Ommo's

古い曲が気になる

御嶽山噴火

2014-09-28 | 日記・エッセイ・コラム

 

 

 御嶽山噴火で亡くなられた方たちのご冥福をお祈りします。

 

 今日、火山ガスが噴出する山頂まで、救出にいった消防、警察、自衛隊の人たちの任務にたいする責任感、使命感には、心から敬服する。

 ホバリングして、遭難者をつり上げる映像をみて、舞い上がる火山灰を見て、こんな火山灰を吸い込むヘリコプターのエンジンは、いつまでもつのだろうか? とも思った。限界ぎりぎりの高度でのホバリング、火山ガスの恐怖。仕事上の任務とはいえ、ほんとうに勇気のある人たちだな………と、頭がさがる。この、警察官、消防隊員、自衛官……公務員の鏡じゃないか。

 


サスケ

2014-09-26 | 日記・エッセイ・コラム

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 伊福部昭著『音楽入門』(昭和60年5月 現代文化振興會)が届いた。ネットの古書店に注文して、中一日で大阪から北海道の帯広の我が家に到着する。

 図書館大好きのわたしも、もう最近、遠い帯広図書館に行かなくなった。歩くと、往復3時間。1時間に2本しか来ないバスに乗ると、往復680円。ネットで中古本を注文すると、バス代よりずっと安い。深夜に衝動的に注文して、翌々日にはページをめくることが出来る。

 

 なんとこの本、見開きのページにサインがある。どう見ても、拡大鏡で見ても、印刷ではない。サインペンの字だ。もし、これが伊福部先生の直筆のサインなら、メチャクチャ嬉しいな。

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 今年は伊福部先生の生誕100年ということで、いろいろイベントがあったようだが、北海道・帯広にいるわたしは、そのどれも観ることが出来ない。残念だ。

 

 釧路で生まれた伊福部先生は、音更村で育った。わたしのいま住む帯広市の隣町が、音更町。なにか、先生を紀念する石碑があるとか、ないとか、噂を聞いているので行ってみようと思う。

 わたしの場合、徒歩だから、片道5時間くらいかな。(山に登ったり、四国を巡礼する人もいる。目的地に行くために、一日10時間くらい歩くのは、人類、べつに、普通だろ)。

 

 オーストラリアの友人の青年に、「伊福部昭って日本の作曲家、知ってる?」と訊くと、「ゴジラですよね」と言って、ゴジラのテーマをハミングした。この青年、父親の獣医師が黒澤明の大ファンで、子供ころから「七人の侍」とかビデオを観ていた、という。キャンベラで育って、親に頼んでクモンに通っていた、という。

 クモン? なにクモン、と、わたしは訊いた。学習塾”公文”が、オーストラリアの首都どころか世界中にある、と、そのとき知った。

 

 で、そのオーストラリアの青年は、子供ときから日本映画が好きで、鉄腕アトムが好きで、大学に入って、やっとワーキングホリデーのビザをとれて、「やっと日本に来れたんですよ」という。

 長身の、じつにハンサムな白人青年だが、「サスケ、と呼んでください」という。「漫画のサスケが好きなんです。オーストラリアにいるときから、友達に、サスケと呼んでくれ、と言ってました、バカのように思われてましたが‥‥‥」

 おもしろい青年だった。出会ったとき、日本に来て、4か月とかだったが、ほとんど完璧な日本語を話した。電話で話していると、オーストラリア生まれの白人青年と話している感じはない。横浜かなんか、神奈川県の青年と話しているような錯覚になるほど、日本語がうまい。

 で、このオーストラリアやアメリカの青年たちと毎晩飲み歩いて、中年になって、わたしの英語力も、中学生レベルから少し立ち上げることができた、高校生レベルまでかな……。(読めるが……書けない、聴けない、話せない、の英語だ。ロシア語は? 聴けるが…………)。

