品の英語の詞を書くことになる。

そうして、ヨーロッパでの音楽修行からカナダにもどり、ジャズ・シーンにデビューした。いまやダイアナ・クラールとならぶ、カナダを代表するジャズ・シンガー、ピアニスト、ソングライターだ。

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メモリーズ・オブ・ユー~シングス・ベニー・グッドマン

『Memories of You 』は、ベニー・グッドマンに捧げたアルバム。

  キャロル・ウェルスマン Hold Me http://www.youtube.com/watch?v=hlZ9-_Kr1IM&feature=related

  キャロル・ウェルスマン with ハービー・ハンコック http://www.youtube.com/watch?v=9CknDm9az34&feature=related

                        

  キャロル・ウェルスマン オフィシャルサイト http://www.carolwelsman.com/

      ヴィットリオ・グリーゴロ オフィシャルサイト http://www.vittoriogrigolo.com/home_page.php

  ロマノ・ムスマラ オフィシャルサイト http://www.romanomusumarra.net/


181件

2010-05-23 | 日記・エッセイ・コラム

                                         

きのうもさらに、宮崎県川南町で農場7件、高鍋町で農場2件、木城町で農場1件の口蹄疫の擬似患畜が確認された。感染した農場は、181。http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/douei/100522_1.html

http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/?itemid=26631&catid=74&blogid=13

感染は、まったく止まらない。これで移動制限区域は、さらに北東へ6キロ拡大した。いまや、他県で発症しても何の不思議もない。宮崎県は、よく頑張って県内で抑えていると感心する。

九州の友人に聞くと、牧場・農場・農村地帯に人の集まるフェスティバル、お祭り、イベントは、すべて中止されてる、という。

 「助命へ、何でもする 種牛救済要請」http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/?itemid=26630&catid=74&blogid=13


スーパー種牛も陽性

2010-05-22 | 日記・エッセイ・コラム

                     

口蹄疫は、西都市と木城町にも感染が拡がった。これで、171の農場が感染した。殺処分対象は、133,011頭(牛17,370頭、豚115,636頭、山羊5頭)。http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/douei/100522.html

http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/index.php?itemid=26575&catid=74&blogid=13

避難させていた種牛も感染したようだ。http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/?itemid=26557&catid=74&blogid=13

民主党の四日市市議・諸岡覚は、「あんなにわかりやすい病気なのに『ただの発熱』と処理した。バカじゃないのか」と、初例を診察した獣医師を批判し、そして、「知事は腹を切れ」とブログに書いている。日大の農獣医学部を卒業しているのに、民主党の政治家には、こういうバカもいる。この政党のレベルの低さと下品さがよくわかる発言だ。

「あんなにわかりやすい病気」と断定するのだから、この諸岡覚という野郎は、口蹄疫を診察したことがあるのだな? 10年前の発症のときに、こいつは宮崎にいたのか? その前、日本で発症したのは、1908年だ。102年前の、そのとき牛を診察したのか? あるいは、イギリスで診たのか、韓国の現場にいたのか? http://www.asahi.com/national/update/0522/NGY201005210037.html

              

口蹄疫発生の初期段階の大事なとき、4月30日から9日間、農水大臣・赤松が外遊にでていた。その主目的が、キューバ訪問だったことがわかってきた。フィデル・カストロの弟、現議長ラウル・カストロに会ったという。

元社会党書記長・赤松には、あこがれのキューバ革命、カストロ議長なんだろうが、自国の農民が、家畜伝染病で苦しんでいるときに、国をあけてバカンス気分で、のこのこキューバに出かけて行く、この農水大臣の行動は、キューバ革命の精神とはあまりにかけ離れている。

農民の苦悩をかえりみない、赤松のような肥えた労働貴族の二世議員に、フィデル・カストロやチェ・ゲバラにあこがれる資格などない。自国の農民が苦しんいるとき、国の農業行政の責任者が、キューバ革命の英雄に会いに行く? こいつには、どれほどの矛盾か、わからないのだろう。ゲバラなら、この無責任大臣を真っ先に処刑している。


口蹄疫感染は、種牛の避難先に近づいた

2010-05-21 | 日記・エッセイ・コラム

                   

