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東南アジア、台湾などへの海外旅行記などを中心に投稿しています。

この一冊(その1)

2010-04-22 11:29:54 | タイ

私は普段仕事(IT関連)以外の本は一切読みません。何故かと言いますと、読み始めたら止まらないからです。勤務中の休憩時間、通勤の車中、就寝前等々少しでも時間があれば読んでます。一種の中毒症状になってしまうのです。こんな私が唯一本を読むのはタイへ渡航する時です。空港での待ち時間、機中(タイまで約6時間のフライト)などで読んでいます。
昨年読んだのは、
  ・外事警察(著者は麻生幾氏。昨年秋NHKで放映。)
  ・ショットバー(麻生幾氏。題名に似合わず警察小説でした。)
  ・運命の人(山崎豊子氏。)
  ・同期(今野敏氏。)
などです。
今回紹介するのは今年2月の渡航時に読んだ「凶弾」です。

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著者は逢坂剛氏です。始めて読んだのは直木賞の受賞作となった「カディスの赤い星」でした。著者にはいくつかのシリーズがあります。「凶弾」は「禿鷹シリーズ」の最新作(2010年1月初版)です。このシリーズは警察小説です。
本書は警察内部の腐敗を題材としてます。
登場する主人公は同じ警察小説の「新宿鮫」(大沢在昌氏。)の主人公鮫島とは対極する刑事で、要は「悪徳刑事」です。
しかし、日本経済新聞社の評論は「読者の価値観を揺さぶり、常識や正義を疑うことで初めて見えてくる"真理"があることを教えてくれるのである。」でした。