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 わたしが、日本橋でガードマンのおっさんをやっていたとき、訪ねてくれたサスケ。

 わたしとサスケの顔の、大きさの違い、同じ人類とは思えんわな。人類の個体差には、驚くわ。エビとカニほど違うだろ。

 

 


天は二物も与える

2014-09-24 | 日記・エッセイ・コラム

 

      テイラー・スウィフト You Belong With Me http://www.youtube.com/watch?v=zbltZ_GS170

シェルブールの雨傘 デジタルリマスター版(2枚組) [DVD]

 

 数日まえ、1964年フランス制作のミュージカル映画『シェルブールの雨傘』のことを書いた。主演のカトリーヌ・ドヌーヴの歌が、「吹き替えではなく、カトリーヌ・ドヌーヴ自身が歌っている」と信じている、わが団塊世代じいさんがいたことにも驚いた、とも書いた。

 もちろん、わたしも、まさに団塊世代真っ只中のクソジジイだが、最初に観た中学生のとき、カトリーヌ・ドヌーヴのような超美女が、じっさい歌っているとは思わなかった。あまりに巧い。こんな美女が、こんなに歌えたら………あまりに天は、不公平ではないかい! と。

 

 しかし、カトリーヌ・ドヌーヴの歌の吹き替えをやっているのが誰か知らなかった(むかしは、インターネットがなかったからね)。ダニエル・リカーリと知ったのは、レコード屋のアンちゃんになってからだった。

   ダニエル・リカーリ http://www.youtube.com/watch?v=zHFwWosU_5g

(数日まえにもアップしたが、もう一度、ダニエル・リカーリの歌声を聴いてほしい。この人の歌があって、カトリーヌ・ドヌーヴの可憐な美貌があって、ラテン系の美男がいて、シンプルなストーリーがあって、ミュージカル映画『シェルブールの雨傘』が永遠に残る名作になった。

 もちろん、ミッシェル・ルグランの美しい音楽が最大の要素だが、衣装デザインも、照明も、すべてが今に通用する。48年前、ほとんど半世紀前の作品だが、いまの、どこかの国の映画界で、こんなすごい作品をつくれるのだろうか?

 レンタルDVD屋に、デジタル化して編集したやつがある。これは、ビデオ・テープで観ているときと違って、そのむかし、映画館で観た、あの映像だ。なんとも、色彩が鮮烈、鮮明でじつにいい)。

 とんでもない美貌で、長身で、ギターも巧い。ピアノも弾ける。そんなカントリー&ウエスタンのアイドルがいる(前にも、何回か書いたが)。(日本のソフト風俗の、AKBなんちゃら、かんちゃんのアイドルと、すこしジャンルが違うアイドルだ)

 

  テイラー・スウィフト Red http://www.youtube.com/watch?v=Zlot0i3Zykw

1989~デラックス・エディション(DVD付)

 「天は二物を与えず、というけど、超美女で長身、ギターが巧い。去年は、45億円くらいの年収だった」と、さ。「これ、あんまりにも、天の配慮としては、不公平じゃないかい?」と、わたし。

 ワインで酔いながら、電話で娘に話した。

「前世で、とんでもなく善いこと、やったんじゃないの」と、わたしの下の娘。(わたしの娘だが、客観的に、この人の感性が大好きだ)。

スピーク・ナウ-デラックス・エディション

 

 

 もし生きてる間に十勝で、マネージャーとか、プロモートをやるとしたら、串ぼうずのママ、沢ちんのマネージャーになりたいな。尊敬する天才的なシンガーだ。

 


またまた、”シェルブールの雨傘”考

2014-09-23 | 日記・エッセイ・コラム

 

  ミッシェル・ルグラン&ミレーヌ・マチュー ”シェルブールの雨傘”のラヴ・テーマhttp://www.youtube.com/watch?v=2F85MO0gqEY

 