口蹄疫感染は、防疫ラインをまた突破して、西都市に拡がった。感染拡大は、まったく止まらない。宮崎牛の避難させた最後の種牛6頭は、この西都市にいる。http://www.47news.jp/CN/201005/CN2010052101000281.html

  「赤松、不信任案 自公共同提出へ」http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100521/stt1005211849009-n1.htm 

  「民主党・石津政雄議員 口蹄疫被害農家に『心からお祝い』と言う」http://www.youtube.com/watch?v=vO_hNlCwzlw


口蹄疫被害、政府が重い腰をあげて、やっとテレビ・新聞が騒ぎだした

2010-05-20 | 日記・エッセイ・コラム

                     

口蹄疫に関して、テレビ・新聞が、大騒ぎしだした。もう、わたしがこのことを書く必要がないだろう。

ただ、不快なのは、最初の発症を、獣医師が見落としたとか、県の農水省への報告がおそかった、とか、いまになって、現地に責任を押しつけるような報道があることだ。それは、間違いだ。このいまの惨状は、ただただ、政府の初動ミスの結果だ。

ニュース・ショーに出演するコメンテーターとか、キャスターといわれる連中が、最初の誤診が残念だ、とやら言ってるが、いまの時点で、現地の開業獣医が誤診をしたという、そんな報告が農水省のプレスリリースにあるのか? ないだろう。公共放送であるテレビ局が、こういう適当な話を電波に流して、政府の失策をかばっては、イケナイ。

3月にすでに発症していたじゃないか、と、テレビでいってるやつがいた。それは、違うのだ。(3月31日に水牛に発症していた、とテレビで言っていたが、いまはまだ、噂のレベルだ。県の報告にも、農水省のプレスリリースにも、地元紙にも、その記載は見あたらない)

4月23日に確認された6例目は、まったく別の検査のために、3月31日に採血されていた牛の試料だった。最初に発症した農家と近いところの牛だ、と、念のためと遺伝子検査した。ウイルスが発見されたのだ。すでにウイルスは、3月に宮崎に上陸していた、といえるが、発症していたわけじゃない。(3月に和牛商法の農場で発症を隠蔽した、という噂は、いま話そうとすることと、すこし方向がちがう。そのことは、またいずれ)。

                     

4月9日に獣医が、かぜ症状の牛を診療した。県が、これを口蹄疫擬似患畜と断定したのは、4月20日だ。11日たっている。だが、10年前と比べて判断がおくれたわけでない。1例目の感染確定までの時系列は、10年前とほとんど同じに推移しているのだ。県は、この日すぐに10キロの移動制限と、20キロの搬出制限を実施している。そして、検体を動物衛生試験場に送っている。そして、23日に抗原検出検査でO型のウイルスが検出されて、1例目の患畜が確定した。

                  

10年前は。2月29日に農家が導入した黒毛和種に、3月8日からかぜ症状が認められた。診察した獣医師が、数日してほかの同居牛に同様の症状がでたので、3月12日、口蹄疫を疑って、県に報告した。かぜ症状が発見されて、13日目、県は、3月21日にこれを口蹄疫擬似患畜と判断して、移動制限と搬出制限をかけ、農水省に報告して、検体を動物衛生研究所に送った。そして、3月25日にウイルスが検出されて、感染が確定した。

このように、発病の疑いから、発症の発見、確定までの時間的な推移は、10年前と今回で、ほとんど変わらないのだ。だから、初例の誤診とか見過ごしとか、県の怠慢などと、軽々しくテレビで世論誘導するべきでない。10年前の報告書では、口蹄疫と疑って県に報告した獣医師の判断を絶賛している。獣医師が県に報告した時間的な経過は、今回もほとんど変わらないのだ。

今回は、これだけの壮絶な、歴史的な伝染病被害だ。終息したあと、感染ルートから綿密な調査がされて、詳細な報告書にまとめられるだろう。そのときに、誤診があったのか、初期の行政の対応ミスだったのか、検証されるだろう。その報告を待って、知事や県の、自治体の行政責任を論じたらいいだろう。

                 

