一昨日は雨。きのうも雨。今日、昼間すこし晴れて、今夜は雨。北海道は、まぁ、すさまじい悪天候の土地になってしまったものだ。この冬は、大雪の去年より、さらにひどい豪雪になるのだろうか?
毎日毎日、雨嵐。気圧が低いので、体調も悪いし、気分は‥‥‥‥最悪だ!
そんなわけで、バカバカしいほどデタラメで愉快な映画でも観て一時でも大笑いしたい。まさにその映画を観た。『キングスマン』(2014年)。
原作はコミックらしいのだが、007シリーズの大パロディー大会で、夜明けにひとり、大笑いしながら観た。
『007危機一発 ロシアより愛をこめて』が帯広の映画館で封切りになったのは、1964年(昭和39年)だ。わたしは、中学2年、ビートルズ・ファンの佐藤英光くんと、『ロシアより愛をこめて』を観にいった。
(中学・高校、なぜか英光くんと映画にいった。『ベンハー』『クレオパトラ』とか、英光くんの好み。『ドクトル・ジバゴ』『ティファニーで朝食を』とか、わたしが誘った。佐藤英光が凄いのは、ビートルズがデビューしたとき、そのとき、ラジオ放送で聴いてすぐに、レコード屋に走ってシングル盤を買った中学男子だ、ということだろうな。あの感性は凄い。すぐ後、とんでもなく熱狂する日本女子たちがいたが‥‥‥。中学男子の佐藤英光くんは、ビートルズの新譜のシングル盤をかならず買う。「ともみ、これ、英語の勉強になるんだよな」と、照れながら言ってた。英光くんが肺がんで死んで、もう十年になるのだろうか)
『007 ロシアより愛をこめて』は、シリーズの傑作だろうな。
『ロシアより愛をこめて』 エンディング https://www.youtube.com/watch?v=CxehtS_LvT4
この映画は、なにより悪役の女優が素敵だ。(ミステリーでも、ホラーでも、アクションでも、悪役こそ優れた演技者がほしい。)
『007 ロシアより愛をこめて』‥‥‥‥靴先から飛び出るナイフには、即死する毒が仕込まれている。ソ連・KGBのエージェント、クレブ(№3)を演じるのは、ロッテ・レーニャ。
https://www.youtube.com/watch?v=CNOWULGnH_8
冷酷なKGBの殺し屋を演じた、ロッテ・レーニャは、作曲家クルト・ヴァイルの妻。オーストリア生まれ、ブロードウェーの名優だ。
クルト・ヴァイルは、クラシック作品だけでなく、『三文オペラ』などブロードウェー・ミュージカルも数ある。
「セプテンバー・ソング」もまた、ミュージカルのなかで歌われた曲だ。
夫・クルト・ヴァイル作曲の「セプテンバー・ソング」を、妻・ロッテ・レーニャが歌っている。
https://www.youtube.com/watch?v=U9h4tQFRIVc