 この何日か。やたらミッシェル・ルグランに、はまってる。

 で、酒飲みながら話していて、映画『シェルブールの雨傘』の話をしていて、カトリーヌ・ドヌーヴの吹き替えの歌手は、じつに上手いね、と、いったとき、「エっ? 吹き替えなの?」と、話相手の64歳の男が言った。

 ずっとカトリーヌ・ドヌーヴが歌っていた、と思っていた、そうな。アホだわな。

 

 もし、カトリーヌ・ドヌーヴのような、あんな美女が、あんなに歌えたら、この世は、あんまりにも不公平だろ。

 

 

 『シェルブールの雨傘』のカトリーヌ・ドヌーヴの歌の吹き替えは、ダニエル・リカーリ。

  ダニエル・リカーリ  ふたりの天使 http://www.youtube.com/watch?v=zHFwWosU_5g

  テイラー・スウィフト You Belong With Me http://www.youtube.com/watch?v=zbltZ_GS170


крейсер Аврора 巡洋艦オーロラ

2014-09-22 | インポート

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 ロシアの巡洋艦オーロラ、艦齢117年。この、日露戦争にも参戦した老軍艦を、ロシアは巡航できる状態で保存していて、整備のためドッグへ曳航されていく映像が今日のネット上にある。シビレる。

  крейсер Аврора  http://www.youtube.com/watch?v=qMNQWf8LL6s

 

 もちろん、この艦の美しさにシビレる。117年前に作られた歴史的軍艦を、いまも生きている状態で保存しているロシア人の心意気にもシビレる。

 


風を撮りたい

2014-09-20 | 日記・エッセイ・コラム

 

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 乾いて涼しい風が、じつに心地いい。短い、十勝の爽やかな日々だ。

 この風を撮りたい、と思った。帯広川の堤防を歩いた。

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 しかし、この快適な十勝の日々も、あとわずか。すぐに長い冬がやってくる。十月になれば、わたしが長く住んでいた千葉県浦安市の真冬の気温だ。

 

 心地いい風と明るい陽射しのなか、やってくる長い冬のことを思って、暗い気分で歩いた。『帰りたいな……東京に………』と思いながら。爽やかな風のなか、鬱鬱と………。

 

 

 秋十年却て江戸を指故郷 (あきととせ かえってえどを さすこきょう) 芭蕉

 

 これは、松尾芭蕉の『野ざらし紀行』の第二句。前年亡くなった母の墓参のため、郷里の伊賀上野へ旅立つとき、見送ってくれた江戸の大勢の門弟への別れの挨拶吟。

 「郷里への旅ですが、いまや、十年過ごした江戸こそ、わたしの故郷ですよ(江戸のみなさん、お見送りありがとうございます、お元気で)」とかいうような別れの挨拶かな。

 

 芭蕉庵桃青翁は、秋十年で、江戸が故郷、と詠んだ。わたしは、三十代の後半に北海道を出て、秋25年を東京と横浜、川崎、千葉・浦安ですごした。いまや懐かしい故郷が、東京(つまり、東京都と、神奈川県・千葉県の都心に近いところ)だ。

 


剣山見て、さげやの卵を買った

2014-09-19 | 日記・エッセイ・コラム

 

 剣山をみながら、久しぶりに明るい間に散歩をした。

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 家から1時間歩いたところでみる日高山脈、剣山。ここまで歩いて今日は引き返した。

 途中にいたポニー。道産子だろうか?