なんども指摘するが、10年前と今回の初動の決定的な違いは、政治的な判断力のレベルの違いだ。10年前は、県が擬似患畜が出たと発表した、その日に、政府が100億円の防疫予算を用意して対策本部を立ち上げ、県と農家と協力して、徹底的な消毒と採血検査をやって、宮崎で3件、北海道で1件で封じ込めた。厳然たる政治的な行動力の差だ。国民が不幸になるか、ならないか、決定的な、大きな差だ。

(10年前には、宮崎県では、45頭の殺処分。今回は、30万頭以上殺さなくてはならない。どんな言い訳をしても、政府の能力の差なのだ。内閣にいる、わずか数十人の政治家の無能が、どれほどの国民を不幸にして、どれほどの税金が使われる? 何十件の農家が倒産し、廃業する? 何百人の農場の従業員が解雇される? どれほどの動物が無駄に死ぬ? なにが事業仕分けだ! )。

宮崎で、3件の農家の感染があって、45頭が殺処分されたが、実際に発症したのは、最初の1件だけだ。あとの2例はウイルスが発見されただけで、牛は発症してない。ひと月後に、北海道・本別町のホルスタイン種からもウイルスが発見された。症状は出てない。(たしかに、宮崎と北海道で、750頭の牛を殺したが、これで終息しているのだ。こんどは、30万頭? それも、いま、感染拡大の真っ最中だ。まだ、これから先、終わりは、みえない。言葉もない。なんてことだ)。

                        

10年前の口蹄疫発症のときに、動物衛生研究所がどう対処したか、インターネット上で一般に回覧できる詳細な記録報告書がある。じつに貴重な歴史資料でもある。農水省には、もっと詳細な報告資料があるだろうに。どうして、その多額の税金をかけた教訓を生かさなかったのか。そして、10年前の感染と防疫と封じ込めを体験した、有能な役人たちがいるだろうに。どうして彼らの知恵をかりなかったのか。(いまとなっては……だが。民主党のいう政治主導とは、国民にとんでもない犠牲者がでるということか。つらい教訓だ)。

                       

下のふたつの資料は、10年前の口蹄疫感染の防疫記録だ。クリックして、読んでほしい。                  

『わが国に発生した口蹄疫の特徴と防疫の問題点』 独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構 動物衛生研究所九州支所 臨床ウイルス研究室長 津田知幸 http://www.sat.affrc.go.jp/special_pgm/FMD_Japan_review.htm

『日本における92年ぶりの口蹄疫の発生と家畜衛生試験場の防疫対応』 http://www.niah.affrc.go.jp/publication/kenpo/2001/108-6.pdf   

この報告書によれば、NHKは、10年前、2000年6月6日の「クローズアップ現代」で、防疫対策を取材して、口蹄疫特集を放映している。ぜひ、それを再放送してもらいたいものだ。

民主党の蓮舫と枝野の事業仕分けで、国の、この家畜防疫の唯一の機関、独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構・動物衛生研究所の、予算を仕分けた、という。内容が知りたいものだ。

                                      

テレビ・新聞が口蹄疫感染を報道しだした。あしたからはまた、古い洋楽のことでも書こうかな。


非常事態宣言

2010-05-19 | 日記・エッセイ・コラム

        

宮崎県の東国原知事は、非常事態宣言を発令した。http://mrt.jp/television/next/

きのう、やっと政府が、鳩山を本部長に対策本部をたちあげた。すると、なんと突然テレビが騒ぎだした。あれだけ黙りこんでいたNHKもトップニュースだ。そして、あろうことか、宮崎県の初動が悪い、知事の判断が甘いという論調で、世論を誘導しようとしている。まったく日本のマスコミは、腐ってる。

NHKのアナウンサーは、あたかもはじめて知ったような白々しくも深刻な顔で、きのうはじめて、口蹄疫のとんでもない蔓延を伝えた。しかし、NHKは、口蹄疫が発症している最中に、赤松農水相が外遊に出たことを伝えたか? 野党どころか、与党からも、「この時期に、外遊など信じられない」と非難されている、と産経新聞が書いていたとき、NHKは、防疫の責任者・赤松のバカンス旅行を伝えたか?

