テレビ東京・ガイアの夜明けで、老舗足袋メーカーきねやのランニング足袋・Toe-Bi(トゥービー)を紹介していた。きねやは、薄底を極めたランニング足袋。ナイキは、二重構造の厚底ランニングシューズ。
これは、きねやのランニング足袋 KINEYA MUTEKI。
きねや足袋 ホームページ http://kineyatabi.co.jp/kineya/
しかし、きねやのランニング足袋、おもしろいね。わたしが、帯広北栄小学校の小学生のとき(昭和30年代)、運動会では足袋を履いて走った。それは運動会だけの、ハレの日の足袋だった。あの戦後間もない貧乏な時代の親にとって、けっして安いものではなかっただろう。だが、皆、真新しい”運動足袋”を運動会では履いていた。日常の体育は、普段履いている”ズック靴”といわれた運動靴か、ミツウマのゴム短靴だ。体育の授業のために履くシューズなどない。(あのミツウマのゴム短靴が好きだった。今も売っているのかな?)
あの昭和30年代はじめが、どれほど貧しい時代だったか‥‥‥‥今の日本を生きる人々は、到底、想像ができないだろうな。
小学3年のとき、学校を休んだ男子に「どうした、昨日? 具合が悪かったのか?」と、担任の先生が尋ねた。「傘がないんです」と男子。「‥‥‥そうか」と担任。
井上陽水のLP「断絶」のテスト盤で、「傘がない」を聴いたとき(昭和47年)、あの小学3年の教室の状景を鮮烈に思い出した。傘がないことを言い訳にできるのは、やはりあの貧乏な時代の少年だったからかな‥‥‥‥?
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断絶 |
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井上陽水 傘がない https://www.youtube.com/watch?v=psVjqEF-de8