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 西の日高山脈から視点を北に移すと、正面遠くが、西ヌプカウシヌプリ・東ヌプカウシヌプリ。この山塊の奥に然別湖がある。ウペペサンケ山に雲がかかって山頂部分はよく見えない。左にかすかに見えるのは、十勝岳からのトムラウシ山系。

 

 帰り道、卵の無人販売所をみつけた。

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 しかし、卵の販売機は100円硬貨しか使えない。

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 1袋は300円と400円。財布には、100円が2枚、500円玉、そして札だ。残念、またいつか、と思ったが、たしか隣にコカコーラの自販機があったはず。わたしが十年以上利用していたコインランドリーと同じ商売だ。紙幣は使えず、店内に両替機は無い。飲料の自販機はある。

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 110円で水を買って500円をくずし、卵を買った。正解だった。

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 家に帰って親子丼をつくった。この卵、なかなか美味い。散歩のたのしみが増えた。

 

 

 


ハマナスの花は散り、実がなってる

2014-09-18 | 日記・エッセイ・コラム

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 散歩道に現れたリス。右にのびる幹にのってるリスがわかるだろうか。わたしのカメラ技術では、突然登場した敏捷なこやつを撮影するのは、これが精一杯の写真なのだ。

 わたしが知ってるエゾリスと少し違って、妙に毛色が明るいような気がしたんだが、二日酔いの錯覚かも知れない。

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 ハマナスの花は、もう終わり。実がたくさんなってる。海辺にいくと、ハシブトカラスがこの実を貪ったあとの糞がゴロゴロしているのだが、ここら内陸のカラスには未知なる果実なのだろうか? 動物が食べた跡がない。

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 こんな平野の奥、海から何十キロも離れたところにハマナスがあるのが、奇異だ。2年まえ、帯広にもどって散歩しているとき、市道の街路樹でハマナスをみた。このときは、ショックだった。

 ハマナスは、海岸の砂浜に適応して生き、海岸で生きる動物に花の蜜を、果実を与え、繁殖の手助けをしてもらって、何万年かを生き抜いてきいてる。

 植物は強烈にタフだから、昆虫を利用し、動物を利用し、人間に迎合して品種改良にのる。原虫、菌糸、細菌、ウイルスと、したたかなやつらがいるが、人類の敵であり、食糧として、すこし親しみをもつのは、植物かな。

 帯広川で釣りをすると、イワナが釣れた。驚きだった。30年数年ぶりの北海道の、地元の川だ。

 わたしは、子供のときから中年まで、帯広川まで百歩以内で生活していた。朝飯を食うまえに帯広川でウグイやドンカチを釣って(あのころこそ、キャッチ・アンド・リリースだわな)、家にもどって飯を食べて、帯広北栄小学校にいった。

 西2条の8丁目だったろうか、7丁目だろうか、小川釣具店さんがあって、10円玉もっては、「この針2本に、鉛(噛みつぶし)4個ください」なんて平気でいった。バカな小学生だ。

 

 それから、わたしが成人になって、ずいぶん歳になって、釣具を買いにいくと名前も覚えてくれていた。わたしが、ごく少量の針や鉛しか買わない子供だったということが印象的だったのかな。10円だして「針、2本ください」のガキだからね。

 小川釣具のお母さん、ご存命ならわたしの父と同じくらいの年齢だろうか。とても綺麗な人でしたが。

 

 

 で、話は、帯広川のイワナ、ブラウンのことだ。

 わたしは、30数年ぶりに故郷の帯広川で釣りをして、まず山女魚があたったので驚いた。ぴん子だが、帯広川の伏古橋で山女魚が釣れる? 

(わたしは、柏林台に住んでいた中学生のとき、よくこの伏古橋まで釣り上がってきた。ウグイしか釣れないのが当然で、より大きいやつを釣りたくて、釣り上がってきた。そのときもう、このあたりまで上がっても、帯広川にはヤマメは、いなかった。下水の浄化が完備してないのか、農薬をやたら使うのか?)

 

 50年後。

 

 そのあと釣れたのが、すこし愚鈍なあたりと、持ったときの、ぬめっとした感覚と細長の体型で、マス科ではイワナと思った。『イワナが、なんでこんな下流にいるんだ?』

 

 しかし、そいつには朱点があった。『イワナで、朱点……おまえは、オショロコマかいな』と思ったもんだ。

 ブログで写真を公開すると、「ジジイ、それは、ブラウントラウトだよ」と教えていただいた。

 わたしが北海道に住んでいたとき、30年まえかな、ブラウントラウトは、十勝平野の川にいなかったにな。ニジマスだけだろ、洋物は!