県が最初の発症をみぬけなかった、というデマを流している在京テレビ局もある。違うだろ。最初に発症した全国規模の和牛商法の農場が、発症を隠して処分していたのが真相だろ。発病してから100頭以上を他の直営の農場に移動させた、ともネットにある。東北と北海道にも移動させたのではないか、と恐れられているのだ。

NHKはもちろん、キー局のテレビのやつらは、まったく信用できない。県も知事も、初動のときから、やれることは必死でやっているのだ。マスコミが責めるべき相手は、ここまで悲劇的になるまで、感染拡大に有効な対策をうたず、見て見ぬふりしていた赤松と、鳩山だ。

 「4月初旬、100頭以上が感染牛」http://userdisk.webry.biglobe.ne.jp/018/157/89/N000/000/000/127409682595716417905.jpg

 

 「フジテレビ取材陣が、アポなし、消毒なしで、畜舎に侵入」 http://www.tensan-y.com/index.php?eid=617 こういうテレビ屋たちが、ウイルスをばらまいて回り、関東にも持ち込むのか?

政府は、20キロ以内の殺処分家畜は、全頭国が買い上げる、と全国向けに発表した。だが、現地では、山田農水副大臣が、全頭買い上げは困難と言ってる。ひどい欺瞞だ。民主党政権は、すべてがその場しのぎの言い逃れ、デタラメばかりだ。 http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/?itemid=26394&catid=74&blogid=13 

すでにロシアと中国、タイが、日本からの畜産品の輸入を禁止した。アメリカへの和牛肉の輸出も、ストップした。西日本の家畜市場は、ほとんど閉鎖された。民主党は、畜産業を壊滅させる気か? 畜産農家だけでない。飼料屋も、家畜商も、運送屋も、牛乳メーカーも、燃料屋も、宮崎県のすべての業種に、とんでもない経済被害が、すでにでている。町は閑散として、商店も飲み屋もガラガラだ。「30年商売をやってきて、こんなひどい売上はない。どうしたらいいのか?」と、飲食店のおかみさんが泣いていた。小学校は、修学旅行を秋に延期した。高体連の予選大会も中止する、という。

     「飛騨牛のタイ輸出も延期」http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20100519-OYT1T00249.htm

  「中国政府が、日本での口蹄疫流行で、日本からの関連品の輸入と持ち込みを禁止した」http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0519&f=national_0519_031.shtml

  「政府の対応の遅れ、赤松農林水産大臣の責任は」http://www.youtube.com/watch?v=6WqrO_9QDL4

                   

   衆議院TV 外務委員会 小野寺五典議員の発言をクリックしてほしい。赤松農相の外遊目的をただしている。http://www.shugiintv.go.jp/jp/video_lib3.php?deli_id=40429&media_type=wb

 「まるでゴーストタウン」http://sankei.jp.msn.com/life/body/100519/bdy1005191118001-n1.htm


口蹄疫、発症から一ヶ月

2010-05-18 | 日記・エッセイ・コラム

                    

口蹄疫発症から一ヶ月。「今まで何をやっていたのだ?」「外遊と、選挙遊説と、政党パーティー」、「妻とファッション・ショーのゲスト。報道関係者と飲み会」。

まったく、シャレにもならない。百姓一揆が起きても、何の不思議もない。一揆が起きれば、わたしも行って、老人だが、炊き出しの握り飯を握ることくらいはできる。http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100518-OYT1T00149.htm?from=top

ひと月前のことだ。発症してすぐ、自民党の谷垣総裁が現地に入って、視察して、具体的な対策の要望書を、政府民主党に提出したはずだ(わたしは、自民党がいい、というつもりじゃない。10年前の口蹄疫発症のときに、どう対処したか、自民党には記録と記憶と、体験があるのだ)。4月22日の国会では、江藤議員が、赤松に、すぐに対策を打ってくれ、と具体的に言った。(このあと、赤松はバカンスをとって、キューバに行く)。

それからひと月。きのう、5月17日になって、政府は、鳩山が本部長の対策本部を設置する、と自慢げに発表した。8万5000頭の被害が出て、111カ所もの施設・農家が感染した。沖縄から広島まで、家畜市場は閉鎖されてる。これが、赤松が言う、万全の対策の結果なのか?

http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100517/plc1005172301023-n1.htm