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東南アジア、台湾などへの海外旅行記などを中心に投稿しています。

信じられない事態

2011-10-25 22:34:14 | 日本航空

 本日、日本航空より下記の発表がありました。

平素よりJALグループ便をご利用いただき、ありがとうございます。
今般、クレジットカードにてJALグループの航空券をご購入もしくは払戻手続されましたお客さまのうち、一部のお客さまへの請求・払戻について、弊社処理の遅延により滞っている事象が発生いたしました。
つきましては、お客さまとの精算が最大で1カ月程度遅延する見込みです。ご利用のお客さまにおかれましては、ご迷惑をおかけして大変申し訳ございません。深くお詫び申し上げます。
(中略)
*旅行会社のシステムでクレジットカード決済にてご購入された航空券は影響ございません。また、国際線航空券のうち、旅行会社にて発券・払戻手続をされた航空券についても影響ございません。

 問題は上の「*」の部分です。旅行会社からの購入には問題は無いということです。これは、日本航空の窓口またはウェブサイトからクレジットカードで購入された人は影響が起きると言っていることになります。
 産経新聞の報道では、今月から稼働したコンピュータ・システムで、クレジット会社に引き渡すデータの形式に誤りがあったとされてます。
 私はIT技術者です。過去に某鉄道会社で同じようなシステムの開発に従事した経験があります。日本では、かなり前から銀行やクレジット会社とのデータのやり取りには、共通した形式が確立されてます。また、データは個々の相手先に送るのではなく、集中センターに送りさえすれば完結するシステムとなってます。
 新聞の報道から推測するに、システム開発サイドのテスト不足による人為的なミスです。
 現代のコンピュータ・システムは、24時間365日稼働しているのが当たり前になりました。この環境下で、テストをすることは非常な労力と時間を費やすことになります。
 数年前、三菱東京UFJ銀行でも今回と同じような障害が発生しました。この時は、他銀行に引き渡す為替データにある氏名項目が「かな文字」にもかかわらず「漢字」を編集してしまいました。これにより、相手の銀行ではエラーとして扱われました。
 これも人為的なミスでした。システム開発の担当者の思い込みと、作成したデータを実際の相手に渡して、テストをしてもらう労力を惜しんだことが原因でした。