 

 川に、ブラウントラウトがいるのは、素敵なことかい? 

 

 

 

 


なぜか今夜もミッシェル・ルグラン

2014-09-17 | 日記・エッセイ・コラム

 

 なぜか今夜もミッシェル・ルグランを聴いている。

  ミッシェル・ルグラン&ナタリー・デセイ Les moulins de mon cœur(邦題 風のささやき) http://www.youtube.com/watch?v=_jQEnXFskqQ

Entre elle et lui

  ミッシェル・ルグラン&ナタリー・デセイ Les Parapluies de Cherbourgシェルブールの雨傘)   http://www.youtube.com/watch?v=piCAwY9aWHU

 

  映画『シェルブールの雨傘』のLove theme http://www.youtube.com/watch?v=Zs1NmsA-n-Y

 映画『シェルブールの雨傘』(1964年)は、フランスの若き作曲家、ミッシェル・ルグランの名を世界に知らしめた、ミュージカル映画の傑作だ。セリフのすべてが歌われるという、ヨーロッパ伝統のオペラのようなミュージカル映画だが、オープニングのタイトルの雨傘の映像と音楽に、北海道・帯広の映画館で観ていた中学生のわたしは、ココロのヒューズが吹き飛んだ。”この絵、この音楽……なんてセンスがいいんだろ………!”

 

 それに、この映画のカトリーヌ・ドヌーヴの可憐さ、美しさは、まぁ、言葉に出して表現したくないわな。凄すぎる。(もちろん、歌は吹き替えだろう。あんな美女が、あんなに歌えたら、あまりに、あまりにもこの世は、不公平だろ。

 主役のカトリーヌ・ドヌーヴの母親の歌の吹き替えは、クリスチャン・ルグランがやっていたのじゃないかな。ミッシェル・ルグランのお姉さんで、スウィングル・シンガーズのリードを歌うソプラノだった)

  スウィングル・シンガーズ http://www.youtube.com/watch?v=idNDpE7swJk&list=PL2ACE88CE29292ECA

(スウィングル・シンガーズは、クラシック作品からジャズまでアカペラで歌うコーラスグループ。1962年にフランスで結成して、60年代一世を風靡して、現在も活躍している。もちろん、メンバーは世代が代わっているわけだが、そのクラシックでもジャズでもない、洗練されたコーラスの美しさは、凄いわ)

 

 

 帯広三条高校生のころ、ジャズ喫茶のエースに通うようになって、ミッシェル・ルグランが映画音楽の優れた作曲家だけでなく、優れたジャズ・ピアニストで、何枚ものジャズ・アルバムを出しているのを知った。

 その後、わたしはレコード屋になり、ミッシェル・ルグランのアルバムをじぶんが売ることになった。北海道・帯広では、なかなか、苦戦だった。

 

 

 若い人のために、映画『シェルブールの雨傘』の背景を補足すると、なんであんなに恋する若い女と男が泣きの涙で別れるかというと、フランスはまだベトナムに派兵していた。ベトナム戦争はアメリカの前に、フランス軍がホーチミンの共産軍と血みどろの戦争をやっていたのだ。アルジェリアの独立運動もすさまじく、フランスは、アジアやアフリカの最後の植民地を死守するのに必死だった。だから、若者を徴兵して兵役につけた。もう勝算のない戦いにフランスの若者はいかざるを得なかったわけよ。

 男は戦場に行き、やがて、便りがなくなる。女は身ごもり、雨傘屋の母親から、戦死しただろう男のことは諦め、金持ちとの結婚をすすめられる。”傘屋の経営もたいへんでね、じつは、おまえを気にいってる、あの人から援助してもらっているんだよ”とか………。

