東南アジア諸国連合(ASEAN)で、アジアの空を巡る争奪戦が激しくなっているようです。各国のLCCが他国にどんどん乗り入れている中で、タイが守勢に回っています。その原因はLCCが育っていないからです。
タイでもっとも存在感のある地場のLCCと言えば私も利用する「ノック・エア」です。親会社のタイ国際航空との競争を避けるために長い間、国内線しか運行してきませんでした(実際には国際線も運行しています。但し、就航先はミャンマーのみです)。このすみ分けが、地域で存在感のあるLCCを育てる機会を奪ったといわれています。
この隙間を埋めるように、インドネシアのライオン航空、エアアジアなどがタイでの事業拡大に動いています。当然のことながら、この攻勢はタイ国際空港にも及んでいます。