天然酵母パン ざぱん

『 the pan 』という名前は・・シンプルな素材選びから

時間が宝物

2007-10-04 | オイシイヒキダシ
今週から店の展示が、羊と暮らしその羊毛を紡いで編んだ作品の展示&陶芸になっています。私が初めて作家さんとお会いしたのは、まだ私が20代  お店で働き始めて1年の頃でした。その時、仕事に慣れていない私はいろいろと教えていただきましたぁ~。そして久しぶりにお会いして、これまでの報告を(?)することができました!私がパンを焼いていることに驚いていらっしゃって・・・
「私(作家さん)は家から、薪で焼いたパンとチーズとコーヒー豆を持ってきたの。持ってきたパンを食べてしまったら美奈吉さんのパンをいただくわ」
そして貴重なそのパンを「食べる~っ?」と言って半分cutして分けてくださいました。パンはレーズン酵母、自家製の小麦を製粉して起こしているそうです。そして薪を使って無水鍋で焼く・・・新鮮な小麦の味が凝縮って感じでとっても美味しい!無水鍋でパンが焼けるの???霧吹きしないとパンの表面が乾いてしまうのでは???そんな疑問に答えていただきながら、その後も自給自足の生活の様子を聞かせていただきました
「私(作家さん)の住むところには、パン屋もケーキ屋も何もないの。だから自分で作らないと食べられない。。ただそれだけよ」といい「時間が宝物・・・でしょ?」と笑って、酵母をつなぐ為に30分かけて製粉することや、飼っている鶏が産んだ食べきれない卵でケーキを焼いていることなどを話してくださいました。私の日常とはとてもかけ離れたその生活に私は「豊かさ」を感じました。

今朝、パンを作りながら聞いていたj-waveで「ヒトという動物は、文明の発達によって(地球上で)それまでの10倍の速度で動くようになった」というような内容の話を聴きました。そんなスピードの中で生きている私・・・宝物を置いてきちゃいそうだな