 男は、戦場からもどって、傘屋の娘をさがすが、金持ちと結婚してシェルブールの街を去り、パリに行ったと知る。2年待ってくれるはずじゃなかったのか………そして数年。その失意から立ち直った男は、美しい妻と子供がいて、ガソリンスタンドを経営している。そして………雪のクリスマス、かっての恋人、シェルブールの雨傘屋の美しい娘と再会する。

 反戦の映画は、こんなふうにつくってほしいもんだ。シンプルなストーリーと、優れて美しい音楽と美男美女。まぁ、ミッシェル・ルグランの音楽がすごいわ。

   『シェルブールの雨傘』エンディングhttp://www.youtube.com/watch?v=JFSsUasp9dw

シェルブールの雨傘 デジタルリマスター版(2枚組) [DVD]


なでしこジャパン

2014-09-16 | 日記・エッセイ・コラム

 

 日本サッカー協会のやつらがアホなのは、知っているが、今回のなでしこジャパンのスケジュールは、あまりにデタラメだ。

 

 ガーナ戦を土曜日にやって、翌日韓国に移動して、月曜日、アジア大会の対中国戦。頭おかしいだろ、こんな日程を組むのは。日本の、女子サッカー選手は、女子挺身隊かい? 

 

 佐々木って監督も、ダメだわ。ワールドカップで優勝して、栄光をつかんで、辞意を表明したんだから、そのとき、やめさせればよかったのだ。日本サッカー協会のアホたちが、看板がほしいから留保させた。もうバーンアウトして、戦意を失った監督に何ができる? 

 もう知恵も戦略もない。若手を育てる能力も、意欲もない。過去の成功の記憶だけで、ピークをすぎた選手をつかい続け、成功した過去の戦術にこだわる。そんなもの、対戦相手が研究しつくしているに決まってるだろ………。

 

 日本代表の女子サッカーの監督は、やはり女性にするべきだ。そういう時代だろ。S級コーチのライセンスをもっている優秀な女の人が何人かいる。わたしは、高倉麻子さんこそ次のなでしこジャパンの監督にふさわしいのじゃないか、なんて考えるわけだわ…………な。

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さようなら、李香蘭

2014-09-14 | 日記・エッセイ・コラム

 

 山口淑子(李香蘭)さんが亡くなった。94歳という。

 

 この人こそ、日本の歌姫だ、と。わたしは、思う。

李香蘭(山口淑子)全曲集

   夜来香 山口淑子(李香蘭)http://www.youtube.com/watch?v=Dt7QJ9_nY38 

   蘇州夜曲  李香蘭 http://www.youtube.com/watch?v=6iYKiOcLYWg

   何日君再来 山口淑子(李香蘭)http://www.youtube.com/watch?v=LZCzAgys8fg

 

 

   さよなら李香蘭 1(フジテレビ1989年9月放送 沢口靖子 主演)http://www.youtube.com/watch?v=3A0E6fYd-Jg

 このドラマの裏話で、山口淑子さんは、沢口さんの歌に問題ありと思ったらしいが、「わたしは、あんなに綺麗じゃなかったわ」と、言ったとか言わないとか、伝説だ。

 李香蘭は、歌手から俳優になった方で、沢口靖子さんは、美少女モデルから俳優になった人だ。(いまや名女優と、わたしは思うのだが)。歌のことはおいて、この李香蘭を演じる沢口靖子さんは、ほんとうに、可愛いらしく綺麗な美女だ。

 

 美容成形手術のない時代の、素の美女だから、李香蘭は、たしかにすごい美女だったのだろう。中年になって、参議院議員になったころしか、ライブの映像は知らないが、たしかに、美しいばあさんだった。ご冥福を。

 


冬を乗りきるゾ!

2014-09-11 | 日記・エッセイ・コラム

 

 女子サッカーをみて、猛烈に気分が立ち上がった。この高揚した気分を持続して、父との鬱陶しい日々を、もうひと冬、乗り切ろうじゃないか。と、そんなきのう今日なのだ。

 やはり、音楽でも、スポーツでも、ときどきライブをみなきゃダメだ。懸命にプレーする人々を見て、鬱々とした平凡な日常で沈殿した気分を攪拌して、わが命に精気を吹きこむのだ!

 

 そんなわけで、神・澤穂希さんや川澄さん、深澤さん、菅澤さんのプレーを見ながら、わたしは、考えを変えた。父のクレージーな生活時間に合わせるのではなく、わたしの生活時間に合わせてもらう。

 両親の介護のために北海道に帰るまで、わたしは、普通に60代のクソ・ジジイの時間で生活していた。

 早朝に起きて、シャワーをあびて、コーヒーを飲みながら本を読んで、朝飯をつくる。仕事のあるときは、弁当をつくって、始発の地下鉄に乗る。仕事のないときは、午前中、大手町でおりて、皇居のあたりを散歩する。靖国神社を参拝する。

 夕方は、近くの図書館で夕刊を読んで、帰りに安ワインを買って、パソコンの前に座り、モニターを見ながら酒の肴をつまんで、12時まえには寝る。

 これが、かっての、わたしの一日だった。

 しかし、両親の介護で北海道にもどってみると、父親の、まぁ、デタラメな生活時間に翻弄されてきた。わたしの、ココロも、体も、ズタボロだ。

 去年の秋も、『もう、俺、北海道にいるのは無理だな……』と思っていた。わたしは、ひとりで生活することが好きだから、父親とはいえ、人と生活するのが嫌だ。わたしは、タバコを吸わないから、階下の父の生活空間にいくことが、とんでもない苦痛なのだ。老父は、ヘビースモーカーだ。父は90歳。チェーン・スモーカーが長寿だから、人の健康とタバコの害は、あんがい、無縁なのかもしれないな?

 

 そんなわけで、タバコの臭いとテレビの音、父親の生活空間に降りていくのが、苦痛なのだ。『なにやら、お父様がお目覚めの気配だ……飯をつくってやらなきゃな』と思って、階下におりる決心をするのに、けっこう時間がかかる。勇気だ! 根性だろ? ファイト! と、両頬を叩いてから、階段をおりる。

 

 もう、そんなことはヤメだ、と思った。わたしの時間でやる。それが嫌なら、餓死してチョンマゲだ。


深澤理沙さんがすごいわ

2014-09-09 | 日記・エッセイ・コラム

 

 7日の日曜日、帯広の森陸上競技場にでかけて、INACとジェフの試合をみた。

 

 サッカーが大好きで、女子が大好きなわたしにとって、”女子サッカー”ほど強力なものが、この世にあるだろうか? ましてや、川澄ちゃんの帰国第一戦じゃないか! それが、この帯広である? 

 その夢のようなゲームを堪能した。

 

 北海道にもどって2年。母を看取り、大好きだった叔母(母の妹、紘子ちゃん)が逝き、悲しいことばかりの日々で、すっかり滅入っていた。ただ、葬儀の段取りだけ上手くなった。

 クレージーお父様の、身のまわりのお世話が、また大変なのだ。つくしにつくす妻二人にかしずかれた人生90年だから、まぁ、普通の常識ではないわな。この、クレージーお父様と付き合うわたしも、けっこう、つらい。わが、はしゃいだ人生の終わりには、こういう地獄がまっていたのね……。

 

 しかし、女子サッカー、おもしろい。川澄さんも凄いが、やはり、ジェフユナイテッドの深澤理沙さんが、すごい。もう3年くらい前、千葉のスタジアムで同じ対戦をみた。そのときも、ジェフのフォワードですごい人がいた。強烈な印象だった。その人が深澤理沙さんだ。今回、また身近でみることができた。やはり、すごいFWだわ。

 

 わたしの2年の鬱鬱は、女子サッカーのライブ、90分で晴れた。日本の女子サッカー、おもしろいわ。

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 わたしが大好きなFW、深澤理沙さん。この人のような闘争心とテクをもってる男子は、あまり、いないな。


水ママが…

2014-09-07 | 日記・エッセイ・コラム

 

 『浜田省吾のファンクラブの会報に、お名前がでているので、郵送しましょうか? 近くまで行く予定があるので、お届けしましょうか?』と、水ママからメールが入ったのは、木曜日だろうか。

 水ママは、浜田省吾の曲だけかけるラジオ番組のDJだ。帯広の浜田省吾ファンの聖地・ブルースハープでお会いしたのが初対面だったか……一年まえかな………。

 

 『ギョっ‥‥え! 浜田さんのファンクラブ会報に、俺の名が? なぜだ? なぜなんだろ…………………?』

 

 水ママが、その ”ROAD&SKY"186号を届けてくれた。土曜の午前、11時ころかな。

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 冷静に考えれば、この”186号”とは、凄いことじゃないか。この冊子は、隔月刊だ。年に6号、十年で60号…………2014年の今月の刊が、なんと………186号!

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 このROAD&SKY に書いてある”帯広からマイクロバスで~”の頃の、浜田さんとわたしと、わたしの娘たち。千歳空港に浜田さんと町支さんを見送ったときの写真だ。遠い、遠い昔のこと。

 時は流れ…………まぁ、はるばる来たもんだ。

 二人のわたしの娘は、それぞれ二児の母、素敵な肝っ玉母さんだ。

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7日(日)は、神に会いにいくのだ!

2014-09-05 | 日記・エッセイ・コラム

 

 昨日、札幌の鈴木さんから「 INAC神戸、帯広公式戦は知っていますよね」とメールをいただいた。

 

 明後日、7日日曜日、帯広の森陸上競技場で、なでしこリーグ・エキサイティング・シリーズ第2節、INAC神戸 vs ジェフ市原・千葉の試合がある、と知らせてくれたのだ。

  なんと? 不覚……わたしとしたことが………知らなかった!(この夏はひどい鬱状態がつづき、引きこもりで、外界の情報にまったく興味を失っていた。)

 

 もし、終わった後で帯広でのこの試合を知ったら、三日三晩泣き明かしたことだろう。ありがとう、鈴木さん!

 

 さっそく近所のローソンに走って、エキサイティング席のチケットを買ってきた。

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 北海道に戻る前、千葉のスタジアムで同じINACとジェフユナイテッドの試合を見てから2年半。

 神・澤穂希さんのプレーをみるのも楽しみだが、シアトル・レインFCから帰国した川澄奈穂美さんのINAC復帰第一戦になる。川澄さん、近賀さんが海外にいって、INACはひどく戦力ダウンした。昨シーズンまでの全戦全勝がウソのように苦戦している。川澄さんの復帰でどんなゲームをみせてくれるのか、これも楽しみだ。

 

 そして、FWの京川舞さん。じつは、わたしは、熱烈ファンなのだ。デビューシーズンには大活躍でスタートしたのだが、十字じん帯断裂の大怪我をして一年ちかく満足にピッチに立てなかった。しっかりリハビリができて復帰できるのか、ひどく気になっていたのだ。

 回復して復帰した、今シーズンの試合をTVでみて、動きも素晴らしいし、少女っぽい線の細さがなくなり、たくましくなったようで、『やはり、ストライカーとしての才能と闘争心は並外れてるな』と期待しているのだ。

 もちろんわたしは、北海道にもどる前、長い間千葉県民だったから、ジェフユナイテッド市原・千葉レディースを、深いシンパシーをもって応援していたのだ。だから、わたしには。このINAC神戸 vs ジャフ市原・千葉は、真にエキサイティングなゲームなのだ。

 

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 十勝地区サッカー協会 http://tokachifa.com/